ホームデポが外部取締役に対して、年間に最低丸一日、本社のエグゼクティブかミドルクラスの管理職とセッションを持たねばならないというルールを作ったそうです。
これは、外部取締役の形骸化、つまり経営サイドが出した経営結果や計画書に対してめくら判を押すことを防ぐ意味があります。
取締役会の本来の役割は、資本サイドの代表として経営を監督(ガバナンス)することにあります。そして外部取締役は、内部取締役とは異なるスタンスで、つまりピュアな資本サイドの代表と機能します。
この取締役会が経営サイドの支配下に置かれては、ガバナンス機能が果たせない。しかしガバナンス機能を果たすには、外部取締役はその企業のことをある程度は知らなければならない。
これを実現するためにホームデポは業界に先駆けての91年に、外部取締役は1年に最低1回は店舗に行かなければならないというルールを作りました。
そして今回も、業界に先駆けてのルール設置です。
ホームデポがどういう企業風土を持っているのか、よく分かる事例だろうと思い紹介しました。
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