August 26, 2008
[CVSケアマーク] ビューティ専門フォーマットの実験を開始
ドラッグストアのCVSがビューティケア専門フォーマットの実験を開始するそうです。
名称はビューティ360、面積は2,500sqf(70坪)~4,000sqf(113坪)、まずは既存のCVS店舗の横にくつっけてオープンさせるようです。
年末までに東海岸に一店舗目を作り、数週間後に西海岸にニ店舗目を作る。一店舗目はワシントンDC、ニ店舗目はサクラメントではないか、という情報があります。
来年中に100店舗をオープンさせ、長期的には500~1,000店舗まで増やすとしてます。
この実験、とうとう来たかという印象です。カナダのショッパーズ・ドラッグマートがビューティブティックという名称で店舗内店舗型をすでに10年近く運営していて、近く独立型を作ると発表したばかり。幹部と会って話しをしたことがありますが、アメリカのドラッグストアには我々のコンセプトは真似できないと豪語してました。
アメリカでは、このポジションはアルタが独占しています。無競争の中急速に成長してきました。ただアルタは中商圏フォーマットでして、一方CVSは小商圏で作ろうとしているようですから、どう競合するのか興味深いところがあります。
ビューティは今後非常に有望な分野です。この景気悪化環境の中、ベア・エッセンシュアルやエステーローダーといったプレスティージブランド企業や、アルベルトカルバーといったマスビューティ企業の業績は、落ちていないどころか伸びている。
今後のイノベーションも期待できる商品分野でもあり、だからP&Gやユニリーバはこちらにシフトしているわけです。
CVSにとっての成功のカギは、CVS(=薬)といかに関連性を持たせずに、しかしマスリテーラーとしてのCVSとのシナジーを作れるか、にあるでしょう。プレスティージビューティは、マスドラッグのイメージと合致しません。
ショッパーズ・ドラッグマートはこれを上手にクリアして成功しています。
もう一つは、プレスティージブランドメーカーがどのくらい支援するかでしょうね。
プロトタイプの登場が楽しみです。
参考までに、ショッパーズ・ドラッグマートのファザードはこちらです。
オーガニック食品のPBを開発
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:44 PM | | トラックバック (0)
June 16, 2008
[レストレーション・ハードウェア] バイアウト企業が1億7900万ドルで買収
業績が落ちて資本売却を検討していたレストレーション・ハードウェアですが、株主が承認し、カッタートン・パートナーズというバイアウト企業が買収することで合意しました。
非上場となる小売企業がまた一つ増えます。
ちなみにレストレーションに対しては、シアーズホールディングが買収しかけて拒否されたいきさつがありました。
マクロな話しで恐縮ですが、株式市場という公開市場からプライベートエクイティという閉鎖的な市場へと、資本のありかが大きくシフトしているように感じます。いいことなのか、悪いことなのか。
ただブラックストーンのようにプライベートエクイティ自体が上場したりして、錯綜している部分もあるんですけどね。
経済ってのは、一点にとどまることなく、どんどん変化していきます。
頭は絶えず柔軟にしておかないと、おいてけぼりくらいます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:45 PM | | トラックバック (0)
June 04, 2008
[キンコーズ] フェデックス戦略転換で名称消滅
宅配ビジネスで世界最大手のフェデックスが、コピーサービス専門店チェーンのキンコーズを買収したのは04年のことでした。以来わずか3年ほどしかたっていないのですが、店頭からキンコーズの名称を消して、‘フェデックスオフィス’に変更することが発表されました。関連コストとして6億9600万ドルを計上します。
現在フェデックス・キンコーズは世界中に1900店舗もあるのですが、昨年12月に出店プランを300店から70店舗に下方修正し、業績がよくないことを印象付けたばかりでした。
フェデックス・キンコーズよりも、フェデックス・オフィスの方がビジネスを正しく表現しているから、だそうです。
さてこの作戦、正しいのでしょうかね。
キンコーズが持っているブランドパワーは、かなりのものがあると思います。街中にいるビジネスマンに、外出中にコピーしなければらない状況になったらまずどこを探すかという質問をしたら、たぶん100%がキンコーズと答えるんじゃないでしょうか。知名度は抜群だし、キンコーズ=コピー&プリンティングという刷り込みも完全に出来上がっています。
このパワーブランドを消しちゃうって言うんですから、大胆な決断をしたもんだなと思います。
フェデックスというブランドイメージと、キンコーズというブランドイメージが、ぶつかりあうとでも考えたのでしょうか。
