April 2, 2012
[ホームデポ] ネット販売専用の大型配送センターを建設
ホームデポがネット販売専用の配送センターを18ヶ月以内に新たに建設する予定であることを地元紙が報じました。
場所はアトランタ、面積は9万3,000㎡、従業員数は約300人。
予定しているロケーションで契約したら、現在ネット販売用に稼働しているルイジアナ州の小型センターをクルーズするとのことなので、売上の伸びに対応してフルフィルメント機能を拡大するということのようです。
ホームデポがもともとネット販売用の配送センターを所有しているということと、そして今回のニュースで分かるのはこのネット販売が伸びているということ、この2つがポイントでしょうか。
自分自身の経験から、ハードウェア系には高額商品が存在するのでネット販売向きの商材が少なくないと思っています。
おそらくこれから伸びるのでしょうね。
ネット販売のおかげでベストバイが大型フォーマットをもてあまし始めているのですが、ホームセンター業界にもそういう影響が及ぶのかもしれないなどと感じたのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:45 PM |
January 10, 2012
[ホームデポ] Paypalシステムによる決済を実験中
ホームデポがPaypaLによる決済を実験しているようです。どの店舗かは非公開、店舗にはペイパルの社員がいて支払いシステムの説明やヘルプをしているそうです。
電話番号とPINナンバーを入力するか、またはPaypalカードを利用して支払うシステムです。
リテーラーとしてはビザ/マスターによる独占を崩したいという意図があるでしょうし、Paypalとしてはネット上での支払い専業からリアルへと市場を拡大したいという思惑があるのでしょうね。
カードが必要ないのは便利だなと感じますが、セキュリティはどうなんでしょう。
個人的にははやいところ日本のようなRFIDを利用したコンタクトレスの決済システムが普及して欲しいと思っているんですが、広まる気配がほとんどありません。
アメリカは決済という点ではかなり遅れていると思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:39 PM |
June 29, 2010
[ホームデポ] 改革のテーマはシンプル化
ホームデポの改革を引っ張っているマービン・エリソンが投資家向けのカンファレンスでスピーチしました。
いわく、改革のゴールはプロセスのシンプル化にある。
シンプル化に取り組んでいる分野は、サプライチェーンの変革、マーチャンダイジングの変革、カスタマーサービスの改善の3つ。
サプライチェーンは自社物流。
マーチャンダイジングはローカライゼーション。
カスタマーサービスは評価項目を、欠品削減、クレンリネスと買いやすさ、高品質なサービス、の3つに絞る。
マービン・エリソンは店員からスタートしたたたき上げで、彼が手をかけると店舗が見違えて良くなると言われるほどの腕利きで、一昨年に飛び級で店舗運営担当の執行副社長に抜擢された人です。まだ45歳と若いのですが、CEOのブレイクの片腕となって改革を引っ張ってます。
実際のところ店頭はかなり変わってきたことを実感します。
ただそれが業績に反映できているかどうかは微妙なところなんですね。
景気がいまだ足を引っ張っていて、改革の成果を判定しづらいわけです。
でもシンプル化というのは、いいです。
大企業になったら、必ず一度は通らなければならない改革テーマだと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:19 PM |
May 19, 2010
[ホームデポ] 4年ぶりの既存店プラス
ホームデポが4年ぶりに四半期ベースの既存店をプラスにしました。発表された第1四半期の決算によると、売上高は4.3%増、最終利益高は21%増、既存店成長率は3.3%増と、トリプルプラスの結果となりました。
2006年から既存店は対前年比でずっとマイナスだったそうです。
ロウズも既存店は2.4%増で、ホームセンター業界が上向いてきた感があります。ただ両社ともに今後の予測については慎重で、2011年までは以前のような成長モードにはならないだろうとしてます。
ホームデポのプラスですが、経済環境という外部要因だけではなくて、社内が良くなってきたという内部要因もあるんじゃないでしょうかね。
先日とある店舗に行ったところ、なんとグリーターが2人も入り口にいて挨拶をしていました。それもウォルマート的な単なるあいさつ担当ではなくて、売場を良く知っている店員なので相談すると売場まで連れて行ってくれたりします。
ホームデポもだいぶ変わって、それが売上に反映され始めているように感じるんですが、どうでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:37 PM |
November 10, 2009
[ホームデポ] 駐車場の空きスペースを切り売り
ホームデポが駐車場の空きスペースを、ファストフードやペットストアなどの小型店舗に切り売りする試みを始めたと、アトランタの地元紙が報じています。
現在市場には数百ヶ所が売りに出ていて、そのうちのいくつかに買い手が見つかっているそうです。
ホームデポは自社所有物件が多く、決算報告書上では2,274店舗のうちの89%、トータルすると2億1,200万スクェアフィートが自社所有なのだそうです。これにはパーキングロットとガーデンエリアが含まれていないので、実際の所有面積はもっと大きくなる模様。
時価にすると地面だけで83億ドル、建物は170億ドルになるそうです。
アメリカにおいては、駐車場はピーク時を想定して広さが決定されています。平常、やたらだだっ広い駐車場を目にして驚く我々日本人ですが、混雑時が前提となっている。土地に限りがある日本とは作るときのベースが全く違う。
これをホームデポが切り売りし始めると言うことは、想定ピークが下方にずれたということを意味しています。
要はつまり、お客が少なくなったということですね。
昔日の感があります。
ちなみにターゲットが自社物件の多い企業だということは知っていたのですが、ホームデポもだとは見過ごしていました。
実はウォルマートも建物は自社所有が多くて、決算報告書によると国内店舗の85%が自社物件です。土地については表記がありません。
アメリカの小売企業のマジョリティはテナントしてショッピングセンターに入っているのですが、おそらく大型店舗はユニークな建物となるため自社開発/所有となるのだろうと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:53 PM |
September 15, 2009
[ホームデポ] マーサ・スチュワートによる新ラインを投入
ホームデポがマーサ・スチュワートと組んで新ラインを投入することを発表しました。カテゴリーはアウトドア、収納、デコアの3つ。来年の1月に米国内、2月にカナダで導入を開始する予定だそうです。
マーサ・スチュワートはもうかれこれ10年ぐらい前にKマートでブランドを開発して大成功して、Kマートにとってはドル箱ブランドとなったのですが、Kマートの凋落後他のパートナーへと取引を拡大して、いまはメイシーズでも売ってますし(キッチン用品)、ウォルマートでも売ってます(パーティ用品)。
流通ごとに取り扱い分野を変えて競合しないようにしているナショナルブランド、といった趣です。
マーサ・スチュワート恐るべし、塀の向こうに行った過去がブランドにほとんど影響を及ぼしていませんね。
(左の写真はウォルマートで売っているマーサブランドのパーティ用品)
例えばアウトドア用品、パティオファニチャーという品種がありますが、有名ブランドというものがあまりなくて、ここにマーサ・スチュワートの刻印が押されると安心感が出て同じものでも買いやすくなってしまいそうな気がします。
ホームデポにとっては、ロウズに比較すると女性客が少ないという弱点を克服するいい武器になるかもしれませんね。
本日、マーサ・スチュワートが出演している番組で(マーサ・スチュワート・ショー)でホームデポ特集をやってました。この発表に合わせての宣伝目的ですね。観衆はみんな社員、CEOのフランク・ブレイクも出演してます。ぜひご覧ください。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:54 PM |
