July 17, 2010
[セイフウェイ] プライベートブランドの広告キャンペーン
セイフウェイが持っている雑貨用のエコPBの名称は、ブライトグリーンと言います。このPBのうちの住居用洗剤ラインのマーケティングキャンペーンを実施しました。
Bright Green Clean Teamと呼ぶグループに、地元の団体や組織が加わって、コミュニティを掃除するというイベントです。
また登録してくれた人を対象に懸賞も実施しています。懸賞のサイトはこちら。
Bright Green Sweepstake
シアトルやフィラデルフィアといった7都市で、1都市あたり4日ぐらいを費やしたようです。
さてこのニュースを取り上げた理由は、スーパーマーケット企業が雑貨PBのマーケティングキャンペーンをしっかりと実施しているということと、やっていることがNBメーカー並みである点に注目したいからです。
食品を売るスーパーマーケットにとって雑貨はなかなか売りづらい部門であり、さらにPBとなるといっそう難しい。ましてや価格が若干高いエコPBですから、置けば売れるというものではない。
ではなぜアメリカのスーパーマーケットがこういう商材をしっかりと売っているのかというと、一つはNBメーカー並みの優れたマーケティング技術にその理由があるというわけです。
とりわけセイフウェイはマーケティングを主軸に据えている企業で、マーケティングの責任者がメーカーから来ていますから、やることがメーカー的です。
小売業にとってマーケティングは欠いてはならない重要な技術だと私は考えています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:37 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
May 21, 2010
[プロクター&ギャンブル] ネット直販を開始、狙いはマーケティング
プロクター&ギャンブルがネット直販を開始しました。サイト名はeStore、自社の商品を消費者に直接販売しています。1月に始めることを公にしていて、その後テストをしつつ、今月に入って公式公開にいたったというわけです。
目的は利益を上げることではなくてマーケティング、消費者動向を直接把握しようとするもので、獲得するインサイトは自社のブランドへ利用するだけではなくて、小売企業とも共有するとしています。
P&Gはネット直販にはずいぶん以前から自らの足を踏み入れていて、90年代末から例えばビューティケアのReflect.comや、TheEssentionals.comなどを作り、しばらく運営してスクラップしています。
なのでアメリカの流通業界においては珍しい事例ではないのですが、日本ではあまり聞かないことですよね。
今回はレビュー機能や、Facebookと連動するなど、今までとはまた違った取り組みを実施しているようです。
もう一つ面白い話。
ヨーロッパでブーツの商品をイタリアのファーマシーへ販売するというニュースが今月初めにリリースされてます。ブーツがイタリアのファーマシーに商品を売るためにP&Gの流通販路に乗せるというわけです。
ブランドはLaboratories Serum 7。
これってアメリカではターゲット、カナではショッパーズ・ドラッグ・マートが独占販売形式で売ってるブランドですね。つまり海外においては一つの独立したブランドとして売ろうとしているものでして、とすると今回の取り組みが成功すると、P&Gを使って海外で販路をこれから拡販するということがあるのかもしれません。
日本にも、商品で再上陸するかもしれない。
P&Gっておもしろい企業です。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:57 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
February 15, 2010
[ウォルマート] プロクター&ギャンブルと共同でテレビ番組をプロモート
先週末にWSJ誌が報じたところによると、プロクター&ギャンブルとウォルマートが共同で出資してテレビの2時間ドラマをプロモートするそうです。
単なる広告スポンサーとしてではなく、プロモートする、つまりコンテンツの内容に影響を及ぼすという点で取り組みが新しく、報道されたようですね。
目的は、ほんとうに家族向けのテレビドラマが近年見当たらなくなってしまったのだが、視聴者はこれを求めているということが調査で分かっており、二社が共同で投資してこのニーズに応える、となっています。
投資費用は450万ドル、両社の比率は明らかになっていないのですが、P&Gの方がかなり多いようで、対等というわけではなさそうです。