それとも、長い目で見た場合、ブランド名は一つに統一した方がよいと判断したのでしょうか。
ただフェデックスもパワーブランドです。オフィスという名称を後ろにつけたところで、イメージはそうそう変わらない。フェデックス=宅配というブランドイメージに、コピー&プリンティングを加えてゆく作業って、相当な労力が必要になることでしょう。
ちなみに買収額は24億ドルだったのですが、これが高すぎたようですね。最近店頭でのサービスがけっこう落ちているそうですが、回収を急いでマネジメントに失敗したのかもしれません。
名称変更に6億9600万ドルも使うなら、それをマネジメント強化に振り向けた方がいいようにも思うんですけどねえ・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:11 PM | | トラックバック (0)
April 25, 2008
[デル] ラジオシャック買収の噂
デルがラジオシャック買収に興味を示しているという噂が立ち、ラジオシャック銘柄のオプション取引が異常に増えているそうです。
ラジオシャックというのは小商圏型の家電チェーンストアです。スーパーマーケットが入るネイバーフッド型ショッピングセンターや、ときに大型のリージョナル型ショッピングセンターに入居している場合もある。店舗面積は30坪程度でしょうか。06年度の年商は47億78万万ドル、4467店舗という大きな店舗ネットワークを持っています。
私はよくボタン電池を買いに行きます。ドラッグストアで買うことが多いのですが、特殊なヤツはラジオシャックへ、という感じです。
業績はここ数年不振。商品構成に魅力がありません。家電買うならベストバイやフライズ、またはウォルマートやターゲットに行ってしまいますから。
ただ小商圏の家電ニーズって、修理といったサービスも含めて必ずあるはずで、惜しい企業だなあと思っています。
一方のデルは現在ビジネスモデルの転換を模索中ですね。リアルな店舗に商品を置き始めてます。
さて仮にデルがラジオシャックを買ったらどうなるのか。
アップルみたいなモデルを模索するんでしょうかね。デルストア、ですか。
または、ラジオシャックはそのままで、デルを店頭に並べるのか。
少なくともブロックバスター+サーキットシティよりは相性が良さそうに思うのですが、どうでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:47 PM | | トラックバック (0)
April 07, 2008
[アップル] ミュージック販売ボリュームで1位に
1月と2月の二ヶ月間の売上高で、アップルがウォルマートを抜いて1位となりました。
NPDグループの調査によると、市場シェア率は以下の通りとなってます。
アップル:19%
ウォルマート:15%
ベストバイ:13%
アマゾン:6%
ターゲット:6%
こんな記事をエントリーしたばかりでした。
[アップル] ミュージックリテーラー2位へ浮上
アップルは一気に売上を伸ばしているという印象です。
NPDによると、一枚もCDを買わなかったティーンエージャーが、06年の38%から昨年にはおよそ半分になっているそう。当然彼らはネットでダウンロードしているわけです。
先週のこの記事にもつながるわけです・・・
[ウォルマート] 音楽CDに新たな価格体系の導入検討
店頭でCDを買うという行為が過去のものとなりつつある。この市場の大変化をいかに新たなビジネスチャンスとするのか。
ほんとうにこの市場、激変という表現がぴったりマッチすると思います。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:58 PM | | トラックバック (0)
March 04, 2008
[アップル] ミュージックリテーラー2位へ浮上
2/26のニュースですが、2007年のミュージック販売ボリュームで、アップルのiTunesがベストバイとターゲットを追い抜き、ウォルマートに次いで2位になったというニュースが報じられました。
ランキングはこうなってます。
1位:ウォルマート
2位:iTunes Store
3位:ベストバイ
4位:ターゲット
5位:Amazon.com
その他の統計数値はというと・・・
ミュージックダウンロードの販売額は市場の10%
市場の伸びは6%、しかし一人当たりの支出額は44ドルから40ドルへと低下
100万人の消費者がCDの購入をやめた
市場は伸びているけど、一人当たり支出額が減っていると言うことは、買う人が増えたということを意味しているようですね。
これは、僕に当てはまります(^.^)
面倒なのでCDを買うことがめっきり減っていたのですが、iPodを買ったとたん、iTunesからダウンロードを始めている自分を発見してビックリという経験をしてます。クリック一つで買えてしまうという便利さがカギです。
こういうおじさんが一杯いるに違いない。
