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May 20, 2010

[セイフウェイ] foursquareと提携してプロモーションを実施

今日はセイフウェイのニュースを二つほど。

まず一つ目。
昨日の株主総会でCEOのスティーブン・バードがプライシングについて言及しました。
「競合企業群より2%高かった価格を、メインとなる競合企業よりも安く設定した。また二番目に大きな競合企業より2%安かった価格を4%安くした」

この競合企業は"Conventional competitor"と表現してまして、どの企業のことを言っているのか、分かるようで分からない。伝統的なスーパーマーケットということならクローガーとスーパーバリュ、いつもの競合企業という意味ならウォルマートとクローガーということになります。
ただウォルマートよりも安くなるということは有り得ないので、おそらく前者でしょう。

ただどういう尺度なのかも分からない。セイフウェイの販売管理費率は25.3%でダントツに高く、20%を切っているウォルマートやクローガーよりも売価が安くなるということはありえませんので。

セイフウェイも他社同様に大きな値下げをしてますので、これをアピールしているものと思います。


二つ目はユニークなプロモーションの話。
ジオメディア、またはロケーションサービスと呼ばれているソーシャルネットワーキングサービスが最近注目を浴びています。GPSを使って、店舗や空港など"場所"で登録し(チェックインと呼ぶ)、そこにいる、またはいた人たちと何かを共有するサービスです。
最近急速に伸びているのがfoursquareというサービスで、iPhone用のアプリを使ってチェックインするといろいろな種類のバッジをもらえる遊びでなのですが、一つの場所で一番チェックインしている人はメイヤー(市長)という"栄誉"あるバッジがもらえます。

セイフウェイがこれを利用、自店内のスタバでメイヤーを持っている人にフラップチーノの1ドル割引を提供するというプロモーションを始めました。期間は6月28日までです。

店舗内スタバのメイヤーになると言うことは、セイフウェイ店舗に頻繁に来ていることを意味していますから、この人にプロモーションを提供するというのは理にかなっています。


このジオメディアとロイヤルティマーケティングを絡めると、いろいろな何かが起こりそうなんですよね。
ベストバイとメイシーズがこれを考えているようです。

ただジオメディアをプロモーションに実際に使うのはおそらくセイフウェイが最初の企業だと思うんですよね。
ということで記録として残しておこうと思いましてこのネタをエントリーしました。


トゥイッターR2Link

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:16 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)

April 8, 2010

流通各社が環境テーマでプロモーション企画を続々投入中

今年のアースデーは4月22日、始まってから40周年目だそうです。
この日に合わせて、環境に関連する企画を各社が実施し始めました。

クローガーはマイバッグのデザインコンテスト、4月12日~5月21日までネットで一般からデザインを募って、1等になったデザインは実際にバッグに使用され、さらに1000ドル相当のギフトカードが提供されます。

ターゲットは全店舗にリサイクリンボックスの設置を発表しています。紙、ペットボトル、携帯電話、プリンターカートリッジ、などを投げ込めるボックスを店の前に据え付けます。

小売企業だけではなく、メーカーもプロモーションを企画しています。大きいのはP&Gのフューチャー・フレンドリー企画、すでに存在する商品の中からエコな商品を選別して、まとめてプロモーションするというアイディアです。
これについては先月エントリーしましたね。
[プロクター&ギャンブル] 環境テーマのプロモーションを全米展開

実はいまウォルマートのサステナビリティ・イニシアチブについてのレポートを作成中でして、先月ベントンビルに行ったのもこれが目的でした。

エコムーブメント、アメリカで波が確実にうねりはじめているのを感じます。
環境に疎いアメリカ人も少しずつ変わりつつあるようです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:41 AM | | コメント (0) | トラックバック (0)