September 11, 2009
[ホームデポ] ブレイクCEOが講演、回復までに時間がかかることを強調
ホームデポのCEOフランク・ブレイクが昨日、ゴールドマンサックス主催のカンファレンスでスピーチ、現状と今後について軽く触れています。
まず現状、景気についてはポジティブに転換しているとは言い切れないなど、少々曖昧な表現となってます。業績については、シェアが伸びている商圏もあるが、全体が回復するには長い時間がかかるだろう、よくある短期の回復はありえないとしてます。
最も高いハードルは売上の30%近くを占めるプロ(建築業者)で、建築不況が続いているカリフォルニア、アリゾナ、ネバダ、フロリダでは特に厳しい。
ただ中小業者が減って業界が縮小しているので、これが今後ホームデポにとっての新たな門戸を広げる可能性があるかもしれない。
とまあこんな感じで、ホームセンター業界はまだしばらく厳しいようです。
それと昨年来配送センター(Rapid Deployment Center)を増やしているのですが、成果が出ているのでこれは今後も継続する。
ホームデポはつい最近までベンダーが直接店舗に納品するDSD(ホームセンターの用語ではドロップシップ)形式を取っていたのですが、商品の一部を配送センター経由にしようとしています。まあ、逆に言うと、配送センターなしであそこまで大きくなってしまったという点がすごいのですが。
それと海外の拡大をほのめかしています。同社は2006年に中国に買収で進出してますが、これが他市場での機会を検討することを可能としたとして、アジアでの展開を示唆してます。
同社はしばらく国内の立て直しに注力してきただけに、ひさしぶりに海外に言及したことは注目して良いかもしれません。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:25 PM |
June 22, 2009
[ホームデポ] 1号店の開店から30年、創業者が今を語る
今日はホームデポ生誕から30年という記念日です。30年前の1979年6月22日にアトランタに1号店と2号店が同時オープン、以来30年、年商760億ドル、30万人を擁する巨大なチェーンストアに成長しました。
この日を記念して、地元のアトランタジャーナル紙が創業者3人と証券アナリストのインタビュー記事を載せているのですが、なかなか興味深い内容となっています。
とくに興味を引いた部分を抜き書きしてみます。
まずバーナード・マーカスのコメントから2つ。
「我々はホームオーナーのコストをたぶん25〜35%近く下げた。議会よりも経済に与えたインパクトは大きかったと思う」。
「我々は創業精神を強く持っていたが、一方で秩序作りを必要としていた。ロバート・ナーデリがこれをもたらしてくれた。ただ不幸なことに、彼は自分自身が持っている文化も注入しようとし、これがホームデポはうまくいかなかった」。
それと、パット・ファラーのコメントを1つ。
「我々3人は経営を誰かに渡すべきではなかった。やるべきことが分かっているのは我々だし、それがうまくいっていたわけだし、社員はみんな我々を愛してくれていた。いまも我々が会社を経営しているべきだ」。
ホームデポがは後継者選びで間違ったのではなく、後継者を育成するシステムが欠落していたと言うことが分かります。必要とされる人材をヘッドハントし、最低でも5年ぐらいは仕事し企業文化を身につけてもらってからから経営者とする。ウォルマートのデュークが良い例です。
何度も書いてるような気がしますが、企業文化の違いというものを無視したくなるほどナーデリに惚れ込んじゃったんでしょうね。それほどウェルチの威光は凄かったということです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:28 PM |
January 27, 2009
[ホームデポ] エキスポデザインセンターから撤退、7,000人をレイオフ
ホームデポがエキスポから撤退することを発表しました。全34店舗、解雇される従業員は5,000人。
エキスポを開発したのは1991年のことでした。昔の自分の記事を引っ張り出して参照してみたのですが、それまでずっと実験フォーマットにとどまっていたものを、98年に強化フォーマットとしたのがその年にCEOとなったアーサー・ブランクで、当時は200店舗構想をぶちあげていました。
ブランクは個人的にも、どうしてもエキスポを成功させたがっている、と当時言われていたんじゃないでしょうか。
たしか91年の立ち上げの時にもからんで、思い入れがあるというようなことを聞いたような気がします。
成功しなかった理由は二つ、リフォームビジネスってチェースストアのスケールメリットが全然機能しない領域であることと、中から上の所得層を狙ったことにあるでしょう。
このエキスポに加えて、小型フォーマットのヤードバーズ(5店舗)、HDバスというバスルーム専門のリフォームフォーマット(1店舗)からも撤退します。
本社の管理部門の人員も加えると総解雇人員数は7,000人、また管理職(オフィサー)は10%削減されるのに加えて、賃金アップを凍結するそうです。
別フォーマット総撤退の結果、残るはオレンジ店舗だけとなり、コアフォーマットにリソースを集中していくことになるわけですが・・・ホームデポは過去たくさんの別フォーマットを開発してきたのですが、ことごとく失敗に帰したわけで、これはこれで感慨深いものがあります。
この企業ほど多角化の下手な小売企業って、他に存在しないような気がするんですよね。
ウォルマートがうまくいっているのをみると、なおさらその下手さ加減が際だちます。
別事業をおこし成功させるためには黄金律のようなものが実はあるんですが、セオリーを全く踏んでいなかったんでしょうねえ。
現CEOのフランク・ブレイクに対する業界評価は低くありません。
時間はかかりそうですが、復活の可能性も低くないと思っているんですが・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:48 PM |
October 7, 2008
[ウォルマート] 歳末商戦に向けて値下げを開始
先週の10月1日からウォルマートが歳末商戦に向けて値下げを開始しています。まずはバービーなどの売れ筋の玩具からで、10アイテムを10ドルに設定。例えばPlay-Doh Magic Ice Cream Setは、定価14.88ドルが10ドルで、3割以上の値下げとなってます。
昨年は10月2日に玩具12アイテムを下げてますから、2アイテムほど少ない。
昨年のやり方を見る限り、これから数週間以内にさらに値下げすることでしょう。
ロールバックは13週間値下げ価格を固定しますから、今から下げて、ちょうど年末に値下げ期間が終わるというわけですね。随分気が早い価格プロモーションではありますが、ウォルマートのEDLP戦略をベースとすると、今から下げてしまうことに何の矛盾もないわけです。
またクリスマス専用のクリスマスショップの設置もそろそろ開始するそうです。今店内はハロウィーンプロモーション真っ盛りですが、隅っこのほうに小さく売場を作ってしまうのでしょうね。
ホームデポは9月16日に1,200アイテムを値下げしてます。
たぶん今年は業界全体で価格プロモーションが激しくなることでしょう。効果が出るのかどうかは、いままさにニュースとなっている金融危機がどこまで沈静化し、この問題が消費者にとって過去のものになるかどうかにかかっているのですが・・・。
###
追記:マーケットサイド、米国業界誌のほとんどが沈黙してます。ざっと眺めたところコンビニ業界誌が速報載せてるぐらいで、メジャーなところはまったく書いてない。ウォルマートが緘口令でもしいているのか、みんな忘れちゃってるのか・・・なぜなのかは不明。ウォルマートによる10年ぶりの実験店なんて、こんなにおもしろいネタは他にないと思うんですけどねえ。業界誌の知人にメールでもしようかと思ったのですが、まあ、たいしたことではないので、やめておきます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:47 PM |
