October 06, 2008
[マーケットサイド] 10月4日にグランドオープン
10月4日のグランドオープンに行ってきました。
店員に確認したところ、2日の木曜日には全店舗ソフトオープンしていたとのこと、前回のエントリーでは前日の3日と書いたのですが、実はグランドオープンの前々日の2日にはオープンしていたことになります。
また営業時間は朝7時から22時までで、営業時間どおり4日の7時にはオープンしていたのですが、グランドオープンのセレモニーは10時からでした。
セレモニーは、店長の司会で、市長のスピーチ、学校などの周辺公共施設や組織への寄付、等々でした。
ネイバーフッドマーケットの店頭セレモニーのときは、前CEOデイビッド・グラスや、役員だったトム・コグリンのスピーチがあったのですが、今回はなし。当時ウォルマートは業界では有名でしたが、メディアバッシングが始まる前で、一般的にはそれほど知られておらず、だからトップがスピーチできたのでしょうね。いまやったら、全米の注目を浴びてしまうし、セキュリティ上の問題もあるでしょう。
ネイバーフッドマーケットの1号店が本社から近かった、というのもあるかもしれませんね。
さてフォーマットですが、まったくのミニスーパーマーケットです。
違いはやはりEDLPであることにつきます。オープンニングにもかかわらず、気持ちの良いくらいに値下げは一切なし。
本社の戦略&マーケティング担当副社長と話すことができたのですが、やはり価格戦略はEDLP、チラシも打たないとのこと。
このあたりが肝になるだろうな、と思ってます。
いろいろ考えることがあるのですが、ブログではこの辺までとして、詳しくはチェーンストアエイジ誌に書く予定です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:04 PM | | トラックバック (0)
October 03, 2008
[マーケットサイド] 本日全4店舗ソフトオープン
10月4日オープン予定だったウォルマートによる実験店マーケットサイド4店舗が、前日の今日、すべてオープンしました。いわゆるソフトオープン、グランドオープンの前に開けてしまい、公式オープン日にトラブルがないよう万全を期すというわけです。
昨年のフレッシュ&イージーのときも1店舗先行オープンさせましたね。
現在フェニックスにいるのですが、Mesa店のみ先行オープンという情報を事前に得て、実際に開いているのを確認し、ついでに他の店も行ってみたら全店舗開いていた、というわけです。
ちなみにいまのところアメリカの流通業界メディアには、すでに開いているというニュースはまったく出ていません。
完全なるミニスーパーです。ボンズのザ・マー
ケットの廉価バージョン、といったところでしょうか。ただ店頭を見た限りではたぶんやはりEDLPなので、普通のスーパーマーケットとは価格戦略が異なることになる。
またフレッシュ&イージーとはポジションが少々違うように思います。
まだ情報が十分ではないのではっきりとは言えません。
書き始めると長くなりそうなので、今日はここで終わりとします。
明日、グランドオープンニングを見に行きます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 07:44 PM | | トラックバック (0)
September 19, 2008
[スーパーバリュ] 小型フォーマットの“アーバン・フレッシュ”をオープン
スーパーバリュ傘下のジューエル・オスコが小型店舗を開店させました。
[スーパーバリュ] ジューエル・オスコが小型フォーマットを開発
ここでも書いているとおり、店舗の名称は“Urban Fresh by Jewel”、面積は16,000sqf(450坪)、となってます。
細かい情報はまだないのですが、ざっと読むにたぶんロサンゼルスでセイフウェイ傘下のボンズが開発したザ・マーケットと同じような感じなので、日本の都市型小型スーパーマーケットのようなタイプじゃないかと思います。
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追記:今日はジャイアント・イーグルがコンビニエンスストアを開発することを明らかにしてます。名称は“Giant To Go”、場所はペンシルバニア州ランキャスター、店舗面積は4,422sqf(125坪)、来年早々のオープンだそうです。この企業はジャイアント・イーグル・エクスプレスという14,000sqf(394坪)の小型フォーマットを去年の7月から実験してまして、この分野にかなりコミットしてます。小型フォーマット、米国流通業界の大きな潮流です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:44 AM | | トラックバック (0)
September 17, 2008
[クローガー] 好調を維持する5つの理由
クローガーが好調です。第2四半期の決算発表があったのですが、売上高12.0%増、最終利益高3.4%増で、既存店成長率が4.7%増でした。
好調の理由についての説明が興味をひいたのでまとめます。
1、PBの売り上げが好調で、現在全体の26%を占めるにいたっている。この傾向はさらに続くと考えている。
2、過去3〜6ヶ月におけるディスカウントフォーマット(フード4レス)の好調は群を抜いている。
3、ここ数年間の値下げ戦略が効果を上げてきた。
4、消費者の外食から内食へのシフトが追い風となっている。
5、インフレの影響で第2四半期だけで原価が4.9%上昇したと見積もっているが、原価上昇分を売価に上手に反映させることに成功している。
クローガーはここ数年、荒利益率と販売管理比率を下げ続けて、ウォルマートと互角近くにまでなってます。この努力がこの時期に花開いている、ということが言えると思います。ロイヤルティマーケティングやPBなど、過去ずっと取り組んできたイニシアチブもすべて機能しているし、フード4レスにしてもかなり前から強化してきている。
セブン&アイのように、ここにきていきなりディスカウントフォーマットを開発するというのとは、ちょっと違ってます。
景気悪化時にいきなり特別なことをやっているわけじゃない点が、クローガー好調の要因かもしれないと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:23 PM | | トラックバック (0)
August 19, 2008
[ホールフーズ] 本社人員を削減
ホールフーズが本社人員を削減するそうです。650人中の49人を解雇する。7.5%ですから、少なくないです。
増収減益でついに減速
こういう記事を書いたばかりですが、この減速に対応するためということになります。
減速とはいってもまだ十分に利益を上げてまして、このリストラをどう捉えるかは見方が分かれるでしょうね。
兆候を捉えて真っ先に対応するスピード感を賞賛するか。
赤字になっていないのに首を切る冷酷さを批判するか。
アメリカはこれができるから経営が楽だ、とも言えます。
一方、これをやっているから離職率が下がらないんだ、とも言えます。
日米の経営環境の大きな違いです。
ちなみにスーパーバリュも解雇を明らかにしてます。IT部門から100人を減らす。
6月には財務部門から80人を減らしてます。
これは、機能の一部をインドにアウトソースするからだそう。現在の経済環境を鑑みるに、全社規模でのコスト節約をこれからも継続する、というのがコメントです。
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追記:昨日より某小売企業の研修コーディネートで出張しています。アップデートが不規則になることもありますが、ご容赦ください。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:57 AM | | トラックバック (0)
August 12, 2008
[パブリックス] 49店舗の買収総額は5億ドル
今年の6月にパブリックスがアルバートソンズLLCから49店舗を買収するプランを発表しました。両社ともにディーるの総額について口を閉ざしていたのですが、証券取引所へ提出した書類から、総額が5億ドルであることが判明したそうです。
ディールは来月に完了し、それ以降、旧店舗はすべてクローズ、改装され順次再オープンすることになります。
なんでも今回のディール、パブリックスにとっては過去最大の買収だそうですね。
この結果、トータル985店舗中の720店舗がフロリダ州内、という展開状況となります。ドミナンスの強化が目的でしょう。
ちなみに同社のマイアミのグローサリーシェアは50%を超えてます。
正直なところ、よくFTCが介入してこなかったなと。ディール規模の大小でしょうかね。
パブリックスは業界での評価の高い企業ですが、今後の成長予測も非常に高く、リージョナルベースのスーパーマーケットとしては最も注目してよい企業です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:23 PM | | トラックバック (0)
August 01, 2008
[ホールフーズ] ワイルドオーツ買収案件が差し戻し
昨年8月に連邦地裁が認めたホールフーズによるワイルドオーツの買収ですが、連邦控訴裁判所が地裁の決定が不十分だとして差し戻しを決めました。この結果、本案件は再び地裁で審理されることとなりました。
地裁に認可されてからすでに一年が経過、不採算店舗が売却されたり、店舗名が変更されたりと、すでに統合は半分以上進んでおり、買収が認められないということはありえないようなのですが、店舗売却がさらに求められる可能性があるとのことです。