February 5, 2009

[インストアプロモーション] ニールセンがP.R.I.S.Mの開発を延期

先月半ばにウォルマートが脱退し、その行方に注目が集まっていたP.R.I.S.Mの開発が延期されました。母体となっているニールセンが発表したもので、各社の業績が芳しくない中、予算的に継続が難しくなったと説明しています。

包括的なデータを採集するために企業サイズによって年間10万ドルから100万ドルを出費しなければならず、これがいまの経済状況では大きな負担になってしまうというわけですね。

継続的に人が店頭で確認するという作業が必要で、これがコスト高の要因となっているようです。

もちろん、ウォルマートがいなくなっちゃったというのも、大きいのでしょうね。巨大なデータ提供元というだけではなく、大きな資金サポーターでもあったわけですから。

非常に期待値が高く、私も店頭販促に新しい何かがもたらされるのではないかと思っていたので、残念です。
経済が戻ったらまた復活して欲しいと思うのですが、こういうイニシアチブは一度空中分解すると元に戻すのはけっこう難しいのですね。

ちょっと先を行きすぎていて余計なコストがかかりすぎていたような気もするので、少し修正して別の角度からまた実現を目指して欲しいのですが、どうでしょう。アメリカで止まっている間に、日本で進めてしまうという案もありそうですが、先導する企業がいそうにないので難しいかな・・・。


参考までに。
ウォルマートがP.R.I.S.Mから脱退
店頭のメディア化イニシアチブ

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:41 PM | | トラックバック (0)

January 13, 2009

[店頭販促] ウォルマートがP.R.I.S.Mから脱退

今回はちょっtテーマを変えます。
何回かエントリーしてますが、店頭をメディアとして捉えて、GRPのような店頭販促の評価指標を作ろうというパイロットが動いてます。
店頭のメディア化イニシアチブ

ウォルマート、ターゲット、Kマート、クローガー、ウォルグリーンといった大手小売企業16社、P&G、クラフト、ユニリーバなど大手メーカー30社がコンソーシアムを組んでます。名称は『P.R.I.S.M(Pioneering Reseach for an In-Store Metric)』

昨年末ですが、ここからウォルマートが抜けました。
もともと最後までコミットしないとしていたらしいですが。ウォルマートがPOSデータをニールセンなどの分析会社に提供していないことは知られてますが、このポリシーの一環だそうです。

実はウォルマート自体は、スマートネットワークでDS-IQという独自の評価指標を作ろうとしてます。イニシアチブにまず参加し、何やってるのか学習し、独自で実施するための参考とし、学ぶものがなくなったからやめちゃった。ウォルマートの過去を鑑みると、そういう可能性をすごく感じますよね。


このP.R.I.S.M、すごくユニークで興味を持っているんですが、ウォルマートがいなくなったことがどう影響を与えるのか、別の意味で興味津々です。

続きを読む "[店頭販促] ウォルマートがP.R.I.S.Mから脱退" »

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:11 PM | | トラックバック (0)

September 30, 2008

[プロモーション] クーポン使用率が15年ぶりに増加

アメリカではクーポン使用がかなりポピュラーです。
新聞折込に入っているクーポンを切り取り、店頭で使用してもらって割り引くわけですが、アメリカではごくごく一般的なあたりまえの販促手法となっています。使用率が高くない、不正が多い、コストがかさむ、などなどこのアナログな販促は決して効果が高いとは言えないのですが、あまりにもアメリカ人の生活に浸透していて、各社やめるにやめられない、という状況であります。

この使用率が15年ぶりに増加したという調査結果が出ました。
調査の主体はユニリーバ、4万7,000人を対象としています。

第1四半期における売れ個数に対する使用比率が7.4%で、昨年同時期の7%が0.4パーセントアップ、この使用比率は92年から毎年下げ続けてきたものなのだそうです。


理由は少しでも節約したいという消費者マインドが強まっていることが一番大きいのですが、メーカーがこの機にクーポンを強化していることも理由としてあるようです。


景気の悪化はクーポン使用率にも影響を及ぼしています。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:15 AM | | トラックバック (0)