ミュージックダウンロード、便利です。iTunesの躍進の理由は良く分かる。
アップルストアは単位面積あたりの売上高が、シャネルなどの高級店舗も含めて専門店で全米一番です。
ミュージック販売でも2位にたった。
凄いなあと関心しきりです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 05:57 AM | | トラックバック (0)
February 22, 2008
[シャーパーイメージ] 連邦破産法11条の適用を申請
シャーパーイメージが連邦破産法11条の適用を申請し倒産しました。負債総額は1億9900万ドル。今後は全184店舗の半分に当たる90店舗を閉鎖し再建を目指すとしてます。
資料によると、04年から売上が落ち始め、05年から07年にかけて赤字を計上し、昨年の時点ですでに再建を専門とする企業からCEOを迎え入れていて、倒産は既定路線だったようです。昨年末の歳末商戦の結果上向く兆候が見られなかったため、倒産に踏み切ったということでしょう。
この企業のマーチャンダイジングの特徴は、ギフト用の変わったおもしろい商品を集めるコンセプトで、ざっくりと表現すると‘王様のアイディア’です。アパレル業界の不振について何度か書いてきましたが、こういう商品は景気が悪化すると真っ先に買われなく商材と言う事ができます。
ただ同社の場合、景気の悪化だけに倒産の理由を帰することはできません。
Ionic Breezeというプライベートブランドの空気清浄機が爆発的に売れて業績を上げた時期があったのですが、それ以降ヒット商品が出なかったということがあります。また数年前にコンシューマーレポートで言われているほど効果がないと批判され、それ以降このアイテム関連の訴訟が増え、これが信用不安を増大させたことも倒産の理由だそうです。
そう言えばこの商品を輸入していた某大手商社の人から日本で非常に売れていると聞いて、いやアメリカではそろそろやばいよ、と伝えたことがあるのですが、それからどうなったのかは知りません。
さて、実は同じ日に、リリアンバーノンというカタログ販売企業も倒産してます。こちらも雑貨系で同じようなギフト商材を扱う企業です。非上場なので詳細はわからないのですが、売却か破産を検討しているとのこと。
これから景気が悪化してゆくと、ますます倒産企業が増えるだろうと予測する専門家がいます。
この2つの倒産がプロローグになりそうな気配が濃厚となってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:02 PM | | トラックバック (0)
January 30, 2008
[アーバンアウトフィッターズ] ガーデンセンター買収の斬新さ
1月18日、専門店チェーンのアーバンアウトフィッターズがフィラデルフィアにあるローカルのガーデンセンター、スタイヤー・ナーセリーを買収すると発表しました。プレスリリースによる発表のみで、紙面に取り上げられることもなく、注目を浴びることもない小さなニュースだったのですが、個人的に非常に注目しています。
アーバンアウトフィッターズは、一般的にはアパレル専門店チェーンにカテゴライズされますが、ホームファッション系のアソートの比率が高く、アパレルでひとくくりにするのは無理がある企業です。自身による企業概要を意訳すると、「非常にとんがったニッチ市場に様々なライフスタイル型マーチャンダイジングを提供する革新的な専門店」となり、衣料という表現は出てきません。
ハードも含めたコンテンポラリーなファッションをトータルで提供するフォーマット、とでも言えばいいのでしょうかね。
この企業、現在アンソロポロジーという別フォーマットを持っているのですが、Terrain(テライン)という名称で3つ目の事業を開発することを明らかにしています。これを、これから買収する予定のスタイヤーが手がけることになるそう。
そしてこのテラインとは、驚くことにガーデンセンターなのです。
ファッション専門店チェーンが、ガーデンセンターを開発というわけです。
プレスリリースに簡単なコンセプトが書いてあるのですが、ビューティとかコンテンポラリーといった言葉が並んでます。園芸にアパレル系のファッションセンスを持ち込むというわけで、これは実に新鮮。いままでなかったコンセプトでしょう。
さらに、造園や工事などのサービスも導入するそう。
アーバンアウトフィッターズってもともとユニークなフォーマットではありましたが、多角化の方向も実に斬新ですね。
実験店舗がオープンしたら、ぜひ見に行ってみたいと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:08 PM | | トラックバック (0)
September 21, 2007
ボンベイ・カンパニーが倒産
ホームファニッシングの専門店チェーン、ボンベイ・カンパニーが連邦破産法11条を申請して倒産。DIPファイナンスと呼ばれる事業再建融資で1億1500万ドルの融資枠を金融グループから得て、裁判所の管理下のもとで再建を進めることとなりました。
