September 08, 2008
[マービンズ] バイアウト企業とターゲットを提訴
7月に連邦破産法11条を申請して倒産したマービンズが、自社を所有するサーベラス・キャピタル・マネジメントとサン・キャピタル・パートナーズ、および元の親会社であるターゲットを提訴しました。
理由は、バイアウト企業が設定したスキームが倒産の遠因になったというもので、売却したターゲットもひとまとめにして提訴されてます。
バイアウト企業二社は買収後、マービンズをリテールと不動産の2つに分離し、マービンズが不動産会社に家賃を支払うという形式にしました。この家賃を二倍に高騰させ、また不動産会社とバイアウト企業の了承なしに立ち退くこともできなくしてしまいました。さらに不動産会社へ特別な配当の支払いを義務付けました。
これが倒産の遠因になったとマービンズは主張しています。
この手の訴訟は債権者によって起こされるのが常で、企業が主体となって提訴するというのは珍しいのだそうです。またバイアウト傘下企業の倒産が結構多く、今後同じような訴訟が増えるだろうと見られています。
バイアウトはレバレッジをかけますので、買収後は負債の比率が高くなります。これをいかに早く減らすかが勝負で、早く減らすためのネタを最初から見込んで買収する必要がある。なんとなくですが、マービンズの場合、これがなかったような気がしますね。
だから事業体を二つに分けて、家賃を上げるということをした。
最悪の場合、マービンズがつぶれても、不動産事業体が生き残れば良い、ということを想定していたような気がする。
このあたりが、日本でハゲタカなんて呼ばれてしまう所以です。マービンズからおいしいところをチューチュー吸い上げて、最後は倒産して全部チャラで終わりです。
まあしかし、そういうもんだという冷めた認識が必要なんですよね。
例えばすかいらーくのMBOも、金融グループが本来的に持っているこういうロジックを、経営陣が冷めた目できっちりと理解していなかったような気がしています。
ついでながら、アメリカではMBOという言葉をほとんど目にしません。専門的な世界ではどうだか知りませんが。LBOという短縮語もほとんど目にしません。バイアウトという表現だけで済ますことがほとんどです。MBOってのはLBOの一形態なのですが、これが日本では珍しく注目を浴びているからあえて使われているんでしょうね。
アメリカでは誰が買おうと、ひとくくりでバイアウトです。
もひとつちなみにここでは分かりやすくバイアウト企業と表現してますが、正式にはPE(Private Equity)ファンドと表現されます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:55 PM | | トラックバック (0)
September 02, 2008
[ウォルマート] 店舗選択と支持政党の関連性
ウォルマート、コールズ、JCペニーの顧客はジョン・マケインを支持する傾向が強いのに対して、ターゲットとメイシーズの顧客はバラク・オバマを支持する傾向が強いという調査結果を見つけました。
7,800人を対象とした経済全般に対する調査で、複数の質問の中からそういう傾向を抽出したもののようです。
ウォルマート、コールズ、JCペニー顧客のマケイン支持率の平均は42.6%、オバマ支持率は32.2%。
ターゲットとメイシーズ顧客のオバマ支持率は44.35%、マケイン支持率は33.4%。
分析では、ウォルマートの倹約イメージが保守的なマケイン支持者と重なり、ターゲットのファッションなイメージが革新的なオバマ支持者と重なっているとしてます。
これはおもしろいですよねえ。
まず同じディスカウントストア業態に属するウォルマートとターゲットの顧客が、政治支持の傾向と重なってしまうほど差別化されていることに驚きを感じるとともに、両社の違いを見るにつけ納得せざるも得ない
またこれと同じことを日本で当てはめられるかというと、まずありえない。ジャスコファンとヨーカ堂ファンを比較して、支持政党(または支持する政治家)がここまで異なってくるとはとうてい思えない。
ウォルマートとターゲットのポジションがまったく異なっていることと同じように、オバマとマケインのポジションも完全に差別化されていることも意味しているようで、これも日本の政党政治の世界ではちょっと考えられない。
日本との違いというものをまざまざと感じる調査結果なのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:51 PM | | トラックバック (0)
August 22, 2008
[ダンハンビー] メイシーズと顧客データ分析で独占契約
ダンハンビーUSAがデパートメントストアのメイシーズと独占契約しました。もちろん提供するサービスはロイヤルティ・マーケティング、ここでの‘独占’という意味は、他のデパートメントストアの仕事をしない、という意味です。