憶測の域を出ませんが、本件、なんらかの政治的な背景があるのかもしれません。だとすると、もし民主党が政権をこの秋に取るならば、人が一気に入れ替わりますから、年明けにはこの件は消滅してしまう可能性があるでしょう。
FTCの主張の骨格は、オーガニックスーパーマーケットという市場が、普通のスーパーマーケットとはまったく関係のないところに存在するというものです。この独立した市場において独占が発生し消費者の利益にならないというロジックです。
しかし、大手スーパーマーケットのほとんどがオーガニックを強化し、セイフウェイにいたってはオーガニックPBのOオーガニックを大成功させており、無関係に存在するということはありえないわけです。
さらに、ホールフーズは非オーガニック商品をかなり品揃えしています。惣菜はすべてオーガニックではありません。オーガニックを強化したスペシャリティ型スーパーマーケットと表現するのが正しく、したがっていわゆる高級スーパーマーケットと真っ向から競合しているわけで、この買収の結果競合がなくなるということはほぼないのです。
ということで、FTCの言っていることにはかなり無理があり、それが通ってしまうということは、なんらかの政治的な背景があるとしか考えられないわけですね。
ここで、裁判費用がかさむのを避けてホールフーズのほうからFTCに対して店舗売却を含む和解プランを出してしまうようなことも可能なのですが、負けず嫌いのマッケイがこれをやるのかどうか。今後のホールフーズの動向には注目できます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:23 PM | | トラックバック (0)
July 22, 2008
[フレッシュ&イージー] 酒販売に規制の可能性
カリフォルニア州議員がセルフレジ方式での酒販売に規制を加える法案を提出しました。もし規制が成立すると、セルフレジでのお酒の販売ができなくなる。現在カリフォルニアでは酒を売る際に身分証明書による年齢の確認を義務付けているのですが、セルフレジではこれができないため規制する、というわけです。
たぶんこれでもっとも影響を被るのは、フルサービスのレジがないフレッシュ&イージーです。同社の説明だと、誰かが酒をセルフレジでスキャンするとブザーが鳴り、担当者が年齢を確認するシステムになっていて、問題はまったくないはず、とのこと。
法案を提出した議員は、特定企業を狙い撃ちしたものではないと言っているのですが、明らかにフレッシュ&イージーを意識したものだと思います。食品労働組合がバックアップしている可能性もあるでしょう。組合結成を拒否している同社に対する反発は小さいものではないですから。
フレッシュ&イージーの酒売場は小さなフォーマットとしては相対的に大きく、お酒がアソートメントに重要な位置を占めていることは間違いない。これが売れなくなるということはけっこう大きなダメージになりそうで、この件の今後の行方は注目に値するでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:00 PM | | トラックバック (0)
July 18, 2008
[スーパーバリュ] ジューエル・オスコが小型フォーマットを開発
シカゴに本拠を置くジューエル・オスコが小型フォーマットを開発するそうです。名称は『Urban Fresh, by Jewel』、面積は約450坪、忙しい通勤客を対象として惣菜やサンドウィッチを強化、また精肉や鮮魚も扱い、オーガニックもアソートする、スペシャリティ型の小型スーパーマーケットとする予定です。
セイフウェイ傘下のボンズが開発した店舗は、『ザ・マーケット』で、後ろにボンズと小さくついてます。ジューエルもつけていて、名称のつけ方はほぼコピーです。
[セイフウェイ] 小型店舗の一号店オープン 名称はザ・マーケット
店舗面積もほぼ同じ。店舗内の構成も推測するにかなり似通ったものになるんじゃないでしょうか。
小売業界って、真似るということはごく標準的なあたりまえの技術のようなものですね。
フレッシュ&イージーが次に狙っているのはシカゴじゃないかとも言われていて、受けてたつ体制を整えておく、ということのような気がしています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:16 PM | | トラックバック (0)
July 16, 2008
[ロイヤルティマーケティング] 有効活用には程遠い米国企業
シンクタンク(Retail Touchpoints)が大手小売企業のロイヤルティマーケティングの活用状況について調査レポートを発表しました。
ここ数年、店舗での購買データとネット販売のデータを融合させてマルチチャネル戦略をとる企業が増えており、これは良い傾向だとしつつ、しかし総合的な取組状況としてはまだまだだという論調となってます。
その根拠としてあげているポイントを2つ。
◇既存店での買い物ボリューム、バスケットサイズ、リテンションといったデータの推移を分析しているのは35%に過ぎない。
◇自社が扱っている商品をプロモーションしているかという質問に対して、半分以上のカードメンバーに対して売り込んでいると答えたのは9%に過ぎない。
ロイヤルティマーケティングで先を行っているのはテスコが有名ですが、カナダのロブロウも結構進んでいると言われています。つまり、アメリカではない。
ただし、日本のようにカード戦略とは名ばかりのポイントバックというただの価格プロモーションに堕しておらず、泥沼にはまっていないという点が救いといったところでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:24 PM | | トラックバック (0)
July 08, 2008
[フレッシュ&イージー] 新規出店を再開
4月から新規出店をいったんストップしていたフレッシュ&イージーが出店を再開しました。7月2日にロサンゼルスのマンハッタンビーチという地域に3ヶ月ぶりに新店をオープンさせました。
遅ればせながら行ってきました。
フレッシュ&イージーの出店戦略はおそらく物流効率を考えてのもではなく、いろんなシチュエーションに出店させて実験しているものと思っています。高所得層、中所得層、低所得層、居抜き、郊外、ドラッグストアとのNSC、フリースタンディング、etc.。
今回の店舗は、隣のショッピングセンターにトレーダジョーズが入っていて角付きあって競合、また隣がオフィスデポというディスカウントストアとのパートナリングで、なかなかユニークな立地です。また近隣に、ブリストルファームという、スペシャリティ型のスーパーマーケットも存在する。
たぶん、厳しい競合環境にある場合、どうなるのかを測っているのでしょうね。
ちなみにここはよく視察で来る場所なのですが、フレッシュ&イージーがあった場所にどういう店舗が入っていたのか記憶がありません。
さてこのバージョンアップ版、旧型との違いは、賑わいを作っている点にあります。
一番目立つのは、店の前で単品を山積みして訴求している点ですね。これはたぶん手がかかるからだと思うのですが、今までやってませんでした。
また店内の壁面にメッセージを大きな文字で書いてある。これはこの店からというわけではなく、すでに他店舗でも採用されてます。今までは無地のさらっとした壁面だけでした。
賞味切れが近いパンを、Today's Specialと称してワゴンで割り引いていたのも印象的でした。このフォーマット、廃棄ロスのコントロールはたぶん死命を制すると思ってます。
実はこのフォーマットの弱点は、さらりとしすぎて面白みにかける点にあると思っていました。作業効率を徹底的に追求した結果か、無機質で、食品を売るときに欠かせない賑わいがゼロに等しかった。これを今回から修正かけたということなのでしょう。
月曜日のランチタイムに行ったのですが、お客さん、けっこう入ってました。
入手した資料からの推測ですが、損益分岐点を越えている店もあるんじゃないかと思ってます。私の直感に過ぎませんが、フレッシュ&イージー、徐々にいい方向に向かいつつあるんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:15 AM | | トラックバック (0)
July 07, 2008
[セイフウェイ] P&G幹部がチーフ・マーケティング・オフィサーに就任
空席になっていたセイフウェイのチーフ・マーケティング・オフィサーの席に、P&Gでクレストブランドの再生に功績のあったダイアン・ディエツという女性が就任すると発表がありました。
セイフウェイのマーケティング担当トップが辞任
昨年の5月からですから、1年かかって後任が見つかったということになります。
このセイフウェイのCMOという職位ですが、大手メーカーからの人材が続いているというところに、この企業の戦略性を非常に感じています。この企業がやっているPB戦略はほぼメーカークラスのブランディングなので、メーカーから人が来ても違和感がない、またはメーカーからでないとやっていけない、ということなのでしょう。
そういえば、ウォルマートもCMOという職位があります。
日本の小売企業でマーケティングという部門が、商品部や店舗営業部と並ぶ時代って来るのでしょうかね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:07 PM | | トラックバック (0)
June 20, 2008
[ウォルマート] 新フォーマット“マーケットサイド”はプレミアム型?