ボンベイは18〜19世紀の英国風のスタイル、いわゆるコロニアルという呼ばれるデザインのホームファニッシングで成長しました。家具をメーンとし、小物も揃え、かなりユニークなマーチャンダイジングです。
店舗数はモール内に400強、全盛期には500くらいまでいっていたんじゃないでしょうか。
ただここ数年不振で赤字が続いていました。
ホームファニシングにも流行があります。衣料のように激しくはなく、5〜10年のスパンで動いてゆく。これにやはり乗らないとだめなんだということが、このボンベイの倒産でよく分かります。
コンテンポラリーデザインをメーンに据える別フォーマットを開発して失敗したりして、トランスフォーメーションに失敗してきたのが敗因じゃないかと思ってます。
同じことが、ピア1インポーツにも言えます。一世を風靡した専門店チェーンですが、いまは業績不振にあえいでいる。強烈な個性は、飽きられるのも早い。
バイアウトされなかったというのも、興味深いです。モール内出店のためほとんどがリースで自社物件がなくて、資産整理してもおもしろくない、ということかもしれないですね。
復活を祈りましょう。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:47 AM | | トラックバック (0)
July 02, 2007
アップル、ミュージックリテーラーとしてのシェア3位へ
NPDというリサーチ企業の調査によると、アップルのシェアが10%となり、アマゾンの6.7%を抜いて3位となったことが分かりました。1位はウォルマートの15.8%、2位はベストバイの13.8%だそうです。
アップルという企業の革新性というものを思わず考えてしまいます。いまやあたりまえになりつつありますが、ハードとしてのプレーヤと、ソフトとしてのミュージックを、ネットでつなげてしまうという、それまで思いもつかなかったことを普及させてしまったわけです。
iPhoneの投入で、また新たな何かが起ころうとしているようにも感じます。
ちなみに専門店としてのアップルは、単位面積あたりの売上高が全米一番。
最近私はイノベーションということをいろいろ考えているのですが、アップルこそイノベーティブな企業と言う名称がふさわしいと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 01:40 PM | | トラックバック (0)
June 27, 2007
リミテッドの方向性と革新性
銀行主催のカンファレンスでリミテッド社の執行副社長が、‘アパレルビジネスからは完全に軸足をはずし、リミテッド店舗の戦略的オプションを検討している’とコメントしたようです。
そのかわりに、ビクトリアズ・シークレットとバス&ボディワークスに集中するとした。
規定路線だろうとは思ってましたが、リミテッド本体をどうするか考えている、という公式発言ははじめてじゃないでしょうか。たぶんかなり近い将来売却するのではないでしょうか。
デイトンハドソンがターゲットを開発し、子会社のほうが大きくなって、デイトンハドソンを売却したのと同じです。
フォーマットというものは固定したものではなく、消費者ニーズの変化に沿って変幻自在に変わっていかなければならない。この状況下で、他フォーマットを開発し育て、最後には乗り換えてしまうというやり方も一つの手法として存在する。リミテッドを見ているとそういうことを思ってしまいます。
小売市場レベルで言うと、リミテッドブランズによるビューティケア/パーソナルケアの総売上高は全米5位である、というコメントもありました。P&Gが1位、エステーローダーが4位だそうです。
(2位と3位が誰なのかの言及はなかった。現在出張中なので、後日調べてみようかな…)
ビューティケア/パーソナルケア商品を、衣料リテーリングのロジックで売る。これがバス&ボディワークスが持つビジネスモデルの本質的な革新性です。ことこのフォーマットについてのみ言うと、衣料という商材をビューティケア/パーソナルケアという商材に乗り換えただけ、ということもできるのです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:59 AM | | トラックバック (0)
June 10, 2007
現存する全米最古のドラッグストア
昨日から大手メーカーさんの研修コーディネートでニューヨークに滞在しています。
今日は午前中が私のセミナー、その後に店舗視察で、行った店舗の一つがこれ、C.O.Bigelowです。
現存する全米最古のドラッグストア、創業1838年で、店内の什器や調度品のほとんどが当時のままなのだそうです。なるほど、昔のアメリカのドラッグストアってこんな感じだったのかということがよくわかります。