May 2, 2008
[ホームデポ] 不採算15店舗を閉鎖
ホームデポが増床戦略の修正プランをリリースしました。不採算な15店舗を閉鎖し、今後の新規出店数を下方へ下げてゆく。来年度は予定通り55店舗をオープンさせるが、年間50店舗を増やしていくというベースプランには今後固執しないとしています。
ホームデポが採算を理由にして店舗を閉鎖するというのは、史上はじめてのことだそう。4桁店舗を展開している企業にとって、というよりも店舗数スケールが日本に比べると比較的大きいアメリカの場合15店舗ぐらいの閉鎖はよくあることなのですが、過去例にない不採算による閉鎖なのでインパクトが大きいというわけです。
ちなみにロウズは今年120店舗を出す予定で、修正予定は今のところまったくないそうです。
ロウズは1500店舗超、ホームデポは2,250店舗超。この差がどんどん縮まって行きそうなけはいですね。
余談ですが、ディズニーが98店舗を閉鎖することを発表してます。
それと今日、リネンズン・シングスがとうとう倒産しました。こちらも店舗閉鎖があります。この件については、来週月曜日にエントリーするつもりです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:19 PM |
April 22, 2008
[ウォルマート] 売上高米ナンバーワンをキープ
フォーチュン誌が恒例の売上高ランクを発表、ウォルマートは昨年に引き続き1位をキープしました。
ウォルマートは02年にトップとなり、一昨年の2006年に合併で大きくなったエクソンモービルに抜かれた時を除き、ずっと1位をキープしています。
業績は、売上高3787億9900万ドル(前年比7.9%増)、最終利益127億3100万ドル(前年比12.8%増)、でした。
本日の為替レートの1ドル=103円で日本円に換算すると、売上高39兆162億9700万円、最終利益1兆3112億9300万円、となります。103円というのは円高レートですので、生活レートにすると50兆円ぐらいの価値はあるんじゃないでしょうか。
参考までに、リストから小売企業を抜き出すと以下のようになります。
1、ウォルマート
2、ホームデポ
3、CVSケアマーク
4、クローガー
5、コストコ
6、ターゲット
7、ウォルグリーン
8、シアーズホールディング
9、ロウズ
10、セイフウェイ
分かっていたことではあるのですが、CVSが3位に躍進したのが目につきます。ウォルグリーンも7位で一つ順位を上げました。
CVSが入ってきたことで消えた企業がアルバートソンズ。スーパーマーケットが消え、ドラッグストアが伸びる。
日本のドラッグストア業界人にはぜひ夢を持っていただきたい。
10位以内に純粋な食品小売企業は2社だけですね。
一方日本のGMSの本質がスーパーマーケットであり、またコンビニの本質が外食(またはグローサリーストア)であることを考えると、日本とアメリカの大きな違いが見えてきますよね。
なぜアメリカではこうなったのかということについては講演やセミナーでよく話しているのでここではおきますが、なぜ日本ではそうなのかということは一考に価すると思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:05 PM |
February 27, 2008
業績悪化が目立つ決算数値
昨日から今日にかけて、大手小売企業が数社、第4四半期と07年度の決算数値を発表しました。
ちょっと数値が並んでしまいますが、以下のとおりまとめてみます。
ノードストロム、
Q4:売上高 -4.4%、最終利益高 -8.6%、既存店成長率 -0.7%
通年:売上高 3.1%、最終利益高 5.5%、既存店成長率 3.9%
ターゲット
Q4:売上高 0.8%、最終利益 -8.1%、既存店成長率 0.2%
通年:売上高 6.5%、最終利益高 2.2%、既存店成長率 3.0%
ホームデポ
Q4:売上高 1.5%、最終利益 -27.5%、既存店成長率 -8.3%
通年:売上高 -2.1%、最終利益高 -23.7%、既存店成長率 -6.7%
ロウズ
Q4:売上高 -0.3%、最終利益高 -3.4%、既存店成長率 -7.6%
通年:売上高 2.9%、最終利益高 -9.5%、既存店成長率 -5.1%
オフィスデポ
Q4:売上高 1.0%、最終利益 -85.2%、既存店成長率 -7.0%
通年:売上高 3.3%、最終利益高 -31.3%、既存店成長率 不明
まず目立つのがホームデポでして、通年での売上減は初めてなのだそうです。減収減益で既存店成長率もマイナスですから、かなり悪いです。競合のロウズと比較しても、悪さが目立ちます。住宅不況という外部要因と、マネジメントのつまづきという内部要因と、ダブルパンチを食ってるわけで、苦戦はしばらく継続することでしょう。
次にノードストロム、通年ではすべてプラスですが、第4四半期にガタっときている。
[ウォルマート] 強い低価格イメージが意味するところ
ここでも書きましたが、昨年半ばぐらいから中所得層以上に影響が出始めたんじゃないかという仮説にマッチします。
同じことがターゲットにも言えます。ウォルマートよりも対象とする所得層が高く、そのため第4四半期に影響が出たと見ることが可能じゃないかと思います。
また戦略戦術の失敗もいくつか指摘されてもいるのですが、詳細は省きます。
ここでウォルマートを業績を記してみます。ターゲットと比較して下さい。
Q4:売上高 8.3%、最終利益4.0%、既存店成長率 1.4%
07年度:売上高 8.6%、最終利益 12.8%、既存店成長率 1.6%
ターゲットは通年での既存店成長率が上回っているだけで、あとはすべてウォルマートの後塵を拝しています。
少なくとも、ウォルマートにはマイナス成長という数値が存在しません。ここ数年ターゲットは絶好調でずっとウォルマートを凌駕してきましたが、ようやく逆転したという印象じゃないでしょうか。
おととい書いたエントリーのように、ウォルマートの業績は決して悪くはないんです。
景気の不透明感が増してきている中、強い企業と弱い企業の差がこれからどんどん出てくるような気がします。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:42 PM |
November 20, 2007
住宅市場の冷え込みがホームセンターを直撃
先週ホームデポが、第3四半期に最終利益が27%ダウンしたことを発表しました。今日はロウズが、同じ第3四半期に最終利益が10%落ち込んだことが明らかとなりました。両社ともに、減収減益です。
既存店成長率は、ホームデポがマイナス6.2%、ロウズがマイナス4.3%でした。
また両社ともに通年の業績予測を下方修正してます。
'底が見えない、来年の後半までこのトレンドは続くのではないか'(アナリストのコメント)
サブプライムローン問題に端を発した住宅不況は、ホームセンターに明らかに影響を与えています。ホームデポだけではなくロウズもスランプが続くということは、また予想を下方修正するということは、市場の冷え込みが一般化して来ていることを示してます。
住宅市場のトレンドはアパレルなどと違ってスパンが長い。しばらくマーケットの縮小が続くかもしれず、とすると両社にとっては大きな戦略転換が必要となる。とくに改革に取り組んでいるホームデポには厳しい環境となってきたことを意味しています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:17 PM | | コメント (1)
October 19, 2007
【ホームデポ】 マーケティングのトップが辞任
CMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)のロジャー・アダムスという人が辞任しました。
就任したのが05年の2月のことなので、2年半でやめてしまったことになります。
ホームデポ、相変わらず人の出入りが激しい。
これでは、企業文化が育たないし、根付かない。
赤字に転落したわけではないですから、どうのこうの言うレベルではないのですが、昔のホームデポに戻るにはまだ時間がかかるような気がする、そんなことをふと思うニュースでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:44 AM |
