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November 29, 2011

ブラックフライデーの混雑にウォルマートの底力を見る

先週の金曜日(ブラックフライデー)から昨日の月曜日にかけて研修のコーディネートで店舗を見て回っていたのですが、毎日の状況の変化を感じ取ることができてなかなかおもしろかったです。


まず数値から。

・ブラックフライデー(11月25日)の売上高は前年比で6.6%増、昨年は前年比0.3%だった。

・金曜日から日曜日までの4日間の売上高は16.4%増。

・金曜日の一人当たりの予測支出高は398.62ドルで前年比9.1%増

・金曜日のネット販売への支出額は26%増

・昨日(サイバーマンデー)の売上高は18%増。

(※それぞれの出所と調査手法はすべて異なっています)


ということでざっと眺めるに、滑り出しは好調と言えるでしょう。
あとはこの好調さがどのぐらい持続するのかです。


さて先週の金曜日の午後、ウォルマートスーパーセンターに行ったのですが、その混雑度に圧倒されました。あれほど混雑したウォルマートを見るのははじめて、まるで渋谷か新宿の駅ナカを歩いているようでした。

管理が追いついておらず売場は荒れ放題、あそこまで荒れたウォルマートというのもはじめてでした。

とくに衣料が大変そうでした。
衣料の陳列管理技術には何か革新的な発明が必要ですね。でないといつまでたっても多大な作業工数をかけ続けなければなりません。

販促スペースはリテール・レディー・パッケージ(Retail Ready Package、ウォルマート用語のPDQ)が占めていて、また驚くような斬新なアイディアのPDQもいくつか発見、作業効率を上げつつインパクトのあるディスプレーを作ろうとするウォルマートの真骨頂という感じでした。

そして翌日から売場は立ち直りはじめて、昨日の月曜日にはいまだ乱雑さが散見されるものの、売場はほぼ復旧していました。

ちなみに近隣で競合しているターゲットも訪問したのですが、もともと客数が少ないフォーマットではあるものの、売場の荒れ方からみてウォルマートの圧勝という感じでした。


なんだかんだ言われてますが、あれだけ集客できる以上ウォルマートの底力はやはり相当なもので、そうそう簡単にダメになるような企業ではないということを肌で思い知ったのでした。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:46 PM |

October 29, 2011

[カナダ流通視察] カナダで売れてるジョージ

ウォルマートスーパーセンター@トロントいま研修コーディネートでトロントに来ています。

写真はウォルマートスーパーセンターのエコストアでの一コマ。
アメリカではジョージは売れてないのですが、カナダではかなり売れているようです。

これはひょっとするとイギリスの影響なんでしょうかね。


地続きでアメリカと何かと似通っているカナダですが、しかし何かと異なってもいまして、このあたりが実に面白い。
売れてるものも微妙に異なっています。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:20 PM |

October 27, 2011

[ウォルマート] ニューヨークのファッション専用オフィスを閉鎖

ウォルマートが2009年にマンハッタンにオープンさせたファッション専用のオフィスを閉鎖します。期日は来年の2月1日、機能はベントンビルの本社に移して、本社にある衣料&ホームファニシング部門に統合するとのこと。

このオフィス、衣料をてこ入れするためにオープンさせたもので、調達、デザイン、商品開発といった機能を担っていたのですが、目的は衣料をよりトレンディーにしようというもので、当時の改革の一環でした。
マンハッタンというトレンドの中心地でマーチャンダイジングすれば変わるだろうと目論んだわけです。

ただ実際に変わったんだけど、売れなかった。
ウォルマートの客層がトレンドの最先端を望んでいなかったというわけですね。


同社は戦略を大転換して、今は以前の基本に立ち返ろうとしています。
衣料もベーシック中心とする、そのためマンハッタンのオフィスを閉鎖するというわけです。

つまり今回のこのオフィスの閉鎖は、戦略変更の象徴のようなものと言えるわけです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:00 PM |

October 25, 2011

[ウォルマート] 歳末商戦に向けてプライスマッチングを開始

ウォルマートが歳末商戦に向けて積極的な価格戦略を導入します。11月1日から12月25日までにウォルマートで購入した商品に関して、プロモーション価格も含めて他社で同じ商品が安く売られていた場合、差額をギフトカードで返金するというものです。

ただし例外があります。
ブラックフライデー用の販促価格、期間切れの販促価格、ネット販売の価格、在庫一掃セールの価格、等々。


先日のアナリストカンファレンスでウォルマートは、これから数年かけて荒利益率と販売管理費率を下げる、すべて生産性ループを回すことによる改善のよるもので、サプライヤー支援や経済の好転といった外部要因にはいっさい頼らない、と明言していました。

これによって価格を下げて行くというわけです。


プロジェクトインパクトの失敗から、価格に徹底的にこだわる取り組み姿勢に方向転換しているのですが、今回のプライスマッチングもその取り組みの一環ということになります。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:38 PM |

October 15, 2011

ネイバーフッドマーケットからウォルマート・マーケットへ

ウォルマートマーケットウォルマート・マーケットに行ってきました。

ウォルマートは、ネイバーフッドマーケットをウォルマート・マーケットへとネーミングを変更すると言っていました。

ところが、リリースに出てくる名称はネイバーフッドマーケットと昔のままで、アナリスト・カンファレンスでも同じくオリジナルの名称を使っていたので、いったいどっちが正しいのだろうと思っていたんですね。

今日、オープンしたばかりの店舗を訪問して、ウォルマート・マーケットが正しいのだということを確認しました。


この店、面積は62,800sqf(約1,800坪)で今までのプロトタイプよりもかなり大きいのですが、店内の部門構成を見て、なるほどこういうことかと納得しました。

いくつかタイプを作って、出店に柔軟性を持たせるのでしょうねえ。

最近のスーパーセンターは白色のゴンドラを使っているのですが、この店は黒を使っていて、西友に迷い込んだような気分になりましたよ。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:58 PM |

October 14, 2011

【ウォルマート】 プロモーションスペースの復活

サイドキック@ウォルマート現在、某小売企業の研修コーディネートでダラスにいます。

ウォルマートがプロジェクトインパクトに失敗して、現在は過去への回帰モードにあるということをご存じの方も多いことでしょう。

減らした販促スペースを戻そうとしているのですが、陳列什器を処理してしまい、すべてをすぐに過去と同じ状態には戻せないという悩みを抱えています。

写真はエンドの横につけるサイドキック(ウォルマート用語)なのですが、この什器も失ってしまったため、ほとんどの店舗では、何らかの販促はやってはいるのですが標準化されておらずみんなバラバラという状況です。