September 11, 2008

[プロモーション] ネットで動画を活用する

ホームページ上で料理のレシピを動画で紹介する企業が出てきました。

Hy-vee

Wegmans

Whole Foods
ホールフーズは動画をメインに据えたブログですね。

こういうのもあります。
CEOが動画で語る

動画をどう使うか。
プロモーションのキーワードになってきていると思うのですが、日本の小売企業の取り組みはまだまだです。


###


追記:ウォルマートがマーケットサイドをサンディエゴに作るという話はけっこう信憑性が高そうです。どうやらそういう話は業界ではもうすでに流れていて、全国紙がそれを追認したかっこうとなっている。南だけではなくて北カリフォルニアにも出すプランがすでにあるそう。どうも、スーパーセンターが反対にあって出づらくなって、ネイバーフッドマーケットよりもさらに出店しやすいマーケットサイドをカリフォルニアで使う、という目論見があるような気がしています。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:54 AM | | トラックバック (0)

September 4, 2008

[ウォルマート] スマートネットワークの導入開始

ウォルマートがインストアTVのネットワークを利用して本格的にコマーシャルを流し始めたのは99年のことでした。このアップグレード版であるスマートネットワークの導入をオフィシャルにリリースしました。数週間前から情報は出ていたのですが、公的な発表です。

バージョンアップのポイントが何かというと、モニターごとに異なるコンテンツを流すことにあります。各モニターへのデータの流れをインターネットプロトコルに変えたのが2006年、これによって技術的にはすべてのモニターに異なるデータを流せるようになった。

私は自分のセミナーで、たぶん近い将来すべてのモニターで異なるコンテンツを流し始める、日本の小売業も早急にベンチマークすべきだ、ということを言ってきました。でもただまだ先のことだろうと思っていたので、ちょっとびっくりしてます。

もう一つのポイントは、主要エンドにもモニターを設置して、流すコンテンツと販促商品とシンクさせることにあります。日本の場合、各メーカーがそれぞれバラバラに持ち込んでバラバラにコンテンツを垂れ流すというカオス状態となっていたりしますが、これをシステマチックに実現してしまうわけですね。さらに結果を評価する仕組みも作る。
ちなみにこれ、エンドやカテゴリーのロケーション管理ができてないと実現不可能でして、そういう観点からすると日本で同じことができる小売企業は希少と言えます。

約2,700店舗に設置されているトータル2万7,000個のモニターを集中管理する。2010年までに完了するそうです。


このシステムに興味をお持ちの二社からのご依頼で本件についてのレポートを書いたこともありますが、日本でもこれから少しずつ広がって行くことでしょう。デジタルサイネージ自体はすでに普及してますが、小売企業の一括管理下によるネットワーク化と、各モニターのコンテンツとプロモーション評価指標を連動させるということは、いかなる日本の小売企業もできてません。

アメリカでもこのレベルはウォルマートだけです・・・ウォルマートの進化は止まりません。


本件、書くことが多いので、流通eニュースにまとめようと思ってます。

###

追記:クローガーがウォルマートを追ってます。ラルフスのデジタルサイネージをご参照ください。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:15 PM | | トラックバック (0)

May 21, 2008

[フレッシュダイレクト] フラットな定額配送料プランを導入

アメリカでは大手スーパーマーケットのほとんどがネット販売を導入しています。一方、ピュアなネットオンリーのスーパーマーケットは一時ブームと化して企業が輩出したのですが、ほとんどが消えてなくなりました。

その中で、ネットオンリーのスーパーマーケットとして唯一成功している企業が、フレッシュダイレクトです。NYを基盤としているのですが、高い人口密集度によるデリバリー効率と、配送料といったエキストラをあまり気にない豊かな層が多いことと、商圏の拡大に慎重な姿勢が、成功へと導きました。ビルひとつ隣にデリバリー範囲を広げるだけでも、綿密な調査分析をするのだそうです。

