ウォルマート2010の最近のブログ記事

2010年12月22日
[ウォルマート] ネット販売のアクセスシェアは25.88%

歳末商戦と翌日のブラックフライデーの二日間に、ネット販売サイトにどれだけお客がアクセスしたかという数値があります。対象は店舗も持っているマルチチャネルリテーラーに限定、アマゾンなどのピュアなネットリテーラーは除いています。
数値は、最初が訪問回数、二つ目がシェアです。

ウォルマート:8,800万、25.88%
ターゲット:5,180万、15.26%
JCペニー:2,150万、6.34%
シアーズ:2,110万、6.21%
(Experian Hitwise)


4回に1回はウォルマートなんですよね。
もちろん全体を見ればアマゾンが一番なんでしょうが、ウォルマートのアクセス数も並みではない。
ウォルマートはリアルだけではなくネットも強いという事実は、結構見過ごされていることだと思います。

鈴木敏仁 (04:55)


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2010年12月20日
[ウォルマート] 集団訴訟の可否を最高裁が判断へ

三回続いてウォルマートのネタ、私が日本に主張していた今月初旬に出たニュースです。

ウォルマートを相手取って女性従業員らが起こした性差別をめぐる訴訟について、サンフランシスコ連邦高裁が4月に集団訴訟の扱いを認める判断を下していたのですが、ウォルマートの上告に最高裁が応じて再び審理することを決めました。

この訴訟、起こされたのは2001年のことなのですが、集団訴訟として扱えるのかどうかを判断する段階ですでに10年近くを経過していることになります。

この訴訟、当時は「なんてウォルマートはひどい企業なんだ」というプロパガンダに利用されて、ウォルマートによる性差別の象徴のように扱われた経緯があります。
しかしながら、実は論点はいまだ集団訴訟として扱えるのかどうかにあって、差別という訴訟の本質にはいまだ達していないんですね。ほんとうに差別があったのかどうかについていまだ裁判所の判断は下っていないわけです。


集団訴訟として扱えるのかどうかの判断は極めて難しい。

簡単に言えば、一つの店舗で起こった差別的な扱いを、全店舗で同じように発生していると敷衍して、全従業員に適用するということですから。

もし仮に認めると、今回のウォルマートの場合100万人以上が対象となるそうで、影響力も大きい。
そうそう簡単に結論を出せる問題ではないですよね。

サンフランシスコ連邦高裁は、6対5の僅差で認める判断を下しているのですが、6対5とほぼ意見が真っ二つに分かれているところからも、その難しさをうかがうことができます。

ちなみにマイクロソフトやバンカメなど19社が最高裁に対してウォルマートによる上告に応じるよう求めていたそうで、ひとりウォルマートだけが舞台に立っているわけではない。
このあたりも、日本ではあまり知られていない事実なんじゃないでしょうか。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (02:15)


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2010年12月17日
[ウォルマート] モスクワのオフィスを閉鎖

昨日に引き続いてウォルマートのネタを。

モスクワで営業していたオフィスの閉鎖を発表しました。進出に向けて買収相手を探すために開いていたオフィスなのですが、相手が見つからないのでとりあえず閉鎖、ただ今後も進出の機会はあきらめずに模索するとしています。

南アフリカの次はロシアではないかと思っていたんですけどね。
良い相手が現状ではいないようです。


巨大なウォルマートにとってオフィスを一つ持っておくぐらいたいしたことではないはずなんですが、あえてしめてしまうところが、らしいかなと。
たいした仕事もないのにアメリカにオフィスを持って駐在員を一人だけ置いている日本企業、一杯いますよ。

鈴木敏仁 (03:41)


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2010年12月16日
[ウォルマート] 玩具カテゴリーの価格戦争を回避か

ウォルマートが感謝祭開けの11月30日に、玩具1800アイテムの価格を上げる指示をメールで全店舗に送ったことをメディアが報じています。

感謝祭明けに終了予定のロールバック(値下げプロモーション)を元の価格(つまりEDLP価格)に戻すことを確認するメールだったようで、値上げではない模様。ただここ数年、玩具の価格勝負にシビアだったウォルマートだけにこの指示はかなり違和感があります。

