June 28, 2010
[アバークロンビー&フィッチ] あのカタログを復活
アバクロがかの有名なカタログを復活させることを明らかにしました。
"あの"、とか、"かの"、と付けた理由は、当時物議を醸して話題になっていたカタログだからです。発行の中止が2003年なので、7年ぶりの復活となります。
物議を醸した理由は、テーマが過激だったから。
アバクロのテーマはずばり、"セックス"なんですね。カタログもかなり大胆で激しく、これが当時批判の的になってやめざるを得なくなったという経緯があります。
店頭で上半身裸の男が立ってお客を迎え入れるのもこの戦略の一環、マーケティングメッセージの一つであるわけです。
カタログもメッセージ伝達手段の一つであるわけですが、物議を醸したカタログなので、再び注目を浴びて業績てこ入れに貢献するかもしれないという目的もあることでしょう。
どの程度のコンテンツになるのか興味がありますよね。
骨抜きレベルなのか、それとも再び挑発的な内容にするのか。
ちなみに発行日は7/17だそうです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:56 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
June 23, 2010
[リミテッド・ブランズ] ビクトリアズ・シークレット初の海外進出?
昨日まで3日間、ニューフォーマット研究所主催の米国研修のコーディネートでした。時間が作れず2日ほどエントリーが抜けてしまいましたこと、ご容赦ください。
さて本日はビクトリアズ・シークレットの話。
リミテッド・ブランズがイギリスへの進出を発表しました。といっても2012年とまだ先の話ですが。店舗面積は16,500sqf(465坪)と大型で、広告宣伝も兼ねたフラッグシップとなるようです。
リミテッドは今まで海外に出したことがありませんでした。でも自社のことをインターナショナルカンパニーなんて表現しているんで気になって決算報告書に目を通してみたのですが、カナダには店を出してますが、それ以外、つまり北米以外には店舗がないように思います。
とすると、このイギリスは本格的な海外進出ということになるわけです。
イギリスもカナダも言葉が通じますからアメリカの企業はまずこの二国に出して、海外運営のノウハウを勉強して、それから多言語の地域に出て行くというステップを踏むことが多いですね。
海外展開が本格化するのかもしれません。
ビクトリアズ・シークレットが日本に上陸する日が近い!?
ところでこのリミテッド・ブランズ、手持ちのリミテッド株をすべて売却してしまいましたね。創業者のワクスナーの思い入れで残していた株でしたが、とうとう決別したということになります。
リミテッドが、リミテッドではなくなった、というわけです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:30 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
May 27, 2010
[rue21] 注目のアパレル専門店チェーン
rue21はまだほとんど知られていない企業ですが、昨年末に上場しまして突如業界で知られるようになりました。ウォール街も注目を始めていて、今朝のWSJ誌に記事がとうとう載りました。
戦略的なことが書いてあったので、メモ代わりに。
・ターゲットとする商圏人口は5万人以下、世帯年収は5万5,000ドル以下
・リース契約から6週間で店舗を開店する
・開店に必要な投資は在庫を含んで16万ドルだけ
・低価格で回転数を重視、毎日新たな商品を投入する
・一年以内に損益分岐点を超える
現在は500店舗強、昨年の出店数は88店舗、今年は100店舗を予定。
CEOのコメントが戦略の本質を語ってます。
「メトロポリタンエリアから遠ければ遠いほど、儲けも大きくなるし売上も良くなる」
田舎のファストファッションですね。
市場はウォルマートとかぶりますが、ウォルマートが出ることのできないストリップモールが出店の中心なので、ここで差別化している。
ダラーゼネラルやアルディのアパレル版といったところかな。
ファッションバグやケイトーあたりとぶつかるような気がするのでそうそう甘くはないですが、極小商圏のファストファッションって意外とニッチなんです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:30 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
March 12, 2010
[アバークロンビー&フィッチ] 100店舗を閉鎖、今後の主軸は海外へ?
アバクロが大きな店舗閉鎖をプランしていることが明らかになりました。WSJ誌が報じたところによると、200店舗以上が不採算店舗で、、今後3年間でリースが切れるそのうちの100店舗をこれから閉鎖する予定だそうです。
そのほとんどがフラッグシップとしてのA&Fで、ホリスターとギリー・ヒックスはほとんど含まれないそう。
アバクロの総店舗数は現在1,096店舗、海外は28店舗。
先月の2/16に発表された決算によると、2010年度は売上高は29億2,862万ドルで15.9%減、最終利益高は25万4,000ドルで99.9%減、大幅減収減益でした。とくに利益はとりあえず黒字ですが、年商規模からするとほとんど赤字に近い数字です。
既存店成長率は13%減でした。
国内のピークは完全に超えてしまいましたね。課題はこれからどう戦略を変えてゆくのか。
デザインは?
価格帯は?
アパレル専門店チェーンは、ピークを越えたときからが勝負です。
リミテッドのように上手に乗り物を乗り換えて行くのか、またはギャップのように縮小均衡させるのか。
このあたりがまだクリアに見えてきていません。
ちなみにアバクロは米国内での成長が難しくなってきたので、これからは海外へ注力する戦略を持ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:08 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
February 1, 2010
[フォーエバー21] 2,400坪のフラッグシップ店舗をオープン
先々週の1/23にフォーエバー21が巨大な店舗をオープンさせました。うっかり見過ごしていたのでエントリーしておきます。
場所はロサンゼルス郊外のセリトスにある、Los Cerritos Center、モールの核店舗としての入居で、倒産して消えてなくなったマービンズの後に入りました。フォーエバー21はマービンズ撤退後の空きロケーション14ヶ所を手に入れているのですが、マービンズはどれも店舗面積が大きいので、すべて通常のプロトタイプより大きなフォーマットとなります。
タイトルで書いたように売り場面積は2,400坪の二階建て、フィッティングルームが80ヶ所、レジが27台、従業員数200人、20万アイテムと、専門店チェーンとしては異例の大きさとなってます。
考え方は、店内に20の異なるコンセプトストアが入居している、だそう。
ストリート、クラブ、キャリア、キッズ、といった分類を20作ってマーチャンダイジングしているというわけです。
さてこの専門店として不釣り合いな巨大な店舗なのですが、フォーエバー21はこの大きさをどうしても作りたかったようなんですね。念願かなったというところです。
マービンズが撤退した後だし、商業不動産の環境も借り手市場なので、良い条件での出店なのでしょう。
ところが、適正規模を超えているんじゃないかという批判も非常に多い。
アパレルは浮沈の激しい業界ですし、巨大な店舗が将来的には足かせになる可能性は否定できないわけです。
衰退して消える企業があれば、勃興して入れ替わる企業がすぐに出てくる。
アメリカ経済のダイナミズムを感じる事例ではあります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:34 PM | | トラックバック (0)
December 28, 2009
[リミテッド・ブランズ] 海外事業を強化、日本進出は?