ですからこの日記のタイトルも本当はP&Gを頭に持ってこなければならないのかもしれないのですが、迷った結果、流通ブログなのでウォルマートとしました。
番組のコマーシャルはもちろん二社のみ、また番組内で商品が出てくるシーンを使うそうです。ウォルマートの場合はPBのグレートバリューでしょうね。
ちなみに番組名は"Secret of the Mountain"4月にNBCで放映予定です。
さて、ウォルマートはここ数年広告予算をかなり上げているんですね。もともと売上高に対する広告費率は極めて低く、上げたと言っても他社と比べるとそれでも低いのですが、しかし分母が大きいですから予算自体はかなり大きい。
参考までに2008年度の広告費は11億ドルで小売業界では1番、アメリカ全体では9位ぐらいではないかと思うのですが、昨年はさらにこれが上がったんじゃないかと言われてます。
またその使い方も昔に比べると洗練されてきていて、これはマーケティング担当役員のステファン・クィンがメーカー出身であることと無関係ではありません。
さらにメーカーとの共同広告をウォルマートは増やそうとしているのですが、ブランド主体としてウォルマートを従とする作り方で、メーカーからお金だけ取って小売主体のコマーシャルを作る業界でよくあるやり方を大きく変えています。
今回のテレビドラマのプロモートも、このマーケティング戦略変更の一環なのかなと感じています。
【追記】
明日より某小売企業の研修が来米し一週間ほどコーディネートです。セミナーが3回、少々ハードなスケジュールなので更新している時間が少なくなりエントリーが乱れると思いますが、ご容赦ください。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 11:42 AM | | トラックバック (0)
January 20, 2010
[プロクター&ギャンブル] ネット販売サイトをオープン予定
先週、P&Gが直販サイトをオープンさせるプランを持っていることをWSJ紙が報じました。P&Gの商品のみを販売するネット販売ビジネスで、サイトはwww.pgestore.com、まだ公開されおらず、近々オープンする予定のようです。
目的はリサーチ、またはマーケティング、消費者とダイレクトにつながることで何かを得ようとしているわけです。
名称は失念しましたが、P&Gは自社のビューティケア商品を売るサイトを以前持ってましたね。これはもう閉鎖されてます。またイギリスではネットスーパーに投資してます。
加えるに、以前エントリーしましたが専門店チェーンのArt of Shavingを買収したり、洗車ビジネスを買ったりと、消費者とダイレクトに接するビジネスは結構展開していまして、今回のプランはその延長線上にあると理解すると分かりやすいです。
つまりP&Gとしては珍しいことではない。
ただ日本も含めたメーカーの世界の常識に照らし合わせると、少々珍しいと言うことになるわけです。
P&Gはそういう企業です。
P&Gはエスノグラフィー的なアプローチをこの10年ぐらい強めてます。
簡単に言うと、消費者の生活の中にまで入り込んでその行動を深く理解しようとする手法で、調査を主体とする従来のマーケティング手法からさらに一つ突っ込んだやり方です。
CEOみずからが消費者の家に行って、消費行動を観察し、分析し、理解する。
P&Gは実はこれをやってます。
さらに、新興国では小売の店員として社員を派遣して流通を理解しようとまでしています。
つまりネット販売も含めた一連の動きはおそらくエスノグラフィー的な発想から出ているんじゃないかというのが私の理解なんです。
そしてこの手法を採用している小売企業がテスコ、ということになります。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:22 PM | | トラックバック (0)
January 12, 2010
[フレッシュ&イージー] ダンハンビーUSAとビジネスの可能性について協議中
業界誌が報じたところによると、フレッシュ&イージーがダンハンビーUSAとビジネスの可能性について協議しているのだそうです。
ダンハンビーはテスコが84%を所有する子会社で、同社のロイヤルティマーケティング(LM)を支えている企業ですね。アメリカではクローガーと50:50でダンハンビーUSAを設立して、クローガーのLM戦略を成功に導きました。
いまはクローガーだけではなく、他社にもサービスの提供を開始しています。
昨年、このダンハンビーUSAの本社を訪問し業務について詳しく聞く機会がありました。ここには詳細は書きませんが、実にパワフルな企業でした。