さてこの企業が、配送料をフラットにする価格体系を導入しました。6ヶ月間で59ドル、12ヶ月で99ドル、これを支払うとその期間中はいくらでも発注できるというシステムです。

食品のように繰り返し買わねばならない商材の場合、こういうインセンティブは機能するかもしれませんね。一回支払ったらその期間中はしばられるわけだから、顧客のロイヤルティに貢献することでしょう。
もちろん、配送料をプロフィットセンターにできなくなるとか、予期できない燃料費の高騰が首を絞めるとか、ネガティブな要素も考えられますが。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:20 AM | | トラックバック (0)

February 26, 2008

[クローガー] インストアTVネットワークを開始

KTVと呼ぶ店舗向けのTVネットワークの開始を発表しました。

○各リージョナル本社にスタジオを設置しブロードキャスト用のスタッフを雇う
○対象は社員、顧客、ベンダー、コミュニティ
○ライブ、またはオンデマンド形式、オリジナルのコンテンツを放映スケジュールに従ってブロードキャストする
○ポータブルカメラを利用して、例えば地域イベントを撮影するなどスタジオの外にも出てゆく

対象が4つある点がおもしろい。いろいろなテーマでコンテンツを作り流してゆくというわけです。あるときは売場にあるモニター向けかもしれないし、あるときはバックルームの店員向けかもしれない。

これからコミュニケーションツールとして映像がどんどん使われてゆくと思います。例えばイントラにしても、電話やメールに加えて映像をどんどん使ってゆく時代になるでしょう。そのために、リージョナル本社別にスタジオを作るという時代になってきている。
設置コストやデバイスなどトータルとしての管理費が安価になってきたというのもあるでしょうね。

ちなみにインストアTVで最も進んでいるのはウォルマートです。

もう一つちなみに、日本では各メーカーがモニターをバラバラに店内に設置しており、当然映像にも統一感がまったくなくて、それがどんどん増える傾向にあり、私は個人的に日本の店舗状況はカオス化しはじめているように感じてます。

ウォルマートやクローガーのように、そろそろ小売企業側がイニシアチブを取ってコントロールするときが来ているように思うんですが、どうなんでしょう。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:49 PM | | トラックバック (0)

September 12, 2007

ニーマン・マーカス、100周年記念ビデオをYouTube

高級百貨店のニーマン・マーカスが、創立100周年記念のビデオをYouTubeに載せてます。
Neiman Marcus - The Mystique Part 1

同社は高所得層でもさらに上層を顧客としてますから、何でYouTubeなの?という疑問がわいてくるところです。どうも、そういう人たちも見ているということもあるのですが、20〜30台の超高所得層というのもいて、この若いお金持ちにもアピールしたいという思惑があるようなのですね。
最近Cuspと呼ぶ若年層ターゲットのフォーマットを開発しており、これも同じ流れのようです。


ちなみにこのビデオ、★2つでレーティングが低い。
視聴数も24万くらいで、決して多くはない。
評価は高いと言えないようですが、どうなんでしょうねえ。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:38 PM | | トラックバック (0)

May 26, 2007

RFIDの賢い使い方

昨年末に、ウォルグリーンがRFIDを販促什器につける実証実験を終え、全店舗への水平展開を発表したことを記事にしました。
ウォルグリーンが水平展開を決めたRFIDの使い方

直近のレポートによると、現在1000店舗まで増えているそうです。サプライヤー数は18社。本部担当者がウェッブベースのインターフェースで結果をモニターでき、店長にはウィークリーベースで営業結果がレポートされる。

今後一年間で全店舗に導入するそうです。

RFIDについてはいろいろ言われてますが、こと単品につけるのは、現状ではメーカーにとっての費用対効果が悪くて、ゆっくりとしか進んでいない状況といえます。
しかし販促什器ならばROIが見込める。