このダラスの店舗はおそらく偶然いくつか残っていたんでしょうね。


サイドキックはおそらく新たな標準タイプがこれから導入されることでしょう。
どんな形式になるのか楽しみいています。


ちなみにエンドの横のプロモーションスペースも標準化すべし、これが私の持論です。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:29 PM |

September 28, 2011

[ウォルマート] グローバルEコマース担当の役員がメーカーに転出

昨日はカストロライトの辞任の話をエントリーしましたが、立て直しモードにあるウォルマートですからこれから大きな人事異動は増えるのでしょう。
昨日も異動がいくつかあったのですが、興味を引いたものを載せておきます。

エマージングマーケット・グローバルEコマース部門の執行副社長(ワン・リン・マーテロ)がネスレのCFOとして転出するそうです。


米流通業界のレイバーの流動性はとても高く、製配販の人材の行き来はもう当たり前ですね。
今回のように、ウォルマートの一つの事業部門の副社長(日本だと部長ポジション)が大手メーカーのCFOとして転出するケースは、決して頻繁というわけではありませんが珍しい例というわけでもありません。


また垂直方向だけではなく、横方向にも人がよく動きます。


これが、米流通業界の製配販の取引内容をフェアで透明なものとしている大きな理由です。
よくロビンソン・パットマン法の存在を引き合いに出す人多いのですが、形骸化している法規制よりも、実際に働いている人たちが取引相手の手の内をみんな分かっちゃっているということの方が大きいと私は考えてます。


とすると、日本の流通業界を改革するには、人の流れをもっと活発化しなくてはならないというわけですが、果たしてそういう日が来るんでしょうかね・・・。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:17 PM |

September 27, 2011

[ウォルマート] エデュアルド・カストロライトが退任

エデュアルド・カストロライトが来年の7月1日に退任することが明らかになりました。

カストロライトの現職はグローバル・Eコマース&グローバル・ソーシング部門のCEOですが、元は米国ウォルマート事業のCEO、昨年半ばに異動したのですが、実質的にはプロジェクトインパクト失敗の責任を取って降格されたのでした。

バイス・チェアマンという肩書を今も持っているのですが、ウォルマートでは過去このポジションを持った人はみなCEOになってまして、カストロライトはレースの筆頭を走っていたんですね。
プロジェクトインパクトの失敗で世界最大の企業を率いるチャンスを失ってしまったわけです。


野次馬的ではありますが、心境はいかなるものかと忖度してしまいます。
年齢はまだ56歳ですからねえ。

ちなみにプロジェクトインパクトは大手のコンサルタント企業が作ったスキームなのですが、担当者はどうしてるのかななんてことも考えてしまいます。
この巨大企業のレールを曲げ、上を走っていた人のキャリアも壊したわけですから。降格ぐらいじゃ許されないでしょう。

まあしかし、採用者に最終的な責任があるわけで、関係の無い話かもしれませんけどね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:31 PM |

September 20, 2011

[流通視察] ウォルマートのはみ出し陳列

現在小売企業の米国研修の真っ最中でエントリーしている時間がありません。
大変申し訳ないのですが、しばらくお待ちください。

ただ何も書かないのも何なので、今日は写真を。

はみ出し陳列@ウォルマートウォルマートの通路です。

はみ出し陳列というものをいままでまったくしない企業だったのですが、最近店舗によってはこううい風景を目にします。

おそらく、既存店の売り上げを回復させるために、しばらく何でもやって良いというルールに変更されているんじゃないかなと推測しています。
ウォルマートの在庫管理の力からすると、バイヤーが買いすぎて押し込むということはないように思うので。それと陳列ディスプレーがこういう陳列を想定しているような感じなんですよね。

売り場から必死さが伝わってくるような気がしてます。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:28 AM |

September 12, 2011

[ウォルマート] レイアウェイを復活

2006年にレイアウェイをやめたウォルマートが10月から復活させるそうです。

レイアウェイはクレジットカードがなかった昔、とくに景気の悪かった大恐慌の時に始まった商習慣ですね。

やめたときの記事がこれです。
消えるレイアウェイ


日本語だと"商品のお取り置き"とでもなるのでしょう。
その時点で丸ごと支払えない商品をお取り置きしてもらい、少しずつ支払って完済にしたら商品を受け取れるというシステムで、利子がかからない分お客に有利になっています。

やめた理由は運営する側のコスト要因や、クレジットカードの普及で使う人が減ったことにあります。

ただ必要としている人がそれでもいるんでしょうね。
とくにいまウォルマートは逃げてしまった低所得層の再獲得に必死ですから、低所得層向けのアピールは不可欠です。

ちなみに商品カテゴリーは玩具と家電、単品では15ドル以上、総額で50ドル以上、10%の頭金、5ドルのサービスフィー、12月16日までに引き取りが無かった場合10%のキャンセルフィーという条件をいくつか増やすことで、コスト増要因を軽減できたので復活させるとしています。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:26 PM |

August 16, 2011

[ウォルマート] 増収増益も米国事業の既存店成長率は依然マイナス

ウォルマートが第2四半期の業績を発表したのですが、実際の数値から私が得る印象と紙面の報じ方に若干の温度差があって、おもしろいのでエントリーします。

連結売上高は1,086億ドルで前年比5.5%増、最終利益高は38億ドルで前年比5.7%増、従って収益は増収増益でした。

【売上高成長率】
・米国ウォルマート:0.4%増
・海外事業:16.2%増
・サムズ:9.5%増

【既存店成長率】
・米国ウォルマート:0.9%減
・サムズ:5.0%減
・米国トータル:0%

全体としては増収増益ですが、伸びを引っ張っているのが海外事業という構図にかわりはありません。


注目したいのは既存店成長率です。0.9%減で、四半期ベースで9回連続のマイナスとなりました。ところが昨年の同時期が1.8%減でして、かなり改善してきているんですね。
6ヶ月単位で見ると、今期が1.0%減で、前期は1.6%減、こちらも改善している。
数値を見る限り、下げ止まったのかなという印象を持ちます。