リミテッド・ブランズが海外事業を強化するプランを持っていることが分かりました。今後3年間で現在の売上高10億ドルを2倍の20億ドルとすることを目標としています。
リミテッドは現在カナダにラセンザというランジェリーチェーンを展開しているのですが、バス&ボディワークスは6店舗のみ。この2つのカナダでの拡大が海外事業強化の柱となるようです。
ただ他にもパートナーを探すと書いてあって、他の国に進出するのかもしれません。
大手アパレル専門店チェーンとして、リミテッドは日本に進出していない珍しい企業なのですが、日本へ出るなんてこともあるのかもしれませんね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:56 AM | | トラックバック (0)
November 23, 2009
[ギャップ] 2年ぶりの増収、オールドネイビーに期待
ギャップが第3四半期に増収増益を記録しました。売上高が35億9,000万ドルで前年比1%増、最終利益高が3億ドルで前年比25%増、引っ張ったのはオールドネイビーで売上高8.3%増、既存店成長率が10%増でした。
ただしギャップ本体は相変わらずで、売上高7.8%減、既存店成長率は7%減でした。
もうずいぶん長いこと売上を落としてきているギャップですが、そろそろ均衡したようで、荒利益率が3.8%上昇して42.5%となり、営業利益率13.9%、最終利益率8.6%と、利益を出す体質に戻っています。
なんとなく、経費を削りすぎたんじゃないかと思うような数字ではありますが。
同時に、5億ドルの株の買い戻しを取締役会が承認しています。
これは健全な財務のデモンストレーションといったところでしょう。
オールドネイビーは景気が悪い今の時代にぴったりマッチしてはいますよね。
ただいつの頃からか変化がなくなってつまらなくなってしまいました。店内環境は創業のころとほとんど変わっていないように思うのですが、いまどきスーパーマーケットでさえ10年ぐらいのスパンで大きな改装をする時代ですから。
オールドネイビー強化を打ち出しているので、どう変えるのか楽しみなところです。
底を打った感は相変わらずするので、完全復調まではもうちょっと、といったところじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:10 PM | | トラックバック (0)
October 2, 2009
[ギャップ] 創業者ドン・フィッシャーが死去
ギャップを創業したドン・フィッシャーが10月27日に癌で死去しました。81歳でした。
1969年に奥さんと小さな店をサンフランシスコにオープンしたのが創業、当時の流行語だったジェネレーションギャップから取り、また小売業のギャップを埋める、というような意味合いで店名をつけたのでした。場所は現在のサンフランシスコ州立大学のそばです。
最初はリーバイスを中心としたティーンを対象に絞ったフォーマットだったのですが、83年にアン・テーラーから移籍してきたミラード・ドレクスラーがマーチャンダイジングをオーバーホールしたのが大成長の足がかりとなったのでした。
興味深いことは、フィッシャーは不動産(つまり出店戦略)に強いがその他の分野については弱い人だったという点です。優秀な人を雇用して弱点を補おうとした人で、ドレクスラーもそれです。
ただドレクスラーとはかなりぶつかったようなんですね。後先顧みずどんどん出店しようとするフィッシャーとしょっちゅうぶつかって、結局ドレクスラーはギャップをやめることになります。いまはJクルーを経営してますね。
現在のギャップは店の作りすぎが足かせになっているわけで、そう言う意味ではドレクスラーの方が正しかったのかもしれない。
ひとつ、ずっと思っていることがありましてね。
アパレルという分野は、リーダーにマーチャンダイジングの深い知識が求められ、分からない限りうまく行かないビジネスなんじゃないかということです。リーダーのファッションに対するカンとか感性とか、そういうものが色濃く反映されない限り、総花的な何の特徴もないセレクトショップとなってしまう。
フィッシャーにはそういうものはなかったけど、ドレクスラーがその役を果たしたということなんですね。
アパレルビジネスの特性というものを考えると、ギャップはある意味ユニークな存在であるように思います。
求心力としての創業者がいなくなり、これからギャップはどうなるのでしょうかね。
リバイバルするのかどうか、興味深いところです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:37 PM | | トラックバック (0)
August 14, 2009
[ギャップ] プレミアムジーンズを導入
ギャップが高価格帯のプレミアムジーンズを導入しました。昨日からネット上での販売を開始、店舗にはこれから徐々に導入してゆくそうです。
名称は1969プレミアムジーンズ。
この1969というのはギャップの創業者夫妻がサンフランシスコで一号店を開店させた年でして、たぶんその時代をイメージしながらギャップの歴史をメッセージとして込めたブランドとしたいのでしょう。
価格はレディースが59.90ドル、メンズが54.50ドルからで、ネットで見る限り上限はレディースが69.50ドル、メンズが88.00ドルとなってます。ただいきなり20%の値下げしてまして・・・期間限定なんですけどね。
ギャップは一昨年パトリック・ロビンソンという若いデザイナーをデザイン部門のトップに据えています。アンクラインやパコラバンヌなどプレスティージブランドで働いていた経歴があって、この人の仕事がようやく表舞台に出てきたような印象です。
ただ成否の予測については賛否両論、どちらかというと否の方が多い。プレミアムジーンズの流行はもうすでにピークを越えていて今からでは遅すぎる、どんなに高い商品を導入したところでギャップはギャップだ、などなど。
このニュースを聞いてふと想起したのは、カルロス・ゴーンによるフェアレディZのリバイバルでした。こういうラインを導入することはひょっとすると社員のモチベーションを上げる効果があるんじゃないかと思ったわけです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:52 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
June 26, 2009
[ドレスバーン] トゥィーン・ブランズ(Tween Brands)を買収
レディース衣料専門店チェーンのドレスバーンがトゥィーン・ブランズを買収することで合意しました。株式交換方式で、買収条件と現在の市場価格を勘案すると1億5,700万ドル程度の買収総額となります。
リミテッド・トゥーをジャスティスに転換
これは昨年8月のエントリーで、ここでトゥィーン・ブランズについて簡単に書いてあります。
リミテッドがリミテッドツーを開発、この年齢層に特化した企業としてスピンオフしトゥィーン・ブランズを創業、これが調子が悪くなってジャスティスに店舗フォーマットを転換、直後にドレスバーンが買収した、というストーリーとなります。
アバクロはもとはと言えばリミテッドが育てた企業です。いまやリミテッドが持っていたなんて知っている人の方が少ないほど独立した有名ブランドとなってしまった。
いっぽうのトゥィーン・ブランズは他社の手元に行ってしまう。
リミテッドという企業のダイナミックな思想に触れるような気がします。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:17 PM | | トラックバック (0)
June 11, 2009
[ギャップ] オールドネイビー50店舗をリモデル
CEOのグレン・マーフィーが投資家向けのカンファレンスで新たな戦略を語りました。
"市場シェアを奪い返すために一歩踏み出す、財務の健全化によって将来に対する戦略的投資が可能となった"
リストラが終わって財務内容が良くなったので、これから攻めの戦略に転換するという意味のようです。
◇設備投資額は当初の予定通り3億5,000万ドル。
◇年内にオールドネイビー50店舗をリモデルする。
◇ネットと海外事業が手堅く成長しているので強化を継続する。
◇靴とハンドバッグのPiperlineには夏の終わりまでに50の新ラインを投入する。
◇トータル20カ国にフランチャイジングで40店舗をオープンする。
◇イギリス、日本、カナダではアウトレットビジネスを拡大する。
参考までに、2008年度の決算は、売上高8.2%減、最終利益高16.1%増、の減収増益でした。単位面積あたりの売上高は40%減、既存店成長率12%減で、売上はどんどん落ちているんですが、それに合わせた経費構造にして利益は上げているという内容です。実際、販売管理費を10.9%も落としています。
最終利益は2年連続で上がってまして、おそらくだから財務内容が良くなった、これからは攻める、と言っているのでしょう。
ちなみに期末のフリーキャッシュフローは横ばいです。
正直なところ、店頭に魅力がないんですよね。
商品開発に注力して欲しいところです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:18 AM | | トラックバック (0)
June 9, 2009
[タルボット] ジェイ・ジル(J.Jill)を売却
タルボットがジェイ・ジルの売却を発表しました。売却総額は7,500万ドル、買収するのは投資企業です。ジェイ・ジルの店舗数は279店舗で、これから60日間で75店舗をクローズし204店舗として売却するそうです。
これはタルボットがジェイ・ジルを買収したときのエントリーです。
タルボットがJジルを買収
リズ・クレイボーンから買収を持ちかけられ、断りたいジェイ・ジルに対してホワイトナイトとして登場したのがタルボットでした。
そのときの買収額は5億1,700万ドルでしたから、この投資の損失は単純計算で4万4,200万ドルとなります。まあ買収から3年間で利益も上げているでしょうからネットの損失はここまでいかないでしょうが、ただ景気の悪化で赤字を出していた可能性もあって、かなりの損をしたことは間違いないでしょう。
買収時のエントリーにあるとおり、狙っている市場が全く同じであること、本社が近くて幹部の交流があることなどから、比較的評価の良いディールでした。
ただ市場が同じということは競合するという意味でもあるわけですよね。同じお客を相手に2つブランドを持っている意味があるのかということになるわけです。
景気の悪化も大きかったですね。立て直す前に、本体の方も傾いてしまった。
今日は第1四半期の決算があったのですが、2,360万ドルの赤字ででした。
同時に本社人員の20%削減を発表しています。2月に370人のカットを公表しているのですが、いっそうの人員削減を迫られています。
タルボットの苦戦が続いています。
イオンも大変ですね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:59 AM | | トラックバック (0)
April 6, 2009
[トップショップ] ついにアメリカ上陸!