こういうところから入っていけば、単品ベースの普及も楽になるのではないかと思うのです。そういう意味でウォルグリーンのイニシアチブは価値があると思ってます。

>>来週月曜日はメモリアルデーのためお休みします。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:27 AM | | トラックバック (0)

May 9, 2007

店頭のメディア化イニシアチブ

昨年6月に「ウォルマートとP&Gが店頭メディア実験から脱退」で店頭販促のベンチマークスタディについて報じました。その後9月にインストア・マーケティング研究所という組織が中心となってコンソーシアムを組んで10店舗での実験を開始していたのですが。今週初めに全米レベルのフェーズへと拡大するという発表がありました。

プロジェクトの名称は『P.R.I.S.M(Pioneering Reseach for an In-Store Metric)』コンソーシアムは、ウォルマート、クローガー、ウォルグリーンといった大手リテーラーと、P&G、ユニリーバ、クラフト、コカコーラといった大手メーカーによって編成されています。

年内には結果をレビューし、来年には分析データを公開できるそうです。

このイニシアチブ、我が国ではほんとど欠落している視点でして、大いに注目すべきだと思ってます。
店頭販促をテレビのGRP(gross ratings points、視聴率)のような計測可能なものにしようとするのが目的なのですが、日本の流通小売業界でそんなことが可能だと考える人はほとんどいないんじゃないでしょうか。消費者によるメディアの使い方が大きく変化している中で、'店頭メディア'というものを科学してもっと有効活用しようじゃないか、ということで、実におもしろい取り組みだと思ってます。

少なくともベンチマークスタディくらいは日本もアメリカと並行して進めてみてもいいんじゃないでしょうかね。
ぜひどなたか、やって下さい(^^)

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:00 PM | | トラックバック (0)

November 28, 2006

グローバルマーケターズ100社、1位はP&G

グローバルマーケターズ100社とは、広告支出の大きい企業のグローバルランキングです(Advertising Age社)。少なくとも3カ国でマーケティング活動をしていることが最低条件。

1位がP&G、2位がユニリーバで、CPGメーカーが上位を占めました。ただ1位と2位の差は2倍で、P&Gは図抜けてます。

小売業ではウォルマートが42位、カルフールが86位と2社のみ。

日本だけに限ってみると、やはり自動車メーカーが上位を占めているのですが、5位に花王、7位にキリンビールがいました。ちなみに花王は100社中41位で、ウォルマートの1つ上でした。

カテゴリー別ではトップが自動車ですが、2番目がパーソナルケア、ユニリーバとコルゲートが成長を引っ張ったそうです。

日本語で言う日用雑貨カテゴリーはけっこう広告支出が大きいのだなということは、意外な発見でした。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:55 AM | | トラックバック (0)

June 15, 2006

ウォルマートとP&Gが店頭メディア実験から脱退

Advertising Age誌が、ウォルマートとP&Gが'In-Store Advertising Study'の参加メンバーから脱退したと報じました。
この'In-Store Advertising Study'とは、POPAI(Promotional Product Association International、国際販促物協会)が実施しようとしてるベンチマークスタディで、テレビやラジオで使われるのと同じようなメディア基準を店頭販促に持ち込めるかどうかを考えようというものです。

例えば、ウォルマートは現在店頭でウォルマートTVというメディアを持っていますが、来店客数を考えると三大ネットワークに次ぐ規模になるといわれていて、じゃあこの店頭テレビで流すCMを1分間買う値段がいくらが適正なのか、といったことを研究しようとしているわけです。

P&Gが抜けた理由はイニシアチブを取れなくなったからだそうで、ウォルマートが抜けた理由は特定されていません。両社が抜けたことで、ベンチマークスタディの実施が延期されます。