園芸売場を縮小して歳末用のスペースを作り、ここに玩具を置いて売場自体は拡大しているんですけどね。


感謝祭に先立つ2週間前、ウォルマートの玩具売場に値下げPOPはあまり目立ちませんでした。
この事実に今回の報道を重ねてみると、やはり今年のテーマは価格競争の回避にあるように感じます。

つまり利益確保を最優先するというわけなのですが、少なくとも玩具のシェアを失うのは確実だというアナリストもいたして、これが吉と出るのか凶と出るのか非常に興味深いところです。

鈴木敏仁 (04:06)


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2010年12月 5日
ウォルマートにとっての競合企業とは?

ドラッグストアのCVSがウォルマートの元幹部をドラッグストア事業の責任者として採用しようとしたのですが、ウォルマートがストップをかけるために訴訟を起こしました。

元幹部は店舗オペレーションの北部地域の責任者だったハンク・ムレイニーという人で、11月5日にウォルマートを辞めていました。
はっきりとした記憶にないのですが、ひょっとすると組織再編成で解雇された人かもしれません。
間違っていたらすみません。


通常幹部クラスは、やめたら一定期間内は競合企業で働けないという合意書に必ずサインさせられます。もちろんムレイニーもサインしていたわけです。

たぶん、ウォルマートにとっての競合企業とはなんぞや、が論点なんでしょうね。
とうぜん合意書には具体的な社名は明記されておらず、競合企業としか書かれていないはずです。
ドラッグストアが、ウォルマートの合意書が言うところの競合なのかどうか。

CVSは競合ではないという論理で採用しようとしたのでしょう。

総合業態としてのウォルマートと競合しない小売企業なんてほとんどいないわけで、どのレベルで線引きするのかが訴訟の論点となることでしょう。

裁判所の判断が楽しみですね。


<追記>
いま東京に滞在中、昨日は北関東の方へ足を伸ばして店舗を見てきました。日本の店舗も見ておくことは、アメリカで何を学ぶべきなのかという話を私が組み立て説明するときの土台となるので、必要なことなんですね。
昨日の視察も非常に参考になりました。

鈴木敏仁 (04:44)


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2010年11月30日
[ウォルマート] 南アのマスマートの株過半数取得で合意

9月末に買収を提案していたウォルマートですが、結局51%の株式を取得することで合意に達しました。
当初は全株取得による子会社化を提案していたのですが、過半数以下の取得への変更が伝えられ、最終的には51%となりました。

理由は、労働組合や機関投資家による反対意見が強かった模様。規制当局も子会社化には難色を示していたようです。

買収総額は23億ドルですから、日本円だと2000億程度の投資となります。


しかし以前も書いたけど、海外進出と言ったらアジアしかない日本の小売企業にとって、南アフリカ進出なんてまったくの想定外ですよね。


そう言えばファミマがアメリカへの投資を一端凍結して10店舗で止めるそう。たしか200店舗(または250)構想をぶちあげてたはずです。一号店からダメで、その後も改善があまり見受けられず、どうするんだろうなと思っていたところでした。

まあ進出時に社長が講演にいそしんでいて、売場に立ってないんですから、うまく行くわけないですよね。


ちなみにウォルマートCEOのマイケル・デュークは海外でも店舗回りして、自分の目で改善点を見つけ出して、現地企業に提案して採用されたりすると聞きました。
やっぱり現場型なんです。


日本の小売企業の欧米進出はまだまだ途上です。

鈴木敏仁 (04:05)


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2010年11月24日
[ウォルマート] 今週末限定でプライスマッチング

明日は感謝祭の祝日で、その翌日の明後日から年末までをアメリカでは歳末商戦と位置づけています。
この明後日の金曜日がブラックフライデーと呼ばれることは周知の通りです。

この金曜日から日曜日までの期間限定で、もし競合店の方が安かった場合チラシを持ってくれば割り引くプライスマッチングを実施することを明らかにしました。

またネットオンリーの販促150アイテム、店頭でもブラックフライデー・スペシャルを用意するなど、限定プロモーションを提供するそう。


ちょうど数日前に、とあるシンクタンクがウォルマートに関する調査結果を発表していたのですが、来店客数減は来店頻度の減少ではなくお客そのものを失ったからだ、プロジェクトインパクトがネガティブな影響をお客に及ぼしている等々、ウォルマートにとっては頭の痛い項目が並んでいました。