October 10, 2007
【ホームデポ】 女性を狙う実験フォーマット
ホームデポが今月末に実験店を2店舗オープンさせるそうです。女性にターゲットを絞ったフォーマット、ホームデポとエキスポを合わせたコンセプトだそう。
特徴を列記してみると・・・。
1、面積は9万sqf=2,500坪、これはレギュラーフォーマットとそれほど変わらない面積です。
2、建築資材などのプロ向け売場をなくし、その代わりに、バスとキッチンのショールームや、ホームオーガナイザーといった売場を作る。
3、アウトドア売場は屋外用ファニチャーに重点を置く。
4、倉庫形式はやめて普通のゴンドラ形式とする。
5、ライティングやカラースキームを柔らかく変える。
ホームデポは4月に小型フォーマットの実験を始めてます。
ホームデポが小型実験店舗をオープン
立て続けのテストという印象ですよね。
同社の過去の歴史を振り返ると、別フォーマットにいくつか挑み失敗、次はプロ向け事業に本腰を入れたが結局売却、そして再び別フォーマットへ挑戦、という経過をたどってます。本体の成長が頭打ちになるということはだいぶ前から分かっていたことで、別事業へなんとか参入し、ことごとく失敗に帰してきました。
プロ向けを売却し、一般消費者向けビジネスと言うコアに戻り、自分の土俵で再び別フォーマットへの挑戦を開始したというわけですが・・・。
ホームデポのフォーマットはもともとプロを意識していますから、売場がきれいとか、分かりやすいとか、そういうこととは無縁です。プロ用の店で普通のお客も買える、というアピールですね。その結果、雑然としていてサービスも悪い、というイメージができあがってしまっていますから、これを打ち壊すのは骨の折れる作業でしょう。
とりあえず、この実験店は見てみたい店の一つです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:02 PM |
September 5, 2007
ホームデポ、2億9000万株の買戻し
ホームデポは225億ドル分の株の買い戻しを予定していまして、昨日までに107億ドル、2億9000万株を買い戻したと発表しました。
同社はこの買戻しをHDサプライの売却益と手持ちの現金で実施する予定でいます。
さてこの買戻し、発表された時点で時価総額の4分の1以上にあたる、非常に大きな投資プランです。HDサプライの売却額が想定よりも下回り、予定額を下方修正するんじゃないかとも言われたのですが、いまのところ変更していないようです。
ホームデポはもともと手持ちの現金の多い企業なんですね。ナーデリの経営手法が投資家コミュニティに不信感を招き、この不信感を払拭するために、投資家が要求していたHDサプライの売却と、手持ち現金を投入しての株の買い戻しに踏み切った、と私は見ています。
過剰な手持ちの現金は、投資家による格好のターゲットとなりがちですし。
私はこのプランには大反対です。
現在のホームデポに必要なことは、225億ドル(日本円で3兆円弱!)という巨額の予算を株の買い戻しに振り分けることでは、絶対にないと考えます。
ナーデリ政権下に、生え抜きの優秀な社員が大量にやめてしまった。ホームデポの社風を受け継ぐ人たちがいなくなってしまって、幹部もほとんどが外部からの人たちで、どうやってこれからを乗り切ってゆくのか。このあたりのピクチャーがあまり見えてこない。
この予算を、社員教育に使うべきじゃないのか。
ホームデポの店舗レベルのサービスの低下はかなり問題視されているんですが、いいんでしょうかね。
投資家に媚びるホームデポ危うし、です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:17 PM |
August 27, 2007
ホームデポサプライの売却決定
懸案となっていたホームデポ傘下のホームデポサプライ(HDサプライ)の売却が決まりました。売却額は85億ドル、買収するのはバイアウト企業グループ(ベインキャピタル、カーライルグループ、クレイトン・デュブリエ・アンド・ライスの三社)です。
売却予定額は103億ドルでしたので、18%近く買収総額が下がったことになります。
本日のWSJ紙が報じている内容を読むに、HDサプライの企業価値が当初の見積よりも下がったというわけではなく、最近日本でも話題となっているサブプライム問題に端を発する信用不安から、金融グループが融資をためらい始めていることに、価格が低下した本質的な理由があるようです。
つまり、バイアウト企業の資本調達先としての銀行グループが、ジャブジャブとお金を貸さなくなってきている、ということですね。お金を貸さなくなってしまったので、必然的に買収額を下げざるを得なくなった。
史上空前ともいえるバイアウトブームがここ数年続いてきたわけですが、債権を証券化して市場で売ってしまうことが以前に比べて簡単ではなくなりつつある、ということも書いてありました。
金融工学の専門家ではないので、技術的な話はここまでとしますが。
おそらく、現在進行中の、ヒルトンやクリアチャネルの買収案件も同じようなことになるだろうというのが、WSJ紙の見方で、つまりホームデポ案件は金融業界でこれから起こるであろうことの先駆けとなる可能性がある。
流通業界にもバイアウトが連発してきましたが、収束へ向かうかもしれませんね。
ホームデポはこれでとりあえず、ナーデリが残した負の遺産を整理できた。あとは、本体の建て直しですね。あの輝かしい時代がまた戻るといいのですが・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:32 PM |
August 22, 2007
目立つホームデポの不調
ホームデポとロウズの第二四半期の決算が出揃ったのですが、ホームデポの不調が目出ってます。
ホームデポは、売上高1.8%ダウン、純利益高14.8%ダウン、既存店成長率5.2%ダウン。
ロウズは、売上高5.8%アップ、純利益高9%アップ、既存店成長率2.6%ダウン。
両社ともに既存店がダウンしており、住宅ブームが下火になったことを理由としてあげているのですが、ホームデポの落ち方はロウズの約2倍です。減収減益というのも、急成長を続けてきたホームデポらしからぬ数値。
ホームデポの建て直しは本当に急務なのだということが、この数値から見えてくると思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:18 PM |
August 2, 2007
ホームデポがキックバックで社員4人を解雇
Lower level purchasing buyerですから、おそらくタイトルがつかないような下位ランクの仕入れ担当バイヤー4人が、ベンダーからキックバックをもらっていたという理由で解雇されました。
キックバックの総額が100万ドル近くに達していた模様、解雇となった理由はこの金額の大きさにあるようです。またキックバックを支払っていたのはアジアの床材サプライヤーで、見返りは商品を棚に置くことだったそうです。
事件の詳細はここまでで、あとは連邦捜査がはじまっているためノーコメントとなってます。
ホームデポはこの事件を受けて、今後はベンダーから一切何ももらってはならず、もらったら解雇という、情状酌量なしポリシーにするとしてます。
ホームデポはどちらかというと規律がゆるく、だから自由な風土の中で伸びて来れた企業なのですが、一転して厳しいポリシーとなったわけです。
このキックバック、なくらない問題ではあります。お金だけではなくて、ディナー、ランチ、招待旅行、などなど。昔に比べたら減ったけど、アメリカでもやはり存在する、と言われてます。ポイントは額でしょうね。今回のはちょっと大きすぎました。
ロウズのように、もらってもいいというポリシーを持っている企業もあります。ただし、キックバックではなくて、75ドル価値のギフトまで。これは、国によってはギフトをあげるのが習慣となっていて、これを断ることは先方のビジネスマナーに反するからだ、ということなんですね。アジアやヨーロッパでは、普通の習慣ですから。
ウォルマートのように、ガム一枚でももらってはいけない、という企業もあります。