ちなみにこの店頭広告の市場は、年間170億ドル規模なのだそうです。

さて、今回俎上に上げた理由は、2社が抜けたことを記事にすることにあるのではなくて、こういうスタディを実施しようとしているアメリカのおもしろさです。
テレビやラジオと同じような基準を店頭メディアに当てはめられないかを販促協会が実施しようとすることそのものがおもしろいし、そもそも店頭をテレビやラジオと同じレベルの広告メディアだと認識してみることすらおもしろい。

延期になったのは残念でした。なんとか実現して欲しい価値あるベンチマークスタディだと思います。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:28 PM | | トラックバック (0)

June 12, 2006

グローバルプロモーションの時代

6月7日付けのWSJ誌が、ウォルマートがワールドカップサッカーをネタとして世界中の店舗で販促イベントを仕掛けている姿を報じました。

アルゼンチン、ドイツ、日本、メキシコ、イギリス、アメリカと、各国でイベントを組んでいるわけですが、これをグローバルソーシング部門がバックアップしている。'各国の各店舗に沿った商品を供給するのは簡単ではない'、なんてコメントがありました。

またコカコーラ、P&G、アンハウザー・ブッシュ等のグローバルメーカーもコラボレーションしているとのこと。

メーカーはかなり早い段階からグローバル化を始めたわけですが、その受け皿となるリテーラーもここにきてどんどんグローバル化し始めており、従ってワールドカップサッカーのようなイベントがあると、グローバルに統一感あるプロモーションが組まれることになるわけです。

日本の小売企業は蚊帳の外ではありますが・・・そういう時代がやってきていることを、新聞を読んでひしひしと感じました。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 8:44 PM | | トラックバック (0)

May 10, 2006

ウォルマートが広告のネットエクスチェンジ設立を呼びかけ

ウォルマートを筆頭とする大手企業10社が(HP、マイクロソフト、フィリップス、トヨタのレクサス等)、全米広告主協会(ANA, Association of National Advertisers)主催のカンファレンスで、広告のネットエクスチェンジの設立を呼びかけました。

大手広告主から予算5000万ドルを集めて、エクスチェンジの実験を行う、ANAを母体として運営委員会を設立する、といったことを、ウォルマートのマーケティング部門の上級副社長がスピーチしたようです。

ここで言うメディアとは主にテレビのことで、要はコマーシャルの売買をネットでやろうじゃないか、ということです。
この分野の仕組みは40年以上前にできあがってそのまま何の変化も無く来た、ブラックボックスの多い領域である、もっと透明なものに改革しようじゃないか、ということです。

フォワードオークション;つまり複数の広告主が広告在庫にビッドすする、逆のリバースオークション;つまり複数のメディアが広告主の呼びかけでビッドする、という典型的な2つの取引を想定しているようです。
またEベイが取引プラットフォームのスキームをプレゼンした模様。

なるほど・・・広告にもエクスチェンジが適用できるかもしれないわけですねえ。これをウォルマートが引っ張っているところが、さらに興味深いです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:19 PM | | トラックバック (0)

May 9, 2006

ディズニーとマクドナルドの戦略的関係の変化と、肥満問題

 マクドナルドでディズニーのプロモーションを目にする、こんな光景は米国ではもはや当たり前なのですが、これが今年の末限りで見られなくなるようです。10年間の契約が今年末で終了するが、契約延長をしなかったそうです。完全に両社が袂を分かつわけではないようで、若干販促は残るようですが、今までのような契約ではなくなった。
 マクドナルドはすでにドリームワークスと新たな契約をしていて、シュレック3を店内販促するプランがすでに進 んでいるとのこと。

 さてこれをわざわざ今回俎上に上げたのは、昨日のLAタイムズが、子供の肥満問題から、ディズニーがマクドナルドから離れることを決めた、という業界関係者の話をメインに据えていたからです。つまり、イメージ問題によって、ディズニーがマクドナルドから離れた、ということです。
 両社ともに公的には否定していますので、真偽のほどは定かではありません。