この歳末で巻き返せるのかどうかなのですが、なんとなく、出遅れているような感じを受けているんですね。

数年前、わずかな出遅れに対して猛然と取りかかってあっという間に取り戻したことがあって、そのエクセキューションレベルが話題になったことがありました。
すべてはビル・サイモンの手腕にかかっていると思っているんですが・・・


ということで、アメリカの休日に従って明日より日曜日までお休みとさせていただきます。

Happy Thanksgiving!

鈴木敏仁 (06:35)


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2010年11月19日
[ウォルマート] ジャック・シューメーカー逝去

ウォルマートという企業の成長をサム・ウォルトンの片腕として支えたジャック・シューメーカーが亡くなりました。享年72才。

入社は70年、88年に引退後は取締役としてウォルマートに残っていました。


シューメーカーはデイビッド・グラスとサム・ウォルトンの次を争って、負けた人です。シューメーカーはどちらかというと自信家でパフォーマンスタイプ、グラスはおとなしく控えめな人なのですが、スコット、デュークとソフトな人が続いていて、これがウォルマートの社風なんでしょうね。


なんと言っても、シューメーカーの功績はEDLPにあります。
一説によるとシューメーカーが発案して推進したと言われてますね。
でも私は、EDLPはプライスクラブの影響が大きいと思っていて、これを徹底的に研究し尽くしたサム・ウォルトンが言い出して、シューメーカーが推進し洗練させていったと思ってるんですけどね。

いずれにしましても、アメリカの流通業界に多大な影響と貢献をした著名人が亡くなりました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

鈴木敏仁 (02:42)


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2010年11月10日
[米国小売業研修] 主通路上にプロモーションが戻ったウォルマート

今日から4日間、小売企業の研修でロサンゼルス市内の店舗を見て回っています。明日は午前中がセミナーで、午後が店舗視察。
ということで、ニュースのアップデートが遅れます。
ちなみに明日は、Veterans Dayでアメリカは祝日ですので、サイトはお休みしようかと思ってます。

さて、今日ウォルマートのスーパーセンターを見てきたのですが、主通路上(ウォルマート用語のアクションアレイ)の島陳列が全部戻ってました。

さらに年末のため全体に在庫が多めで、島陳列とあいまって、店内に商品が溢れているような印象を持ちました。
これがやっぱりウォルマートですね。

前回のアナリストカンファレンスでは第4四半期までには業績が戻ると言っていたのですが、ああいう売場が復活すれば、売上もかなり回復するんじゃなかろうかと感じました。

明日は違う店舗を見る予定なので、この私の受けた感覚を確認してみたいと思ってます。


トゥイッターR2Link

鈴木敏仁 (07:33)


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2010年11月 8日
歳末玩具バトルの行方

本日のWSJ誌が、ウォルマート、ターゲット、トイザラス、アマゾンの玩具バトルについての記事を掲載していました。
要約すると、ハロウィーンが終わって歳末商戦の前哨戦が始まり各社玩具の値下げを始めたのだが、ウォルマートの価格が総体として他者を圧倒するような安さを実現していない、という内容です。

ターゲットは昨年の歳末商戦が今ひとつだったため、その反省から今年は早い時期から大幅な値下げをしているのですが、一方のウォルマートは今年初頭の大きな値下げプロモーションの失敗から少々慎重になっているような印象があります。

ウォルマートのロールバックの期間は3ヶ月間なので、本当は10月初頭には値下げを始めなければならず、実際のところ例年10月から値下げが始まっていたんですね。ところが先月の視察研修であちこちのウォルマートを見て回ったのですが、ロールバックのPOPを玩具売場でほとんど見ることができなかった。

記事の内容と店頭の印象はほぼシンクしてます。

歳末商戦はどの企業にとっても極めて重要で、とりわけウォルマートはここで負けるということを許さず、過去は猛烈な戦いを仕掛けています。

これが今年どうなるのか、巻き返すのかどうか、とても興味深いところです。

鈴木敏仁 (02:22)


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