フレッシュ&イージーのティム・メイソンCEOはテスコのLMをダンハンビーとともに成功させた立役者で、アメリカ進出時もメイソンが責任者だと言うことで、LMについてずいぶん言われたものでした。メイソンはすべて否定してました。
ところがここに来て考え方が変わってきたのかもしれませんね。
フレッシュ&イージーの一店舗当たりの売上高と、導入とランニングコストを考えると、店舗数が一定量に達しないとペイしません。その店舗数にそろそろ到達してきたということなのでしょうか。
ただあのモデルはEDLPだからこそというところがありますね。
LM入れると値下げ販促が増えて、作業コストが増大しますから、モデルが壊れる可能性がある。
ただし協議中のサービスがLMだとは断言していません。
ダンハンビーUSAのCEO、エドウィナ・ダンは業界誌の質問に対して、「LMかどうかをここで断言することはできない、社外秘だ」、とコメントしていて、ひょっとするとLMではない別の分野なのかもしれません。
課題は大株主で主要クライアントであるクローガー、フレッシュ&イージーとは傘下のラルフスが競合してますから、簡単に事が進むということはありえません。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:09 PM | | トラックバック (0)
December 30, 2009
返品シーズンの開始
クリスマス翌日の12月28日に、「返品シーズンが始まった」というタイトルの記事がありました。あ、そう言えばそうだよねと納得する記事なのですが、アメリカの文化と流通業界を象徴しているようでおもしろいです。
アメリカ人にはレシートを付けてプレゼントをする人が多いんですね。気に入らなかったら返品して現金に換えてね、と。
この文化を反映し、金額が表示されていない返品専用のシートを、レシートと伴に発行する小売企業もいるぐらいです。
ギフトカードが普及したとは言え、まだまだ現物でプレゼントする人は多いですから。
ウォルマートなどの繁盛店は返品専用のレジをこの時期だけオープンさせたりします。
また当然のことながら盗品の返品もこの中には含まれるわけです。
NRF(全米小売業連盟)の試算によると、今年の歳末の返品にかかる総コストは27億ドル、年間では96億ドルにのぼるそう。このうちの6.4%が犯罪がらみだそうです。
日本にも"モンスターカスタマー"がいますが、総体として申し訳ないから返品はしないという文化がありますね。その分日本の流通業界では返品による負荷が相対的に低いように思います。アメリカの場合、返品に対するこの日本的な感情がないため当たり前の権利として返品しますので、どうしても増える傾向がある。
それと競合が返品を増やす、とも言われます。つまり差別化としてゆるい返品条件を提供する企業が競合が厳しいと増えるんですね。
ただここ数年、全体として返品に対しては厳しい条件を付ける方向にあるように感じてます。許容範囲を超えてしまった、ということかもしれません。
<追記>
明日の12月31日と、年始の1月1日~3日はお休みをいただきます。
また来年もごひいきに。
良いお年をお迎えください。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 2:08 PM | | トラックバック (0)
September 23, 2009
[ブランド]グローバル・ブランド・ランキング、弱い小売業界
ビジネスウィークとインターブランドが恒例のグローバルブランドのランキングを発表しています。
オリジナルはこちら。
Best Global Brands
まず10位までを書き出すと・・・
1:コカコーラ
2:IBM
3:マイクロソフト
4:GE
5:ノキア
6:マクドナルド
7:グーグル
8:トヨタ
9:インテル
10:ディズニー
そして、100位までからリテーラーを抜き出すと・・・
21:H&M
28:イケア
43:アマゾン
50:ザラ
78:ギャップ
他国では別名で展開している場合はグローバルブランドとは見なされないため、ウォルマートのような企業は入ってきません。たとえばジレットが13位にランクされているけれど、当然のことながらこのブランドを所有するP&Gはランクされてません。
リテーラーは21位のH&Mが最高位、グローバルで見ると案外リテールブランドは弱いです。
またもちろん日本の小売企業は入ってませんし、日本のメーカーは車、家電、そして任天堂ぐらいなもので、食品や雑貨メーカーは入ってません。
いいものは作ってるけど、ブランド力が弱い日本、といったところでしょうかね。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:05 AM | | トラックバック (0)
April 21, 2009
[ブランド] 2010年までに消えるブランドは?
