2005年11月 3日
楽天とTBS問題で思うこと

楽天がTBS株を大幅に買ったときに、名前は忘れましたがいずこかの大学教授が、「タイムワーナーとAOLの教訓を楽天は学んでない」と新聞でコメントしてました。有名な教授みたいでしたね。
AOLとタイムワーナーの合併は、インターネットと既存メディアの融合を戦略的な長期目的としたものでしたが、確かにそのシナジーがなかなか出なくて、タイムワーナーにとってAOLはお荷物となったと言われました。

ところが今米国においては、AOLの価値はうなぎのぼりで、マイクロソフト等の大手がAOL買収に狙いを定めているのが現状です。

アップルが動画を持ち歩ける小型プレーヤーを発表しました。大手テレビ会社が本日放映分を翌日に配信する、ということを考えているようです。つまり、テレビコンテンツをインターネットを使ってダウンロードし、持ち歩く時代が確実にやってくる。

まさにこれです。
インターネットと既存メディアは確実にくっついていきます。
だから楽天がTBSに興味を持つことは、今の時代決しておかしなことではないんです。

このおえらい大学の教授は、過去の事実のみでコメントしているだけであったわけです。
読みが浅い。実に軽薄です。こんなにすぐに状況が変わるなんて、気づきもしなかったんでしょうね。

もう一つ、森永卓郎という経済アナリストがテレビで、「米国ではお金がない人を病院は診察しない、救急病院はお金がない人が来たら拒絶する」、などとのたまわっていました。
これはアメリカの競争社会の弊害について語っていた中で出てきたコメントです。

これはひどい。
もし米国の病院がこれをやったら、世論の集中砲火を浴びるか、提訴されるかして、つぶれるでしょう。
医療というものは、経済合理性が機能しない部分があり、市場原理主義をモットーとする米国でも、すっぱり割り切れないところはあるんです。
その病院が医療費を支払えない人をどのくらい診ているか、このボリュームで補助金や保険会社などからの給付金が異なるんです。
今にも死にそうな急患を見て、でもお金を持ってないからダメ、と米国人が行動するとこの森本卓郎という人は言っているわけですが、これを聞いた米国人は怒るでしょうねえ(笑)

最近の私の大きな懸念は、アメリカをよく知ったような顔をして、識者がしたり顔で間違いを垂れ流していることです。
流通業界にもこれはとても多い。
私は20年間米国に住んでますが、それでも今でも新しい発見があるんです。ああ、あの見方は間違っていたなと。

住んだこともない人が、表面だけを見て、知ったようなことを言う。
木を見て、森を見ていない。
困ったものだと思ってます。

鈴木敏仁 (09:29)

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