まあ四半期ベースの数値比較なんてほんとうはあまり意味はなく、歳末も含めた年間ベースで見てみないとはっきりとは言えませんけどね。
とりわけウォルマートは規模が大きいですから、短期間に大きく上げたり下げたりするということはないので、若干長めに状況を観察する必要があります。


でも大方のマスコミにとって現時点でまだマイナスであることが重要なようで、ネガティブな見出しが躍っています。
例えばWSJ誌のタイトルはWal-Mart Loses Edge(ウォルマートはエッジを失っている)で、ばっさりです。


そういえば先週、ネット販売や商品部の組織編成の変更や人の異動がありました。
改革でサム・ウォルトンから直接影響を受けた人の多くがやめてしまい(または解雇された)、あの独特なウォルマート文化が染みついている人が少なくなってしまった。

私が懸念しているのはここ一点でして、組織や人材のリストラクチャリングがあるたびに大丈夫なのかなと。

企業はやはり人材がすべてですからね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:02 PM |

August 8, 2011

[ウォルマート] BJ'sホールセールクラブに買収提案か

すでに投資企業によるバイアウトが決まっているBJ'sホールセールクラブにウォルマートが買収提案していたことを地元紙が報じました。
時期は4月のことで買収提案額は30億ドルだったそうです。投資企業によるBJ's買収額は28億ドルで、つまりBJ'sは安い方に買われることを選択したことになるわけです。

理由は公にはなっていないのですが、証券取引所に提出されている文書の記載や状況から、ウォルマートは買収後にオーバーラップする店舗の売却に乗り気では無く、そうすると当局から買収にストップがかかる可能性が高く、確実な方を選んだのではないかとしています。


さてここから分かることは、ウォルマートが成長戦略を転換した可能性が高いということですね。この10年以上、買収せず自前成長で伸びることを是としてきた企業が買収も辞せずという戦略に変わった。

スーパーセンターによる成長の頭打ちが転換を促したわけです。


一時期ライトエイドを買収するのではないかという噂が業界で流れたことがあります。ライトエイドの弱い企業体質を考えると、企業を買収するというよりも立地を買うというのが正しいと思うのですが、あながちただの噂と聞き流すことはどうもできないような気がしますね。


トゥイッターR2Link

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:37 PM |

August 4, 2011

[ウォルマート] 5ヶ月間で8,000万人以上の来店客数減

ウォルマートの来店客数が2月から6月までの5ヶ月間に前年比で8,280万人も減ったというニュースが流れました。報じているのはブルームバーグ、内部メモ情報としてましてウォルマートによる公的アナウンスではありません。

企業規模が大きいと、減る客数の規模もやたら大きいですね。
日本の人口が約1億2,800万人とすると、日本の60%の人が減ったことと同じとなります。
また資料で調べたらエチオピアの人口とほぼ同じ。

もちろん来店客数だから複数回来ている人もいるわけで、そのままの数値がすべて他店舗へ行ってしまったわけではありませんが。

またこの間の既存店成長率はマイナス2.6%だったそう。


証券アナリストがコメントしているのですが、不振の原因の一つは低所得層がいまだ厳しい状況にあるからなのだが、ウォルマート自身にももちろん原因があって、それが価格イメージだ、としています。

1,500人を対象とした調査では、ウォルマートに行かない理由は品揃えよりも、価格だとする比率が高かったそう。

同社はプロジェクトインパクトでアソートを絞りすぎてしまい、戻している最中なんですね。
でもそれ以上に低価格イメージが損なわれてしまったことが大きいのだとしているわけです。

詳しくは書きませんが、価格戦略も大きく変えましたからね、ウォルマート。
それが如実に影響してしまったというわけです。


一度離れた顧客を戻すのは、新たな顧客を獲得するよりも難しいというのは、有名なセオリーです。

米国内ウォルマートの不振の根はけっこう深そうです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:34 PM |

July 27, 2011

[ウォルマート] Vuduをネット販売サイトに統合

Vuduはウォルマートが昨年の2月に買収した企業ですね。映画のストリーミングサービスを提供している会社です。
これを本体のネット販売サイトに統合することを発表しました。


すでにネットでストリーミングを開始しています。
Video on Demand by VUDU

Vuduについてはこちらをご参照ください。
[ウォルマート] Vudu買収にみる戦略性

この発表でネットフリックスの株価が落ちました。


映画を見るための媒体がいまものすごい勢いで変化してます。
ウォルマートはその変化の波にきっちり乗っていこうとしているわけで、いろいろ批判もあるけれど、やっぱりたいした企業だと思いますよね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:44 PM |

July 22, 2011

[ウォルマート] 調査会社への販売データの提供を再開

ウォルマートは自社の販売データをニールセンやIRIに対して提供することを2001年に中止しているのですが、再開することが明らかになりました。
発表されたのはニールセンへのデータ提供再開で、IRIとも提供についてほぼ合意に達しているようです。

米国小売業界のシンジケーテッドデータにウォルマートの販売データが久しぶりに含まれるようになるというわけですね。

この戦略転換が示唆する意味は小さくないと思っています。


2001年にデータ提供をやめたとき、競合企業に恩恵が大きく自社にはあまりないからと理由を説明していたと記憶しています。
つまり強い我々になんでデータを供給する必要があるの、そんなデータなんて無くても売れてるよ、という感じですね。

ところが一転してデータの提供を再開すると言うことはその意識が変わったことを示しているわけです。
長いこと既存店成長率が上向かないことと無縁では無いでしょう。

経営層が大きく入れ替わってしまったというのも影響しているのかもしれませんね。


トゥイッターR2Link

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:50 PM |

July 21, 2011

政府によるフードデザート対策に小売大手三社が協力

ファーストレディーのミッシェル・オバマが主導しているヘルシアー・アメリカというプログラムに小売企業大手三社が協力することになり、昨日ホワイトハウスでファーストレディーがスピーチしました。

First Lady Michelle Obama Announces Commitments to Expand Access to Healthy, Affordable Food

アメリカには生鮮青果が手に入りづらい地域が結構ありまして、これをフードデザートと呼びます。ほとんどが貧困層。
儲けを出しづらい地域なのでリテーラーが敬遠する傾向が強いのですね。