ネットで証券市場に関するオリジナルコンテンツを流している12/7Wall Stというサイトが、おもしろいネタを提供してます。2010年までに消える可能性の高いメジャーなブランドというタイトルで、12ブランドを俎上に上げています。
弱っている100ブランドをまずピックアップし、その中から財務情報、専門家の分析、競合環境などを勘案して、売却されるような可能性の高いブランドを12個まで絞ったそう。
バジェット(レンタカー)、ボーダーズ(小売)、クロックス(フットウェア)、サターン(車)、エスクワイヤ(雑誌)、オールドネイビー(小売)、アーキテクチャル・ダイジェスト(雑誌)、クライスラー(車)、エディーバウアー(小売)、パーム(モバイルデバイス)、AIG(保険)、ユナイテッド(航空)
例えばエディバウアーは今年の半ばまでには倒産する可能性があるとしているのですが、そう言えば商品に魅力がなくなって久しいなあ、なんてことをこの記事を読んで思いました。
消える消えないの予測の精度うんぬんはまあここではおいて、あらためてこういうリストを見ると弱っているブランドというものを再確認できていいですね。
食品や雑貨の商品単位でこういう分析があればおもしろいのですが・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 10:45 AM | | トラックバック (0)
August 22, 2008
[ダンハンビー] メイシーズと顧客データ分析で独占契約
ダンハンビーUSAがデパートメントストアのメイシーズと独占契約しました。もちろん提供するサービスはロイヤルティ・マーケティング、ここでの'独占'という意味は、他のデパートメントストアの仕事をしない、という意味です。
ダンハムビーはテスコの関連会社で、テスコのロイヤルティ・マーケティングを成功させた立役者ですね。このブログでも何回か書いてます。
これがアメリカでクローガーの仕事を受注し、徐々にビジネスを拡大しているのですが、デパートメントストア業界に進出というのはけっこう驚きました。スーパーマーケットでのノウハウを、ファッションに援用するというわけです。
今回のリリースでもうひとつ驚いたことがあります。ダンハンビーUSAにクローガーが出資している。'ダンハンビーUSAは英ダンハムビーとクローガーのジョイントベンチャーだ'とあるので、結構な比率で出資してそうです。
ということは逆に言うと、アメリカにおいてはクローガーの関連会社がロイヤルティマーケティングでビジネスを拡大し始めている、という言い方もできるわけですね。
それと、メーカーとのビジネスを強化するというニュースもある。P&G、ペプシ、キンバリークラーク、ゼネラルミルズ等の大手メーカーを顧客とし、メーカーだけで1億7500万ドルを年内に売り上げる、そうです。
メイシーズ、独占契約だから相当なお金を投じていますよね、たぶん。
そのお金を、現場のモチベーションをあげることに使うほうが、効果が高いような気がします。メイシーズの業績は低迷してますが、売場の店員たちを見てると、ああこれじゃあなあ、と思うことがしばしばですから。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:32 AM | | トラックバック (0)
December 24, 2007
「店舗進出だけではないテスコの米国事業、ダンハンビーとクローガーの関係」Vol.11,No.52
アメリカ流通eニュース
英テスコが店舗による進出に先立って10年以上にわたり、アメリカにオフィスを持ってフィージビリティスタディをしていたことは知る人ぞ知る事実なのだが、その間店舗に関する研究調査をしていただけではなかった。
具体的な事業を2つ展開していたのだが、1つ目がネット販売ノウハウのセイフウェイへの提供で、これは店舗での進出が決まった段階で提携関係が解消されている。2つ目がロイヤルティデータの分析ビジネスで、クローガーからの依頼を請け負ったのが02年のことで、こちらは現在も関係が続いている。
分析しているのはダンハンビーというテスコの子会社だ。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:40 PM | | トラックバック (0)
December 6, 2007
期間限定プロモーションの流行
先月初頭にこういう記事をエントリーしました。