ダンハムビーはテスコの関連会社で、テスコのロイヤルティ・マーケティングを成功させた立役者ですね。このブログでも何回か書いてます。
これがアメリカでクローガーの仕事を受注し、徐々にビジネスを拡大しているのですが、デパートメントストア業界に進出というのはけっこう驚きました。スーパーマーケットでのノウハウを、ファッションに援用するというわけです。
今回のリリースでもうひとつ驚いたことがあります。ダンハンビーUSAにクローガーが出資している。‘ダンハンビーUSAは英ダンハムビーとクローガーのジョイントベンチャーだ’とあるので、結構な比率で出資してそうです。
ということは逆に言うと、アメリカにおいてはクローガーの関連会社がロイヤルティマーケティングでビジネスを拡大し始めている、という言い方もできるわけですね。
それと、メーカーとのビジネスを強化するというニュースもある。P&G、ペプシ、キンバリークラーク、ゼネラルミルズ等の大手メーカーを顧客とし、メーカーだけで1億7500万ドルを年内に売り上げる、そうです。
メイシーズ、独占契約だから相当なお金を投じていますよね、たぶん。
そのお金を、現場のモチベーションをあげることに使うほうが、効果が高いような気がします。メイシーズの業績は低迷してますが、売場の店員たちを見てると、ああこれじゃあなあ、と思うことがしばしばですから。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:32 AM | | トラックバック (0)
August 05, 2008
[デパートメントストア] リージョナルチェーンのボスコヴズが倒産
また倒産のニュースです。リージョナル・デパートメントストア・チェーンのボスコヴズという企業が破産法11条を申請し倒産しました。ミッドアトランティックと呼ばれる、ニューヨークからバージニアにまたがるアメリカ東海岸の真ん中あたりの地域で、49店舗を展開する企業です。
創業97年、あともう少しで100年というところが、痛い。
リージョナルベースのデパートメントストアとしてはボントンストアやディラードが有名ですが、この企業、私は知りませんでした。アメリカは広くて、私が知らないチェーンストアがまだまだ一杯あります。
さて倒産した要因は言うまでもなく消費減退にあるわけですが、メイシーズがM&Aで大きくなったときに手放した店舗を10ヶ所ほど買っていて、これが足を引っ張ったようですね。
またWSJ誌がもう一つおもしろい理由を書いているので紹介しておきます。
メイシーズが850店舗というナショナルチェーンとなり、PBを強化した。この結果NB衣料メーカーが中間価格帯のブランドラインを縮小せざるを得なくなったのですが、このためリージョナルベースのデパートメントストアが売る商品がなくなってしまったというのですね。
ナショナルチェーン、メイシーズの誕生による思わぬ余波といったところでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:01 AM | | トラックバック (0)
July 30, 2008
[マービンズ] 連邦破産法11条を申請し倒産
マービンズが倒産しました。非上場企業であるため負債総額等の詳細は不明、175店舗はすべて通常通り営業が続けられます。今後の店舗閉鎖等の再建プランについても詳細は明らかになってません。
マービンズはデパートメントストアにカテゴライズされます。日本ではジュニアデパートメントストア、などど表現されているようで、なるほどおもしろい業態名だなあと感心したことがあります。RSCではなくCSCに出店するファッション大店で、コールズが競合となります。
もともとはターゲットが持っていた別業態で、05年にバイアウト企業が複数集まってコンソーシアムを組んで12億ドルで買収した経緯があります。
いわゆる真ん中業態です。価格帯は真ん中、立地もRSCとNSCの真ん中。上下にはさまって苦戦する、という典型的なストーリーということになります。
正直言って魅力はまったくなくて、いつ倒産してもおかしい状態でした。バイアウト企業自身が、非常に難しい案件だと言っているくらいですから。
バイアウト傘下にある大手企業としてはリネンズン・シングスに次いで2つ目のケースとなりましたが、両社ともに今後どう“出口”を見つけるのか、興味深いところです。
年初から相変わらず倒産が続いていますが、まだまだ先がありそうな気がしてます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:34 AM | | トラックバック (0)
February 27, 2008
業績悪化が目立つ決算数値
昨日から今日にかけて、大手小売企業が数社、第4四半期と07年度の決算数値を発表しました。