イギリスのトップショップがマンハッタンに1号店を先週オープンさせました。
場所はSOHO、4フロアで面積は4万sqf(1,126坪)。
全米の大都市におよそ15店舗を展開する計画だそうです。
資料によると、毎週新商品を100アイテム投入して鮮度を上げる、スタイルアドバイザーという役職を作ってアポイントメント制でお客にファッションのアドバイスを行う、など他社にはないMDやサービスでお客にアピールするとしています。
さて、イギリス発のファッションがアメリカで受け入れられるのかどうかは、楽しみなところです。H&Mもザラもマーチャンダイジングをアメリカ向けにかなり修正してまして、そしてこの修正に時間をかけた上での今の多店舗展開があるわけです。
トップショップもアメリカで損益分岐点を超えるまでには一定の学習期間が必要だと思うのですが、果たして・・・。
参考までにグランドオープニングの様子をYouTubeで見つけました。
CEOのサー・フィリップ・グリーンとトップショップと契約しているスーパーモデルのケイト・モスの2人が一緒に挨拶しているのですが、まるで舞台のオープニンセレモニーのような雰囲気です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:06 PM | | トラックバック (0)
March 26, 2009
[インディテックス] 年内にもギャップを上回る可能性
インディテックスはザラを展開するスペインの衣料専門店チェーン。08年度の売上高が141億ドルとなって業界1位ギャップの145億ドルに肉薄していることを本日のウォールストリートジャーナル誌が報じています。
インディテックスの今年の新店予定数は370〜450店舗、ギャップのプランは50店舗。09年度のギャップは減収でしたし、この成長率の違いを考えると高い確率でギャップは1位の座から滑り落ちるのではないでしょうか。
衣料専門店チェーンは米国企業が中心的な存在を占めてきましたが、環境は大きく変化しつつありますね。
紙面で興味深いコメントがあるので拾います。
「イケア、リドル、ウォルマート、テスコ、ザラ、H&M、彼らは過去20〜30年間、いつも同じ釘を打ち続けている」(ラース・オロフソン、カルフールCEO)
同じ釘を打つという意味は、ぶれないスタンスのことを言おうとしてます。
「現在の経済環境においても旧来のポリシーにこだわっている。店舗で重要なのは正しいファッションで、価格は重要だが2番目だ」(マルコス・ロペス、インディテックス資本市場担当部長)
つまり景気が良かろうと悪かろうと、同じことを繰り返しているだけだということです。
右往左往しない
優良企業に共通した方程式です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:52 AM | | トラックバック (0)
January 6, 2009
[グッディズ・ファミリー・クロージング] 再生を断念、09年最初の破綻企業に
テネシー州に本社を置くグッディーズというアパレル専門店チェーンが破産しました。
連邦破産法11条を申請し倒産
このエントリーにありますように昨年6月に連邦破産法11条の申請をして倒産したのですが、4ヶ月後の10月に手続きを終了し再生したばかりでした。再生時にCEOは非常に元気なコメントを出していたのですが・・・まあ、経営者が落ち込むようなスピーチをするわけないですよね。
12月半ばの時点ですでに資金調達の行き詰まりが噂されていて、そのとおりとなりました。わずか半年あまりの間に倒産、再生、精算と、ジェットコースターのような最後でした。
このグッディズ、おそらく今年最初の破綻企業となってしまったように思います。
昨年末の資料ですが、11月の時点で倒産するリスクを負った小売企業は全体の25.8%にのぼるという数値がありました(対象企業数182社)。07年が7.3%だったので3倍以上に増えているのですが、4社に1社がリスキーだというこの数値には驚きます。
これから数ヶ月、破綻する企業がしばらく続いて出てくるのではないかと思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:49 PM | | トラックバック (0)
December 14, 2008
[フォーエバー21] 破綻したマービンズの15店舗を買収
ここ数年急成長しているアパレル専門店チェーンのフォーエバー21が、コールズと共同でマービンズから店舗を買収することが分かりました。
買収する総店舗数は46ヶ所で総額は625億ドル、このうちの50店舗をコールズが取得し、残りの16店舗をフォーエバー21が獲得します。費用の分配比率は不明です。
さてこのフォーエバー21、マービンズを買収するという噂が流れた企業です。このエントリーの下の追記に、このことをちょっとだけ書いてます。
[マービンズ] 再建できず企業清算を選択
マービンズの総店舗数は149店舗、そのうちの16店舗の買収で結局終わったわけです。やっぱり、サイズが合わないように感じますよね。
フォーエバー21がこの16店舗で何をしたいのか、興味のあるところではあります。マービンズの店舗面積は大きいですから。何か新しいことをはじめるのかもしれません。
ちなみにこの会社の社長、韓国出身です。外人がゼロから苦労して大きなチェーンストアを作りあげたという点に大きな価値があります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:48 PM | | トラックバック (0)
October 27, 2008
[ギャップ] ネット販売の年商が年内にも10億ドル突破
ギャップによるネット販売の年商が年内にも10億ドルを突破する見込みであることを、ネット販売専門誌が報じました。昨年対比で10%を超える成長だそうです。
ギャップはネット上に、バナナリパブリック、ギャップ、オールドネイビー、パイパーライムの4つのブランドを持っているのですが、今年に入ってデザインを改装し、4つのブランドをまとめて買物ができるようにしてしまいました。
価格帯が異なりますし、ブランドは通常独立させて運営させるもので、このやり方には賛否両論あるのですが、今のところうまく稼動しているということのようです。
それと、9月にアスリータ(Athleta)というカタログ販売企業を買収しています。女性向けのアスレチック専門ブランドで、買収総額は1億1500万ドル、ショッピングサイトに並んでいる各ブランドの5つ目のタブになるだろう、と言われてます。
このアスリータ、私はまったく知らなかったのですがけっこう評価の高い会社のようで、ギャップ傘下に入ることでブランドが壊れるのではないかと危惧する向きもあるほどです。
ちなみに10億ドル(ワンビリオン、約1000億円)はアメリカの小売業界では一つのマイルストーンでして、JCペニーが10億ドル超えたときもニュースとなりましたね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:07 PM | | トラックバック (0)
October 20, 2008
[マービンズ] 再建できず企業清算を選択
連邦破産法11条を申請していたマービンズが再建を断念し自主清算すると発表しました。リネンズン・シングスが破産を宣告したばかりで、相次ぐニュースに景気と金融環境の悪化をひしひしと感じます。
リネンズン・シングスのように目標とする日時は明らかになっていないのですが、年末に在庫をさばくとしているので、年明けには清算となるのでしょう。
何回かエントリーしてますが、マービンズはもともとターゲットの傘下にありました。業績が悪く、株主のプッシュでバイアウト企業に売却。しかし業績が回復せず倒産したわけですが、そのバイアウト企業が不動産と小売を分離して、高い賃料を請求していて、これが業績回復を妨げたとしてマービンズがバイアウト企業を提訴していることも書きました。
創業60年だそうです。
またひとつ、老舗が消えます。
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追記:マービンズが買い手を探しているときに、いま急成長中で話題のアパレル専門店チェーン、フォーエバー21が買いたがっているという話を聞きました。立地が違いすぎるのと、マービンズの店舗面積が大きすぎるので、無理だろうと思っていたのですが、やっぱり買収をやめたようです。
フォーエバー21はいま最も勢いのある衣料チェーンですが、このニュースから拡大に対する意思というか、熱意みたいなものをすごく感じたのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:13 AM | | トラックバック (0)
August 20, 2008
[トゥィーン・ブランズ] リミテッド・トゥーをジャスティスに転換