ウォルマートのリリースによると、このフードデザートに80万人が居住していると見積もられているそうです。


このフードデザートの存在が貧困層をして健康阻害の一つの要因となっていて、これを改善しようというのが政府プログラムの目的です。

協力するのは、ウォルマート、スーパーバリュ、そしてウォルグリーン。
ウォルマートは275~300店舗、スーパーバリュは250店舗、ウォルグリーンは1,000店舗をコミットしています。


儲けづらい地域ですから企業側としては本音は出したくないんだけど、社会貢献として出店するというわけです。企業イメージのアップという意図も当然のことながらあると思います。


日本でも"買い物弱者"という表現を使って取り組む企業が出てきますが、日常の買い物に困っている人たちを救済することが目的ですよね。
アメリカでは"健康問題"が中心に据えられている点に、アメリカの食事情の問題の根の深さが表れていると思っています。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:08 PM |

July 6, 2011

[ウォルマート] ネパールへの進出を検討

ウォルマートがネパールへの進出を検討しているそうです。検討している母体はインドのウォルマートで、ネパールのデパートメントストア企業との合弁での進出を考えている模様です。

短いニュースなのですが、これを聞いて思ったのは、こういう小さな国へもどんどん出て行こうとしているウォルマートがこれからどこまでグローバル化して行くのだろうということでした。
日本人が考えている小売業というビジネスの範疇を軽々と超えてしまっているように思います。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:01 AM |

June 21, 2011

[ウォルマート] 米連邦最高裁が性差別訴訟を集団訴訟とは認めず

2001年に現職の店員と元店員が最初の訴訟を起こして、それ以来集団訴訟として適切かどうかで争われてきた問題で、米連邦最高裁判所が集団訴訟としては認められないという判断を下しました。

このケースの難しさについては3月にエントリーしています。
[ウォルマート] 性差別訴訟の集団訴訟化に対する最高裁の審理開始


結局裁判所はシステマチックに差別が起こっているとするには無理があるし、それをすべての女性店員にあてはめるのも無理があると判断したわけです。


もし集団訴訟になったら大変なペナルティを払うポテンシャルがありましたから、これでウォルマートは一息でしょう。

ただ資料を読むに弁護士がエリア別に訴訟を起こすというようなことを言っているので、訴訟自体がなくなるわけではありません。とりわけウォルマートのような巨大な企業は狙われやすいですから、ウォルマートにとって訴訟問題は終わることのない課題ということになります。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:46 PM |

June 16, 2011

[ウォルマート] ウォルマートマーケットの出店を強化

国内事業の責任者ビル・サイモンが投資企業主催のカンファレンスでスピーチしまして、小型店舗の戦略について語りました。


ウォルマートマーケット(旧ネイバーフッドマーケット)については、来年の1月までに90~100店舗、2012年中に300店舗を増やすそう。もともと今年の新店数は40店舗でしたので、大幅な予定数の増加ということになります。
現在の店舗数は185店舗

増やす理由はROIがスーパーセンター並みだからと説明しているのですが、いままでスーパーセンターよりもROIが低いので増やしてこなかったわけなので、いきなり同じだと言われても困るものがありますね。


ウォルマートエクスプレスは年内に15~20店舗をオープンさせてテスト。本社近くにすでに2店舗目がオープン、昨日ノースカロライナに3店舗がオープンし、7月にはシカゴに4店舗目が開店します。
この4店舗目が大都市のアーバンにありまして、今後の出店戦略を考えるとこの店舗の成功がカギを握ることになります。


エクスプレスについてはどういう価格戦略を取るのか知りたいところです。
EDLPにするんでしょうかね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:12 PM |

June 6, 2011

[ウォルマート] 株主総会を開催、次世代の消費者に対応せよ

先週の金曜日にウォルマートが株主総会を開きました。
いつも通りのお祭り型の総会。

どちらかというとウォルマート社員が世界から集まってシュプレヒコールを上げる場となっていて、株主と密なやりとりをする場ではなくなっています。
もともとは、投資家が田舎まで来てくれなかったのでお祭りをやることで興味を引くことが目的だったんですけどね。

ちなみに投資家を招いてのカンファレンスは秋口に別途開催されています。

今年の目玉は俳優のウィル・スミスの登場で、また歌手が何人か出てコンサートも挿入されていました。


さて、CEOのデュークがスピーチして基本戦略の話をしているのですが、細かいことはメルマガにでも書くとして、掲げた5つのプライオリティだけ記しておきます。

◇新規顧客、新店、そして買収によって、成長する
◇コストを低く押さえ、節約分をお客に還元する
◇グローバル・インターネット・ビジネスを構築する
◇人材を開発する、とくに女性とマイノリティにフォーカスをあてる
◇サステナビリティへの取り組みを拡大する


取り立てて目新しいものはありません。


興味を引いたのは"次世代の消費者"という表現で、新たに顕在化してきた消費者、または買い方を強調していた点です。
スマートフォンとソーシャルメディアで世界とつながっているのが"次世代の消費者"で、我々はその新たな消費者に対してスィートスポットにいると力説してます。


それと、ウォルマートエキスプレスの1号店が総会に合わせてベントンビル近郊にオープンしています。
この件についても別途書きたいと思っています。


Walmart Sharholders' Meeting 2011

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:51 PM |

May 31, 2011

[ウォルマート] 政府当局がマスマート買収を許可

買収に対する反対意見が多く暗礁に乗り上げていた感のあるウォルマートによる南アのマスマート買収ですが、ウォルマートに対して一定条件を課すことで反対派が妥協したようで、当局からゴーサインが出ました。

サプライヤー開発ファンドの設立、2年間は人員削減を行わないこと、3年間は
労働組合を認めること、などが条件として設定されています。


ウォルマートによると、新規出店数を増やしこれから5年間で食品売上高を50%伸ばす予定で、これで雇用を伸ばすことができる。またこの伸びで期待できる生鮮の伸びのほとんどは国内調達で済ます。
として、課された条件を満たす予定だとしています。


これでウォルマートによるアフリカ進出が現実のものとなりました。
グローバル企業、ウォルマートに次の狙いは・・・


※スパム攻撃がすごいのでコメントとトラックバックをしばらくストップします。しかし、つまらないコメントつけることがどういう効果を生むのかまったく不明・・・

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:34 PM |

May 23, 2011

[ウォルマート] ヨーロッパでの他企業買収に本腰か

ウォルマートがヨーロッパでの他企業買収の調査のためにイギリスにオフィスを開設する予定だということを地元紙が報じたようです。55人のチームをここで活動させるそう。

一方ウォルマートの広報は「事実を誇張した憶測だ」と説明しているのですが、否定も肯定もとりあえずしていません。


海外はこれからのウォルマートにとっては重要な核事業でして、いっそうの強化を打ち出しています。
ドイツで一回失敗していますが、しかしヨーロッパは広いですから、ポテンシャルは当然大きい。再度挑戦するための準備をするということは十分にあり得ることではないかと思います。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:28 PM |