この店舗の知名度を拝借して、新しいフォーマットを模索しているのがバス&ボディワークスです。C.O.Bigelowという店舗名で現在8店舗をひっそりと実験しています。この実験店については、パーソナルケアのセレクトショップ、をご参照ください。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 06:55 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
June 01, 2007
エースハードウェアのコアコンピタンス
JDパワー&アソシエーツという調査会社があります。消費者調査をベースとした車のランキングが有名ですね。
この会社が、ホームインプルーブメント企業のサービスランキングを発表したのですが、1位はエースハードウェアでした。
対象は、昨年一年間にホームインプルーブメント商品かサービスを購入したことのある16,239人。店員、商品、サービス、施設、価格、販促、レジ、に対する満足度をレーティングしてランキングしたとしてます。
満点は1000点。
エースハードウェア:812
メナード:801
ロウズ:798
コストコ:784
トゥルー・バリュー:776
平均点:773
ホームデポ:757
ターゲット:757
シアーズ:756
ウォルマート:721
Kマート:693
エースは日本であまり知られていないかもしれません。小売業主体のコーオペラティブ・チェーンで(卸売業主体がボランタリーチェーン)、調べてみたら昨年度末で4600店舗。それぞれの店舗にオーナーがいて、コアコンピタンスである細やかなサービスでしっかりビジネスを成立させています。ウェアハウス型ばかりにスポットライトが集まりがちですが、こういうフォーマットもしっかりお客の支持を得ているわけです。消費者のニーズというものは、一つですべてを満足させることは不可能だということが良く分かります。
ホームデポのランクの低さとロウズの高さは、ああやはり、という感が否めない。やめたナーデリは結局これをおざなりにしてきたわけです。
ちなみにエースは本社に行ったことがあります。サンスターが受け皿となって日本に出るとき(確か2000年)、チェーンストアエイジの編集長らと一緒に行って社長のお話を伺ったのが懐かしい。そのとき、メーカーが主体となってリテールをやるなんて、うまく行くとは思えないと正直に言ってしまい、場の空気を壊したことを覚えてます。
結局サンスターは失敗しました。
それと、本社訪問のあとに、紹介された郊外の店舗に行ったときのことも鮮明に覚えています。1000坪ぐらいの店内に、HBCが置いてあった。なるほど、田舎のハードウェアストアってこういう役割も担っているんだよね、ホームデポばかり見ててもアメリカの小売業界は完全には理解できないよね、ということが良く分かったのでした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:00 PM | | トラックバック (0)
May 31, 2007
ホーム関連企業が軒並み業績悪化
昨日、ボンベイカンパニーという企業が第1四半期に赤字を計上、既存店成長率マイナス10.2%となったことを発表しました。
ホームファニシングをモール内専門店フォーマットで展開する企業ですが、ここ数年業績が悪い状態が続いています。もともと18〜19世紀のレプリカファニシングを販売していたものが、クラシックでトラディショナルなファニシングをモデレートプライスで売るフォーマットへと進化して成長しました。
今日はウィリアムズソノマが第1四半期の増収減益を発表しました。
ピア1インポーツも業績が悪い。
ホームデポとロウズも増収減益。
ホーム関連企業が軒並み業績を落としてまして、住宅関連市場は明らかに冷え込んでいることがわかります。
ただしボンベイとピア1インポーツは以前から業績が悪く、とするとこの市場そのものの冷え込みが与えるダメージはかなり大きいものと推測できます。
とくにピア1ですね。
7四半期連続赤字、正念場のピア1インポーツ
昨年度の第4四半期も減収減益、通年でも減収で赤字でした。市場は向かい風ですし、けっこう厳しい状況にあるんじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:35 PM | | トラックバック (0)
April 25, 2007
リミテッド・ブランズがアパレル事業売却を検討か
業績が良くないエキスプレスとリミテッドの売却を検討していると、衣料専門誌が報じたものです。買収を検討している企業名が2つ挙げられており、加えてアパレル事業の責任者ジェイ・マーゴリスによるマネジメントバイアウトの可能性もあるそう。価格は10億ドル程度となる見込み。
アパレル事業のスピンオフはここ数年言われてきていることなので驚くことではないのですが、もともとアパレル専門店チェーンとして巨大な企業となったリミテッドが、そのアパレルビジネスを売却するという話しが出るところに、この企業の凄さというか価値を感じるのですね。
