November 16, 2011
リテール・レディ・パッケージの制作現場
現在ベントンビルにいます。
今朝はリテール・レディ・パッケージ(Retail Ready Package、ウォルマート用語はPDQ)を作っている会社を訪問して、そのコンセプトや制作までの流れ、モックアップ(サンプル)を実際に作っている現場を見せてもらいました。
ここのオフィスの責任者のスティーブ・ベイリーとはもう10年来のつきあいなのですが、実はウォルマートでのキャリアの長かった人で、私がウォルマート本を書くときにいろいろ教えてもらった恩人でもあります。
ウォルマートのディスカウトストアの1号店でのアルバイトからキャリアを開始して、店長を経由してスーパーセンター商品部の非食品の責任者を最後に引退。
暇をもてあまして、サプライヤーのウォルマート担当の責任者として再び仕事を始めて今にいたっています。
たぶん、1号店を経験している人はもうほとんどいないんじゃないでしょうかね。
さてこのRRP、もう何度もこのオフィスを訪問して制作の現場を見ているのですが、毎回思うことは、アメリカのメーカーも小売りもきわめて合理的に売りと効率を追求しているなあということです。
店頭にとにかく人手をかけて雑然とした売り場を作りがちな日本のメーカーにこういう発想がいつか生まれてくるといいなと切に思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:32 PM |
November 13, 2011
[ウォルグリーン] 新プロトタイプで実験中のヘルスガイドについて
実は数日前にウォルグリーンがプロトタイプを開発したという情報と、そこでヘルスガイドという新たな役割を付与した店員を実験しているという情報を得て、ロケーションを特定して見に行きました。
ヘルスガイドとは健康について何でも相談を受けますというアドバイザーのような役割で、カウンターをファーマシーの前に設置して人を常駐させています。
これ、アメリカのマスリテールの基本である「人はできる限りつけない」という思想から考えると、今までにはなかったアプローチと言えて注目できます。
ただし、ビューティケアのカウンターがなくなっていたのと、フォトコーナーがなくなってセルフの機械だけになっていたので、人件費に関してはちゃんと考えてやっているんだなというのは感じます。
このヘルスガイドの成否は、どこまで知識を持っているのかでしょうね。
きっちりとアドバイスできなければ存在する意味が無いですから。
いちおうプロトタイプと書いたのですが、これがほんとうに汎用タイプとなるのでしょうかね。
実験中なのかなとも思うのですが、まだこのあたりについての確認は取っていません。
いずれにしても、ウォルグリーンもかなり大胆に変わろうとしているのを感じる店舗です。
ちなみに名称は、ヘルス&デイリーリビングストア、と言います。
なお店内写真はR2リンクに近日中に何枚か載せるつもりです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:45 PM |
September 20, 2011
[流通視察] ウォルマートのはみ出し陳列
現在小売企業の米国研修の真っ最中でエントリーしている時間がありません。
大変申し訳ないのですが、しばらくお待ちください。
ただ何も書かないのも何なので、今日は写真を。
はみ出し陳列というものをいままでまったくしない企業だったのですが、最近店舗によってはこううい風景を目にします。
おそらく、既存店の売り上げを回復させるために、しばらく何でもやって良いというルールに変更されているんじゃないかなと推測しています。
ウォルマートの在庫管理の力からすると、バイヤーが買いすぎて押し込むということはないように思うので。それと陳列ディスプレーがこういう陳列を想定しているような感じなんですよね。
売り場から必死さが伝わってくるような気がしてます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:28 AM |
June 30, 2011
米国流通視察:ボストン~トロント~ニューヨーク
大手メーカーさんの米国研修が無事終了しました。
HBCの売り方の変化、ドラッグストア業態の変革の方向性、などをテーマとして、店舗視察、ゲストスピーカーを招いてのセミナー、ディスカッション、を重ねながら思考を進めました。
皆さん、お疲れ様でした!
