2005年11月15日
イケアのアンチビューロクラシーウィーク

イケアはスェーデンに本拠を置く、世界中に226店舗を展開する家具チェーンです。日本にも再進出したので知っている方も多いことでしょう。
この企業の本質は、'組み立て家具をショールーム形式で売る'という販売方法を確立した点にあります。組み立て家具をショールームとして売るリテーラーは、たぶん世界中にいまだにイケアだけではないでしょうか。唯一の企業なんです。

個々の家具の品質は価格なりで決して良いものではないのですが、ショールームとすることでものすごく良く見せてしまう。ここがミソでしょう。
例えば本棚は、5年くらいで棚板が本の重さで歪んできます(笑)
我が家のたんすは10年ほど前にイケアで買ったものですが、開けるのに力が必要となってきましたし、取っ手がはずれかかってきてます。
子供用に小さな椅子を買ったのですが、粗悪品で、半月ほどで捨ててしまいました(爆)

こういう低価格品を必要とする層が、世界中にはたくさんいるというわけです。
でもねえ、品質にうるさい日本人が、これを支持するかどうかは・・・。

さてこの企業、毎年アンチビューロクラシーウィークなる週を設けているそうです。
この週は、本社の幹部は全員店に行って、フロアかレジに立たなければならない。
例外はなくて、CEOも売り場に立つのだそうです。
売上高177億ドル、日本円で2兆円を超える売り上げを上げている企業の社長が、年に一回は売り場に立つ。

日本での成否は別として、これはものすごく大切なことではないかと。
経営者が現場主義であること、これが良い企業の条件である、これが私の持論です。
我が国の大手といわれている小売企業の、いったい何社の社長が、年に一回売り場に立っているでしょうね・・・。

鈴木敏仁 (04:54)

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