ちょっと数値が並んでしまいますが、以下のとおりまとめてみます。
ノードストロム、
Q4:売上高 -4.4%、最終利益高 -8.6%、既存店成長率 -0.7%
通年:売上高 3.1%、最終利益高 5.5%、既存店成長率 3.9%
ターゲット
Q4:売上高 0.8%、最終利益 -8.1%、既存店成長率 0.2%
通年:売上高 6.5%、最終利益高 2.2%、既存店成長率 3.0%
ホームデポ
Q4:売上高 1.5%、最終利益 -27.5%、既存店成長率 -8.3%
通年:売上高 -2.1%、最終利益高 -23.7%、既存店成長率 -6.7%
ロウズ
Q4:売上高 -0.3%、最終利益高 -3.4%、既存店成長率 -7.6%
通年:売上高 2.9%、最終利益高 -9.5%、既存店成長率 -5.1%
オフィスデポ
Q4:売上高 1.0%、最終利益 -85.2%、既存店成長率 -7.0%
通年:売上高 3.3%、最終利益高 -31.3%、既存店成長率 不明
まず目立つのがホームデポでして、通年での売上減は初めてなのだそうです。減収減益で既存店成長率もマイナスですから、かなり悪いです。競合のロウズと比較しても、悪さが目立ちます。住宅不況という外部要因と、マネジメントのつまづきという内部要因と、ダブルパンチを食ってるわけで、苦戦はしばらく継続することでしょう。
次にノードストロム、通年ではすべてプラスですが、第4四半期にガタっときている。
[ウォルマート] 強い低価格イメージが意味するところ
ここでも書きましたが、昨年半ばぐらいから中所得層以上に影響が出始めたんじゃないかという仮説にマッチします。
同じことがターゲットにも言えます。ウォルマートよりも対象とする所得層が高く、そのため第4四半期に影響が出たと見ることが可能じゃないかと思います。
また戦略戦術の失敗もいくつか指摘されてもいるのですが、詳細は省きます。
ここでウォルマートを業績を記してみます。ターゲットと比較して下さい。
Q4:売上高 8.3%、最終利益4.0%、既存店成長率 1.4%
07年度:売上高 8.6%、最終利益 12.8%、既存店成長率 1.6%
ターゲットは通年での既存店成長率が上回っているだけで、あとはすべてウォルマートの後塵を拝しています。
少なくとも、ウォルマートにはマイナス成長という数値が存在しません。ここ数年ターゲットは絶好調でずっとウォルマートを凌駕してきましたが、ようやく逆転したという印象じゃないでしょうか。
おととい書いたエントリーのように、ウォルマートの業績は決して悪くはないんです。
景気の不透明感が増してきている中、強い企業と弱い企業の差がこれからどんどん出てくるような気がします。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:42 PM | | トラックバック (0)
February 07, 2008
[メイシーズ] 2500人以上をレイオフ
メイを買収し、デパートメントストアとして初のナショナルチェーンとなったメイシーズですが、業績が良くないことは何度か書いてきました。昨日1月の業績を発表、既存店成長率が7.1%減となり、予測の4〜5%を上回ったことが分かりました。
これを受けて、新たな再建策を取ることをあわせて明らかにしました。
まずサポート機能の集約を図り2500人を解雇する。合併後、マーケティング強化にリソースを集中する一方、機能の集約を怠ってきたため高経費体質になってしまったことが背景にあります。
また昨年来導入しているマイメイシーズと名づけたローカライゼーションイニシアチブを強化する。これはマネジメント層の意見や顧客調査を元に店舗ごとの品揃えやサービスを変えて行こうとするものです。
噂は沈静化してますが、この企業にはいまだバイアウトされる可能性が高いと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:21 PM | | トラックバック (0)
October 08, 2007
22店舗を同日オープンさせたJCペニー
先週の金曜日、JCペニーが一日に22店舗を開店したようです。
今年度に入ってから現在まで新店数44、年度末までに50店舗をオープンさせると公言しています。また2011年までに250店舗を開店させるそうで(リロケーション含む)、新店ラッシュはその一環でもあります。
この22店舗のうち、20店舗がモールの外。ここ数年モールの集客力の低下が目立っているのと、コールズがモール外にポテンシャルがあることを証明したため、JCペニーはここ数年モール外出店を強化してます。
JCペニーがリストラモードに入ったのは90年代後半のことでした。それからおよそ10年。アラン・クェストロムのもと再建に成功し、現CEOマイク・ウルマンのもと今度は拡大基調に入っています。