トゥィーン・ブランズとはリミテッドがスピンアウトした専門店チェーンです。トゥィーンとは、キッズとティーンの中間、Betweenから取られたマーケティング用語で、この層を対象としたフォーマット(つまりブランド)をまとめて行くという意味で、トゥィーン・ブランズ、という名称がついてます。
日本語にするとわかりづらいですが、ブランドの複数形で"ズ"がついてますから、いろんなブランドを集合させているという意味があります。
ちなみにリミテッド・トゥーの対象年齢は7〜14歳、13歳と14歳というティーンも含んでいるので、厳密に言うと対象年齢としてティーンズがはずされているわけではないです。
さてこのリミテッド・トゥー、トゥィーン・ブランズのフラッグシップなのですが、景気の後退で業績が悪化し、低価格業態として展開していたジャスティスというフォーマットに転換することを先週発表しました。
560店舗を来年の第1四半期までに終了し、26店舗を閉鎖、リミテッド・トゥーというフォーマットはスクラップ、ジャスティスは現在310店舗なので転換後は900店舗弱となります。
これ、リミテッドグループが持っているDNAの真骨頂ですよね。異なるフォーマットをどんどん創造し、環境の変化に応じてどんどん箱を乗り換えて行く。たぶんリミテッド・トゥーというブランドイメージが古くなったということもあるんでしょうけど、このすっぱりと切り替えて行くスピード感はすごい。
流行の移り変わりが早いアパレル業界には、リミテッド型の戦略が必須なんだろうなと強く思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:58 PM | | トラックバック (0)
July 10, 2008
[スティーブ&バリー] モールが生んだユニークな企業の倒産
再び破綻のニュースです。
スティーブ&バリーというアパレルチェーンが連邦破産法11条を申請して倒産しました。非上場企業であるため数値の詳細は不明。運転資金としての4000万ドルの調達が暗礁に乗り上げていて倒産間近というニュースが数日前から報じられていたものです。
店舗数は276店舗、年商はおよそ10億ドル。再建せずに清算する方向のようですが、シアーズホールディングのランパートが関与しているという話しもあり、今後の行方は不透明です。
さてこの企業、この数年急成長していて、創業者による強気の発言もあって、けっこう注目を浴びていました。ただ魅力のあるフォーマットとは思えず、どうしてこれが伸びているのだろうと不思議に感じていました。
理解するカギは、モールを管理するプロパティマネジメント(PM)によるインセンティブにあります。集客力のあるテナントに入居してもらうために協賛金のようなものを事前に支払うことがあるのですが、スティーブ&バリーはこれを結構もらっていた。相場の4倍近くで、そして大きな店舗面積であるため、200~600万ドルほどを入居にあたって支払いを受けていた。
これをてことして成長を続けてきたというわけです。
ところが、商品はそれほど売れない。
どうも、営業利益のほとんどがこのインセンティブによってまかなわれていた模様。
極めてゆがんだ利益構造で成長を続けていたわけで、まあ言ってみれば、モールが生んだ特殊なビジネスモデル、といったところでしょう。
成長していたのでこの日記でも取り上げてみたいなと思ったりしたのですが、でも店を見るといまひとつで、なんか変だなあと感じてエントリーするのを控えていました。こういう直感って、おおむね正しいんですよね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:26 AM | | トラックバック (0)
July 9, 2008
[リミテッドブランズ] ピンクにカレッジ商品を導入
ピンクとは、ビクトリアズシークレットが4年前に開発したサブブランドです。対象年齢層は18〜22歳、ビクトリアズシークレットの対象顧客層よりも低いのですが、これを店内に新ブランドとして展開し、顧客層を広げてしまうことに成功してしまいました。
ビクトリアズシークレットの復調を引っ張るピンク
まもなく10億ドルを超えるそうですから、もう立派なブランドです。ビクトリアズシークレット売上高の17%を占めています。
このピンクが、33の大学とライセンス契約し、ユニバーシティ商品を導入することを発表しました。またこの秋には15大学において3人程度の宣伝ガールを選んでの販促キャンペーンを実施する予定だそう。申し込みが殺到しているとしています。
ライセンス販売で大学はロイヤルティを獲得する。双方ウィンウィン、というわけですね。非常にユニークな販売戦略と言えるでしょう。ただ、学問の府がここまでやるのか、という感も否めませんが。契約しない良心的?な大学もあるそうです。
ピンクは近いうちに別会社としてスピンアウトするかもしれません。
このリミテッドによるサブブランドを育成してスピンアウトする戦略は、非常に秀逸です。スピンアウトした事業がオリジナルを凌駕してしまうこともある。主軸を固定しないダイナミックさが魅力です。
移り変わりの激しいファッション業界において長く生き残っている一つの重要な手法だと考えています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:15 AM | | トラックバック (0)
June 11, 2008
[ギャップ] 新たな再建策はダウンサイジング
昨年の7月に就任したグレン・マーフィーが金融機関主催のカンファレンスで新たな再建策を発表したのですが、テーマはダウンサイジングでした。
◆現在の店舗面積のアベレージは12,500sqf(約352坪)だが、これを6,000〜10,000sqfとする。
◆ベビー、キッズ、ギャップボディなど別フォーマットとして展開していたものを、一つにまとめる。
◆平均20,000sqf(約563坪)であるオールドネイビーを、14,000〜15,000sqf(約394〜423坪)とする。
マーフィーは、"我々は不動産をコストとしてみなしてきたが、これは資産である、最大限に現金化する必要がある"とコメントしてます。ここで言う'最大限に現金化'という表現は、適正規模にすることで効率を最大限に上げる、という意味でしょう。
このダウンサイジングのためにかかるコストについての言及はありませんでした。
縮小均衡しようとしているわけです。拡販による再建は難しいと結論したのでしょうかね。
つい最近発表された第1四半期の決算では、売上高5%減に対して、最終利益40%増でした。この増益は在庫コントロールと経費削減によるもので、たぶん小売のプロのマーフィーがどこをいじればすぐに結果が出るかを知っているからこういう結果が出たのでしょう。前任のディズニーから来たプレスラーにはできない芸当というような気がします。
こうやってまず利益を確保することは、再建時には重要なポイントです。
ちなみに既存店成長率はマイナス11%、15四半期連続のマイナスだそうです。ということは、およそ4年間連続で既存店が前年割れしていることになります。
縮小均衡もやむなしなのかもしれません。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:09 PM | | トラックバック (0)
June 10, 2008
[グッディズ・ファミリー・クロージング] 連邦破産法11条を申請し倒産
グッディズはフロリダやジョージアといった米国南東部を商勢圏とするアパレルチェーンストアです。店舗数は355店舗、非上場なので年商は不明、売上高上位100社に入っていないので、たぶん10億ドルレベルじゃないかなと推測します。
すでに103店舗の閉鎖を決めていて、また2億1000万ドルのDIPファイナスも調達しているので、不採算店舗を閉鎖し営業しながら再建に向けて頑張るようです。
フォーマットは、コミュニティ型のショッピングセンターに出る中価格帯の衣料リテーラー、といったところなのですが、この市場、けっこう競合が多いのですね。ターゲットやウォルマートといったディスカウンター勢、ジュニアデパートメントのコールズ、そしてチャーミングショップやケイトーといった同業態、がひしめいてます。
そして、景気が悪化して、倒産というわけです。
グッディズは3年前にバイアウトされてますので、資本は投資企業が持っています。
リネンズン・シングスと同じですね。
投資企業にとっては、痛い損失でしょう。
倒産ニュースはまだまだ続きそうです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:58 PM | | トラックバック (0)
February 18, 2008
[ウィルソン・レザー] 160店舗を閉鎖、100人弱を解雇
カバン等の革製品専門のチェーンストア、ウイルソン・レザーが260店舗中の160店舗を閉鎖すると発表しました。残りの100店舗は同社がスタジオコンセプトと呼ぶ、女性向けアクセサリーを中心としたフォーマットへと8月までに転換するそうです。またおよそ1000人弱を解雇するとしています。