‘ミールソリューションをお客に提供する’という、ウォルマートがほのめかしているコンセプトと、地元でのリクルート広告の表現、‘プレミアムフレッシュ/コンビニエンスなフォーマットで忙しい消費者にユニークなソリューションを提供する’という表現によって、同社が開発する予定である新フォーマットが低価格型ではなく、プレミアム型になるのではないかという見方が浮上してきています。
ふたを開けなければ分かりませんが。
もしプレミアム型だとすると、フレッシュ&イージーよりも、セイフウェイのザ・マーケットとバッティングしそうです。
ウォルマートにプレミアム型は難しいでしょうね。
技術的なことはとりあえずおき、‘ウォルマート’というイメージがまったく違う。ウォルマートであることを一切出さなければいいのでしょうが、そうすると知名度の課題が出てくる。ゼロから立ち上げることになるので、売れるようになるまで時間がかかるかもしれない。
ただウォルマートという企業は、とにかく考えるより先にやってみて、改善して、だめならすぐにやめる、という社風を持った会社ですから、本当にやってみるのかもしれないですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:32 PM | | トラックバック (0)
June 13, 2008
[セイフウェイ] ワーナーブラザーズと提携、子供用にキャラクターPBを投入
投入するのはイーティングライト、名称はイーティングライト・キッズ。朝食、乳製品、スナックといった30カテゴリーに、バッグスバニーやトィーティーといったキャラクターがついた100アイテムを導入することを発表しました。
イーティングライトは機能を追加したヘルシーさをコンセプトとしたPBですので、子供に対してもヘルシーさを前面に出したPBを作り、親にアピールしようという狙いがあるのでしょう。
セイフウェイはベビーカテゴリーにも“Mom to Mom”という名称でPBの導入を発表したばかり、PB攻勢が続いています。
さて4月にエントリーした同社のPBチャネル拡大戦略ですが、すでに市中に流通し始めています。
先日マリオットレジデンスインという長期滞在型のホテルに宿泊しました。部屋にキッチンがあり、電子レンジが備え付けられていまして、簡単な料理ができるようになってます。そのためニーズがあるのか、ホテルのフロント横に冷ケースがあり、電子レンジで温めて食べることのできるような冷凍
食品を売っていました。
その中に見つけたのが、写真のイーティングライトでした。一番右の緑のロゴがついたボックスがそれです。
セイフウェイのPBチャネル拡大戦略は、簡単に言えば、メーカーと同じことやろうとしている、と表現することができます。
セイフウェイは非常に強いブランドパワーを持ったPBを作り上げつつあるのです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:02 PM | | トラックバック (0)
June 05, 2008
[プロクター&ギャンブル] コーヒーブランドを売却
P&Gがフォルジャーズを中堅食品メーカーのJMスマッカーズに売却することを発表しました。売却額は29億5000万ドル。
知らない方も多いと思うのですが、フォルジャーズは年商16億ドルを売る大きなブランドで、インスタントコーヒーとしては全米最大です。ところが、プレミアムコーヒーのブームでスターバックスなど近年この分野に参入してくるブランドが増えて、成長が頭打ちとなってました。
P&Gは年間4~6%の成長が見込めないブランドの売却を検討していて、フォルジャーズもそのスロー成長ブランドの一つでした。スピンアウトして企業として独立させることを考えていたようですが、買収先が見つかったわけですね。
左の写真はウォルマートのPBサムズチョイスですが、オーガニックとフェアトレード版で、プレミアムクラスとなります。ウォルマートでさえこういうPBを導入しているというわけです。
さて、成長が遅いブランドを売却し、どこにリソースを投入するのかと言うと、HBCということになります。とくにビューティケアとパーソナルケアに成長性を見出していて、ライバルのユニリーバも同様の戦略にシフトし始めています。
ユニリーバによる洗剤事業売却の衝撃
このことはメーカーに限った話ではありません。これから伸びるし、利益も取れますし、小売業界もHBCに成長性を見出し強化している企業が多い。
ターゲットは言わずもがな、例えば最近のウォルマートのビューティケア売場のバージョンアップは驚くべきものがあります。本社近くの店舗では、画期的な売場を実験したりしてます。
クローガーのマーケットプレイス型のプロトタイプもビューティケア売場をかなり強調している。
日本の大手小売企業が食品だけにしか目が行っていないのと対照的なんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:52 PM | | トラックバック (0)
June 02, 2008
「セイフウェイが開発した新フォーマットについて」Vol.12,No.23
アメリカ流通eニュース
昨年の9月の時点で小型フォーマットの開発を示唆していたセイフウェイが、5月中旬に一号店をオープンさせた。
カリフォルニアにフレッシュ&イージーが侵攻してから即座に対応しようとしているのがウォルマートとセイフウェイだ。ウォルマートはテスコから人材を引き抜いてまでして新フォーマットを開発しようとしているのだが、とにかく業界に先駆けて新しいことにチャレンジして行く同社の社風を象徴しているように思う。
一方スーパーマーケット(以降SM)企業というものは業界が古いだけに保守的で、新しいことに対する対応は比較的遅く、今回のセイフウェイのリアクションの早さはけっこう珍しいのだが、全店舗の34%がカリフォルニアに集中していて、とくにサンフランシスコ近郊は40%近いシェアを握るドミナンス市場で、ここを崩されるのは死活問題だからであろう。
ということでこの新店を見てきたのだが、普通の小型SMの域を出ておらず、やはり大企業というものは冒険できないのだなと実感したのであった。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:36 PM | | トラックバック (0)
[クローガー] インストアクリニックへ出資
ザ・リトル・クリニックというインストアクリニック企業へ出資し、展開を強化することを発表しました。投資額については触れていません。
ザ・リトル・クリニックは現在約60サイトを運営していますが、クローガーだけではなくパブリックス店内でも展開しています。クローガーとパブリックスは競合していまして、これが今後どうなるかは不明です。
ウォルグリーンやCVSなどドラッグストア業界ではインストアクリニックのインハウス化や資本出資はもう既定路線となっていますが、スーパーマーケット業界では珍しいですね。他に思いつきません。
ヘルスケアはスーパーマーケットにとっても強化領域で、包括的な戦略の一環として投資を決めたということでしょう。
食品一辺倒の日本のスーパーマーケットとはパラダイムが異なるという好例のような気がします。
ところでこのインストアクリニック、結構な勢いで増えてきているんですが、増加はスローダウンするだろうという見方が出てきてます。
例えばCVSによるミニットクリニックはは年内に200ヵ所オープンさせる予定でしたが、100ヵ所に下方修正しています。また年初にはチェックアップスというウォルマート店内でクリニックを運営している会社が倒産しています。
理由はどうも、当初は6ヶ月程度で損益分岐点を超えると見積もられていたものが、1年半〜2年間ぐらいかかるということが分かってきたからのようです。また1ヵ所につき50万ドル程度の比較的大きな投資が必要となるため、ある程度の資本が必要であることも影響しているようです。
この必要とされる投資額の大きさが、大手小売企業が資本参入している理由の一つでもあります。ベンチャー企業にテナントとして出てもらうのは良いが、自分たちが考えているようなスピードで増えてくれない。その間に、競合企業がどんどん増やして市場を奪われてしまう。
ならば、自らが資本参加して成長を加速させよう、ということです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:47 PM | | トラックバック (0)
May 21, 2008
[フレッシュダイレクト] フラットな定額配送料プランを導入
アメリカでは大手スーパーマーケットのほとんどがネット販売を導入しています。一方、ピュアなネットオンリーのスーパーマーケットは一時ブームと化して企業が輩出したのですが、ほとんどが消えてなくなりました。
その中で、ネットオンリーのスーパーマーケットとして唯一成功している企業が、フレッシュダイレクトです。NYを基盤としているのですが、高い人口密集度によるデリバリー効率と、配送料といったエキストラをあまり気にない豊かな層が多いことと、商圏の拡大に慎重な姿勢が、成功へと導きました。ビルひとつ隣にデリバリー範囲を広げるだけでも、綿密な調査分析をするのだそうです。
さてこの企業が、配送料をフラットにする価格体系を導入しました。6ヶ月間で59ドル、12ヶ月で99ドル、これを支払うとその期間中はいくらでも発注できるというシステムです。
食品のように繰り返し買わねばならない商材の場合、こういうインセンティブは機能するかもしれませんね。一回支払ったらその期間中はしばられるわけだから、顧客のロイヤルティに貢献することでしょう。
もちろん、配送料をプロフィットセンターにできなくなるとか、予期できない燃料費の高騰が首を絞めるとか、ネガティブな要素も考えられますが。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:20 AM | | トラックバック (0)
May 20, 2008
[フレッシュ&イージー] プライベートブランドを250アイテム追加
フレッシュ&イージーがプライベートブランドを250アイテム追加すると発表しました。