22店舗の同時オープンに、この拡大企業の息吹を感じ取ることができんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:33 PM | | トラックバック (0)
October 04, 2007
カタログの復活
シアーズが歳末商戦に向けて、カタログ配布を復活させるそうです。名称は‘ウィッシュブック’、188ページと往年の800ページという分厚いカタログの4分の1のサイズで、半分は玩具だそう。
シアーズがカタログをやめたのは93年のことでした。この企業はもともとカタログ販売が出自ですから、オリジナルのビジネスをこの時点で捨てたわけですね。売上減が理由でした。
こういうエントリーを昨年末に書きました。
カタログ配布量の増加が意味することは・・・
ネットによってカタログが減るかと思いきや、ネットとリアルの相乗効果を狙って逆にカタログの配布量が増えている。
シアーズはカタログをやめた時点で、そういう時代が来るということを予測できなかったのでしょうね。
JCペニーはカタログを捨てず維持してますが、いまやネット販売の売上高が10億ドルを超えています。
この復活、シアーズの支持層だったシニアには受けるんじゃないでしょうか。あの懐かしのカタログの復活、という感じです。孫に買う玩具が売れるかも。でも売上に対するインパクトは短期的には限定的だろうなあ・・・。
長期的にどうするのか、ネットとのシナジーを狙って行くのか、このあたりを知りたいところです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:41 PM | | トラックバック (0)
September 19, 2007
拡大するマーサ・スチュワートの商品ライン
来週Kマートが、商品を切り替えた新マーサ・スチュワートラインを投入するそうです。ご存知の通り、名称はマーサ・スチュワート・エブリデイ、カテゴリーはホームファニッシング。Kマートに初めて導入されたのが97年のことなのですが、それ以来商品を大きく刷新したことはなかったそうです。
倒産でイメージが落ちたこともあって、マーサ・スチュワートはKマートでの販売をやめたかったようですね。しかしKマートにとってはドル箱ブランドであるため、引き続き売りたい。契約内容についていろいろ駆け引きがあったようで、両社の確執が報じられたりしました。
両社の契約は09年に切れるそうで、確執についてはまだ決着がついていません。
マーサ・スチュワートはメイシーズと組んで、‘マーサ・スチュワート・コレクション’というホームファッションラインを導入しています。価格帯はプレミアムとなるので、Kマートラインの上位に位置する商品ラインですね。
コストコと組んで食品にも参入する。
ワインを作るというニュースも流れたばかりです。
刑務所入りというネガティブイメージをはね返し、マーサ・スチュワートの小売業界での存在感は増すばかりです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:30 PM | | トラックバック (0)
September 12, 2007
ニーマン・マーカス、100周年記念ビデオをYouTube
高級百貨店のニーマン・マーカスが、創立100周年記念のビデオをYouTubeに載せてます。
Neiman Marcus - The Mystique Part 1
同社は高所得層でもさらに上層を顧客としてますから、何でYouTubeなの?という疑問がわいてくるところです。どうも、そういう人たちも見ているということもあるのですが、20〜30台の超高所得層というのもいて、この若いお金持ちにもアピールしたいという思惑があるようなのですね。
最近Cuspと呼ぶ若年層ターゲットのフォーマットを開発しており、これも同じ流れのようです。
ちなみにこのビデオ、★2つでレーティングが低い。
視聴数も24万くらいで、決して多くはない。
評価は高いと言えないようですが、どうなんでしょうねえ。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:38 PM | | トラックバック (0)
September 10, 2007
メイシーズ業績不調の理由
メイシーズは地域をいくつかに分けて、地域ごとにカンパニー制を取っているのですが、北部地域(メイシーズノース)のCEOが大学に呼ばれての講義で、業績不振を認めたうえで、巷間指摘されている、買収した店名を一斉に変えたことが客離れにつながったという見方は間違っていると反論しています。
新規顧客獲得に対する努力と、メイシーズが何なのかということを伝える努力と、この2つに焦点を当てていなかったとしている。
シンボリックに言われているのがシカゴのマーシャルフィールズで、老舗として名が知られているこの有名な名称を変えたことに対する批判が多いのですが、買収以前から業績が悪く、店名を変えたことを不調の理由とすることはできない、と反論してます。