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:48 AM |
May 30, 2011
ダラス小売視察
3泊4日のダラス小売視察が終了しました。
2日目の最高気温は37度!
暑い視察の日々でした。
皆さん、お疲れ様でした!
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:42 PM |
October 20, 2010
[アメリカ流通視察] 大手メーカーの力技
昨日はシカゴでウォルグリーンのビューティ担当の元幹部に話を伺いました。
今回で2回目、昨年もいろいろ参考になる話が聞けたのですが、今回も面白かった。
その中からひとつだけ。
某大手メーカーがスキンケアで、マス環境にしてはプライスポイントの非常に高い商品を販売しています。
ブランド名は伏せます。
もうかれこれ2年ぐらいになるんでしょうか、これはセルフじゃなかなか売れないだろうなあと思っているんですが、なかなか棚から消えません。
これについて質問してみました。
「あれ、売れてるんですか?」
「あまり売れてないわね」
「ああいう高額アイテムは商圏を選ぶと思うのですが、なぜ全店に置いてあるんでしょう?」
「それは、○○○(メーカー名)ですからねえ。ウォルグリーンでも売れるのは数100店舗ぐらいだろうけど、メーカーのCEOが直接ウォルグリーンのCEOに話をつけて全店配荷にしてしまう。政治力ですよ。」
「ああ、日本でもよくある話じゃないすか、それ(笑)」
そうか、あのアイテムは○○○の力技で棚の上に並んでいるわけなんですね~。
こういう話も知ることが、アメリカ流通業界の本当の姿を理解する第一歩でしょうね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:39 PM |
February 3, 2010
ターゲットのPフレッシュ
今日から4日間、小売企業の研修チームと一緒に店舗を見てまわってます。
ですので、今日はちょっとした視察メモを。
ターゲットのPフレッシュを見てきました。ショッピングモール内の2階というイレギュラータイプの新店。
Pフレッシュについては何回か書いてますが、生鮮を導入したプロトタイプのことです。
はじめて見たのですが、ほぼ予想通り。
1、店頭作業負荷が高いタイプの生鮮はない。たとえば葉物のような鮮度劣化が早く管理が難しいものは置いていない
2、チルドを拡大、もともとあったリーチインに加えて、オープン冷ケースを加えてハムソーセージやヨーグルトなどをアソート。
3、フローズンの陳列線は食品を強化した旧来のプロトタイプと長さは同じ。
4、精肉はアソートするが作業は店内ではなくて上流で。
この売り場を目的としてお客が来るのかどうかは微妙です。目的来店性があるとは言い難くコンビニエンスが来店局面になると思うのですが、ショッピングモールの2階ですからねえ。
ついで買い目的でしょうか。
では立地によっては目的来店性を持つのかと言うと、どうでしょうね。
私個人の意見としては、このためだけにターゲットに行くということはないような気がします。
Pフレッシュが既存店増にプラスに作用したためこれを今後増やすとしているのですが、それだけじゃなくて、他の売り場にも手を入れたから、総体として伸びたということじゃないでしょうかねえ。たとえばビューティケアの売り場が一段と良くなってましたから、このあたりも影響しているように思います。
食品リテールとしてきわめてインパクトを持った売り場ではなくて、マーケティング企業であるあのターゲットがここまで食品を持った、という点にインパクトがあると表現するのが妥当かもしれません。
店内写真はこちらをご参照ください。
売り場概観
チルドのオープン冷ケース
精肉もアソート
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:28 PM |
October 26, 2009
[プライベートブランド] 作業効率化の小さなヒント
昨日長期出張より戻りました。
先週後半はウォルマートニュースが一杯出てきましたが、もうあちこちで報道されてますからここではちょっとおきまして、ちょっと視点を変えまして、研修で私がどんな話をしているのかということに少しだけ触れようかと思います。
まずは、いい題材を動画に撮ったので、ビジュアルにお見せします。
店舗はファミリーダラー、1つ目と2つ目がプライベートブランド(PB)、3つ目と4つ目はナショナルブランド(NB)、5つ目は再びPBです。
両面をお見せしていますが、このうち、1つ目と2つ目(PB)、3つ目(NB)、5つ目(PB)は両方とも同じデザインですね。
なぜだか分かりますか?