惣菜、ジュース、紅茶、大豆、ゴートヨーグルト、肉、といったアイテムだそうです。
アイテム数で50%、売り上げ比率で75%、これが同社が公表しているPB比率なのですが、さらに増やそうとしているというわけですね。
それと、店内のサイン等のカラースキームを若干変え、明るい色をプラスするようです。現在研修のコーディネートで店舗視察の真っ最中なので、これについては確認しようと思っています。考えてみると、店内は非常にすっきりしているのですが、若干冷たい感じのする雰囲気だったので、これは正しいかもしれませんね。
そういえば、先日フレッシュ&イージーでクロワッサンを買ったことを記事にしましたね。クロワッサンは味に差が良く出る商材であるため、比較するときによく買いますし、お店の技を判断するときの材料によくします。
で、フレッシュ&イージーのクロワッサンは、決しておいしくはないけどまあまあで、価格を考えるとお値打ちでした。ちょうど同時にボンズのクロワッサンを買ったのですが、こちらは正直言っておいしくなくて、価格はフレッシュ&イージーより高かった。
ピンポイントな比較ですが、フレッシュ&イージー、悪くない印象でした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:15 AM | | トラックバック (0)
May 17, 2008
[セイフウェイ] 小型店舗の一号店オープン 名称はザ・マーケット
セイフウェイが昨年からほのめかしていた小型フォーマットがオープンしました。
先週の5/15、場所はロングビーチ、もともとあった古いボンズを1月に閉鎖し、改装して再オープン。
名称はザ・マーケット。
後ろに小さく「ボンズ」とついていて、これはボンズの知名度を利用するためですね。
まだメディアに正式発表しておらず詳細は限定的です。
知っている限りの情報と、視察をした感想と、写真は、R2Linkに掲載しておきましたのでご参照下さい。
ザ・マーケット ロングビーチ店
アメリカは長いこと大型化がメインテーマで、こういう小型フォーマットは見過ごされてきました。アメリカの環境では大型店の方がROIが高いので、投資の振り向け先がそちらに行かざるを得なかった、ということだと思います。
もちろん、ダラーゼネラルやトレーダージョーズなどのバリューディスカウントストア群は、小型フォーマットの可能性に気づいてしっかり基盤を築いているわけですが、大手マスリテーラーがようやくこの市場に可能性を見出し始めた。
トレンドが俄然変わってきたわけですが、そのきっかけがフレッシュ&イージーということになります。
まだ全然成功してないんだけど、すでに影響を与えてしまっているという意味では、テスコはやっぱりたいした企業です。
ちなみにこのフォーマット、アップスケールした普通のミニSMという印象で、ユニークさに欠けてます。価格もハイローやってましたし。
もともと古くから客がついている場所でボンズ名をつけて営業するわけだから、まあそこそこいくのでしょうが、爆発するようなポテンシャルはあまり感じないのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:25 AM | | トラックバック (0)
April 30, 2008
[セイフウェイ] プライベートブランドのチャネル拡大戦略
昨年末に、Oオーガニックを外食チャネルやアジアで販売する予定であることをエントリーしました。
[セイフウェイ] PB商品Oオーガニックを外部販売
台湾カルフールが販売すると言うニュースもありました。
[セイフウェイ] カルフールでOオーガニックを販売
どうやら本格的な販売へと乗り出すようで、戦略が発表されました。
名称はベター・リビング・ブランズ・アライアンス。
まず取り扱いPBとしてイーティング・ライトを加える。Oオーガニックは文字通りオーガニック商品群ですが、イーティングライトは低脂肪分や高たんぱくというようにヘルシー志向の消費者向けに成分調整した商品群で、Oオーガニックに次いでこちらもかなり伸びています。
次に製造はルサーンフーズが担当する。セイフウェイ傘下でPBを扱っている企業で、ライセンシングなども含めて一括管理する。
そして消費者マーケティングはEMAKワールドワイドという広告会社が、流通マーケティングはクロスマークが請け負う。
このフォーメーションを軸として、米国内の他チャンネルへと拡販をはかる、ということだそうです。
リリースにははっきりと米国内と書かれているので、極論するとウォルマートでOオーガニックが売られるかもしれないということですね。まあこれはありえないとしても、例えばPBが弱いホールセラーと契約して取引先としての中小スーパーマーケットに卸すということがあるのかもしれないです。
Oオーガニックとイーティングライトはコストコのカークランドと並んでアメリカにおける大成功PBだと思っているんですが、その成功を導いたのはメーカーからの人材でして、つまりリテールではなくてメーカーのパラダイムで戦略戦術を構築しているから売れているわけです。品揃えで売るリテーラーにとって、ブランドを創造し育て拡販するのは簡単ではないということを示唆しているんじゃないでしょうか。
例えば、シトリンというOオーガニックを使用して料理を作るレストランを営業したりしている。
スーパーマーケットによるレストラン
こういう包括的なブランディング活動の結果が急速な売り上げ増につながっているわけです。単に商品を店頭に並べているだけではない。
ちなみにこの戦略、自社の商品(またはサービス)を他社でも売るという意味で、ギフトカードのブラックホークと同じ枠組みと言えます。
[セイフウェイ] 傘下のブラックホークがクローガーでギフトカードを販売
セイフウェイ、なかなか考えてますよねえ。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:26 PM | | トラックバック (0)
April 21, 2008
[スーパーバリュ] プライベートブランドにオーガニックラインを投入
スーパーバリュがPBにオーガニックラインを投入しました。名称はワイルドハーベスト、定番150アイテムから開始し、250~300アイテム程度まで増やす予定、価格はオーガニックNBよりも15%ほど安く設定、今月からアルバートソンズやジューエルオスコーなど傘下の企業の棚に登場しています。
このワイルドハーベスト、ボストンのショーズが部門として始めたものですね。アルバートソンズに買収された後、同社のプログラムとなり、これをスーパーバリュが受け入れ、部門を水平展開し始めて、PBも投入した、という流れです。
このワイルドハーベストや、インターナショナルな食材を集めるショップザワールド、そして生鮮青果と調剤/HBCの拡大といった取り組みをまとめたのが、プレミアム・フレッシュ&ヘルシー(PF&H)と呼んでいるリモデルプログラムということになります。
このPB投入、時期は最悪じゃないでしょうか。低価格商品へとショッピングパターンが明らかにシフトしていて、プレミアム型商材はこれからしばらくは売りづらい。たぶん部門としてのワイルドハーベストとの相乗効果があるので、景気が上がるまで待ってられないということだと思いますが。
右上の写真はジューエル・オスコーのワイルドハーベストです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:28 PM | | トラックバック (0)
April 07, 2008
「店頭をボトムアップに、組織コミットメントからチームコミットメントへ」Vol.12,No.15
アメリカ流通eニュース
昨年の3月にホールフーズの組織運営哲学について書いた。チームを活動単位とし、非常に大きな権限を委譲することでボトムアップタイプの組織運営を実現しているのだが、委譲している権限が小売業界のみならず企業一般で見ても異常なほど大きく、そのユニークさこそがホールフーズの強さの源泉だという話であった。
ふと気づいたことなのだが、アメリカの小売企業は‘チーム’を強調することがとても多く、これも小売業界に限ったことではなく企業一般で見られる大きなトレンドなのである。
ここで、店頭マネジメントの考え方に日米大きな違いがあるのではないかことについて、ふと考えてみた。
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投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:54 PM | | トラックバック (0)
April 02, 2008
[セイフウェイ] 2億ドルを投じてドミニックスをてこ入れ
セイフウェイが傘下のドミニックスに設備投資として2億ドル超を投ずる予定であることが報じられました。ドミニックスはここしばらく不振に陥っていて、てこ入れをはかることを目的としているのですが、主に改装費用として使われるようです。
セイフウェイはライフスタイルと呼ばれるフォーマットに転換するプロジェクトを継続していて、これをシカゴ商圏のドミニックスにも適用するということのようです。
ドミニックスは一度売却を検討したのですが、、買い手が見つからなかったという経緯があります。その後、売却に着いていろいろな噂がながれているのですが、今回の設備投資プランはこの噂を否定するものです。
ただそれでも売却があるのではないかという説もあり、ドミニックスについてはまだどうなるかわからないと感じています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:43 PM | | トラックバック (0)
March 29, 2008
[クローガー] アトランタでフレッシュフェアを開発
アトランタのバックヘッにフレッシュフェアを作るそう。地元紙が報じました。高所得層が住む商圏のバックヘッド、既存店の改装で開発するようです。
クローガー自身はコメントしてません。
このフレッシュフェア、もともとはロサンゼルスのラルフスが作った高所得層向けフォーマットです。ラルフスはフード4レスという低所得層向けバージョンも持っていて、三層戦略でうまくいっている。