M&Aによる組織統合は簡単ではありませんね。
セイフウェイによる失敗が好例ですが、一気に変えるやり方は簡単ではないことは歴史が物語ってます。
新規顧客うんぬん以上に、名称を変えられたほうの社員の士気の問題の方が大きいのかもしれませんねえ。
セイフウェイのときは優秀なバイヤーがやる気をなくして結構やめたと聞いてます。クローガーは買収相手をしばらくそのまま独立運営させ、ようやく最近になって組織統合をゆっくりと始めてます。結果的にはこちらのほうがスムーズに進んでいる。
ということで、この発言を鵜呑みにはできないなというのが、正直な感想です。
>>現在出張中のため、エントリーが不規則となります。ご容赦くださいませ。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:52 PM | | トラックバック (0)
July 09, 2007
メイシーズ株価高騰の背景には・・・
エド・ランパートがメイシーズ株の大量購入に動くという噂があったのだそうです。
もう一つ、KKRも買う意思があると言われているそう。
メイシーズ買収の噂で株価高騰で、なるほどこういう企業は買われやすいなと感じたことをエントリーしましたが、ランパートが買うということも、なるほどありえるなあ、とうなってしまったのでした。
ちなみにKKRはブラックストーンについで上場する予定のもよう。プライベートエクィティ(またはバイアウト)がいまアメリカでは全盛です。
>>エントリー数が今回で500となりました。メルマガの流通eニュースの発行は10年を超え、毎週1本ずつなのでつまりこちらも500本以上書き続けてます。チリも積もれば山となる・・・継続は力なり・・・飽かずに続けるつもりです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:10 PM | | トラックバック (0)
June 25, 2007
メイシーズ買収の噂で株価高騰
6月20日、買収されるのではないかという噂が飛び交って、メイシーズの株価が10%近く高騰しました。誰が買うという話はまったくなくて、買収される場合の予定株価だけが流れたそうです。メイシーズは噂に対するコメントはないとしてます。
単なる噂に過ぎないのですが、なるほど、そういうこともありなんだろうなと、けっこう一人で合点がいったのですね。
メイを買収し店舗名をメイシーズに一気に変え、会社名もフェデレイテッドからメイシーズに変えて、一つのチェーンストアとして生まれ変わったわけですが、当初の想定よりも業績が上がらず、なにかといろいろ言われ始めています。
バイイングオフィスが依然全米7ヶ所に分散していて、店舗名を統一するにとどまっていることを指摘する声も上がってます。JCペニーはこの10年弱をかけて商品調達を1ヵ所に収斂し、これが成功していることはすでに周知の事実です。ノードストロムも1ヵ所にまとめたし、コールズも1つだけ。
これが、経費率の違いになっているという指摘もある。ノードストロム約27%、コールズとJCペニーが約25%なのに対して、メイシーズは32%。これが価格競争力の弱さにもつながっている。
まあこういう話はおいて、こういう企業はバイアウトのターゲットとなりやすいなということに、今回の株価高騰ニュースで気づいたのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:14 PM | | トラックバック (0)
March 01, 2007
フェデレイテッドが社名変更
買収したメイデパートメントストアの傘下にあったすべての店舗を、メイシーズ名とブルーミングデール名に転換したことは記憶に新しいですが、社名をメイシーズへと変えることを検討していることがわかりました。5月の株主総会で承認を得て変更するそうです。
実はフェデレイテッドという名称の店舗は、1929年の創業以来存在していません。地方のデパートメントストア数社がゆるい連合を組んだのがはじまりで、つまりいわばホールディングカンパニーとして存在してきたのでした。
そういう意味においては、傘下の店舗をメイシーズ名(一部ブルーミングデール)に統一した今、社名をメイシーズに変える事は理に適っていると言えます。
ちなみに同社は山あり谷ありの歴史を持ってます。
キャンポーという企業にバイアウトされ、多額の損失を抱えて倒産し、復活し、同じくバイアウト後に倒産したメイシーズを買取り・・・というわけで、複雑な歴史を背中に負う名称が消えるというわけなのですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:48 PM | | トラックバック (0)
February 14, 2007
JCペニーのマーケティングキャンペーン