May 19, 2011

[ウォルマート] 第1四半期、米国内の既存店成長率は1.1%減

ウォルマートが第1四半期の業績を発表しました。
連結で売上高4.4%増、最終利益高3.1%増で、好調なのですが、国内事業部門の既存店成長率が1.1%のマイナスで、国内が相変わらず伸びていないことが分かりました。

まだ米ウォルマートは上向いていません。

さて面白かったのは各紙の見出し。

「ウォルマート、予測数値を上回る」
「ウォルマート、米国内で苦戦」

後者の方が多いのですが、前者型の見出しも散見しました。

連結を重視するか、米国内を重視するかで、見出しが変わるわけですね。
株主としては、とりあえずいいだろう、でもちょっとだけ心配、というような感じなんでしょうね。


ウォルマートの米国内の既存店は、おそらくこれからインフレと同等の成長率程度になってしまうんじゃないでしょうかね。
大手のスーパーマーケットと同じです。
1.1%減という数値が、そういう状況を物語っているような気がする。
これが3~5%を超えるような数値だったら問題ですが。

だからもう、苦戦というような表現はあたらないんじゃないかな。

新店が減ってますから、これはもうしかたのないことです。
小型店舗を増やすと言っても、スーパーセンターを毎年100店舗以上増やしていた時のようなインパクトはないんじゃないかと思ってます。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:08 PM |

May 16, 2011

[ウォルマート] 南アのマスマート買収に暗雲

マスマート買収で合意に達していたウォルマートですが、反対意見が出てきて暗唱に乗り上げているようです。

反対しているのは政府と労働組合で、サプライヤーについて心配している模様、つまりウォルマートが他国からの調達が増えることで自国のサプライヤーが打撃を受けるのではないかと言うことなんですね。

ただどのぐらい買うべきかというような比率を国として規制するということではないようで、ウォルマートは競合企業と比べて不公平だと主張しています。

どちらかが譲歩しない限り破談となるかもしれないと、ウォルマートとマスマートの両社に助言しているコンサルタントが語っています。


こういう反対意見が出てくる場合、高い確率で競合企業が裏にいたりするのですが、そういう憶測はとりあえずおいて、輸出入に関する公的な協定ではなく私的企業一社に対する規制を課そうとしている点に、南アという国の難しさのようなものを感じます。


トゥイッターR2Link

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:13 PM |

May 6, 2011

[アマゾン] キンドルをウォルマートで販売開始

ウォルマートがアマゾンのキンドルの取り扱いを先月末から開始したそうです。取り扱う店舗数は3,200店舗、価格はアマゾンと同じ。

アマゾンはすでにターゲット、ベストバイ、ステープルズの3社でキンドルを売ってまして、これで4社目となります。

ウォルマートとアマゾンはネット販売で競合しているわけですが、売れるものならとりあえず扱ってしまおうという割り切り感なのでしょうね。


アマゾンはキンドルの販売データを公開していないのですが、ウォルマートが扱い始めたというところから、かなり売れているのだろうということを推測することができます。
昨年だけで800万台売れたという予測もあります。

販路を広げて、これからますます売れそうな感じですね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 8:20 PM |

April 29, 2011

[ウォルマート] 銃器の販売を全店舗の半分にまで再拡大

5年前に全店舗の3分の1まで縮小していた銃器の販売を再拡大することを明らかにしました。およそ半分の店舗まで増やすとのこと。約3,600店舗ですから、計算すると約600店舗にライフル売場が戻るということりなりますね。

ファブリック(クラフト)や釣り道具と同じで昔から取り扱っていたウォルマートにとっては伝統的なカテゴリーで、原点に帰るための戦略の一つに過ぎないと、ウォルマートは説明しています。


というのはたぶん表面的な理由で、単純にスペース効率がいいからだと思うんですけどね。

銃器を売る理由はハンティング、田舎商圏ではハンティングはスポーツの一つでして、だからライフルもスポーツ用品の一つという扱いなんですよね。サム・ウォルトンがハンティング好きだったのは有名な話です。


まあしかし、アリゾナで銃乱射事件が起きたばかりですし、論議を呼びそうなニュースではあります。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:36 PM |

April 25, 2011

[ウォルマート] 食品ネット販売の実験開始

4月5日にエントリーしたとおり、ウォルマートが食品のネット販売を始めるという噂があったのですが、噂の通り実験を開始しました。

名称はWalmart To Go、地域はサンノゼ限定、取り扱いアイテムは、生鮮三品、総菜、乳製品、卵、、パン、グローサリー、冷食、HBC、ベビー、紙製品や洗剤、ペット等、となっています。

フレッシュからグローサリー(非食品含む)までほぼすべて、つまりスーパーマーケットが取り扱う部門はおおよそカバーしていることになります。
ただしネットを見る限り表示されているアイテムは限定的です。おそらくアイテム数をまずは限定し、少しずつ拡大して行くことを考えているのでしょう。

配送料は5ドルからとなっていますが、ミニマムオーダーがあるようです。しかしヘルプを見るショッピングカートを見てくれとしか書いておらず。何がミニマムオーダーなのか分かりません。今のところ買い物しながらでないと判断できないということになりますね。


ウォルマートが出店している地域のデモグラフィックと、食品ネット販売向きのデモグラフィックって、あまりマッチしないように思うんです。
仮にこれを拡大するとしても、かなり限定的なビジネスになるような気がしているのですが、どうでしょうね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:39 PM |

April 19, 2011

[ウォルマート] ソーシャルメディアのコズミックスを買収

ウォルマートがコズミックスというソーシャルメディアを買収しました。買収額は非公開、@WamartLabsという新設の部門に属して、ソーシャルメディアとモバイルコマースに関する技術を開発して行くことになるとのこと。

コズミックスのホームページによると、同社が提供しているのは、独自に開発したプラットフォームを利用してソーシャルメディアが発信する情報をフィルターにかけ選別するサービスです。