この成功を親会社のクローガーがベンチマーキングし、オハイオやミシガンという他地域に投入し成功し、アトランタでもやってみよう、ということです。
この、上中下の3つのフォーマットを開発する戦略、簡単そうに見えて、簡単ではありません。きっちりとやっているのは全米にラルフスだけだと思います。とくに上へシフトするのは容易ではなく、HEBのセントラルマーケットぐらいでしょう、他でうまくいっているのは。
ちなみにクローガー、フード4レスも他地域で展開しようとしてます(少々うろ覚えなのですがひょっとしたら中西部でもう開発しているかもしれません)。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:34 PM | | トラックバック (0)
March 19, 2008
[ハナフォード] 1800人のデータ漏洩
スーパーマーケットチェーンのハナフォードとスィートベイ(双方ともにベルギーのデレーズ資本)の、1800人分のカードデータが漏洩したことが公表されました。昨年の12/7から今年の3/10にいたる期間に、両店舗で使用されたクレジットカードとデビットカードの番号が漏れた模様。必要とされるスタンダードにのっとった運営方式をとっており、漏れた原因はいまのところ分からないとしてます。
レジでカードを読み取らせた後、認証するためにカード会社にデータが移動しますが、この数秒間になんらかの理由で漏れた。この期間には420万人がカードを使用しており、少なくとも1,800人のデータが漏洩したが、ポテンシャルとしては420万人分が漏れた可能性もある、ということだそうです。
この4560万人には遠く及びませんが、およそ一年後にまた発生しているという点に注目しなければなりません。
AP電の記事を孫引きしますが、「どんな家も100%安全ではないのと同じだ」とあるように、セキュリティが完璧なデータ運営方式は存在しないということを、この一連の事件は我々に教えてくれてます。
上記のエントリーで書いたことですが、指紋認証とロイヤルティカードをくっつけるシステム、近所のスーパーマーケットが導入したとしても絶対に使わないと断言しちゃいます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:42 PM | | トラックバック (0)
March 17, 2008
[テスコ] 日米で人事異動
まずアメリカから。タイのテスコロータスのCEO、ジェフ・アダムスが米国事業のCOOとして異動する。CEOティム・メイソンは留任。アダムスはもとウォルマートの幹部だったそうです。
この異動に伴い、当初の目標に達していないと憶測されている米国事業ついての懸念が噴出するだろう、というのが報じているイギリスの新聞の論調のようです。
アメリカ人を経営陣にもってきたということは、やはりうまくいっていないんだろうなという予測は立ちますが、アメリカ生まれの元ウォルマート幹部がタイで責任者を務めていて、そういう人物を投入できるという点に、テスコの人材パイプの太さのようなものを私は感じたのでした。
懸念うんぬんは、時期尚早、なんじゃないでしょうかね。テスコ自身も、そう簡単に儲かるなんて、はなから考えていなかったはずですし。

次に日本。ビジネスデベロップメント担当ディレクターのマイケル・フレミングがテスコジャパンのCEOとして赴任する。紙面では、テスコエキスプレスの利益の出るフォーマットへの調整が終わり、これから150店舗を出店してゆく予定だ、としてます。またイギリスからの輸入PBを増やす模様。
日本は既存の採算の取れている企業を買収しての進出でしたから、言ってみれば別フォーマットの開発のようなもので、アメリカのようにゼロから作ってゆくのとは単純比較できません。うまくいって当たり前とも言えるし、しかしウォルマートと比較すると着々と地盤を気づいているように見える外資としてのテスコはやはりたいしたものかもしれないな、とも感じます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:32 PM | | トラックバック (0)
March 12, 2008
[クローガー] 取引価格の上昇が利益を圧迫
クローガーが第4四半期と通年の業績を発表しました。
Q4:売上高 2.2%、最終利益 -16.1%、既存店成長率 5.4%
通年:売上高 6.2%、最終利益高 5.9%、既存店成長率 na
第4四半期の最終利益ががくんと落ちてますが、原因は生鮮や加工食品の取引価格の上昇にあるとしてます。同社の試算ではインフレは3.8%だそうです。
これをどう読むのかは、難しい。取引価格の上昇を売価に転嫁しなかったのか。既存店の数値がいいですから、売価を上げているように感じるんですけどね。
全体として数値は悪いものではないです。
公開資料に偏りがあって通年の既存店成長率が出てないのですが、たぶんこの印象だと問題はないでしょう。
景気がどうなるのかすごく興味がありまして、各社の業績に注目してます。
業績悪化が目立つ決算数値
ウォルマートも悪くは無かった。
消耗必需品を市場とする企業の業績は悪化していないように感じます。景気は確かに鈍化傾向にあるが、消耗必需品を買い控えるレベルには至っていない、ということでしょうかね。いましばらく注視したいと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:48 PM | | トラックバック (0)
February 26, 2008
[クローガー] インストアTVネットワークを開始
KTVと呼ぶ店舗向けのTVネットワークの開始を発表しました。
○各リージョナル本社にスタジオを設置しブロードキャスト用のスタッフを雇う
○対象は社員、顧客、ベンダー、コミュニティ
○ライブ、またはオンデマンド形式、オリジナルのコンテンツを放映スケジュールに従ってブロードキャストする
○ポータブルカメラを利用して、例えば地域イベントを撮影するなどスタジオの外にも出てゆく
対象が4つある点がおもしろい。いろいろなテーマでコンテンツを作り流してゆくというわけです。あるときは売場にあるモニター向けかもしれないし、あるときはバックルームの店員向けかもしれない。
これからコミュニケーションツールとして映像がどんどん使われてゆくと思います。例えばイントラにしても、電話やメールに加えて映像をどんどん使ってゆく時代になるでしょう。そのために、リージョナル本社別にスタジオを作るという時代になってきている。
設置コストやデバイスなどトータルとしての管理費が安価になってきたというのもあるでしょうね。
ちなみにインストアTVで最も進んでいるのはウォルマートです。
もう一つちなみに、日本では各メーカーがモニターをバラバラに店内に設置しており、当然映像にも統一感がまったくなくて、それがどんどん増える傾向にあり、私は個人的に日本の店舗状況はカオス化しはじめているように感じてます。
ウォルマートやクローガーのように、そろそろ小売企業側がイニシアチブを取ってコントロールするときが来ているように思うんですが、どうなんでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:49 PM | | トラックバック (0)
February 21, 2008
[フレッシュ&イージー] 50店舗目をオープン
昨日、カリフォルニア州パームデザートに50店舗目をオープンさせたそうです。今週末までにさらに3店舗を追加し、月末までに53店舗になるそう。
昨年の11月8日がグランドオープニングですから、およそ3ヶ月間で50店舗をオープンさせたわけです。驚異的なスピードで出店してゆくということは当初から分かっていたことではありますが、あらためてすでに50店舗と聞くと、やはり凄いことだなと思わざるを得ません。グローバル企業テスコの力技、といったところでしょうか。
さて別のニュースソースから、この新フォーマットがまったく儲かっていないんじゃないかという話が出ていることを知りました。金融機関主催のカンファレンスであるコンサルタントが、週の予測平均売上高が5万〜6万ドル(スクェアフィートあたり5ドル)にとどまっていて、目標としている20万ドル(スクエアフィートあたり14〜22ドル)に届いていないようだとスピーチしました。
この予測数値はあくまでも、競合企業、ベンダー、店長といった関連する人たちへのインタビューをベースにした分析によるもので、テスコによる公式発表ではありません。またテスコはこのスピーチに対してノーコメントです。
平均的なスーパーマーケットは週に30万ドル弱を売り上げますから、5〜6万ドルというのは低いですね。単位面積あたりの売上高も、やはり10ドルくらいは欲しいところなので半分くらいの効率しかないということになります。
あくまでもコンサルタントによる予測数値なので100%正確とは言えないのですが、しかしいい線いっているような気がします。混雑しているという話は聞いてませんから。
一からフォーマットを作るということがいかに難しいかということが良くわかるのですが、まあしかし、このくらいはおそらく想定内なんじゃないでしょうかね。トライアル&エラーで、これからどれだけ修正をかけていけるかがカギでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:00 PM | | トラックバック (0)
February 14, 2008
[トレーダージョーズ] 中国産青果の一部の販売中止
青果の一部の輸入販売をやめるそうです。具体的には、ガーリック、冷凍オーガニックホウレンソウ、しょうが、枝豆、青大豆。アメリカの食品リテーラーとしては、輸入制限に公式に踏み切った最初の米国小売企業ということになるんじゃないでしょうか。
チャイナフリーに対して少々過敏になりすぎじゃないかなという気もちょっとだけしていますし、この措置の良し悪しついて論ずる知見は持ち合わせていないのでここではおきます。