 ディズニー自体がパーク内でフレンチフライを売っているわけだから、説得力はあまりない。ただマックのイメージが過去ほど輝いていないことは確かではあります。

 火の無いところ噂は立たないと言われますが・・・いずれにしてもそういう話が出てくるほど、米国の肥満問題は深刻化しつつあるということです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:33 PM | | トラックバック (0)

May 5, 2006

アイスコーヒー市場の可能性

 アイスコーヒーを飲む習慣というものを、アメリカ人はずっと持って来ませんでした。あんなおいしいものをなんで飲まないんだろうと思うのですが、こういう場合、だいたいメーカーの存在がその理由になると私は思っています。つまり売れると見込んで商品を導入する飲料メーカーがアメリカには存在しなかった、ということです。
 例えばアメリカでは洗濯物を物干し場で乾かすという習慣がまったくありません。これは、乾燥機が世帯に普及しきってしまったからであり、普及させたのはGEなどのメーカーに他なりません。だって、乾燥機というものが発明される前は、アメリカ人も洗濯物を外に干していたはずなんですから。
 干すという習慣をなくさせてしまうほど普及させたわけですから、メーカーの販促の勝利としか言いようがありません。

 最近になってようやくアメリカ人もアイスコーヒーを飲み始めました。仕掛けたのはスターバックスです。スタバはアジア商圏進出にあたって市場を調査し、アイスコーヒーなるものが売れていることを知って、これはチャンスがあると感じていた。そしてペプシと組むことで缶入りと瓶入りコーヒーを導入して成功した。店頭でも夏場になるとアイスコーヒーが飲めるようになりました。
 つまりアメリカではスタバがアイスコーヒーを飲む習慣を作った、ということになるわけです。DSCF3745.jpg

 右の写真は、ダラスのセントラルマーケット(HEバット)で見つけた缶コーヒーです。スタバのダブルショットとならんで、2つ別のアイテムが並んでいる。現状ではダブルショットはほとんどのスーパーマーケットやドラッグストアが品揃えしてますが、他の2つは珍しい。スペシャリティ型フォーマットならではと言えるのですが、3アイテム並べている企業は数が少ないでしょう。

 アメリカの缶コーヒー市場はまだまだ未成熟でして、これから浸透するにつれて日本のように商品が増えてくるだろうと思っています。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:16 PM | | トラックバック (0)

April 26, 2006

WIN-WINコミュニケーション

kitten using XOOPS」さんから、チックフィレのネクタイ販促に対してトラックバックをいただきました。
私がこのコメントを拝見して思い出したのは、ベニハナのロッキー青木のパフォーマンスです。ライブドアの堀江氏あたりの行動もこれに近いかも。
まあ派手な行動は一歩間違うと鼻白むもので、おっしゃるとおり、やっぱりスマートなのがいいですね。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:02 PM | | トラックバック (0)

April 24, 2006

チックフィレのネクタイ販促

先日ダラスのホテルでエレベーターに乗っていたところ、一緒に乗っていた方がかなり派手なネクタイをしていました。
一目で、ファストフードチェーンのチックフィレだなと分かる(笑)
他にも同乗者がいたのですが、そのうちの一人の女性が思わず、「ナイスなネクタイね」と声をかけました。
思わず声をかけざるを得ないほど、派手なネクタイだったんです。
皆さん、うんうん、みたいな感じで、場が一気になごみました。

すかさず彼は、ポケットからカードをみんなに配った。
一食分フリーの販促でした。
はあ〜、こりゃ見事だなと、思わず脱帽です。

派手なネクタイのおかげで声をかけられるということを、彼はもう最初から分かっていて、即座に販促するということも規定の行動だったのでしょう。
押し付け販促とは違い、ものすごくスマートで、店に行きたくなりましたよ。

あ、そういえば、つい最近日本のマックの方とお会いしましたが、こちらは名刺がユニークでした。
裏面にビッグマックなど一枚一枚異なるいろいろな商品がプリントされていて、かじったあとのように紙が少し欠けている。
アメリカに戻ってから、家族に見せびらかしてしまいました。