これ、企業サイズによるのでしょうが、やはりたがははめる必要はあります。招待旅行やディナーなど、お金ではないものも制限しなければならない。バイヤー間のリベート競争もやめたほうがいい。
でないと、売れるか売れないかではない尺度で、商品が置かれることになりますから・・・日本の小売企業でこれに陥っている企業って少なからず存在します。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:27 PM |
June 20, 2007
ホームデポがプロ向け事業のHDサプライを売却
ナーデリ辞任後に売却を検討していることが明らかにされ、しかしその後ずっと音なしだった案件ですが、ようやく決まりました。
買収するのはバイアウト企業が複数集まってのシンジケートで、買収額は103億ドル、日本円にすると1兆円をかるく超える大型案件となりました。シンジケートを形成するのは、ベインキャピタルやカーライルグループといった錚々たるメンツです。
ホームデポは同時に225億ドルを投じて自社株の買い戻しをするそう。日本円だと2兆円を超えます。アメリカ史上5番目に大きな買戻し投資額だそうです。
HDサプライは97年に立ち上がって以来買収の連続で大きくなってきました。しかしその数多くの買収企業の統合が考えているほどスムーズに行っていないこと、シナジー効果があがっていないこと、ならばこの際売ってしまいリソースを本体に集中したほうがいいのではないかと言われてきたものです。
これを主張してきたのが投資グループであり、アメリカらしいなと感じているのは、投資グループの主張を受け入れるかたちでホームデポが売却を決めたことにあります。日本ではこういうことはまだまだないでしょう。
つまり、HDサプライは黒字事業ですから、あせって売る必要も無いということもできるのです。例えば日本の大手GMSは雑多な事業を多く抱えていますが、リソースを集中するために黒字であっても他事業を売れと投資家が主張し、これをGMS側がすんなり受け入れるかどうか、ということです。
ちなみにCFOのキャロル・トムによると、HDサプライ事業への投資の総和は85億ドルで、売却額が103億ドルなので、とりあえず叩き売りではないことを強調しています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:04 PM |
June 1, 2007
エースハードウェアのコアコンピタンス
JDパワー&アソシエーツという調査会社があります。消費者調査をベースとした車のランキングが有名ですね。
この会社が、ホームインプルーブメント企業のサービスランキングを発表したのですが、1位はエースハードウェアでした。
対象は、昨年一年間にホームインプルーブメント商品かサービスを購入したことのある16,239人。店員、商品、サービス、施設、価格、販促、レジ、に対する満足度をレーティングしてランキングしたとしてます。
満点は1000点。
エースハードウェア:812
メナード:801
ロウズ:798
コストコ:784
トゥルー・バリュー:776
平均点:773
ホームデポ:757
ターゲット:757
シアーズ:756
ウォルマート:721
Kマート:693
エースは日本であまり知られていないかもしれません。小売業主体のコーオペラティブ・チェーンで(卸売業主体がボランタリーチェーン)、調べてみたら昨年度末で4600店舗。それぞれの店舗にオーナーがいて、コアコンピタンスである細やかなサービスでしっかりビジネスを成立させています。ウェアハウス型ばかりにスポットライトが集まりがちですが、こういうフォーマットもしっかりお客の支持を得ているわけです。消費者のニーズというものは、一つですべてを満足させることは不可能だということが良く分かります。
ホームデポのランクの低さとロウズの高さは、ああやはり、という感が否めない。やめたナーデリは結局これをおざなりにしてきたわけです。
ちなみにエースは本社に行ったことがあります。サンスターが受け皿となって日本に出るとき(確か2000年)、チェーンストアエイジの編集長らと一緒に行って社長のお話を伺ったのが懐かしい。そのとき、メーカーが主体となってリテールをやるなんて、うまく行くとは思えないと正直に言ってしまい、場の空気を壊したことを覚えてます。
結局サンスターは失敗しました。
それと、本社訪問のあとに、紹介された郊外の店舗に行ったときのことも鮮明に覚えています。1000坪ぐらいの店内に、HBCが置いてあった。なるほど、田舎のハードウェアストアってこういう役割も担っているんだよね、ホームデポばかり見ててもアメリカの小売業界は完全には理解できないよね、ということが良く分かったのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:00 PM |
May 31, 2007
ホーム関連企業が軒並み業績悪化
昨日、ボンベイカンパニーという企業が第1四半期に赤字を計上、既存店成長率マイナス10.2%となったことを発表しました。
ホームファニシングをモール内専門店フォーマットで展開する企業ですが、ここ数年業績が悪い状態が続いています。もともと18〜19世紀のレプリカファニシングを販売していたものが、クラシックでトラディショナルなファニシングをモデレートプライスで売るフォーマットへと進化して成長しました。
今日はウィリアムズソノマが第1四半期の増収減益を発表しました。
ピア1インポーツも業績が悪い。
ホームデポとロウズも増収減益。
ホーム関連企業が軒並み業績を落としてまして、住宅関連市場は明らかに冷え込んでいることがわかります。
ただしボンベイとピア1インポーツは以前から業績が悪く、とするとこの市場そのものの冷え込みが与えるダメージはかなり大きいものと推測できます。
とくにピア1ですね。
7四半期連続赤字、正念場のピア1インポーツ
昨年度の第4四半期も減収減益、通年でも減収で赤字でした。市場は向かい風ですし、けっこう厳しい状況にあるんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:35 PM |
May 18, 2007
大幅減益、苦戦するホームデポ
四半期ベースの短期の業績をここで俎上に上げる意味はないと思っているので、あまり取り上げたくないのですが、今回はちょっと気になったので。
ホームデポが第1四半期に29.6%の大幅な減益を記録しました。売上高は0.6%の微増、既存店成長率は7.6%のマイナスでした。
理由として天候不順と住宅市場の冷え込みを上げているのですが...。
ロバート・ナーデリの改革は、店舗主導型から本部主導型への転換、店舗人員コストの削減、プロ事業の強化、といったところでしたが、今考えるとことごとくはずしていたわけです。
偶然機会があって大手各社の経営指標を見比べてみたのですが、この企業が取り組むべきは在庫の効率化にあって、そのために例えばウォルマートのようなサプライヤーとのコラボレーション型のイニシアチブに取り組むとか、そういう方向への改革が第一だったのだろうなと、今さなならが思いました。
本部主導型へ一気に変える過程で優秀な店長や店員がずいぶん去っていったと聞いています。企業というものはまず人ありきですから、ホームデポが以前のような輝きを取り戻すにはちょっと時間がかかるんじゃないかと思い始めてます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:33 PM |
April 23, 2007
ホームデポが小型実験店舗をオープン
ホームデポが大型と小型の2つのフォーマットを新たに開発して実験すると3/27に記事にしましたが(ホームデポの新たな挑戦)、どうやら小型のほうを先週末にオープンさせたようです。
場所はカリフォルニア州サンフランシスコ近郊のコンコルド、今後この地域周辺の大型店舗がマッチしない立地で小型フォーマットを実験するとしています。
すでに書きましたが、ホームデポはビレジャーズハードウェアで一度小型店は失敗してます。エース、トゥルーバリューと、小型フォーマットには競合がひしめいてますし、楽観はできないんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:35 PM |
April 9, 2007
大工用品と食品は共存するのか?