私が注目したいのは、一般のマススーパーマーケットに先駆けてトレーダージョーズが輸入制限に踏み切ったことにあります。この企業のコンセプトのユニークさを象徴しているようで、興味深いのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:13 PM | | トラックバック (0)
February 05, 2008
[ウォルマート] 国際食品安全イニシアチブ(GFSI)を採用
自社開発のプライベートブランドと一部の生鮮について、食品安全マネジメントのグローバル規格であるGFSI(Global Food Safety Initiative)を採用すると発表しました。アメリカの食品リテーラーとしてははじめてだとのこと。
食品に関する安全規格は世界に複数存在しています。英国のBRCやアメリカのSQFなど。しかしバラバラに存在していると効率が悪いので一つにまとめて行こうとしているのがGFSIです。ちなみに日本が採用しているISO22000はまだこのGFSIから認証を受けていないそうです。
日本ではちょうど事件が起こって意識が高まっているところですが、アメリカでも実は問題が起こってます。最近ではカリフォルニアで狂牛病に感染した牛が流通したのではないかというニュースが流れたばかり。でも、食品業界による圧力か、または単純にアメリカ人の食意識が低いのか、日本のような大きなニュースになるということがありません。
そういう中で、ウォルマートが動き出したというのは、価値があるのでしょう。
ちなみにGFSIをサポートしているのはウォルマートの他に、カルフール、テスコ、メトロ、ミグロ、アホールド、デレーズ、だそうです。日本の小売企業の名前がないですね。また、欧米がアジア抜きで標準化をどんどん進めていく、という図式でしょうか・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:18 PM | | トラックバック (0)
January 29, 2008
[テスコ] フレッシュ&イージー最初の業績発表は来年の4月
4月に発表する本体の決算に合わせて簡単な数値はリリースするが、詳細を含む包括的な結果は来年の4月まで出さないとテスコが決めたことを、複数の紙面が報じました。またこの背景には、売上が当初の予定を下回っているらしいことが指摘されています。
テスコ関係者によるコメントは、当たり前ではありますがポジティブなものばかりです。しかしいろいろな情報を総合するに、実際にはまだ軌道に乗ってないようです。これもまた当たり前の話ですが、まったく知名度がない市場で半分以上の商品がPBという売り方をするわけですから、そうそう簡単には売れないでしょう。
そのために、つまり知名度を上げるために、一気に店を増やしてゆくわけです。
オープンしていきなり繁盛店というわけにはいきませんでした。
とりあえず、フレッシュ&イージーはまだまだ途上ということです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:24 PM | | トラックバック (0)
January 23, 2008
[ホールフーズ] レジでのポリ袋使用を廃止
ホールフーズがレジでのポリ袋の使用を廃止することを発表しました。かわりにマイバッグの使用を促すそう。また再生紙を利用した紙製のレジ袋の使用は継続するそうです。
[ホールフーズ] レジのポリ袋を来年早々に廃止
今回の発表はこのニュースの続きですね。実験は当初オースティンの2店舗でしたが、その後サンフランシスコとトロントに拡大し、お客からポジティブなフィードバックが多かったので全店舗への展開を決めたとしてます。
一方、ロサンゼルス郡が検討していたポリ袋使用の禁止条例が骨抜きとなり、企業がお客にマイバッグの使用を求めるという自主規制型になったということをLAタイムズが報じています。
サンフランシスコ、全米に先駆けてレジ袋を規制
もともとはこの記事に近い規制を考えていたそうなのですが、小売業界やレジ袋を作っているサプライヤーのロビー活動がはじまったりして、少しずつ骨抜きにされていったそうです。サンフランシスコの条例はコストの高い生分解性素材を使ったレジ袋の使用を義務付けるものなので、小売企業の負担が増します。そのため、企業側が反発しているというわけです。
ホールフーズのように、すっぱりと使うのをやめちゃうのが一番すっきりしていて言いように思うんですが、ことはそう簡単には進みません。アメリカではレジでの清算時、ポリ袋がいいか、紙製の袋がいいか聞かれるのですが、90%のお客がポリ袋を選択する、だからやめるわけにはいかない、というのがリテーラー側の言い分です。
消費者意識の転換から行かないと、マスリテーラーは動かない、という印象ですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:40 PM | | トラックバック (0)
January 18, 2008
[セイフウェイ] 全自社トラックの燃料をバイオディーゼルに転換
セイフウェイは自社物流やってますからトラックも大量に所有しています。このトラックの燃料をすべてバイオディーゼルに転換しました。大手リテーラーとして全トラックを転換した初の企業となるそう。トラック台数は1,000、この結果年間7500万ポンドの二酸化炭素排出量を減らし、これは年間7500台の自家用車の排出総量に当たるとしています。
燃料コストは上がるが(これを英語でコストペナルティと表現しているところがおもしろい)、これは正しいことなのだ、が担当役員のコメントです。
ホールフーズ、自然エネルギー、そしてブランディング
この記事にあるようにセイフウェイは風力発電の購入でも上位に入る企業で、もともと環境への取り組みは進んでいるんですね。今回のバイオディーゼルへの転換はその一環ということになります。
ホールフーズは風力発電に変えた直後に、レジ袋に印刷してしっかり宣伝してましたが、セイフウェイはトラックにバイオディーゼル使用車であることをちゃんと書いてやはり宣伝するようです。
さて、バイオディーゼルについてあまり知らなかったのでいろいろ調べてみました。
確かに自然に優しい。
でも植物を原料としていて、ああこれも食料インフレに影響するんだろうなあと漠然と感じたのでした。また森林伐採につながるという懸念もあるそうで、これで世界はクリーンになるなんて手放しでは喜べないんだろうなあ、ともなんとなく思ったのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:21 AM | | トラックバック (0)
January 09, 2008
[セイフウェイ] カルフールでOオーガニックを販売
セイフウェイのPB、Oオーガニックをカルフールが台湾で販売するそうです。
アジアと南アメリカでの販売を検討しているとしていたのですが、なんとカルフールを流通チャネルとして使うということだったのですね。
カルフールは他国での販売については今のところノーコメントなのですが、‘アジアと南アメリカ’という文言はカルフールを想定しているものと考えざるを得ませんね、これは。
英ブーツがPBをターゲットとCVSで販売してます。
店舗ではなく商品で他国に進出する、良いPBを持っていればそういう選択肢もある。
日本の小売企業のPBも、そのくらいのレベルに達して欲しいものだなと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:49 AM | | トラックバック (0)
January 04, 2008
[クローガー] インドに不動産事業で進出か
クローガーの幹部がインドでジョイントベンチャー設立を目的として複数の企業とコンタクトを取っていることを業界誌が報じました。クローガーの目的は不動産開発か購入にあるのですが、インド市場を総体として理解することも目的の一つであることを指摘しています。
とすると、小売事業による進出も視野に入れているかもしれないということですね。
アメリカのスーパーマーケットは、クローガー以下ほとんどの企業が北米以外のグローバル市場に興味を示してきませんでした。唯一の例外がイギリスに進出したホールフーズですがまだ出たばかり、食品リテーラーとしてはウォルマートとコストコが海外に出てますがピュアなスーパーマーケットではないです。大きなアメリカ市場だけで満足し切ってきたということじゃないかと思います。
アホールド、アルディ、デレーズ、そしてテスコと、アメリカには海外からどんどん流入してきていて、アメリカ企業はこの海外からの攻勢をずっと受けて立ってきただけだったわけでして、今回のニュースは彼らもようやく重い腰を上げたかという印象が強いです。今後に注目したいですね。
クローガーにはもう一つニュースがありまして、携帯電話と銀行口座をリンクさせテキストメッセージを利用しての決済のテストを開始するそうです。プラットフォームの名称はMocapay、同じ名前の会社が運営しています。仕組みは、買い物中にでも携帯からMocapayに携帯電話でPINコードをテキストメッセージとして送ると認証コードが返信され、これをレジで伝えて入力すると口座から引き落とされるということだそう。
Mocapayはすでに30社と契約しているそうです。
これ、ちょっと面倒っぽいですね。テキストメッセージを送り、受け取り、レジで申告するわけですから、日本の携帯電話を使った決済システムと比較すると工数がかなり多い。クレジットカード使用と比較しても、工数が多い。
総体としてアメリカのモバイルテクノロジーは遅れてますが、とくに決済メソッドの進化は遅いなあというのが、このニュースを読んでの印象でした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:07 PM | | トラックバック (0)
January 03, 2008
食品価格のインフレが購買行動を変える
今日のWSJ誌によると、季節調整済みのインフレ率が06年の2.4%増から、昨年は11月の時点で5.3%増となって、90年以来16年ぶりの上げ幅となっているそうです。
