総合業態とはウォルマートのように、様々なカテゴリーを幅広く提供する業態のこと、専門業態は特定カテゴリーに特化して狭く深く提供する業態のことです。
ウォルマートやターゲットは総合業態、トイザラスやホームデポは専門業態ですね。
この両者、いつも競合関係にあるのですが、時代によって優劣があります。
米国においては、80年代は専門業態の時代、90年代からは総合業態の時代と言う事ができるかもしれません。
さて、トイザラスの苦戦を引き合いに出して、総合業態が専門業態に勝るという言い方をする人がいるのですが、これはだめになった理由を知らない人の意見と言う事ができます。
トイザラスは時代の変化に対応し切れなかっただけです。
企業変革を怠った。
例えばベストバイは数年前に業績悪化に陥り、痛みを伴う企業変革に取り組み、業績を回復させました。現在もビジネスモデルの転換に余念がありません。
ホームデポは言わでもがなで、経営者をメーカーから招聘して企業文化を変えてしまいました。
こういう変革を怠ったのがトイザラスなんです。または、変革への取り組みが遅すぎた。
だから負けた。
総合業態が専門業態に勝るというロジックを実証する好例としては適格ではありません。
どちらが勝るという議論は不毛でしょう。
総合・専門いずれにしても、刻一刻と変化する消費者ニーズに合わせて、企業変革を怠らない企業が生き残って行くのです。
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