今年は13日から開始しました。
『JCペニーのポップアップストア』で書いたように、昨年はアカデミー賞のスポンサーとなリ、合わせるようにマーケティングキャンペーンを展開したのですが、今年も同様に今月末のアカデミー賞に合わせたようです。
ポップアップストアかどうかは今のところ不明ですが、マンハッタンで少なくともスペースを確保して商品を陳列し、キャンペーンの開始を大々的に宣伝しているようです。
今年はスローガンがあります。「Every Day Matters」、毎日が大切、くらいな意味でしょうか。商品だけではなく、‘エクスペリアンスを売る’ことに焦点をあててマーケティングを組むとしています。
またこのスローガンは今年から2011年までの中期計画を支える柱になるそうです。
良いスローガンだと思います。
セイフェイは、「Ingredents for Life」。
アメリカは、単語3つなんです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:08 PM | | トラックバック (0)
September 18, 2006
「フェデレイテッドが400店舗をメイシーズに大転換」Vol.10,No.38
アメリカ流通eニュース
フェデレイテッドが117億ドルを投じてメイデパートメントストアを買収したのは、昨年の8月のことであった。以来およそ1年、メイの傘下にあった400店舗を、9月9日をもってすべてメイシーズに転換した。
シカゴのマーシャルフィールズなど著名な老舗の看板が消えることに対する批判が多く、また一つのモールに二つのメイシーズが入居するケースが増えることによるカニバリズムを懸念する声も多く、その前途は多難のようだ。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:18 PM | | トラックバック (0)
June 01, 2006
JCペニーのイメージ戦略と日本のGMS
セフォラがJCペニーにStore wihin a storeを作るという記事を以前書きました(JCペニーとセフォラがアライアンス)
面積は1,500〜1,800sqf(42〜50坪)、15社くらいの商品を扱うそうです。今年の秋から出店を開始、来年はJCペニーの新店中心に増やし、08年からは既存店にも出してゆくとしています。
さてこのコラボ、JCペニーのイメージアップにかなり寄与するだろうなと思うわけですが、ふと思ったのは、日本のGMSもこういう手法が必要なんじゃないかなということです。
JCペニーは現在の一連の取り組みについて、、Grandmother's Store(つまりおばあちゃんのお店)というイメージになってしまっていたものを、若返らせようとしているのだ、と説明しています。
私の70を超えた母はイトーヨーカ堂に絶大な信頼をおいているのですが、一方ブランド志向が強い私は、日本で普段着を買うときはユニクロに行ってしまう。
つまり、おばあちゃんの信頼が厚いイトーヨーカ堂、になってしまっているような気がして、これって、JCペニーと同じ問題じゃないかと思うわけですね。
この仮説が正しいとしたら、そしてヨーカ堂が衣料をてこ入れしたいのならば、JCペニーのようなもっと包括的なイメージ戦略を立てる必要があると思うわけです。
JCペニーは、アカデミー賞をスポンサーし、マンハッタンの一等地に期間限定のポップアップストアを作り、セフォラを導入し、・・・という衣料とは関係ないことをしながら、衣料のてこ入れをバックアップして、その結果衣料の売上が上向いている。
ヨーカ堂もレコード大賞をスポンサーし、原宿の一等地にポップアップストアを作り・・・ということをしないと、衣料を抜本的に底上げすることは難しいのではないかと思っているのですが、どうでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 09:00 PM | | トラックバック (0)
April 12, 2006
JCペニーとセフォラがアライアンス
この秋からJCペニー店内にセフォラがStore wihin a store(店舗内店舗)タイプで出店するという公式発表がありました。
セフォラは現在125店舗を北米に展開していますが、JCペニーではこれら既存店舗の売れ筋をMDするとのこと。またネット販売でもコラボレーションするとのことです。
JCペニーには、「JCペニーのポップアップストア」でも指摘したとおり、若年層を取り込みたい、またはイメージアップを図りたいという思惑があります。
当然セフォラには、売る場所を広げることでもっと認知度を上げたいという意図がある。
言われてみればなるほど、これはあり得るなというアライアンスではあります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:34 PM | | トラックバック (0)
