英国のSMチェーン、テスコに分割案が出ているようです。
The British Office of Fair Tradingという組織が、Competition Commissionに勧告するかどうかを検討しているという話を、英国の新聞が掲載しました。
テスコは現在食品シェアで30%を超えていて、独占状態にあたるのではないかという批判が出ています。
ちなみにウォルマートはというと、2010年ごろまでに全カテゴリーで30%を占めることを目標としています。
例えば紙おむつやヘアケアカテゴリーではすでに30%を超えていますが、青果9%、精肉0.9%など生鮮は弱いのが現状です。
目標の30%に達することは今の勢いだとありえるでしょうが、そこでFTCがどう判断するかが見ものです。
独占を排除する目的は、寡占によって価格がコントロールされることで消費者が不利益を被るからですが、ウォルマートは価格を下げ続けているため、独禁法に抵触することはないと言われているからです。
要するに、独占状態を作った企業がどう動くか、これがカギとなるわけで、これはテスコにもあてはまります。
つまり、テスコは30%のシェアを利用して価格を上げているのかどうか。
これがテスコが分割されるかどうかの判断基準となるのでしょう。
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