前面を前に合わせるフェースアップという作業を軽減するためです。
つまり、PBを開発する時に、パッケージに印刷しなければならないデータに余裕がある場合、可能な限り同じデザインを両面に印刷し、店頭作業を軽減するということを考えているというわけです。
これによって、一箱について1秒間の作業が軽減される。
店員一人による一回の時間短縮は小さいが、これが積み重なり、そしてチェーンストア全体になると膨大な作業改善につながる。
そしてこういう小さい作業軽減の積み重ねが、日米の小売業界の生産性の違いにつながっているのだと私は考えています。
つまりアメリカのチェーンストアとはこういう思想があらゆるすべての業務の底辺に流れていて、その結果が日本よりも高い生産性として表出しているのだと言うことです。
ちなみにこのデザインは、ウォルマートやトレーダージョーズなどPBシリアルに導入している企業が多くいのですが、フレッシュ&イージーやファミリーダラーなどけっこういろんな商品を両面デザインとしている企業も存在します。
また今回はNBにも両面同じ印刷商品がありましたが、これはおそらくこの業態のために開発されている商品だからで、通常NBはこういうことはしません。
こういう話を私はセミナーでしています。
なおご参考までに、今回のセミナーでゲストスピーカーとしてお話しを伺ったのは、以下のような方々と内容でした。
・ウォルグリーンの前ビューティケア担当役員から、ウォルグリーンのビューティケア戦略について。
・元ウォルマートの幹部で、現在某メーカーの役員から、PDQの作り方とウォルマートの新戦略について。
・元某大手メーカーのブランドマネジャー、元3PMD企業社長で、現在メーカーの流通戦略コンサルタントの方から、メーカーの流通戦略について。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:16 AM |
July 6, 2009
[アメリカ流通視察] 多店舗展開を決めたビューティ360
先週はほぼ一週間、某社社員研修のコーディネートで出張でした。目的に一つはNACDS(全米チェーンドラッグストア協会)の展示会マーケットプレイスを訪問することで、ボストンに行ったのですが、その前にワシントンDCに足をのばしてCVSによる実験店舗、ビューティ360を視察しました。
一号店です。
このフォーマット、プレスティージブランドを揃えることができるかどうかがすべてのカギを握っています。
ビューティ360の革新性
この2月の時点ではまったく揃えてなくて、今回は4ヶ月が経過して変わったかどうか確認したかったのですが、相変わらずまったくありませんでした。
店員のルックスもいまひとつ、キラキラするようなマネキンがいなければならないのに、これで大丈夫なのと心配になってしまいました。
ところがあるソースからプレスティージブランド企業と契約したという情報を得ました。
買収したロングスを改装してビューティ360にするらしいですから、この情報はシンクします。ブランドメーカーとしては一定規模がない限り取引したいとは思わないでしょうから、店舗を拡大するという条件で取引を獲得した可能性があるでしょう。
デパートメントストアの集客力が落ちてますから、ブランドメーカーとしては新たな販路は欲しい、でもブランドイメージを壊す環境で無理に売りたくはない。
ドラッグストアもフロントエンドに新しい切り口を見いだす必要があるのだが、安売り環境でプレスティージを置くのは不可能だ。
そんな課題を克服したのがショッパーズドラッグマートで、これをコピーしようとしているのがビューティ360です。
ちなみにこの市場に別の角度からアプローチしたのがアルタです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:15 AM |
October 24, 2008
[アメリカ小売視察] ベストバイモバイルがモール内で拡大戦略
先週の半ば、ベストバイが携帯ショップのベストバイモバイルを拡大するという戦略を発表したのですが、すでにモール内に店舗をオープンさせているということを知りました。
写真の店舗は、ニュージャージーにあるガーデン・ステート・プラザというモールで、今日訪問して偶然見つけたものです。戦略発表と店舗のオープニングがほぼ同時ということだったようですね。