メナードが、定番加工食品やチルド/フローズンの一部を店舗で扱い始めたそうです。地元紙が報じました。
いまは一部の店舗での実験段階だが、結果は上々としています。
ホームデポは駐車場の一角にコンビニを作るというこころみをすでに実験してまして、コンビニエンス型の食品をホームセンターが扱うということが、トレンドとなっている感があります。
新聞の取材を受けたメナードの社員は'Man fod'と称しているのですが、男が買う食品に絞ってアソートしているというわけです。
もともとアメリカの小型ハードウェアストアは、とくに田舎の小さな店は、雑貨店のようなところがあって、薬も置いたし食品も置いていた時期がありました。また視察で行くようなところではないのでご存じない方が多いでしょうが、今でもそういう店は結構あるのです。
まあですから、買う側に違和感というものはあまり無いかもしれません。ただもし既存のアソートメントを犠牲にして品揃えしているとすると、ちょっとどうかなと思います。メナードを見ていないので、なんとも言えませんが。
少なくともディスティネーションにはなりえないでしょう。ほんとうに、ついで買い。大工さんが朝晩の仕入れ時にちょこっと買う、という程度なんじゃないでしょうか。
アメリカのホームセンターとは、そういう業態なのです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:00 PM |
March 27, 2007
ホームデポの新たな挑戦
何かと話題の多いホームデポです。ホームデポサプライの売却を検討すると2月12日に発表したのですが、現段階ではまったくの白紙だと新CEOのフランク・ブレイクがこの22日にコメントし、方向がまだはっきりと定まっていません。
さてタイトルを『新たな挑戦』としたのは、新フォーマットを開発するようだからです。地元紙で不動産担当責任者がコメントしました。
2つあるようで、1つは22万5000sqfg(6,338坪)という巨大なスーパーストアで、ニュージャージー州ユニオンのエキスポを改装し、エキスポとレギュラーフォーマットを合体させることをテストする。
2つ目は3万5,000〜5万sqf(985〜1,408坪)の小型店舗を実験する。
この2つ目につていは、ビレジャーズ・ハードウェアという店舗名で5年ほど前に実験してやめている経緯があるので、再び挑戦ということになるわけですね。
ホームデポは過去いろんな別フォーマットを作ってきた企業なのですが、ことごとくうまくいっていない、ある意味稀有な企業じゃないかと思ってます。社内で新たなベンチャーをスタートし、育てる、という文化を明らかに持っていない。
ですから正直言って、ああ、またか、という感が否めない。
この実験店、できあがりを見るのが楽しみです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:26 PM |
February 16, 2007
ホームデポ、フロアストア事業から撤退
フロアストアとはリフォーム時のフロアの張替えを主業務とする専門店フォーマットで、2000年にダラス郊外のプレーノに1号店をオープンさせ、以降サテライト型のショールームを近隣に5ヶ所追加、03年にはフロリダ州に2店舗目をオープンさせたものです。
今回の撤収は、リソースを既存店に集中させるためとしていますが、ナーデリ辞任後に、戦略が大きく転換されたことを感じさせるニュースと言えます。
ホームデポは今までたくさんの別フォーマットを作ってきましたが、よく考えてみると一つも成功してません。多角化のよほど下手な企業と言えると思いますが、おそらく新しいアイディアを生み育てる手法が確立されていないのでしょう。
これだけ大きな企業で、まったくうまくいかない企業というのも珍しいかもしれません。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:43 PM |
February 13, 2007
プロ向け事業の見直しを開始、ホームデポ
ホームデポが、プロ向け事業のユニットであるホームデポサプライの戦略的な見直しを開始すると発表しました。この見直しとは、売却、スピンオフ、または株式の公開(IPO)のいずれかだそうです。
1月初頭にボブ・ナーデリが辞任しましたが、引き金を引いたのは投資家でした。そしてこの投資家がホームデポサプライに懐疑的で、今回の戦略的見直しへと踏み切ったのもこの投資家の影響が強いと言われています。
切り離すことによるメリットは、店舗へリソースを集中できるようになることにあります。ロウズがひたひたと追っかけてきているのですが、ホームデポは店頭サービスのレベルが低いままでいるという批判が多い。
ホームデポは過去8年間に30社を買収し、100〜130億ドルを投じていいるのですが、それを店舗に投じていたら・・・ということですね。
しかしながら、プロ向け事業に参入するという意図は決して間違ってはいないと思ってます。要はちょっと偏りすぎたのかなと。
どのくらいの価値で切り離せるのか分かりませんが、分離することがこの企業にとって本当にいいことなのかどうかは、ちょっと分からないところがあります。
非常に高度な戦略的判断が求められる案件ですね、これは。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:02 PM |
January 26, 2007
ホームデポがCEOの報酬を成果主義に
辞任したロバート・ナーデリのきわめて高い報酬に批判が集まっているホームデポですが、次期CEOの報酬は成果に連動させると発表しました。
新CEOフランク・ブレイクの報酬総額は年間890万ドル、そのうちの89%が成果に連動するとのこと。基本給は97万5000ドルだそうです。
CEOの高報酬に批判が集まっているのがアメリカでして、このホームデポの動きが他社に波及するのかどうか、ということが言われています。
ちなみにロバート・ナーデリが6年間に受け取った総額は1億1920万ドル、加えて退職金が2億1000万ドルでした・・・。サラリーマン経営者としては、やはり異常に破格の報酬を得た人と言う事ができるでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:43 PM |
January 3, 2007
ホームデポ、ロバート・ナーデリが辞任
今日突然発表されました。
昨年中のメディアによるインタビューでは絶対にやめないと言っていたので、かなり唐突な印象があります。
理由はノーコメントで分かりません。
極めて高い報酬が指摘され、それがメディアに踊ってしまったこと、また株主総会の進め方についての批判が出て、高い報酬と合わせてこれもメディアの格好の餌食となってしまったこと、これよにって彼に対する信頼性が落ちてしまった、ということが考えられます。
ホームデポについては、販売革新06年10月号の『米国チェーンストア決算トピックスを読む』で少し書きましたが、ナーデリは企業風土まで変える変革を行い、一定の成果は確かに出しています。
ただちょっとやりすぎたかな、という印象を私は持ってます。
人材が流出しすぎました。
この件、流通eニュースに書くつもりです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:25 PM |
December 14, 2006
ホームデポ中国に進出
ホームデポが買収で中国に進出することを明らかにしました。お相手はホームウェイ(12店舗)、買収総額は公式発表していませんが、1億ドルと見積もられています。
今年2月にオリエントホームを買収するという噂が流れたことはここで報じました。その時点では噂の域を出ていなかったのですが、どうやら本当だったようで、これが結局不調に終わり、結局このホームウェイという会社に落ち着いた、というのがストーリーだそうです。
ちなみにホームウェイとは10年前の96年に、今後'アイディアを共有する'という覚書を両社で結んでいたそう。
意外ですが、そういうこともありなんですね。
今後は年間20%で売上を伸ばしてゆくとしています。キングフィッシャーのB&Qが2010年までに100店舗という構想を明らかにしており、中国のホームインプルーブメント市場がにわかににぎやかになってきました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:59 PM |
November 2, 2006
ホームデポの商品品質と価格