[ターゲット] 年末商戦に期間限定プロモーション
今年はどうやら、この限定販促が流行のようです。ロイターの配信記事によると...。
▼先週トイザラスが金曜の夜と土曜日の午前中に限定して、マッテルのバービー3割引。ハスブロのMrポテトヘッドを4割引、を実施。
▼JCペニーは土曜日のみ有効のクーポンを発行。
▼アンテーラーロフトは同じく土曜日に限定して100ドル以上の買い物に対して2割引を提供。
▼オールドネイビーは12月6日までなら2割引を実施。
▼メイシーズは11月28日〜12月3日の期間のみ10〜20%割引のメール販促を実施。
こういうのもありましたね。
[ベストバイ] ロイヤル顧客を特別イベントに招待
これは対象顧客も絞ってますが、一日だけですから期間限定という意味では一緒です。
みんな横並びでやってるのが、おもしろいですね。こういうのにも、流行があるということが分かります。
各社の意図は、クリスマスぎりぎりまで買い控えられるのを防ごうということだろうと思うのですが、効果のほどは現時点では不明。歳末商戦はまだはじまったばかりです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:14 PM | | トラックバック (0)
November 26, 2007
「クチコミマーケティングの市場規模は10億ドル」Vol.11,No.48
アメリカ流通eニュース
クチコミをマーケティングの一手法と捉えたとき、いったいいくらぐらいの市場となるのだろうか。調査によると、9億8100万ドルなのだそうだ。
クチコミマーケティング協会(Word of Mouth Marketing Association、略称WOMMA)が今月中旬に開催したカンファレンスにおいてリリースされたレポートでは、01年には7600万ドルに過ぎなかった市場が急成長、今年は対前年比37.6%増の13億5000万ドルと10億ドルを超え、そして2011年には37億ドル市場になるだろうと予測している。
続きを読む "「クチコミマーケティングの市場規模は10億ドル」Vol.11,No.48" »
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 12:32 PM | | トラックバック (0)
November 19, 2007
グローバルマーケターズ100社、06年度も1位はP&G
今年で21年目となるAdvertising Age社によるグローバルマーケターズ100社が発表されました。最低3カ国で営業している企業に限定したグローバルランキングです。
昨年のエントリーはこちら。
グローバルマーケターズ100社、1位はP&G
昨年のトップ100社による総支出は978億ドルで前年比1.1%増、その前の5.1%増から大きく落ち込んでいます。大手米国企業、具体的にはゼネラルモーターズやジョンソン&ジョンソンらによる支出カットが影響しているのだそう。
1位はP&Gが断トツで85億2000万ドル(前年比4.1%増)、6年連続の1位で、2位のユニリーバを大きく引き離しています。1位と2位の差が非常に大きく、大きなM&Aが2位以下の企業にない限りおそらくここしばらくは1位を維持することになりそうな勢いです。
小売業界では、シアーズホールディング31位、ウォルマート46位、アルディ81位、カルフール87位、イケア91位、がランクインしてます。このアルディ、広告とは無縁に見える企業なのでけっこう意外です。
日本市場だけに限ると当然自動車と家電メーカーが上位を占めるのですが、昨年いなかったセブン&I7位、イオン9位と、小売企業2社が顔を出しているのが印象的でした。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 1:10 PM | | コメント (0) | トラックバック (0)
June 19, 2007
ケロッグが子供向きの広告を制限
食品大手メーカーのケロッグが14日、子供向けの広告に制限を設けることを発表しました。12歳以下の子供が対象で、一定の成分基準を満たしていない商品については広告しないとしてます。
一定基準とは、200カロリー以下、トランス脂肪酸ゼロ、飽和脂肪2グラム以下、だそう。
要するに、太る、または健康にあまり良くない商品は、子供に積極的に売らない、ということです。