ベストバイはこの独立型の携帯ショップをマンハッタンで路面店として何ヶ所か運営しつつ、店舗内に同名の売場を展開するという作戦を取ってきました。独立して展開している店舗の名称を売場にもつける戦略で、マグノリアと同じ線上に存在する手法です。
またこの携帯ショップは、英カーフォン・ウェアハウス社との合弁で運営しているということは、以前エントリーしました。
英カーフォン・ウェハウス社と合弁で欧州進出
アメリカにはキャリアによる直営店舗はチェーンストアとして存在しますが、セレクト型のチェーンストアは私の記憶ではないように思うので、ひょっとするとニッチなのかな、なんてことを思ってます。
ちなみにこのベストバイモバイル、ベストバイ本体と同様、iPhone 3Gも売ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:21 PM |
October 22, 2008
[米国小売視察] サーキットシティの新プロトタイプ
実はダラスで偶然、業績悪化で苦しんでいるサーキットシティの新プロトタイプを見る機会がありました。かなりドラマチックな店内環境を作っていて、これならベストバイに対抗できるかもしれない、業績回復も可能なんじゃないかと感じる店でした。
ところがこのサーキットシティ、ニュースによると150店舗を閉鎖する可能性があることをほのめかしたようです。資金繰りが苦しく、しかし借り入れも現在の経済環境では難しく、かなり厳しい状態
にあるようです。
できれば倒産せずに歳末商戦は乗り切りたい、ここで倒産すると商品保証を心配する消費者が買わなくなってしまい、せっかくのかきいれ時に売りないという状況に陥ってしまう、というところまでいっているようです。
時すでに遅し。
あと5年早くこのプロトを開発していたら状況は違っていたのかもしれないと、店を見ながら思ったのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:02 PM |
October 20, 2008
[アメリカ流通視察] ウォルマートの底力
現在ダラスに滞在中です。
昨日は午前中がセミナーで、午後店舗を視察、今日は一日店舗を見て回りました。
いろいろ発見があったのですが、ひとつ驚いたのは、ウォルマートの中~高所得層を狙ったプロトタイプが繁盛していたことでした。この店、平日の午前中にしか行ったことがなく、すいている時しか見たことがないため、けっこう新鮮でした。
ウォルマートは新たな市場を開拓するためにこのプロトタイプを開発したわけです。これが繁盛しているということの意味を考えると、ウォルマートの底力を感じざるを得ません。
ただし、食品ゾーンにお客は入ってましたが、ホームファッションなどの今ウォルマートが本当に売りたいゾーンは混雑しているというほどのものでもなく、本来の目的を達しているのかというと、どうかなとい気がしないでもないですが。
明日はベントンビルへの移動です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:04 PM |
October 18, 2008
[米国流通視察] ダラス〜ベントンビル〜ニューヨーク
本日より某大手メーカーさんの社員研修のコーディネートで出張です。いつもはR2リンクで日々の様子をエントリーしているのですが、今回からこちらでもほんの少しだけ紹介しようと考えてます。
今回の研修の訪問店舗のポイントは、ウォルマートの中〜高所得層向けのプロトタイプ(ラス)、アルタ(ダラス)、ウォルマートのパイロットストア(ベントンビル)、ウェッグマンズ(ニュージャージー)、C.O.ビゲロウ(マンハッタンとニュージャージー)、といったところでしょうか。
研修に来られる皆さんのニーズに沿って店舗をピックアップしています。
テーマは、"メーカーと小売のコラボレーション"、"店頭作業改善のポイント"、"アメリカにおけるビューティケア販売の革新"。
私のセミナーは三回、企業訪問が一社、加えてゲストスピーカーによる講演が一回、というスケジュールです。
今日は初日の移動日で、ロサンゼルスからダラスに来たばかり。
明日からが本格的な研修の始動です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:48 PM |