ここ数年リフォームをしているのですが、ホームデポで売っている商品を嫌う業者がいるということ知りました。
いわく、「ホームデポで売ってるのは品質が悪いからダメ」。
ホームデポで売っている庭木・花は品質が悪いから買ったらいかんよ、と庭師に言われたことを思い出しました。
これはつまり、価格なり、ということです。ディスカウントストアですから基本的に価格帯は低くなるわけですが、その分低品質の商品が中心になるということです。
当たり前のことではあるのですが、プロに言われてなるほどなと。工具や資材といったハードウェアの品質と価格のバランスなんて、しろうとの私に分かるわけないですもん。
ホームデポはあまたのハードウェアストをなぎ倒してきたわけですが、獲得してきたのはそういう市場なんですね。
ホームデポのマーチャンダイジングは、家を取り巻く環境が根本的に異なるため、日本人が一見しただけでははなかなか分かりづらいと思います。私も古い家を買って、自分の手で直し、人を雇って改修して、ようやく分かってきたわけで、そういう意味ではアメリカのホームセンターは説明するに簡単ではない業態だと思いますし、語ろうとする識者は身を引き締めるべきだと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:37 PM |
October 17, 2006
ホームデポが経営レベルの組織大改編
CEOの直下レベルの改変が12日にありました。
詳細はさておき、この人事に対するアナリストの評価が低く、ゴールドマンックスが翌日に株価のレーティングを下げ、一方ロウズのレーティングを上げ、ホームデポの株価が下がるという現象がおきてます。
ホームデポは人材流出が続いているのですが、過去数ヶ月だけでも業界で名前の知れた人が2人やめていて、いかに人の流動性が高いアメリカでもちょっとこれは・・・という感じなんですね。
ナーデリのリーダーシップに問題があるのかもしれない。
この組織改変の前日には、これからの下半期に3億5000万ドルをかけて店舗のサービスレベルをアップしようというイニシアチブを発表しているのですが、03年にも8億8000万ドルをかけて店舗のオーバーホールをしたが結果ははさほど出ていないという見方もあって、今回の投資に対してもシニカルな見方が圧倒的です。
ナーデリはホームデポを変革し、とりあえずは成果が出たと見ていたのですが、ここに来て暗雲垂れ込めてきたという感じですね。今後の行方に要注目です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:13 PM |
September 19, 2006
エドワード・ランパートの次の一手は?
WSJ誌がエドワード・ランパートの次の一手についてを記事にしています。
実は一週間ほど前にホームデポの株式が高騰したのですが、ランパートが同社に資本参入するという噂が流れたからでした。WSJ誌によると、ギャップを買うという噂もあるらしい。
さらに、すでに5億6500万株を所有しているGMで、これから何をするのかという話題もあるらしい。通常ランパートは短期の売り買いをする人ではないので、これだけ買い増しているということは、何かを目論んでいるからだろうというのが、ウォール街のヨミのようです。
オートゾーンの30%、オートネーションの24%という、その他にも大株主となっている企業があります。
シアーズとKマートをてこにして、ホームデポを傘下に収め、そしてGMを手に入れる、ですか・・・まだ現実化したわけではないですが、こういう話が出てくること自体、たいしたものだなと。
ランパートという人物はやはりとてつもない人です。野次馬として、ほんとうに、次に何をするのか、楽しみです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:32 PM |
September 6, 2006
リワードカードを導入するホームデポ
リワードカードとはポイント制でキックバックする仕組みを持ったクレジットカードのことで、マスターカードとの提携で開始するそうです。
1000ポイントで10ドルのようですね。
ホームデポの創業時のコンセプトは、飾りのないウェアハウス型店舗での低価格大量販売で、これで旧来のハードウェアストア業界に革新をもたらしたのでした。
価格戦略はほぼEDLP。チラシは発行しますし、値下げによる目玉もありますが、基本はEDLPです。
今回導入するリワードカードとは多様化したハイロー戦略の一つでして・・・同社の成長を引っ張ってきたスキームが少しずつ壊れてきているのかもしれない、そういう気がしました。
ホームデポもすでに大企業、マクネア理論が実証される日は遠くないのかもしれません。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:53 PM |
June 22, 2006
ホームデポの店舗用サービス向上インセンティブ・プログラム
ホームデポがサービス品質向上のために、3000万ドルの予算を立てました。
高品質のサービスで選ばれた店舗は、2万5000ドルを獲得して店員を集めてのイベントやコミュニティの活動に使える、選ばれた店員は一ヶ月ごとに1000ドル、または4半期ごとに1万ドルをもらえる、というインセンティブです。
では選択される根拠は何かというと、ネットによるフィードバックなんですね。どういうことなのか細かい説明がこれ以上ないのですが、たぶん、レシートを使ったネットアンケートを使うのでしょう。
今、ホームデポで買い物をすると、「指定サイトにアクセスして、ユーザー番号とパスワードを入力し、アンケートに答えたら、レシートに5000ドルのギフトカードがあたります」というキャンペーンがプリントされてきます。
これで返ってくるフィードバックをもとにして、良い店や店員を選ぶのでしょう。
ビジネスウィーク誌によると、小売企業の中でもっともサービス品質の悪い企業という烙印を消費者によって押されているのがホームデポなのだそうです。
個人的な話をすると、私はホームデポで2度ほど店員と衝突したことがります。そのうちの1回はマネージャークラスでした。ほんと、あの人をバカにしたような態度は今でも許せない(-_-メ)
でも、品揃えがいいし、他に店がないから、仕方ないからまた行かざるをえない(笑)
ようやくホームデポも悪いサービスの向上に、重い腰を上げたというわけです。
続きを読む "ホームデポの店舗用サービス向上インセンティブ・プログラム" »
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 9:34 PM |
May 30, 2006
ショッピング検索の1位はホームデポ
Nielsen//NetRatingsの調査によると、4月に使用されたショッピング用の検索キーワードの順位は、ホームデポ、ウォルマート、ターゲット、シアーズ、ベストバイ、の順番なのだそうです。
これは個人的にけっこう意外な結果なのですが、皆さんはどう思われますでしょうか。ウォルマートはアマゾンに次いで2番目のアクセス数だそうですから、検索でも上位に来るのは分かるような気がするのですが、ホームデポが1位ですか・・・。
「ホームデポがオンライン/カタログ企業を買収」というタイトルで記事にしましたが、ホームニーズ領域はネット需要がやはり高いのかもしれませんね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 8:43 PM |
May 25, 2006
ホームデポの株主総会
ホームデポの株主総会が今日開催されたのですが、機関投資家がおもしろい決議案を2つ提出しました。
1つ目は社員のダイバーシティ(diversity、多様性)の統計レポートを提出せよというリクエストです。ここで言うダイバーシティとは人種、性別、年齢などのミックスの度合いのことで、これが偏ると偏見があるとして訴訟の対象となることがアメリカではあります。
ホームデポはこの問題による訴訟で、過去10年間で1億ドルの和解金を支払っているのだそうです。投資家が状況レポートを要求する理由は、これが損失につながり投資に影響を及ぼすと考えているからですが、ホームデポは01年以来この分析結果のディスクロージャーをしておらず、これが株主総会での決議につながったわけです。
日本には無いユニークな話だと思います。
さてもう一つが、CEOのボブ・ナーデリの報酬です。