06年度通年の事業部ごとの細かい結果はまだ資料として出ていないのですが、2月に発表された第4四半期の決算によると、ビクトリアズシークレットが既存店成長率10%増、バス&ボディワークスが既存店成長率9%増、一方のアパレルが1%増で、アパレルの数値の低さが目立ちます。これでも業績は改善しているほうなのですが、いまだに不採算店舗が多く、今年度の増床率はマイナス12%となってます。
新フォーマットを開発(または買収)し、成長させ、スピンオフする、これがリミテッドの歴史です。レーン・ブライアント、ラーナー・ニューヨーク、アバークロンビー&フィッチ、リミテッド・トゥー、ストラクチャー、等々売却したフォーマットの枚挙に暇がありません。
一方、ビクトリアズ・シークレット、バス&ボディワークスに加えて、C.O.ビゲロウ、ラ・センザ、ホワイト・バーン・キャンドル、ヘンリ・ベンデール、ディーバ・ロンドンと、現在もたくさんのフォーマットを抱えています。
衣料にこだわらず大きな意味での‘ファッション’をベースとして、ギャップのようにフォーマットを固定させず、柔軟に姿を変えてゆく。フラッグシップも売却対象として俎上に上げてしまう。はやりすたりの激しいこの業界では、リミテッドによる変幻自在な成長戦略のほうが優れていると考えています。
ちなみにいま私が注目しているのがC.O.ビゲロウ。高級パーソナルケアの専門店フォーマットという、非常に斬新でユニークなフォーマットです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:24 PM | | トラックバック (2)
April 24, 2007
靴専門店チェーンによるM&A攻防
シューズ専門のチェーンストア、フットロッカーが同業のジェネスコに対して株式の公開買い付けによる買収オッファーを宣言したのですが、昨日ジェネスコが正式に拒否する意思表示をしました。
フットロッカーは今月初頭にM&Aを提案したのですが、ジェネスコから回答が無かったため先週公開買い付けに踏み切った経緯があります。敵対的というわけではなく、Unsolicitedですから‘求められていない’買い付けによる買収です。
一方のジェネスコ側には買収オファーを受ける気がまったくないようで、買収オッファーを黙殺し、痺れを切らしたフットロッカーが公開買い付けに踏み切った、というように見えます。
今後はフットロッカーが買い付け価格を上げるか、またはバイアウト企業が出てくるというシナリオが考えられます。一回の拒否だけでやめるとはかんがえづらい。
ジェネスコはトータル2,000店舗という規模のチェーンストアですが、店舗名はいくつか持っていて、そのうち知られているのはジョンストン&マーフィーでしょう。
一方のフットロッカーは世界中に4000店舗を展開していますが、ナイキ依存度が高いため、業態の多角化をはかることが焦眉の急で、これがジェネスコ買収へ動く動機となってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:29 PM | | トラックバック (0)
March 22, 2007
クレアーズもバイアウト
ガールズアクセサリーの専門店チェーン(約3,000店舗)で日本にも進出しているクレアーズを、バイアウト企業のアポロが資本買収することを発表しました。
総額はおよそ31億ドル、発表前の株価に対して支払うプレミアムは7.3%です。
クレアーズは非上場化を検討していることを明らかにしていたので、やっと決まったということなのですが、また小売企業がバイアウトか・・・という感想を持たざるを得ません。
クレアーズは基本的には業績は悪くないのですが、昨年半ばごろから既存店成長率がじりじり落ちているんですね。特に年末はフラットで、歳末商戦が良くなかった。
不採算店舗が増えてきたのでこれからスクラップに着手しよう、そのために不動産資産の扱いに長けたバイアウトの手を借りよう、まあ、そんなところじゃないかと推測してます。
ダラーゼネラルと同じような動機ですね。
プライベート・エクイティ・ファンドなどとも呼ばれますが、ほんとうに登場する機会が増えてきました。ビジネスモデルとして完全に定着したということでしょう。230億ドル(1ドル120円換算で2兆7600億円)もの金額をファンドとして持つ最大手のブラックストーンには上場という話も出ているくらい。
小売業はバイアウト案件としてピッタリなので、これからもニュースになる機会が増えるのではないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 02:28 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
December 15, 2006
7四半期連続赤字、正念場のピア1インポーツ