年初より続いている各社の縮小プランをまとめると・・・。
チャーミングショップ150店舗と200人
アンテーラー117店舗
タルボット78店舗
メイシーズ2500人超
ホームデポ500人
エディバウアー123人
ホームデポを除き、すべてファッション系です。
こう並べてみると、財布の紐はまずウォンツニーズから締まってゆくということがよく分かるんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:39 PM | | トラックバック (0)
February 11, 2008
「アーバンアウトフィッターズによるガーデンビジネスへの挑戦」Vol.12,No.07
アメリカ流通eニュース
アーバンアウトフィッターズというアパレル専門店チェーンがある。ギャップのようなメインストリームファッションとは異なるテイストを訴える非常にユニークなマーチャンダイジングで人気がある企業だ。06年度の年商は12億2471万ドル、ユースアパレルセグメントでは6位にランクされる。
このファッション企業が、本社があるフィラデルフィアのローカルナーセリー(ガーデンセンター)を買収することを発表している。
この企業のコンセプトと同じようにこの買収戦略もユニークだ。
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投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:06 PM | | トラックバック (0)
February 6, 2008
[チャーミングショップ] 150店舗の閉鎖と200人の解雇
チャーミングショップとは、ファッションバグやレーンブライアント等の名称で全米に2,453店舗を展開している専門店チェーンです。
150店舗のうちの100店舗はファッションバグ、200人の解雇には本社社員も含まれています。
現在、衣料系小売企業の株価がおしなべて低下しています。アバクロなどの一部を除きかなり落ち込んでいるのと、10ドルを割り込んでいる企業が多い。消費意欲減退の影響を最初に被るのがファッション系リテール、これが株価に大きく反映されているということだと思います。
消費環境の先行指標として捉えることが可能なのかもしれません。木曜日に1月の小売業売上高が発表されますが、けっこう低くなりそうな気がしています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:41 PM | | トラックバック (0)
January 30, 2008
[アーバンアウトフィッターズ] ガーデンセンター買収の斬新さ
1月18日、専門店チェーンのアーバンアウトフィッターズがフィラデルフィアにあるローカルのガーデンセンター、スタイヤー・ナーセリーを買収すると発表しました。プレスリリースによる発表のみで、紙面に取り上げられることもなく、注目を浴びることもない小さなニュースだったのですが、個人的に非常に注目しています。
アーバンアウトフィッターズは、一般的にはアパレル専門店チェーンにカテゴライズされますが、ホームファッション系のアソートの比率が高く、アパレルでひとくくりにするのは無理がある企業です。自身による企業概要を意訳すると、「非常にとんがったニッチ市場に様々なライフスタイル型マーチャンダイジングを提供する革新的な専門店」となり、衣料という表現は出てきません。
ハードも含めたコンテンポラリーなファッションをトータルで提供するフォーマット、とでも言えばいいのでしょうかね。
この企業、現在アンソロポロジーという別フォーマットを持っているのですが、Terrain(テライン)という名称で3つ目の事業を開発することを明らかにしています。これを、これから買収する予定のスタイヤーが手がけることになるそう。
そしてこのテラインとは、驚くことにガーデンセンターなのです。
ファッション専門店チェーンが、ガーデンセンターを開発というわけです。
プレスリリースに簡単なコンセプトが書いてあるのですが、ビューティとかコンテンポラリーといった言葉が並んでます。園芸にアパレル系のファッションセンスを持ち込むというわけで、これは実に新鮮。いままでなかったコンセプトでしょう。
さらに、造園や工事などのサービスも導入するそう。
アーバンアウトフィッターズってもともとユニークなフォーマットではありましたが、多角化の方向も実に斬新ですね。
実験店舗がオープンしたら、ぜひ見に行ってみたいと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:08 PM | | トラックバック (0)
January 7, 2008
「苦戦中のタルボット、別フォーマットを撤退して本体に集中」Vol.12,No.02
アメリカ流通eニュース
イオンが大株主として知られるアパレル専門店チェーン、タルボットが苦戦している。
別フォーマットとして展開していたタルボットキッズ66店舗とタルボットメンズ12店舗を年内に全店クローズし、本体にリソースを集中することを発表した。
この撤退は昨年10月に発表された戦略的レビューの一環である。2四半期連続で赤字を計上中、歳末を含む第4四半期も予想を下回るであろうことを同時に発表、本体の業績が悪化しつつあり、別フォーマットの育成に手をかけている余裕がなくなりつつあるのである。
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投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:54 PM | | トラックバック (0)
[タルボット] キッズとメンズ、78店舗をクローズ
タルボットがキッズフォーマット66店舗、メンズフォーマット12店舗、トータル78店舗をクローズすることを発表しました。今年の9月までにクロージングが終了する予定、売上高へのネガティブな影響はおよそ1億ドル、閉鎖によるポジティブな影響が1300~1500万ドル、現四半期に500万ドル、08年度に3400~4200万ドルの特別損失の計上を見込んでいるとしています。
ミッシー専門フォーマットのタルボットがキッズ市場に参入したのは90年、メンズ市場に参入したのは03年のことでした。これら他フォーマットはタルボットに隣接するように立地していて、自分の服を買いに来るミドルの女性に子供服や旦那の服もついでに買ってもらうことを期待して開発されたのでした。
でも結局機能しなかった。
とりわけメンズがうまくいきませんでした。開発当初から難しいだろうと言われていて、当時のCEOのゼッチャーも難しいことは承知の上でリスクを回避するため一気に拡大せずゆっくりとやる、とコメントしていたものでした。12店舗しかないのもそのためです。
たぶん最大の理由はイメージという壁を破れなかったんでしょうね。タルボット=おばさん、という強烈なイメージがありまして、そしてすぐにあの赤いファザードが脳裏に浮かぶぐらいの刷り込みがある。そういうブランディングが完成しているからこそタルボット本体が成長したわけですが、これがそのままメンズにもコピーされてしまいますから。
男にとってクールなイメージってのはないです。
タルボットは苦戦してます。2四半期連続で赤字を計上中。株価も10ドルを割り込みました。数年前は40ドルをつけてましたので、かなりの落ち込みです。
現在店舗数は1,157店舗、アメリカにおいては専門店っておおよそ4桁を越えると成長が鈍化する傾向があります。この頭打ちを見込んで他フォーマット化を模索したわけですが、うまくいかなかった。
長年同社を率いてきたCEOゼッチャーが昨年引退したのですが、これも微妙な影響を与えているように思います。ゼッチャーという人はいわゆるたたき上げで、現場をよく知っていて、店舗にも足しげく通い、さらにデザインにも自らが意見を加えてゆくような商売人でした。私の私見ではありますが、デザインって総意で作ってゆくものではなくて特定の個人が感性で作ってゆくものであり、そしてこの感性をトップが持たないとアパレル専門店って成長が止まってしまうと思ってます。
そういう人がいなくなってしまったということが、影響を与えないはずがない。
タルボットが他フォーマットをクローズする理由は本体に集中することにあります。
リズ・クレイボーンから来た後任CEOサリバンの手腕に注目が集まります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:56 AM | | トラックバック (0)
November 14, 2007
[ビクトリアズ・シークレット] ファッションショーのプロローグ
ビクトリアズ・シークレットとはリミテッド傘下のランジェリー専門チェーンです。リミテッドにとってこのビクトリアズ・シークレットとバス&ボディワークスが核事業となってしまい、本体のリミテッドを売却したという話はすでに記事としました。