原因はいろいろ上げられています。ラテンアメリカで中流階級が増えて肉やミルクの少量が増えて飼料用の穀物が不足していること、06年のオーストラリアの旱魃がアジアへのミルク供給量を減らしていること、主要小麦産出国の不作で米国産小麦の需要が増えていること、バイオエタノール需要の増加、原油高による輸送コスト増、など。
この食品インフレがどう買い物に影響を与えるのか。低価格帯商品やプライベートブランド、ディスカウント型のグローサリーストアへのシフトが指摘されてます。
そしてこの食品インフレがスーパーマーケットにどう影響を及ぼすのか。商品単価アップによる売上増と、低価格志向による客単価ダウンと、2つが相互に絡み合いますから、予測は簡単ではないです。
この状況、日本も一緒じゃないでしょうか。日米同時に進む食品インフレが購買行動にどう影響を与えるのか、注意深く見守る必要があると思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:58 PM | | トラックバック (0)
December 20, 2007
[ホールフーズ] レジのポリ袋を来年早々に廃止
ポリ袋の全店廃止に向けて、本社があるオースティンの2店舗で使用をテスト的にやめたそうです。100%リサイクルの紙袋の使用だけとし、来年早々には全店へ水平展開する予定とのこと。
またエコバッグの使用を促すために、使用の際の値引きを5セントから10セントへと値上げするとしています。
どこが最初に取り組むかと思っていましたが、やはりホールフーズでした。たぶんポリ袋を使用しているどの企業も、業界の動きを横目で見ながら横並びしているように思っているので、ホールフーズの一歩リードといったところです。
これから他社がどう動くかですね。
ちなみにホールフーズで何回かエコバックを使っているのですが、値引きしてもらったことがありません。たぶんレジのキャッシャ−が忘れてたんだと思う。5セント引くというルールを持っているということすら知りませんでした。まあ、そんなもんです。公式発表と店舗エクセキューションに乖離があるのはよくあることです^^;
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:09 PM | | トラックバック (0)
December 18, 2007
[ゼイバーズ] 故ムレイ・クレイン氏の功績
ゼイバーズはNYマンハッタンにある高級グローサリーストアとして有名ですが、この店舗の‘顔’として活躍したムレイ・クレインという方が亡くなりました。84歳でした。
ドイツで生まれ、ホロコーストで家族を失い、ソ連で強制労働され、アメリカに移民してゼイバーズで働き始めたのが53年、94年の引退時には共同オーナーになっていた、という経歴を持った人です。
実はこの人を私は知らなかったのですが、NYでは有名だったようです。
この人の手によって、普通のユダヤ人向けのデリカだったゼイバーズが高級グローサリーストアへと進化したのだそう。また、ハイエンドの高級食材を扱いながら、依然ユダヤ人向けのド定番を置く、というアソートメントで一世を風靡したのだそうです。
それと、高級グローサリーの販売手法にロスリーダーと言う考え方を始めて導入した人だとあって、驚きました。高級なグルメ食品のそばで、トラッフルのチョコレートを赤字で売ったり、コーヒーやジャムの低価格PB、低価格デリを売ることで、ハイエンド+ロープライスというトレーダージョーズのようなモデルを確立したとありました。
ゼイバーズって日本の食品小売業界の人たちにとっては視察の定番のような存在で、僕もかなり訪問したことがあります。ただその価値がいまひとつ分からなかった。
今回の資料を読んで、ようやくどういうことなのかが分かりました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:05 PM | | トラックバック (0)
December 14, 2007
[セイフウェイ] PB商品Oオーガニックを外部販売
セイフウェイが自社PBであるOオーガニックを外部販売するそうです。外食卸のシスコと契約し外食チャネルで販売することがすでに決まっていて、またアジアと南アメリカでパートナーシップによる販売を考えているそうです。
Oオーガニックは現在300アイテム、昨年の売上高1億6400万ドルから今年は3億ドルとなる見込みで、大成功ブランドとなってます。
傘下のブラックホークがクローガーでギフトカードを販売 でも書きましたが、セイフウェイは現在本業以外でビジネスを立てることに熱心で、この件もおそらくその延長線にあるのではないかと思います。
Oオーガニックのポジションはプレミアムなのですが、セイフウェイはセレクトというこのポジションでの成功ブランドを持っていて、もともとPBの扱いに長けた企業です。セイフウェイのマーケティング担当トップが辞任 で書いたように、9年前にペプシからマーケティング役員を迎え入れて、メーカー並みのブランディングを実現してきました。単にオーガニックがトレンドだから、ではなくて、それなりの技術を持っているというわけです。
例えば、こんなチラシというか、カタログが我が家に届いてます。
ボンズのカタログ
ブランドからメッセージ性を感じる取ることができて、小売企業の単純なPBとは一線を画してます。
ところでCEOのバードは、小型店舗開発の噂を肯定したようです。フレッシュ&イージに難敵現る、となりますかどうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:28 PM | | トラックバック (0)
December 10, 2007
「セイフウェイ傘下のブラックホーク、プリペイドカードで急成長中」Vol.11,No.50
アメリカ流通eニュース
プリペイドカードというビジネスが存在する。紙の商品券をカードにしたものと思えば良い。例えばレジ周りなどに置いてあり、レジに持って行きお金を支払い、裏にプリントしてあるバーコードをスキャンすると登録され、後はお金と同じように利用することができるので、便利である。
一般的にはサードパーティ・プリペイドカード市場と呼ばれるが、この業界のトップがブラックホーク、次がインコムという企業。このブラックホーク、セイフウェイの子会社なのだが、急成長中で、セイフウェイにとっては孝行息子となりつつある。
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投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:37 PM | | トラックバック (0)
December 05, 2007
[A&P] パスマーク買収を完了
A&Pによるパスマークの買収が完了しました。買収総額は6億6500万ドル。買収後の規模は、店舗数が450、売上高は94億ドル。
プレスリリースによると、NYのメトロポリタンエリアでリーディングシェアとなり、フィラデルフィアとバルティモアでシェアを大きく前進させる、となってます。現在出張中で資料がないのですが、たぶんマンハッタンを中心とした都市部ではシェア1位となるんでしょうが、ちょっと郊外に出るとストップ&ショップのシェアの方が高いと思います。
この買収劇、裏にはロン・バークルがいますね。最近はホールフーズとワイルドオーツをくっつけたし、古くはクローガーとフレッド・マイヤーの合併を実現させた流通業界のディールメーカーです。
ちなみに負け組み同士の合併で、効果に対する周囲の見方は冷ややか、1+1が2を超えることはたぶんないと私も思ってます。このA&Pと倒産したウィンディキシーの苦戦はまだしばらく続くでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:39 PM | | トラックバック (0)
December 04, 2007
[テスコ] 北カリフォルニアへの進出決定
アメリカの出店予定数を、来年早々に100店舗という目標数値から、09年までに200店舗と、数値を上方に動かしました。どうやら北カリフォルニアへの進出を公式決定したようで、Stocktonという地域に配送センターを建設する計画のようです。
発表された資料によると、この配送センターもロサンゼルス同様、1ヶ所が500店舗をカバーすると書かれているので、もうすでに1000店舗近い出店の絵を描いているということになります。
また、各店舗間の距離は2マイル(約3キロ)以内にする、とも資料には記されている。密集という表現がふさわしい。
ものすごいスピード感ですね。
競合が何かをやる前に、立地をいっきに制覇してしまおうという意図がひしひしと感じられます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:24 PM | | トラックバック (0)
November 29, 2007
[セイフウェイ] 傘下のブラックホークがクローガーでギフトカードを販売
セイフウェイ傘下でギフトカードを手がけるブラックホークが、クローガーと契約し年末までに販売を開始することを発表しました。
昨年のエントリーの、何でいまだに商品券なの? の写真にあるとおり、エンドにまとめて陳列するやり方で売るようです。
昨年のエントリーで書いたとおり、このギフトカード、かなり浸透しているんですが、この市場で高いシェアを持つブラックホークがセイフウェイの100%子会社であることは、アメリカの業界では有名ですが、日本ではあまり知られていないんじゃないでしょうか。
ブラックホークはセイフウェイにとって大きな収入源に育っていて、戦略的な位置づけも非常に高い。CEOのバードもかなりポジティブに見ている発言をしています。
さて今回のクローガーのスタンスなのですが、競合企業の子会社を儲けさせるわけで、太っ腹ですよね。ブラックホークがクリティカルマスを獲得してしまっているから、自分でやるには時すでに遅し、しかたないけど売れるから置こう、ということでしょうか。