ホームファニッシング専門のチェーンストア、ピア1インポーツが第3四半期に7,200万ドル強の赤字を計上、7期連続の赤字を記録しました。通年で赤字を計上しても、四半期ベースでは黒字が混ざっていることが多いもので 、7四半期連続赤字はかなり深刻です。
実はこの5月に資本売却も含めて戦略的選択肢を模索するというようなことを言っているんですが、手が打てていないというのが現状。噂ではオランダの投資家が興味を持っていると言われているのですが。
きわめてエスニックなホームファニッシングで一世を風靡した企業なのですが、飽きられてしまったのだろうと私は思ってます。またコストプラスというコピー企業が存在するのですが、こちらが結構頑張っていて競合問題もある。
この歳末商戦で赤字を出すと8期連続、2年間ずっと赤字となるわけで、ピア1インポーツは正念場を迎えています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:23 PM | | トラックバック (0)
April 12, 2006
JCペニーとセフォラがアライアンス
この秋からJCペニー店内にセフォラがStore wihin a store(店舗内店舗)タイプで出店するという公式発表がありました。
セフォラは現在125店舗を北米に展開していますが、JCペニーではこれら既存店舗の売れ筋をMDするとのこと。またネット販売でもコラボレーションするとのことです。
JCペニーには、「JCペニーのポップアップストア」でも指摘したとおり、若年層を取り込みたい、またはイメージアップを図りたいという思惑があります。
当然セフォラには、売る場所を広げることでもっと認知度を上げたいという意図がある。
言われてみればなるほど、これはあり得るなというアライアンスではあります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 03:34 PM | | トラックバック (0)
February 21, 2006
ラジオシャックCEOの学歴詐称スキャンダル
ラジオシャックとは7,000店舗近くを展開する家電チェーンです。
平均140坪程度の店舗面積に、約3,600アイテムを揃えるフォーマットで、簡単に言うと、ご近所の家電屋さんのチェーンバージョン、といったところでしょうか。
ネイバーフッドショッピングセンターの例えばスーパーマーケットの横に出店したり、核店舗のないストリップセンターに出店したり、モール内にあったりと、あまり出店場所を選ばないフォーマットと言えるかもしれません。
例えばボタン電池の品揃えは、たぶんどのリテーラーよりも豊富だと思います。
ドラッグストアでもライトエイドあたりはけっこう揃えているんですが、ラジオシャックには勝てない。
で、この電池が安くない;荒利益率はかなり高いと思われる。
小商圏型のビジネスとして食品やドラッグが注目を浴びがちですが、家電にもこういうニーズがあるわけです。
日本だと、メーカー系列の○○ショップとか、パパママストアが、このニーズを満たしているんでしょう。
さてこの企業、昨年CEOが変わり、体制が一新されたのですが、この新CEO、履歴書には学位を持っていると記してあったのですが、実は大学を卒業していなくて持っていないということを、ローカル紙がすっぱ抜いたんですね。
さらに、酒酔い運転で2度も捕まった経歴まで暴露されてしまった。
間が悪いことに、業績が大幅減益で、最大で700店舗閉鎖というリストラプランに取り組もうとしているときと重なってしまい、求心力が疑問視されてしまった。
結局、辞任しました。
10年前に前CEOにスカウトされて入社したそうですが、まさか公衆にさらされる公開企業のトップになるなんて思っていなかったんだろうなあ。
軽い気持ちで、履歴書を書いてしまったに相違ない。
ほんとうにつまらない詐称で、大きなチャンスを棒に振ってしまいました。
正直に生きたいものですね(^^)
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:59 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)
February 02, 2006
世界最大のマタニティショップがオープン
1万スクェアフィート(約280坪)のマタニティ専門ショップが、マンハッタンのマジソンアベニューに2月1日にオープンしました。店舗名はディスティネーション・マタニティ。
わざわざ記事として乗っけた理由は、これを運営している会社(マザーズ・ワークス)が、1600店舗を持っている上場チェーンストアであるということに驚いたからです。
マタニティというくくりで、1600という専門店チェーンが存在するということを、私は知りませんでした。
アメリカの奥は深いのです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 04:49 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)