この件、「どうして?」と思う方も多いと思いますが、メーカーによる広告の影響が馬鹿にならないということをアメリカは良く理解していて、とくに子供は素直に広告を信じて刷り込まれてしまう危険性が高く、肥満問題が顕在化している中、一つの解決策として広告を制限することが俎上に上がっており、訴訟問題になるまえに自主規制しよう、というわけですね。
タバコやお酒の子供向けの広告が禁じられているのと同じロジックを、子供向けの食品にも適用するというのは、ある意味アメリカならではじゃないでしょうか。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:38 PM | | トラックバック (0)
June 14, 2007
ダンハンビーがアトランタにオフィス新設
テスコ傘下のデータ分析会社(とくにロイヤルティマーケティング)、ダンハンビーがアトランタに2つ目のオフィスを開設するそうです。これまではクローガーの仕事を受けてシンシナチにオフィスを持っていました。
どうやらホームデポとコカコーラの仕事を受けるらしい。
ということは、ホームデポがロイヤルティマーケティングを始めるということでしょうか。またコカコーラの仕事とは、小売各社から集まるデータを分析するということでしょうか。
いろいろ考えてしまうニュースです。
ちなみにテスコはLMでもっとも進んだ企業だと評価されていますが、ダンハンビーがその仕事を担っています。テスコがこれからアメリカで店舗を増やそうとしている中、クローガーとダンハンビーの関係がどうなるのか、けっこう興味深いところなのです。
もう一つちなみに、テスコはセイフウェイのネットビジネスにも子会社を通して関与してましたが、こちらはすでに関係が壊れています。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 7:00 PM | | トラックバック (0)
May 9, 2007
店頭のメディア化イニシアチブ
昨年6月に「ウォルマートとP&Gが店頭メディア実験から脱退」で店頭販促のベンチマークスタディについて報じました。その後9月にインストア・マーケティング研究所という組織が中心となってコンソーシアムを組んで10店舗での実験を開始していたのですが。今週初めに全米レベルのフェーズへと拡大するという発表がありました。
プロジェクトの名称は『P.R.I.S.M(Pioneering Reseach for an In-Store Metric)』コンソーシアムは、ウォルマート、クローガー、ウォルグリーンといった大手リテーラーと、P&G、ユニリーバ、クラフト、コカコーラといった大手メーカーによって編成されています。
年内には結果をレビューし、来年には分析データを公開できるそうです。
このイニシアチブ、我が国ではほんとど欠落している視点でして、大いに注目すべきだと思ってます。
店頭販促をテレビのGRP(gross ratings points、視聴率)のような計測可能なものにしようとするのが目的なのですが、日本の流通小売業界でそんなことが可能だと考える人はほとんどいないんじゃないでしょうか。消費者によるメディアの使い方が大きく変化している中で、'店頭メディア'というものを科学してもっと有効活用しようじゃないか、ということで、実におもしろい取り組みだと思ってます。
少なくともベンチマークスタディくらいは日本もアメリカと並行して進めてみてもいいんじゃないでしょうかね。
ぜひどなたか、やって下さい(^^)
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 6:00 PM | | トラックバック (0)
January 15, 2007
「ベストバイの好調を引っ張った薄型TV市場」Vol.11,No.03
アメリカ流通eニュース
家電ディスカウントストアのベストバイが歳末商戦で既存店成長率7%増という、予測を超える非常に強い数字を残している。第3四半期に赤字を計上してしまい苦戦中のサーキットシティでさえ4.2%増であった。小売全体では予測を下回った企業が半分を超え、とりわけ天候が影響した衣料が不調だっただけに、突出した数値と言える。
家電協会によると、歳末商戦全体の売上高に対する家電関連商品の総売上高は、一昨年の21%から4%アップして4分の1に達したと見込まれている。いまや家電は業態横断的なホット部門なのだが、とりわけこの成長を引っ張っているのが薄型TVである。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 5:05 PM | | トラックバック (0)