皆さん、頑張ってますね(^^)

続きを読む "チックフィレのネクタイ販促" »

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:02 PM | | トラックバック (0)

April 10, 2006

シニア向けシリアルの売り方

全米のスーパーマーケットで数年前からとてもユニークなシリアルが売られ始めています。
メーカー名はKashi、このメーカーはヘルシーなシリアルに特化した企業なのですが、いくつかあるブランドの一つ、Good Friendsには、対象をシニアと女性に絞りきった商品が存在します。
(ちなみに詳しくはしりませんが、Kashiという名前は日本語から取ったのかもしれませんね。 )DSCF3742.JPG

右の写真はクローガーのエンドに詰まれたシリアルです。クリックして拡大していただいてよく見ると分かりますが、パッケージに男女のカップルが使われているのがシニア向け、女性二人が並んでいるのが女性向けです。
味とスペックが若干違うのですが、共通点は大麦やふすまなどヘルシーな原料を使用していることにあり、相違点は2つ、ファイバーの量がシニア向けのほうが多く、女性向けにはレーズンが入っていることです。

さてユニークなのはパッケージなのですが、とくにシニア向けに私は興味を持ちました。

シニアに商品を売るときに、'この商品は老人向けです'と宣伝文句を書いたり、それが分かるような広告を作っていては、売れません。現代のシニア、またはこれから高齢化するベビーブーマーは昔に比べると非常にアクティブで、自分は年を取っていると思いたくない、思われたくない、という人たちです。
そういう彼らに対して、これはお年より向きです、としても、売れるわけが無いのです。

じゃあどうすればいいかというと、それとなく暗示する、微妙な作戦が必要となります。
このメーカーの場合、笑顔がはじけたシニアの男女を並べることで、この問題を解決しようとしています。パッケージのどこにも、これは高齢者向きです、などとは書かれていません。 写真によって、誰を対象としているのかを分からせようとしている。
ただこの商品のように顔を前面に押し出す商品というのは他に例が無く、ニッチに特化したメーカーならでは言えるかもしれません。

もう一つ大切なことは売り方です。

このエンドはコンビネーションストアのシリアル売場近辺からはかなり離れたドラッグサイド、ファーマシーの真向かいにありました。
つまりヘルスソリューションの一環として売っている。薬剤師が推奨するようなこともあるのでしょう。
シリアルをドラッグの視点で売るというのは、とても参考になると思います。

 

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:28 PM | | トラックバック (0)

March 22, 2006

JCペニーのポップアップストア

JCペニーがニューヨークのマンハッタンに、3月3日から28日までの期間限定で、広告用途の臨時店舗をオープンさせています。
こういう店舗のことを、米国流通業界の専門用語でポップアップストアと呼びます。

ディスカウントストアでは、ターゲットがこの店舗を利用することで知られています。

このポップアップストアは広範囲な広告キャンペーンの一環で、キャンペーンにはアカデミー賞のスポンサーも含まれたりしています。

さて同社のもくろみはと言うと、「おばあちゃんの店」というイメージからの脱却にあるとしています。
かなり予算をかけたキャンペーンではありますが、決して高級志向へとアップグレードするためのものではなく、あくまでもミドルクラスをターゲットとしつつ、古くなったイメージを変えたい、ということですね。

シアーズ同様、老舗であるJCペニーのイメージは古くなってしまった。
これをオーバーホールするわけです。

日本でたとえれば、衣料を強化したい(または熟年向きの店というイメージを変えるために)ヨーカ堂が、銀座の一等地に一ヶ月間だけの店舗を出すようなものです。

詳しくはアメリカ流通eニュースに書きましたが、こういう地道なマーケティング努力の積み重ねがあってはじめてアパレルは売れるものなのだ、ということなんです。

投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:03 PM | | トラックバック (0)

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