このビクトリアズ・シークレット、毎年広告の一環としてファッションショーを実施していて、今年は明日15日にロサンゼルスのコダックシアターで開催、12月4日にはCBSでブロードキャストされます。おそらく同時にネットでも公開されるはず。
このショーのプロローグとして本日、バージン航空をチャーターしてニューヨークより27人のスーパーモデルが到着し、マスコミに公開されました。
また11月28日には、再びニューヨークからロサンゼルスまでチャーター機を飛ばし、有料で'スーパーモデルと一緒に飛べます'プログラムを実施するそう。バージンのマイレージプログラムのエリートクラスの人たちに最初にチケット購入の権利を提供した、としてます。
写真は空港に降り立ったスーパーモデル。驚くべきは、機体にビクトリアズ・シークレットの社名がきっちりペイントされている点です。中途半端なやり方ではない。たぶんバージンとのアライアンスですからコストは折半なのでしょうが。
恒例のファッションショーも本格的なんです。
このスケールの大きなマーケティング戦略が、ビクトリアズ・シークレット好調の一つの要因と言えます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:28 PM | | トラックバック (0)
October 18, 2007
【アバクロ】 9月の既存店成長率は4%ダウン
ふと気づいたのですが、アバークロンビー&フィッチの業績があまりよくないです。
先週リリースされた9月の業績によると、売上高が1%増に対して、既存店成長率が4%とマイナス成長でした。
フォーマット別では、アバークロンビー&フィッチがゼロ、アバークロンビーが5%減、ホリスターが7%減、ルエルが11%減、となってます。
年度初頭から今までの通年では、売上高16%増、既存店成長率は1%減です。
既存店が伸び悩み始めているようで、ピークをそろそろ超えたような印象じゃないでしょうか。それと別フォーマットが少々悪い。
異様なぐらい支持されて伸び続けてきたアバクロですが、そろそろ飽きられてきましたかね...。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:26 AM | | トラックバック (0)
August 13, 2007
リストラ
本日は人員解雇ネタを二つ。
【マイヤー】
マイヤーが店舗の部門長(デパートメントマネジャー)500人を解雇すると発表しました。過去数ヶ月間、179店舗の4200人と面接した結果だそうです。店頭のパートタイマーと、本社人員は含まれていません。
マイヤーは、ウォルマートとターゲットの間に挟まって苦戦中。両社ともにマイヤーが本拠とする中西部に店舗を増やしていますので、決定的な何かを見出さない限り、この企業はまだしばらくは苦戦し続けることと思います。
【ギャップ】
ギャップが月例の業績報告で、今年に入って1500人の解雇を実施しているとコメントしているようです。400人が解雇され、1100人にこの第2四半期に通告が渡されたとのこと。これには、撤退フォーマットのフォース&タウンがらみの2000人の解雇は含まれていません。
ギャップの縮小均衡モードは、なかなか止まりません。最近も、近所のモールからバナナリパブリックが消えてました。新CEOが来ましたが、仮にポジティブだとしてもすぐには結果は出ませんしね。
こちらもいまだ苦戦中です
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:18 PM | | トラックバック (0)
July 27, 2007
ギャップの新CEO
前任のプレスラーを解任して以来ずっと経営者を探してきたギャップが、再びアパレル経験のない人をCEOとして据えることを発表し、周囲を驚かせてます。
新たにCEOになるのはグレン・マーフィー、小売経験は20年以上、カナダのショッパーズドラッグマートで6年間CEOを勤めていた人物で、その前は書籍チェーンのCEO、その前はスーパーマーケットのロブロウて働いていたそうです。
この人、年齢が45というところに驚きました。30台後半でショッパーズドラッグマートの経営者になっているのですが、その前も書籍チェーンでCEOやっているわけで、よほどの技量とリーダーシップを持っているものと思います。
ただこの若さで、ショッパーズドラッグマートをどうしてやめたのか、知りたいところではありますね。
ショッパーズドラッグマートでは改革を引っ張ったのだそうです。おそらく新しいプロトタイプの開発にも携わったのでしょう。
先月本社を訪問し、店舗もいくつか見てきたのですが、日本人の常識では出てこない非常に斬新な新プロトタイプを持ってます。とくにビューティの売り方が斬新で、大きなポテンシャルを持っていると思っています。
ただアパレル経験はない。
ギャップはショッパーズドラッグマートを改革した手腕に期待しているようです。
若さというのもあるかもですね。
少なくとも現場経験があるという点で、この人事は評価したいと思います。ただアパレルをしらない人がどこまでできるかは未知数です。
もうひとつは、創業一家とどこまでうまくやっていけるか。とくに創業者ドン・フィッシャーはいまだに経営に関与しようとする人で、この人との折り合いの悪さがプレスラー解雇につながったとも言われてます。この際だから完全に引いてしまうといいと思うんですけどねえ...。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:59 PM | | トラックバック (0)
July 23, 2007
ファーストリテーリング、バーニーズ買収提案の背景
10日ほど前のことですが、ジョーンズ・アパレルグループという、衣料コングロマリットのCEOが辞任しました。ここ数年業績が悪く、ブランドの整理を中心にリストラをしてきたのですが、なかなかうまくいかない。昨年はプライベートエクイティに資本売却を検討するも、良いオッファーがなくてあきらめ、この失敗が取締役会および株主とこのCEOとの関係を悪くした、と言われてます。
この企業、傘下にバーニーズを持っていて、リストラの一環としてこれをアラブの投資企業に8億2500万ドルで売却を決めたのですが、これに対してファストリテーリングがカウンターオッファーをかけたことはご存知のことと思います。いったん契約は成立しているのですが、アラブ系投資企業との契約内容に、他からオッファーがあったら契約は見直しても良いという項目があったようです。
さてこのジョーンズアパレルが抱えている問題は、どうもリズクレイボーンとほぼ同じもののようなのですね。こういう記事をエントリーしました。
リズクレイボーンの減益
この記事の内容が、ほぼそのままジョーンズ・アパレルに当てはまるようです。
ちなみにこのリズクレイボーンもほぼ同じ10日前にリストラプランを発表していて、両社足並みがそろってます。
一方、この2社に影響を与えているデパートメントストア業界集約の張本人、メイシーズも業績が悪い。そしてこちらにはKKRへの資本売却の話が出ている。非上場となって、長期的な視点で経営にあたりたいというのが、現経営陣の本音のようです。
そういえば、リミテッドも本体の売却が決まりましたね。
アメリカのアパレル業界は、とくに中間価格帯を中心として大きく動いています。
ファーストリテーリングによる買収オッファーの裏には、こういう状況があるのだということをお話しておこうと思って今日はアパレルを俎上に上げました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:40 PM | | トラックバック (0)
July 10, 2007
リミテッドブランズによる'リミテッド'売却
リミテッドブランズが、その会社名の由来ともなっているオリジナルの専門店チェーン、リミテッドを手放すことを発表しました。リミテッドの方向性と革新性でエントリーしたときは、たぶんもう机上に乗っていたのでしょうね。
「売却」ではなくて「手放す」とした理由は、資本の75%をプライベートエクィティのサンキャピタルという企業に移転する、としているからです。リミテッドブランズは4200万ドルの損失処理をする。
お金を投入して買う企業がいなかったということなのでしょう。
また残る最後のアパレルチェーン、エキスプレスの売却も同時に発表しています。こちらは資本の75%を6億200万ドルで、おなじくプレイベートエクイティのゴールデンゲートキャピタルという企業に売却する。
すべて丸ごと売却せずに25%ずつ資本を手元に残している理由は明言していないのですが、たぶん創業者ウェクスナーの気持ち、なのでしょう、おそらく。アパレル事業に対する愛着がまだあるものと推測します。
これでリミテッドブランズは、アンダーウェアのビクトリアズシークレットと、パーソナルケアのバス&ボディワークスの、2つのビジネスに完全に集中することとなりました。