December 20, 2006
アラン・ラフリーの『Let it Go』
P&Gのアラン・ラフリーとGEのジェフ・イメルトがフォーチュン誌主催の対談で、新たに出現したYouTubeに代表されるデジタルメディアについて語っています。
GEはNBCという旧メディアを持っているのですが、iVillageという女性向けのサイトを最近買収したばかりです。コントロールし、予測し、儲けの出るサイトを持っているから、「(YouTubeのようなパワフルなブームに)乗り遅れそうかというと、たぶんね」と答えている。
一方のラフリーは、コントロールできないことを理解しなければならないというスタンスです。
「"Let it go" とは、P&Gのイメージに他者が影響を与えることを傍観しなければならないことに慣れなければならないという意味である。だからもしP&Gに対してポジティブなビデオがYouTubeに掲載されたら、P&Gは多くの人がそれを見てくれと願うだけ。もしそれが批判的だったら、わずかな人しか見ないでくれと願うだけだ。これが今我々がいる世界なのだ」。
この対談は、マーケティングをコントロールしようとするイメルトと、コントロールできないことに慣れなければならないとするラフリーとを対比しようとしています。
これはウェッブ1.0型のマーケティングに固執しようとする側と、ウェッブ2.0型のマーケティングに慣れようとする側と、2つの対比と理解してもいいのかもしれないなと思ってます。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 4:30 PM | | トラックバック (0)
October 20, 2006
ジェネレーションYの影響力
10月11日に開催されたNRF(全米小売業連盟)のカンファレンスで、マーケティングの専門家がジェネレーションYのベビーブーマーに対する影響力について講演しました。
ジェネレーションYとは、82〜00年に生まれた人たちのことです。現在6〜26歳あたりですね。
この専門家の調査によると、この世代の中でも13〜21歳は、家族のアパレルの買い物については81%、車の買い物については52%の比率で、影響を及ぼしているそうです。
子供に、「それいいんじゃない」って言われて買う親は、一杯いるんじゃないでしょうか。我が家はまだ小さいんだけど、可能性は高いと感じる(^^)
とすると、例えばベビーブーマーを狙うためには、下の世代もちゃんと考えなければならないということになるわけですね。
マーケティングって、複眼で見てゆく必要がある。
またこの世代の商品選択の特徴は、チープかエリート、つまり格安か高級かどちらかで、真ん中がぽっかり抜けているとしてます。アパレルで言うと、高価格帯のアバクロと低価格帯のフォーエバー21に人気があって、真ん中がない、ということになる。
家族に対しても、そういう視点で影響力を及ぼしている、としています。
これは親の世代がそうだから、下の世代ではそれが徹底されるということかな。
それと、リアル店舗とネット販売の境界線が無いのも特徴なのだそうな。その結果、ネット販売だから・・・という言い訳が通用しないとこの専門家は主張しています。
これは、分かりますね。
生まれたときから、電話の受話器に線がつながっていない世代ですから。物心ついたときにはすでにネット販売が存在していたわけで、目新しいものではなく、どちらも小売店舗で何も変わらない、というわけです。
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:05 PM | | トラックバック (0)
October 16, 2006
「Let-go型のマーケティング手法とは?」Vol.10,No.42
アメリカ流通eニュース
今回はマーケティングのネタを取り上げたい。P&GのCEOアラン・ラフリーがANA(全米広告主協会)の基調講演で、これからのマーケティングスタンスはLet-goだと語っているのだが、これがいったい何を意味しているのかについて考えたい。
<これ以降の内容に興味のある方は、アメリカ流通eニュース(有料)をご購読下さい。>
投稿者: 鈴木敏仁 日時: 3:30 PM | | トラックバック (0)