April 11, 2006
マーサ・スチュワート、メイシーズで新ブランドを開発
Kマートでホームファッションラインを販売し大成功したマーサ・スチュワート(企業名マーサ・スチュワート・オミニメディア、略称MSO)が6日、メイシーズで新たなブランドの販売を開始することを発表しました。
ブランド名はマーサ・スチュワート・コレクション、07年の秋の発売を目指すそうです。
Kマートでの名称はマーサ・スチュワート・エブリデイ、ドル箱ブランドだったのですが、倒産後はKマートのイメージ悪化と不透明な将来性から、独占ブランドであることをやめたいマーサ・スチュワートと、ドル箱を失いたくないKマートと、確執があったようです。
双方のバッティング避けるために、マーサ・スチュワート・コレクションはマーサ・スチュワート・エブリデイよりも高価格帯とするようですが、完全に競合を回避できるのかどうか。
いまだ行き先がはっきりと見えてこないシアーズから、少しずつ他社にシフトして行くという戦略が、今回の発表には見え隠れしています。
ちなみにインサイダー取引で塀の向こうに行ったマーサ・スチュワートですが、すっかり復活してしまいました。たぶん日本なら、こう簡単には表には出て来れないでしょうねえ。
政治家は簡単に復活してきますが、彼女のようなビジネスはイメージが大切ですし。
マーサはテフロンです(笑)
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:00 PM | | トラックバック (0)
March 27, 2006
「JCペニーによる企業文化の改革」Vol.10,No.13
アメリカ流通eニュース
JCペニーが‘おばあちゃんの店’というイメージからの脱却を目指して、ポップアップストアと呼ばれる同社らしからぬマーケティング手法を使って企業イメージのオーバーホールを実施していることは前々回にレポートした。
この戦略を引っ張っているのがマイク・ウルマンという新CEOなのだが、企業文化の改革にも取り組んでいることも全国紙によって報じられた。JCペニーはいま大きな業革の中にいるのだが、うねりがおおきいだけに内外の注目を浴びているわけである。
今回は、報じられた企業文化の変革についてまとめたい。(参考WSJ誌)
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:11 PM | | トラックバック (0)
March 22, 2006
JCペニーのポップアップストア
JCペニーがニューヨークのマンハッタンに、3月3日から28日までの期間限定で、広告用途の臨時店舗をオープンさせています。
こういう店舗のことを、米国流通業界の専門用語でポップアップストアと呼びます。
ディスカウントストアでは、ターゲットがこの店舗を利用することで知られています。
このポップアップストアは広範囲な広告キャンペーンの一環で、キャンペーンにはアカデミー賞のスポンサーも含まれたりしています。
さて同社のもくろみはと言うと、「おばあちゃんの店」というイメージからの脱却にあるとしています。
かなり予算をかけたキャンペーンではありますが、決して高級志向へとアップグレードするためのものではなく、あくまでもミドルクラスをターゲットとしつつ、古くなったイメージを変えたい、ということですね。
シアーズ同様、老舗であるJCペニーのイメージは古くなってしまった。
これをオーバーホールするわけです。
日本でたとえれば、衣料を強化したい(または熟年向きの店というイメージを変えるために)ヨーカ堂が、銀座の一等地に一ヶ月間だけの店舗を出すようなものです。
詳しくはアメリカ流通eニュースに書きましたが、こういう地道なマーケティング努力の積み重ねがあってはじめてアパレルは売れるものなのだ、ということなんです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:03 PM | | トラックバック (0)
March 13, 2006
「JCペニーとポップアップストア」Vol.10,No.11
アメリカ流通eニュース
ポップアップストアとは米国流通業界の業界用語で、期間限定でオープンする広告用途の店舗のことである。
JCペニーが3月3日から26日までの期間でこのポップアップストアをマンハッタンにオープンさせた。JCペニーのイメージと合わない戦略と言えるのだが、逆に言うと同社はイメージを大きく変えようとしているのである。
業績を落として精彩を欠いていたJCペニーなのだが、再建が終わって、攻めに転じ始めている。このポップアップストアは、‘104年の歴史で最大の広告キャンペーン’の一環なのである。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:23 AM | | トラックバック (0)