市場の変化、自分の強さと弱さ、そういったものに従って業態を乗り換えて変化してゆく。'小売業は消費者変化対応業だ'を体現しているように思います。
参考までに、バス&ボディワークスと実験フォーマットのC.O.Bigelowについては、パーソナルケアのセレクトショップ、をご参照くださいませ。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:41 PM | | トラックバック (0)
May 2, 2007
リズクレイボーンの減益
アパレルメーカー兼リテーラーのコングロマリット、リズクレイボーンが予想を大幅に下回る、65%減の減益決算を第1四半期に計上しました。これに合わせていろいろな記事が出ているのですが、ここ数年のマスアパレルの変化が分かってなかなかおもしろいので、まとめます。
・リズクレイボーンはデパートメントストアのお約束のようなマスレーベルなのですが、メイシーズによるメイの買収後のスクラップで90店舗が減り、さらに同社はPB強化をMD戦略としていて、チャネルが一気に縮小した。
・また他のデパートメントストアも、既存ブランドではなく新しいブランドを強化している。
・JCペニーやコールズも同様の戦略だが、さらにデザイナーズブランドの独占販売も強化している。
マスブランドを売るリテーラーがどんどん減っていて、一つの理由は他社にはない商品を売りたいという競合要因にあるのですが、さらにつきつめると消費者がもはやどこにでもあるようなものを求めなくなりつつあるということを意味しているのだろうと思います。
同社はこのトレンドを察知し、Juicy CoutureやLucky Brandといった今が旬のブランドを買い集め、リズクレイボーンの売上に占めるシェアを下げる戦略をここ数年とって来ました。現在40ブランドを持っていて、リズクレイボーンのシェアは10年前の70%から現在は20%まで下がっているのだそうです。
それでも減益となってしまった理由は、この多数のブランド自体にも課題があることを意味しているようです。
課題を打開する今後の取り組みは、マスリテーラー以外の販路の強化と、ターゲットとする消費者層をベビーブーマーからもっと下にシフトさせることとしてます。
極論ですが、マスアパレルの縮小、とでも言えばいいのでしょうか。ファストファッションともつながりますが、対象市場はより狭く、流行期間はより短く、という環境に適応できるメーカーやリテーラーだけが生き残っていけるということでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:42 PM | | トラックバック (0)
February 27, 2007
フォース&タウンの撤退
ギャップが次のブランドとして実験していたフォース&タウンですが、6月をもって撤退すると発表しました。05年の8月に一号店をオープンしたので、18ヶ月の実験期間でした。
このフォーマット、ギャップがもともとターゲットとしていたベビーブーマーが高齢化し、ギャップから離れてしまったため、呼び戻すことを目的として開発されました。チコズFASといったこのグループを狙って急成長した企業をベンチマークしたと言われてます。
店内の中心にスペースを広く取ったフィッティングルームをおき、これを取り巻くように4つのカテゴリーが据えられる、というレイアウト。フィッティングルームには雑誌や椅子を置き、ゆったりと試着できる・・・といった趣向がこらしてありました。
撤退の理由は選択と集中、既存フォーマットの復活にリソースを集中するためとしています。前CEOのプレスラーの元で開発されたフォーマットでしたが、解任され、開発フォーマットもスクラップされと、象徴的なニュースではあります。
年明け早々偶然フォース&タウンを訪れ、その在庫一掃セールに驚き、「ギャップのクリアランスセール」として日記にしているのですが、そのときの実感はギャップやばいぞ、でした。その直後にCEOの解任、そしてフォーマットの撤退と、予感どおりに進んでます。
店頭はほんとうに正直で、その時の調子を見事に示してくれるものなのです。
ちなみにこの記事が元となって取材記事となりました。週刊「東洋経済」2/24号の94ページから、『米GAPを悩ます販売不振、アパレルの巨人はどこへ行く』をご参照下さい。 また後日談ということで、なぜプレスラーが失敗したのかを、「雑誌(リアル)とネットのコラボ」に載せてますので、併せてご参照下さい。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:31 PM | | トラックバック (0)
February 12, 2007
コールズによる新ライン、'Elle'
アパレルチェーンのコールズが、'Elle'というブランドを開発し独占販売する計画を発表しました。
昨年同社はヴェラ・ワングというウェディングドレスで有名なデザイナーズブランドの独占販売を実現、同じ戦略の中でElleを作るということのようです。
さてポイントは2つ。
1つ目はElleが雑誌のタイトルである点ですね。つまり日本で言えば、アンアンやノンノで独占ラインを作るということを意味してます。おもしろいです。コールズと言うフォーマットのポジショニングを考えると、ヨーカ堂やイオンが'アンアン'というアパレルラインを作るようなものです。
2つ目はとりわけヴェラ・ワングに当てはまりますが、他ですでに存在するブランドを、自社で独占的にPBのようなポジショニングで売るブランドをキャプティブブランドと呼び、ターゲットがこれを随分強化してきている点です。
コールズは若干成長が鈍化してきていて、このブランドイニシアチブはマーチャンダイジングのてこ入れの一環ということになります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:48 PM | | トラックバック (0)
January 29, 2007
「ギャップCEO辞任、その背景と今後の道筋を考える」Vol.11,No.05
アメリカ流通eニュース
1月23日にギャップのCEO、ポール・プレクスラーが辞任した。
ゴールドマン・サックスを雇い戦略的な業務見直しを始めたと報じられたのが18日のことであった。メディアはすわ資本売却かと報じていたのだが、私のブログをお読み頂いている方はご存知の通り、たぶんそれはありえず、まず必要なのは経営陣の刷新だろうと思っていたので、その通りとなったわけである。
ギャップはこれから新CEOを探すことになるわけだが、勢いを失ったブランドを復活させるという重荷を背負う人材がいるのかどうか。
ギャップの苦闘をまとめておきたい。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:10 PM | | トラックバック (0)
January 23, 2007
ギャップのCEOプレクスラーが辞任
昨日の午後遅くに発表されました。創業者一族のロバート・フィッシャーが暫定CEOに就任し、これから後任を探すとのこと。
「ギャップ売却の噂について」で書いたとおりです。いまこの企業にまず必要なのは経営陣の刷新で資本を入れ替えることではない、という私の主張どおりとなりました。
さて次の私の興味の第一番は、当然のことながら次期CEOは誰かということです。大変な重荷を背負うことになりますが・・・。ミッキー・ドレクスラーを呼び戻せなんていう荒っぽい意見もあります。ドレクスラーは現JクルーのCEOです。
二番目はオールドネイビーをどうするのか。業績が悪く、売却したほうがいいのではと随分言われてきているのです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:25 PM | | トラックバック (0)
January 22, 2007
「TJマックスによるカードデータ漏洩ケースで思うこと」Vol.11,No.04
アメリカ流通eニュース
顧客のクレジットカード情報が不正アクセスによって大量に漏洩したことを、衣料のオフプライスチェーン最大手TJマックスが明らかにした。海外も含めて4000万人のデータが流出した可能性が高いという。アメリカの人口が3億人とすると、人口13人当たりに1人という数値である。小売企業からこれだけの顧客数のデータが漏れたケースは、私の記憶では希少だと思われる。
このクレジットカードに加えて近年問題化しているのは、プリペイド型のギフトカードだ。アメリカでは日本の商品券に代わる存在として完全に定着したが、こちらも比例して犯罪が増えているという。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:07 PM | | トラックバック (0)
January 10, 2007
ギャップ売却の噂について
ギャップが売却を検討しているという報道が日本のメディアに出ていますが、現状ではすべて周辺情報で、憶測に過ぎません。