保守的に見積もって2億4500万ドルの報酬をナーデリが得ている一方、CEOに就任以来5年を経過しているが株価が就任時よりも下がっていて、取りすぎじゃないかという主張です。
フォーブスがCEOの報酬ランキングなるものを作っているのですが、ナーデリは2,280万ドルで47位となっていて、投資家による見積もりとは数値が異なっています。投資家サイドは報酬専門のコンサルタントによる計算をベースとしているのですが、この大きな差がどうして生じているのか理由は定かではありません。
日本の場合こんなにもらっている社長さんはたぶんいないでしょうから、こういう決議案も株主から提出されるというケースはないんじゃないでしょうか。
さてでは実際の株主総会でひと波乱あったのかというと・・・ナーデリは質問に応えず、あっという間に総会を終わらせたようです。
ちなみに、2億4500万ドルとは、仮に1ドル120円で換算すると294億円でしてね(笑)
こんなにもらってどうするんだろう、なんて思うのは、貧乏人のひがみかな・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 9:18 PM |
May 12, 2006
ホームデポがローン専業銀行を買収
ホームデポが社員数37人の小さな会社を買収することを発表しました。社名はEnerBank、読み方が分からないんですが・・・たぶん親会社の名称がSMCエナジーで、エナジーから取ったのでしょう。とすると、エナーバンク、かな。
この会社、家のリフォーム時のローンに特化した銀行なんですね。店舗は持っていなくて、お客は業者(英語でコントラクター)を通してこの会社を知りお金を借りる、というビジネスモデルです。
ホームデポは既存店の売上を伸ばすために、取り付けサービスを最近強化してます。POPも随分目立ってます。
たぶん、例えば、このPOPの下にでも、「お金の心配は要りません、うちで借りましょう!」みたいな文言をつける、そういう企業を今回買ったわけです。
ちょっとひっかかるのは、ウォルマートの銀行所有に対しては過剰な反応があっていまだに決着がついていないのですが、ホームデポはどうなんだろうということです。 まだ公的機関の認可は受けておらず、とりあえず買収に合意したという段階なのですが、これに対する反応がまだ聞こえてきません。
やっぱりウォルマートはスケープゴート化してるんですかねえ・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:23 PM |
April 29, 2006
ホームデポがオンライン/カタログ企業を買収
買収する企業名はホーム・デコレーターズ・コレクション、買収額は明らかにされていませんし、この企業の売上高も不明。
ホームデポは昨年、高所得者市場を狙ったオンライン/カタログ企業を2つ立ち上げています。1つは10クレセント・レーン、1つはペイシズ・トレーディング・カンパニー。
ホームデポはすでに自身でオンライン販売を開始していますが、この2つは上層市場を狙うことによる補完的な役割を果たさせようとしているのだろうと思います。
そして今回の買収は、このビジネスのてこ入れを目的としている。
ちなみにすべて、ホームデポダイレクトという子会社がこの事業を推進しています。目標は2010年までに売上高10億ドルとのこと。
従来のDIYビジネスに限界が見えてきて、取り付けサービスや、大工などのプロを対象としたビジネスといった、異なる分野に今後の成長を見込んでいて、その一環がこのダイレクトビジネスというわけです。
ノンストアリテーリング(オンラインとカタログを合わせた総称)としてのこの分野を考えると、まず比較的高額商品であることと、カラーやデザインのコーディネーションのために、実際に目で見て手に取らないとお客は満足しないという特性があります。
一方、大型商品が多いため、店舗で買ったところでいずれにしても配送してもらわなければならないため、オンラインのネックである配送料がハードルとはならないという特性もある。
また低回転商品が多いため、店舗にすべてを陳列在庫できないという特性もある。
個人的な経験を元にして言うと、店舗とオンラインを両方比較しながら買い進めてゆく人が多いと思う。店舗での品揃えには限界があるため、実際に店舗で確認しつつ、ノンストアでも商品を探す。家族一緒にノンストアで商品を決めて、実際に店舗には一人で行って買う。または店舗で確認し、ノンストアで家族で確認して買う。
いろんなバリエーションが考えられますが、ようはストアとノンストアがお互いに補完し合うということです。
そういう意味で、この分野のノンストアリテーリングはポテンシャルはあると思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 9:19 AM |
February 14, 2006
ホームデポが中国企業買収か
ホームデポが中国最大のホームセンター企業、オリエントホーム買収で動いているというニュースをファイナンシャルタイムズが報じました。
株の49%を2億ドルで買うという内容のようです。
親会社のオリエントグループと交渉の真っ最中で、決裂することもあるとのこと。
ホームデポはノーコメントです。
ホームデポの中国進出のプライオリティは高く、ソーシングも兼ねてすでにオフィスを開いていますし、進出はありえるのかという問題ではなく、いつどういう形式で、という問題なんです。
つい先日も大きなディールを発表したばかりですし、ホームデポは買収モードです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 9:14 AM |
January 16, 2006
「ホームデポが32億ドルを投じて大型買収」Vol.10,No.03
アメリカ流通eニュース
ホームデポが11日にヒューズサプライという企業の買収を発表した。買収総額は31億9000万ドルでホームデポの社史で最高額、1ドル120円換算で3720億円という大型買収である。
ホームデポはここ数年企業買収を立て続けに繰り返していて、買収総額を発表していないディールもあるのだが、このわずか2年程度でトータルすると50億ドル近くを買収に投入していると見積もられている。
その背景や目的を整理しておく。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:40 PM |
January 12, 2006
ホームデポが32億ドルでプロ市場向け企業を買収
ホームデポが10日に、ヒューズ・サプライという会社を32億ドルで買収すると発表しました。
ヒューズは上場企業、プロ向けサプライヤーとしては業界最大手で、ホームデポはこの市場で大きなシェアを獲得することになります。傘下のホームサプライとくっつけるようです。
ホームデポはプロ市場への進出を企業買収によって急速に進めていて、この2年で5社を手中に収めています。
DIY市場ではそろそろ成長に限界が見えてきたということですね。
本体へのシナジー効果への期待もかなり高いようです。
この件、アメリカ流通eニュースでまとめようと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:41 AM |
October 14, 2005
ホームデポが外部取締役に課したルール
ホームデポが外部取締役に対して、年間に最低丸一日、本社のエグゼクティブかミドルクラスの管理職とセッションを持たねばならないというルールを作ったそうです。
これは、外部取締役の形骸化、つまり経営サイドが出した経営結果や計画書に対してめくら判を押すことを防ぐ意味があります。
取締役会の本来の役割は、資本サイドの代表として経営を監督(ガバナンス)することにあります。そして外部取締役は、内部取締役とは異なるスタンスで、つまりピュアな資本サイドの代表と機能します。
この取締役会が経営サイドの支配下に置かれては、ガバナンス機能が果たせない。しかしガバナンス機能を果たすには、外部取締役はその企業のことをある程度は知らなければならない。
これを実現するためにホームデポは業界に先駆けての91年に、外部取締役は1年に最低1回は店舗に行かなければならないというルールを作りました。
そして今回も、業界に先駆けてのルール設置です。
ホームデポがどういう企業風土を持っているのか、よく分かる事例だろうと思い紹介しました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:49 AM |