これをウォルマートが利用しようということなんですが、カストロライトのコメントを引用しておきます。

「ソーシャルネットワーキングとモバイルアプリケーションは消費者の毎日の生活の一部となってきており、ネット販売とリアル店舗でどう買い物をするかという行動に影響を与えている」


ウォルマートは中長期的にネットを重視するということを言ってますから、その戦略の一環としての買収ということになろうかと思いますが、こういう事をしているリアルリテーラーが他に見当たらないので、ウォルマートの動きの先見性というかユニークさが目立ちます。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:54 PM |

April 11, 2011

[ウォルマート] 低価格を前面に出した広告キャンペーンを開始

ウォルマートが新たな広告キャンペーンを開始しました。タグラインは"Low Prices. Every Day. On everything"、すべての商品が毎日低価格というメッセージです。


過去数年かけて取り組んだプロジェクトインパクトが失敗に帰したのは周知の事実で、修正をかけ始めたのが昨年の夏からですね。それ以来新たな取り組みを開始してきたわけですが、店頭エクセキューションレベルでのメドが立ったのでしょう。

広告を打つことで消費者にメッセージを伝え始めたわけですが、こういう場合、店頭をまず変えることが先決ですから。広告を打ったけど、店頭は変わっていない、では、お客がさらに離れてしまいます。
ですから、キャンペーンを開始したということは、準備が整ったということを意味していると思います。


資料によると8500アイテムを戻しこれに"It's back(戻りました)というPOPをつけるそうで、アイテム削減で被ったダメージをなんとかしようという努力があらわれています。

また価格マッチングも実施するようで、低価格イメージの回復もトライしようとしている。タグラインにもそれが表現されてます。


ウォルマートの反撃が始まったというわけですが、一度離れたお客がどう反応するのか、非常に興味深いですね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:55 PM |

April 5, 2011

[ウォルマート] ネットスーパーとアプライアンスへの参入?

ウォルマートがネットスーパーの実験を検討しているとブルームバーグが報じました。プロジェクト名は"プロジェクト・タイタン"、場所はサンノゼ、ただしやるかどうかを検討し始めた初期段階で、やらない可能性もあるとのこと。
またウォルマートはノーコメントでただの噂に過ぎないかもしれません。

もうひとつ、テキサス州の100店舗でアプライアンス(白物家電)の実験をするという話をウォールストリートジャーナルが報じています。こちらもウォルマートによる確認コメントはありません。


どちらも難しいカテゴリーで、本当にやるとしたらお手並み拝見ということになるでしょう。単なる私の勘ですが、どちらもとりあえずやってみる可能性は高いかなと思ってます。

ただ、いまウォルマートが抱えている課題の直接的な解決にはつながらないでしょうね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:32 PM |

March 31, 2011

[ウォルマート] アジア全体で売上高は160億ドル

ウォルマートが投資家向けの海外事業に関するプレゼンをウェッブで公開しました。

セッションの内容を見ると海外の中でもアジアに焦点を絞った内容で、初日がインドと日本が中心、2日目が中国中心と、2日間にわたってセッションが実施されています。

・日本、中国、インドの売上高は160億ドル
・日本は80億ドル(414店舗)、中国が75億ドル(329店舗)、インドが10億弱ドル


インドが意外と売上高が大きいのですね。
気づきませんでした。


ネットでセッションの内容が公開されているのですが、オープニング時にウォルマートチアを投資家にやらせているんですよね。
2日目は中国のサムズチームが中国語でチアやってます。


この企業文化、私は好きなんです。


トゥイッターR2Link

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:31 PM |

March 30, 2011

[ウォルマート] 性差別訴訟の集団訴訟化に対する最高裁の審理開始

女性従業員の待遇に対して差別があったとする性差別訴訟がウォルマートに対して起こされていることはご存じのことと思います。

原告はこれを集団訴訟にしようとしているのですが、まずサンフランシスコ連邦地裁が集団訴訟とすること認め、次のサンフランシスコ巡回控訴裁も認め、最高裁に最終判断が持ち込まれ、ようやく最後の審理が始まりました。


これ、もう10年近く経っているんですよね。
なぜ時間がかかっているのかというと、非常に難しいケースだからなのだと思います。


簡単に言うと。

個々の店で発生している差別的な待遇の責任は本社にあり、一括して責任を取りなさいというのが原告側の言い分ですね。
それに対して、個別に起きてしまったことは、個別に対応するべきだとするのが被告側の言い分です。

ウォルマートはマニュアルに差別的な待遇はしてはいけないと記してある。
でも起こってしまったことを、どう扱うのか。

集団訴訟になると160万人の女性従業員が対象となるそうで、歴史的な規模となる。ペナルティも10億ドルレベルになることは間違いないと言われています。

またこれが認められると、全企業における性差別訴訟に集団化の道を開くので、マイクロソフトやGEなどウォルマートを支援する大企業が少なくないようです。
全企業に対して少なからぬ影響を与えるため、簡単に結論を出せないということなんでしょうね。


さてでは昨日の審理ですが、判事が原告と被告の弁護士に質問する形式で、メディアのまとめによると、女性判事3人は原告サイドに立っている印象で、男性判事の1人も原告サイド、残りの人数についての記載がないのですが米国最高裁の判事の人数は9人なので、男性判事5人は被告サイドだったようです。

この判事のポジションが男女で分かれている点が興味を引きますね。


ということで、まだ決まったわけではないのですが、集団化は認可されないのではというのが大方の見方となりました。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:38 PM |

March 22, 2011

[ウォルマート] 小型フォーマットをシカゴに投入

小型フォーマットのウォルマート・エクスプレスをベントンビル近郊のルーラルに3店舗オープンさせることが分かっていますが、シカゴにも小型店を作るプランがあるようです。

今年の夏にエクスプレスを1店舗、マーケット(ネイバーフッドマーケット)を秋に1店舗、また来年も双方1店舗ずつ(後者が春、後者が冬)の開店を目指すそうです。


もともとエクスプレスはルーラルとアーバンで実験すると言っていたので、アーバンでの実験店舗がこのシカゴの店舗になるようです。


出店する地域はフードデザートで食品を売る店舗が少ない場所ということが書いてあるので、かなり治安の悪いエリアでは無いかと思います。シカゴでは進出反対運動が激しかったのですが景気の悪化とともにトーンダウンし自治体が進出を許したという経緯があり、あえてチェーンストアが出たがらない地域を選ぶことで信頼を勝ち得ようという意図があるように感じます。

