KKR(Kohlberg Kravis Roberts)の日本進出が報じられました。日本やアジアでの投資活動を本格化させるとのこと。
バイアウトファンドと呼ばれますが、業績が悪化し株価が落ちている企業に投資し、経営に参画し蘇生させ、株価が上がったところで売却して利益を得るモデルです。こういうコンセプトは古くからあったものなのですが、KKRが近代的ビジネスとして磨き上げてきたという意味で、いわばこのビジネスのパイオニア的存在です。
借金を増やしてレバレッジを効かせると経営に緊張感がもたらされて良い結果を生む、財務整理をプロの手法で効率的かつ強制的に実施するためバランスシートがきれいになるなど、ポジティブな側面が非常に多い。
ハゲタカファンドなどという表現は、実はあまり的を射ていません。
米国ではとくに小売業界でバイアウトはケースが多く、とりわけここ数年増加してきています。トイザラス、ニーマンマーカス等々・・・。古くはセイフウェイが、このKKRの手で再建しました。現在はアルバートソンズが俎上に上がってます。
日本でもバイアウトが本格的に浸透するのかもしれませんね。
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