January 25, 2006
JCペニーの変革
既存店成長率が落ち続けているシアーズですが、昔の同業者であるJCペニーは完全とはいえないまでも、かなり業績を回復させています。
12月の既存店成長率も2.2%増で、この業態としてはまずまずといったところじゃないでしょうか。
前CEOのアラン・クェストロムは再建請負人で、見事に腕を発揮して、とりあえずペニーをどん底に陥る危機から救い出しました。
後任はマイロン・アルマンというLVMHにいた人ですが、これから成長戦略に入るとしています。
いろいろ手を打っているようなのですが、核となる戦略の一つがやはりPBなんですね。
で、興味深いなと思ったのは、PBラインごとにチームを作り、これを統括するブランドマネジャー制度を取り入れたことです。
ブランドマネジャー制度はP&Gが有名です。
リミテッドも導入しているようですね。
日本の小売業界で、PBごとにブランドマネジャーを置いている会社ってあるでしょうか。
(知っている人がいたら、教えて下さい。)
ブランドマネジャーの責任は、一つのブランドコンセプトの下、デザインから売場まで、すべてを統一することにあります。
部門を越えて責任を持ち、一貫性を持った売り方を維持する、ということです。
アパレルってブランドイメージが非常に大切ですから、こういう取り組みは重要ですね。
JCペニーの業績回復は地に足がついているように思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:37 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)
January 18, 2006
jcpenney.com、売り上げ10億ドルを突破
米国では単位が一つ繰り上がる10億ドル(1ビリオン)が売上高のマイルストーンで、100万ドル(ミリオン)を超えると次の目標がこの1ビリオンとなります。
で、タイトルのごとく、ネット販売の売上高が10億ドルを超えたことをJCペニーが発表しました。
94年の開設だそうだから、11年間で達成した、まあ、快挙といっていいのでしょう。
チェーンストアでネット販売単体の売上高を発表しているリテーラーはあまりなくて、04年度の推定値となりますが、10億ドルを超えているのは、オフィスデポ、ステープルズ、シアーズの3社だけです。
ウォルマートは推定7億8200万ドルで、10億ドルに達していない。
ちなみにアマゾンの年商は約80億ドルです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:07 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)
January 14, 2006
フェデレイテッドがロード&テーラーを売却
Dptのフェデレイテッドが競合のメイを110億ドルで買収したのは昨年の3月のことでした。
その時点での両社の店舗数は、458と491で、単純トータルで949店舗という、およそ4桁近くにDptチェーンが誕生したのです。(その後の統廃合で、約800店舗となっています)
その後の9月には、メイ傘下の店舗名をすべてメイシーズかブルーミングデールに変えるというプランが発表されてます。
結果として消えるのは、有名なマーシャルフィールズを筆頭にして、カウフマンズ、ロビンソンズ・メイ、フォリーズ、ヘクトズ、ファイリーンズなどで、老舗の消滅に対して批判的な声も随分あがりました。
そして今日、ロード&テイラーの売却を決定しました。
買収時点では、どうするか検討中としていたのですが、結局売却の道を選択したわ分けです。
理由は店舗名の全転換を戦略としている中、ロード&テイラーは競合する店舗が非常に多く、転換することが難しいからだそうです。
買収企業としては、バイアウト企業を筆頭として、ニーマンマーカスやノードストロムが候補として見られています。
ちなみにロード&テイラーは180年の歴史を持っているそうです・・・ものすごい老舗ですね。
フェデレイテッドによる店舗名転換戦略の思惑は、ナショナル統一ブランドの確立にあります。
他のチェーン店は店舗名は一つなのに、Dpt業界だけは一杯あるため、前者は1つの広告キャンペーンで済むのに、後者は複数作らなければらならない。
このコストは小さくないというわけです。
また重要なのは、どうやらPBにあるようです。
フェデレイテッドが持つPBを拡販できるというわけです。
とにかく、店舗数800というのは、大きな数だと思います。
動きのあまり無かった米国Dpt業界なのですが、フェデレイテッドが核となってようやく大きく動きはじめました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:45 AM | | トラックバック (0)