たぶんこの店舗は視察できないでしょうね・・・

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:54 PM |

March 18, 2011

[ウォルマート] カリフォルニアの店舗で80%以上の廃棄ゴミを削減

昨日に続いて環境(サステナビリティ)への取り組みについて。
ウォルマートがカリフォルニアの店舗から出る廃棄ゴミを80%削減したと発表しました。廃棄ゴミと訳していますが(英語ではWaste)、埋め立てや焼却されて無駄になるゴミを意味しています。

ウォルマートが2007年に開始したイニシアチブ、サステナビリティ360には3つの柱があります。

1、使用エネルギーをすべて再生可能エネルギーとする
2、廃棄物ゼロ(Zero Waste)
3、資源と環境を再生可能とする商品の販売

今回の発表は2の取り組みの中間報告という感じのようですね。
ちなみに80%削減したと言っているのですが、店舗から出る廃棄ゴミが全体の何パーセントなのかは明示していません。
ひょっとすると20%以下になって、ゼロに近づいてきたということを言いたいのかもしれません。


廃棄物ゼロ(Zero Waste)は、すべてのゴミを、リサイクル、コンポスト(堆肥)化、土中分解、の3つにしてしまうことで達成されます。
ただ今回のリリースを読むと、寄付や飼料への転換も含まれていて、当初の取り組みアウトラインよりも複雑になっているようですね。

確かカナダと英アズダで廃棄物ゼロを達成した店舗が出ているはずで、近いうちにアメリカでも実現されることでしょう。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:47 PM |

March 9, 2011

[ウォルマート] ウォルマート・エクスプレスの1号店は本社近くの田舎町に

ウォルマートは今年中に新たな小型店舗を開発予定ですが、5月から夏までの間に、本社のあるベントンビルから遠くない田舎町にまず3つをオープンさせることが分かりました。

店舗面積は約400坪(15,000sqf)、12通路あり、壁面に生鮮とフリーザーがある、というところまでローカルの新聞が報じた模様で、業界誌に対してウォルマートはこれを認めています。
ただファーマシーが置かれるのかどうかについてはノーコメントとしてます。

残りの2つをどこにオープンさせるのかもノーコメントです。


私の興味はマーケットサイドとどう違うのかなんですが、今の予想としては、ファーマシーがあるかないかかなという気がしているんですけどね。

このエクスプレス、年内に40店舗にすると言っていますので、マーケットサイドのときと違ってウォルマートは本腰入れているように思っています。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:30 PM |

February 28, 2011

[ウォルマート] 小型フォーマットの名称はエクスプレス

ウォルマートは先週の決算発表時に開発中の小型店舗の名称を公表していました。
エクスプレス、です。

ウォルマート・エクスプレスとか、またはエクスプレスbyウォルマートというように、ウォルマート名が付くのかどうか不明ですが、過去の例からするとなんらかの形式でウォルマート名はつくだろうと思います。

面積は3万スクエアフィート以下というので、坪数で言うと約850坪以下、これは非食品を強化していない一昔前のスーパーマーケットの標準的なサイズといったところでしょう。

一号店は第2四半期中にオープンさせるそう。
場所は不明です。たぶんもうしばらくするとどこからか漏れてくることでしょう。


マーケットサイドはどうするんでしょうね。
なぜこの次の新フォーマットで名称を使わないのか、いろ考えてしまいます。

ミニスーパーではないのか?


今年の楽しみがひとつ増えました。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:33 PM |

February 23, 2011

[ウォルマート] 増収増益も国内の既存店は相変わらずマイナス成長

昨日ウォルマートが第4半期と2010年度の決算を発表しました。

[2010年度]
売上高:$418,952M(前年比3.4%増)
最終利益高:$15,959M(前年比6.3%増)
既存店成長率:1.1%減
米ウォルマート既存店成長率:1.6%減

連結では増収増益なのですが、米国内ウォルマートの既存店成長率はマイナスで、新規出店が売上高増を支えたことになります。また海外事業の売上高が14.4%増、サムズの売上高が12.9%増で、国内ウォルマート以外のビジネスが伸びを引っ張っています。

注目すべきはやはり国内の既存店、四半期ベースで7回連続、つまりおよそ2年間、既存店の売上高が落ち続けていることになります。


細かい分析は業界誌とメルマガに書くつもりですが、なんとなく、ウォルマートは低位大型小売企業になったような気がしています。
既存店を未来永劫伸ばし続けるなんて不可能でして、この2年間のマイナスは、新店効果が薄れていることが最大の原因だろうと考えているんですね。

もちろん業革の失敗とか、ダラーストア系の企業にお客を奪われているとか、店頭のエクセキューションレベルが落ちつつあるとか、もろもろ理由はあるんですが、それよりも、マクロの消費動向に売上高が連動してしまうほどの規模になってしまったことの方が大きいのではないかなと。


昨年中頃、第4四半期には業績は上向くと言ってたので、予測がはずれてしまうという点にウォルマートが若干錆び付いてきたような印象を持ちました。


まあでもこう書くとおおげさに捉える人も多いかしれませんが、店頭を見る限りにおいては、ウォルマートは相変わらず強いとは思います。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:23 PM |

February 7, 2011

[ウォルマート] マイケル・デュークの一言

AP通信社の記者がウォルマートCEOのマイケル・デュークをインタビューし、その内容が記事となって出ていまして、興味を引いたのでちょっとだけ紹介します。


おもしろかったのはEメール、受信箱を毎日必ず空にするというデュークに対して、CEOがどうやって受信箱を空にし続けることができるの?と記者が質問、これに対してデュークがこう答えている。

「私のガレージを見ればたぶんEメールとの関連性が見て取れるよ。物事を終わらせないでおくのが嫌いなだけだ。今日その5分間をやらないで明日その5分間費やすよりも、今日5分間費やして終わらせる方を選ぶ」。