日本ではたぶんこういうことは起こりづらいでしょうねえ。逆にいろんな企業があっというまに参入して、乱立して、歩調が乱れて各社ばらばら、という弊害が出そう(笑)
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:12 PM | | トラックバック (0)
November 28, 2007
[テスコ] 滑り出しの好調を強調
昨日、CEOのトム・メイソンが投資家を招いてのカンファレンスでの席上、オープニング後3週間の現在、滑り出しは好調で消費者の受けも良いとコメントしてました。とくにフレッシュフード(おそらく惣菜?)が受け入れられているとしています。
アナリストの一人はウォルマートがスーパーセンターを登場させて以来の影響があるだろうとし、一人は2013年までに売上70億ドルを超えると予測、全体としてポジティブなトーンです。
一方この投資家たちが店舗視察をしたようなのですが、これに合わせて出店に反対するグループが店頭でピケをはって示威行為をしたようです。テスコは労働組合の結成を拒否しており、食品労働組合が中心となっての反対運動が起こってます。
あと5年程度で売上70億ドルを超えるというアナリストの予測はかなり強気です。まだスタートしたばかりですから投資家に対しては明るい材料しか提供しないのでしょうが。そうなって欲しいという、希望が盛り込まれていそうな気がします。
競合企業が座して見ているとは思えませんしね。
セイフウェイもラルフスも、ウォルマートでさえ、小型店舗を開発するという噂がすでに流れてますし、簡単ではないと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:19 PM | | トラックバック (0)
November 16, 2007
[セイフウェイ] 商品の成分チェックのネットツールを提供
セイフウェイがロイヤルティカード会員に対して、過去の購入商品の成分をチェックできるネットツールを提供するそうです。名称はFoodflex。買っている商品の特定成分の含有量をチェックでき、どう修正すればよいかを提案してくれるのだそう。
例えば糖尿病の人が糖分含有量をモニターしたり、というような使い方ができるというわけですね。
高齢者が増えてゆく今後、こういうネットツールのニーズは増大してゆくことでしょう。ロイヤルティカードの副次的なサービス提供機能として、けっこう優れたアイディアではないかと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:33 AM | | トラックバック (0)
November 08, 2007
[テスコ] フレッシュ&イージー、グランドオープンに行ってきました
本日グランドオープンした、テスコのフレッシュ&イージー・ネイバーフッド・マーケットに行ってきました。
時間の制約で今日オープンした5店舗中の3店舗しか行けなかったのですが、3店舗ともほぼまったく同じレイアウト。ただし周辺住民のデモグラフィックや競合に応じて微妙にマーチャンダイジングや価格を変えているように見受けました。
凄かったのが、ダウンタウンに最も近いGlassell Parkの店舗。お客があふれて、入場制限してました。他の2店舗も一杯入ってはいましたが、入場制限するほどでもなく、たぶん都会に最も近いということでプレス関係が多かったからかもしれません。周囲では労働組合の人たちがビラを配っていたりして、かなり騒然とした雰囲気でした。
さてフォーマットです。落ち着いたらまた見に行ってじっくり考えようと思っているのですが、今日の思考はこんな感じです。
1、店舗運営やマーチャンダイジングに関しては、アルディ、トレーダージョーズ、セブアロットとほぼ同じ設計思想である。
2、しかしこの3社が客層を絞りきっているのに対して、テスコはほぼ万人向けである。
こう考えると、このフォーマットは アメリカには存在しないんじゃないでしょうか。
詳しくは販売革新に執筆する予定です。
>>店内写真を3枚、R2Linkに載せてます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:18 PM | | トラックバック (0)
November 06, 2007
[テスコ] フレッシュ&イージー、一号店をソフトオープン
8日のグランドオープンを前にして、本日一号店をソフトオープンさせた模様。業界誌が報じました。グランドオープン時にシステムがちゃんと動くよう、事前に店舗をオープンさせて確認するためのようです。
場所はHemet、リバーサイドという地域ですが、パームスプリングスが近いかなりの田舎です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 07:05 PM | | トラックバック (0)
November 05, 2007
[テスコ] 価格戦略はEDLP
今週8日に4店舗をロサンゼルスにオープンさせるテスコが、EDLPを価格戦略とすることを明らかにしました。クーポンもロイヤルティカードも使用せず、チラシは2週間に一回だそうです。
ということは、オペレーションをかなりシンプルに抑えるということです。アイテム数も少なそうですし。トレーダージョーズやセブアロットといったバリューDSに近いような気がします。
オープニングが楽しみです。
ちなみに、オープニング準備中の店内を撮影したビデオをYoutubeにアップして、これをプレスリリースで公開するという、なかなかおもしろいことをやってます。
a sneak peek at fresh & easy
たぶんアメリカの流通業界では、このビデオ、いまごろどんどんバイラルしてると思います。アメリカでも日本でも、1号店のグランドオープニングに向けてYoutubeを利用する小売企業なんて初めてじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:12 AM | | トラックバック (0)
October 11, 2007
【テスコ】 グランドオープニングは11月8日
9日付けで出されたプレスリリースによると、ロサンゼルス、オレンジ、リバーサイド、サンバナディノの4地域で6店舗を、11月8日に同日オープンさせるそうです。オープニング11月1日説と、フェニックスで一号店をあけるという説と、いろいろ錯綜していたのですが、やっと確定しました。
ロケーションはまだ明らかになってません。
CEOのサー・テリー・リーヒーは来るのか、来るならどの店舗か、というのが私の個人的な現在の興味です。
リボンカットなどやるのかな。
今のところ、年末までにラスベガス、フェニックス、サンディエゴを含んで30店舗、2010年までに350店舗を予定しているようです。配送センターも作ってしまいましたから、投資に対する経済効率を考えるとこの店舗数はコミットするでしょう、おそらく。
さて、同じく小型店舗を展開しようとしているファミマですが。
ファミマ!!に行ってきました
繁盛フォーマットをいまだ作れていません。というか、なぜ売れないのかを総括し、売り方や商品を大きく変えるという修正を、はたで見る限りにおいてはあまりやっていない。
店舗数も縮小した模様。
配送センターまで作り、350店舗をコミットしようとしているテスコとの違いはいったいなんでしょう。
テスコは、実に10年以上もアメリカにオフィスを持ってずっと調査してきている。
さらに、ホームステイまでしてアメリカ市場を知ろうとしている。
そして、倉庫を借りて実際に店舗を作って実証実験までやっている。
恐ろしいほどのプラグマティズムです。
徹底的なリアリズムと言いかえても良い。
米ファミリーマートにこのスタンスがあったのかどうか、じゃないかと思ってます。
両社、実に対照的です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:34 PM | | トラックバック (0)
September 26, 2007
テスコが出店予定数を増やし、98店舗に
アメリカですでに50店舗の出店を予定していたテスコですが、さらに追加で48店舗の出店予定地を手当てしたことが分かりました。当初の50店舗は、ロサンゼルス、ラスベガス、フェニックスでしたが、今回の48店舗はロサンゼルス近郊のリバーサイドとサンバナディーノに集中しているようです。
このリバーサイドにDCを建設しており、効率を考えて周辺にクラスターを作ることを目的として、この48店舗を集中させるように思います。
リバーサイドとサンバナディーノは総称としてインランド・エンパイヤと呼ばれますが、この地域は現在開発が進んでいて人口が増えています。ロサンゼルス中心部の地価が高騰したため外側へ外側へと住宅が広がっていて、その中心となっているのがこのインランドエンパイヤです。
少し走ると砂漠、土地にはかなり余裕があり、出店ロケーションの手当ても楽なのでしょうが、しかしいっきに48店舗というのは、桁が違います。
来年早々には北カリフォルニアにも出店を開始するプランもあるそう。
まるで絨毯爆撃のようですね。
資本力の違いをまざまざと感じます。
ちなみに一号店舗は11月オープンの予定のようです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:43 PM | | トラックバック (0)
September 24, 2007
小売チャネルで伸びる調理済み食材
Prepared Mealとは、家で食べるための調理した食材のことです。一時期ブームになって今はもうほとんどアメリカでは使われなくなったHMRという表現もあります。
日本語だと惣菜でしょうか。英語ではお弁当も含まれているので、正確ではないかもしれません。
過去2年間の小売チャネルにおけるこのカテゴリーの成長率が、外食チャネルの成長率を上回っていることが、シンクタンクの調査によって分かりました。
小売チャネルの成長率は5%、外食チャネルは3%、でした。
参考までに、Prepared Mealのフォーマット別シェアは、コンビニ54%、スーパーマーケット32%、マスリテーラー11%、ウェアハウスクラブ3%となってい