「米メディアによると米衣料小売り大手ギャップが身売りの可能性を含む抜本的な再建策の検討に入った」、と言い切っている日本のメディアもあるのですが、米メディアも今のところ周辺情報として書いているだけで、検討しているとは断定していません。
ギャップは、「噂に対してはコメントしない」、としてますから、当のギャップもノーコメント。またゴールドマンサックスを雇ったということは事実のようですが、ギャップ自身はゴールドマンとは長いことビジネス関係があるとして、売却云々のためだとはまったく言っていない。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:26 PM | | トラックバック (0)
December 4, 2006
「ビクトリアズシークレットの復調を引っ張るピンク」Vol.10,No.49
アメリカ流通eニュース
ビクトリアズシークレット(以降VS)が12月5日に恒例となったファッションショーを開催した。大手テレビ局のCBSで放映されるなど今年はかなりの注目を浴びた模様。
ファッション専門店チェーン最大手のリミテッドが82年に、わずか3店舗の時点で将来性を見出して買収し、成長させ、現在はおよそ1000店舗という巨大なフォーマットに成長している。ニッチフォーマットとして成長したのだが、1000店舗となるともうニッチとは言えないだろう。下着にファッションを持ち込んで新しい市場を開発し大きくしたという点で、この企業の持つ価値は大きい。
ただアメリカでは、ファッション専門店は一般的に500店舗を超えると徐々に成長がスローダウンするもので、4桁近い店舗数を誇るビクトリアズシークレットは異例の規模と言う事ができる。そしてご多分に漏れず成長の踊場にぶつかったのが05年で、既存店成長率が1%に低迷したのであった。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:46 PM | | トラックバック (0)
October 2, 2006
「チコズFAS、成長神話の終焉か?」Vol.10,No.40
アメリカ流通eニュース
有名企業の陰に隠れて日本ではあまり知られた企業ではないのだが、チコズFASというアパレル専門店チェーンがある。ここ数年小売業界を超えた総合ランクでも、成長企業としてずっとトップ近辺にポジションしてきた有名企業だ。
この会社が8月に既存店成長率2.6%のマイナスを記録した。実に113ヶ月連続で、つまり9年以上既存店成長率を伸ばしてきた後だけに驚きが大きく、その後8月には通年の業績を下方修正、直後に株価が24%も下落している。
日本ではあまり知られた企業ではないので、何が成長を引っ張ってきたのか簡単にまとめておきたいと思う。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:23 PM | | トラックバック (0)
July 22, 2006
アバクロがコピー商品防止の取り組みを開始
アパレル専門店チェーンのアバークロンビー&フィッチが20日に、世界中に出回っているコピー商品を減らすために、FBIで知的財産関連に携わっていた人物を雇って本格的な取り組みを開始すると発表しました。
理由は品質の劣悪なコピー商品が出回ることで、同社の信用が傷つくことを防ぐことにあるとしているのですが、それだけコピーが多く出ているということですね。
今後アジアへの進出を目論んでいて、その露払い的な意味もつ良いようです。
取り組みを始めること自体は目新しくはないのですが、FBIのエージェントを雇うところが、アメリカ的だなと感じて記事としました。日本でも天下りで役人を雇う企業は多いですが。
ちなみにアバクロはコピー商品取締りを専門としていている民間企業も雇っている模様なのですが、この民間企業の売上が伸びているそうです。
ニーズが増えているんですね。知的財産という認識が欠落しているアジア人が、そういうニッチビジネスを成長させているというわけです(笑)
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 8:56 AM | | トラックバック (0)
June 13, 2006
ギャップの新機軸
不調が続いているギャップが新機軸を打ち出しました。
7月中におおがかりな店舗改変を実施するとのこと。核となる考え方は、店舗内店舗(Store within a store)、店内は4つのセクション(ショップ)に分けられて、それぞれが独立して存在する形式となるそうです。
デニムショップ、Tシャツ、クリーンショップ、フーディーズショップ(hoodies shop)、の4つ。
デニムとTシャツは説明する必要ないですね。クリーンショップはよりアップスケールで洗練らされた商品群、フーディーズはフリース系のアクティブウェア、だそうです。
また各セクションの商品は季節ごとに入れ替えるのではなく、絶えず入れ替えて鮮度をアップさせる模様。
驚いたのは、ひょっとするとデザイナーブランドを投入するかもしれないとしていることです。全商品を統一店舗ブランドとするSPAであることがギャップの特徴だったわけですが、今後はこだわらないとしているわけで、ギャップ名だけでは支えきれないことを認めたことになります。
すでにコンバースを売ることを決めているようです。
ギャップもようやく大きく変わりますね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:08 PM | | トラックバック (0)
February 11, 2006
タルボットがJジルを買収
アパレル専門店チェーンのタルボットが6日、同業態のJジルを買収することで合意したと発表しました。
買収総額は5億1700万ドル。
昨年の11月21日付で、アパレルメーカー兼専門店チェーンのリズ・クレイボーンがJジルにUnsolicited Offer(求められていない買収オッファー、Hostileつまり敵対的ではない)を提案しているということを書きましたが、タルボットがホワイトナイトとして現れたということになります。
どうやらJジルとタルボットはリズ・クレイボーンによる一回目の買収オッファーの後に、M&Aについての交渉を開始したようです。タルボットの意向でJジルは話し合いの事実についてだんまりを決め込んでいたということで、リズ・クレイボーンは知らずに二度目の買収オッファーをかけていたことになります。
タルボットとJジルは狙っている市場が同じであること、本社が近くて幹部の交流があることなどから、良いマッチングという評価がもっぱらです。
市場とは35歳以上のミドルインカム以上の女性。
この市場、ここにきて急にスポットライトが当てられ始めてます。
この点について、流通eニュースにまとめてみました。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:03 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)
February 6, 2006
「タルボットがJジルを買収、顕在化する中年女性市場」Vol.10,No.06
アメリカ流通eニュース
アパレル専門店チェーンのタルボットが6日、Jジルを買収することで合意に達したと発表した。タルボットはJジルの発行済み株式を現金で獲得する。総額は5億1700万ドル程度となる見込みだ。
このJジルは業績が悪化していて建て直しが急務となっている企業。昨年初頭にリズクレイボーンからの買収オッファーがあり、一度断り、しかし年末に再び買収を持ちかけられたという経緯があり、タルボットはホワイトナイトとして登場したことになる。
この分野、実はあまり目立たないのだが大きな変化が生じている。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:15 PM | | トラックバック (0)
October 11, 2005
ファザードに店舗名がない専門店

この写真、ビクトリアガーデンというライフスタイルセンターで撮ったある専門店のファザードです。
よく見ると分かりますが、店舗名が表に一切ない(笑)
これは、日本進出を決めたアバークロンビー&フィッチが展開している別フォーマット、ホリスターです。
アバクロの廉価バージョン、とでも言えばいいでしょうか。
店舗名を表につけないというのは、ターゲットとする若年層を意識したものなのでしょう。
クール、という印象はありますね。
ただよほど強いインパクトをファザードに作らないと、それがホリスターだと分からないかもしれない。
非常に斬新なデザインではあり、この問題はクリアしているようには思います。
若い人たちを対象とするためには、いろいろアイディアをひねらなければならないという例でした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:47 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)