PCのデスクトップの乱雑度合いを見ればその人の仕事ぶりが分かると言った日本のとある大手卸の役員がいましたが、ガレージの話は通じるものがあります。


もう一つ引用します。
デュークは昨年の11月末にオバマ大統領を会談しているのですが、そのときのことについて。

「合衆国大統領を訪問したとき、私という個人がそこにいたのではなくて、210万人のアソシエート(社員)と、2億人の顧客の代表としてそこにいたんです」。

こういうシチュエーションで舞い上がってしまって自分の力で会談したのだと勘違いしてしまう経営者が少なからずいそうだけど、デュークは違うということが分かります。
こういう格好のいい一言を本心からさらりと言える人がウォルマートのトップになるんだろうなと、ふと思ったのでした。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:13 PM |

January 28, 2011

[ウォルマート] 今年のカナダへの設備投資は5億ドル

昨日のWSJ誌がウォルマートのカナダでの新店予定や他企業の計画をひいて、アメリカの小売企業がカナダを強化しているという記事を掲載していました。


ウォルマートの今年度の予定設備投資額は5億ドルで、スーパーセンターの新店数は40店舗、ただしそのうちの32店舗は既存店の改装かリロケーションとなる。

タンガー・ファクトリーアウトレットが今後5~7年間で10億ドルを投じてアウトレットを15ヶ所建設する。

また先日エントリーしたターゲットの進出や、その他、TJマックスやJクルーもカナダ進出を検討している。


とったことから、米国小売企業にとってカナダはいま熱い、という論旨を展開していました。


ただ、ウォルマートは昨年もスーパーセンターを40店舗開店させていますし(同じくほとんどが改装かリロケーション)、米国企業が急にカナダに興味を持ち始めたと言うわけでもありません。
多くの米国小売企業がすでにカナダで店舗を展開していますしね。


カナダの国民一人当たりショッピングセンターの面積はアメリカの3分の2程度に過ぎなくて、ポテンシャルは大きい。土地コストも安いし、なんといってもアメリカや日本のような経済が悪化していなくて比較的安定している。
でも人口密度が希薄で、総人口も少ないですし、美味しいばかりというわけでもないんです。


実はアメリカの小売業界にどっぷり浸かっている私のような人間からすると、カナダは実におもしろい。店舗環境が、微妙に違い、微妙に似ている。この差異が新鮮なんですね。
一度行かれることをお勧めします。
私も今年は何回か行くことになりそうです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:44 AM |

January 26, 2011

[ウォルマート] 低価格指向への回帰姿勢を鮮明に

ウォルマートがサプライヤーに対して、オープニングプライスポイント強化の姿勢を鮮明に打ち出したようです。New York Postが報じています。

オープニングプライスポイント(略称OPP)とはアメリカの業界用語で、カテゴリー内(または品種)でもっとも低い価格帯のことを言います。

拙著でも書いたことなのですが、ウォルマートは歴史的にOPP重視で、元CEOのデイビッド・グラスはダラーストアを強敵とみなしてOPP強化を最優先としていました。

この姿勢が業務改革後薄れたんですね。
ところが昨年の方針転換で昔に戻った。

戻っただけではなく、サプライヤーいわくかつてなく強い姿勢を打ち出している、と紙面にはあります。
OPP商品を持っていないサプライヤーは去ってくれ、ぐらいの姿勢らしい。


まあ要するに、原点へ戻る姿勢を強烈に打ち出しているということなのでしょう。
一度ある方向へ向かうと、大企業ですから軌道を戻すには大変な労力が必要となる。だから、幹部が非常に強い姿勢を示すことで軌道の修正を図ろうとしているのだろうと、私は理解しました。


やっぱり、これがウォルマートなんだだと私は思います。

ところで昨日書いたアマゾンの件、完全無料ではなくやはり最低購買量というものがあるようです。
勘違いしたようで、何を買っても配送料がかかる、ではなく、無料になるオプションもある、というシステムをいま開発中ということなんですね。

ご指摘いただきましたYさん、ありがとうございました!


トゥイッターR2Link

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:14 PM |

January 20, 2011

[ウォルマート] 加工食品のヘルシー化イニシアチブを発表

販売している加工食品をヘルシーなものにするという非常に興味深いイニシアチブを発表しました。

1、使用されている塩分を25%減らす
2、乳製品、ソース、フルーツ飲料から糖分を10%減らす
3、トランス脂肪酸をなくす

・ターゲットは2015年、まずはプライベートブランドから取り組み、同時にナショナルブランドメーカーには取り組みを要請する。
・必ず実現できる現実的な内容だが、現状においてはどう取り組むかといった具体的なプランは見えていない。

他にも項目があるのですが、割愛します。


どうも、マイケル・デュークがオバマ大統領と会談を持ったときに、ファーストレディのミッシェル・オバマから要請があって、ウォルマートが本腰を入れ始めたといういきさつがあるようです。


塩分や糖分って中毒性があって、やめられなくなりますから、だから味が濃くなっているわけですよね。
減らすとこの効果が無くなりますから、売る側にとってはリスキーでしょう、おそらく。ひょっとすると何か別の添加物を使って味をごまかすのだろうかなんてつまらないことを考えてしまいます。


とにかくここで理解できることは、サステナビリティ、農業支援、そしてこの加工食品のヘルシー化と、ウォルマートが業界のリーダシップを取っていて、競合小売企業やメーカーにどんどん先駆けてしてまっているというこじゃないかと思います。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:44 PM |

January 12, 2011

[ウォルマート] ブラジルでEDLPを導入

先週の6日付けで、ウォルマートがブラジルでEDLPを導入したようです。

まず2000アイテムを20%近く値下げし固定、その後も数ヶ月間をかけて下げていく。
資料を読んだ限りにおいては、"この価格を長期間にわたって固定する"となっています。

この期間がどの程度なのかよく分からず、EDLPと言っても本格的なものではない可能性もあるんですが、サプライヤーと契約の交渉をしたり、ロイヤルティカードを昨年末でやめたり、といったことも書いてあるので、アメリカにかなり近いものになるような印象ではあります。

事業責任者のマルコス・サマンハのコメント。
"EDLPは世界中でウォルマートが競合企業と差別化としている戦略だ。ビジネス哲学であり、世界中で成功しているやり方だ。これからさらに安く仕入れてこれを価格に反映させ、長くその価格を維持してお客のベネフィットにつなげる"

EDLPはウォルマートのビジネス哲学なんですよね。
ウォルマートのEDLPの価値は、分かる人には分かると思います。


あとは仕入れ原価を一定にしてしまうEDLCがあれば完璧なんですが、ブラジルでここはどうなんでしょうね。
EDLCはEDLPよりもハードルが高いのです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:24 PM |

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