2006年1月31日
アルバートソンズの資本売却、本当の理由は?

先週は日本に出張中で忙しかったため、アルバートソンズのニュースにつき、速報ということでざっと資料に目を通して簡単にまとめたものをアップしました。

私のヨミは、旧アメリカンストアズを分離し、オリジナルのアルバートソンズに戻ると見て、先週の講演でもそう発言していました。
つまり、旧アメリカンストアズをスーパーバリュが買い、オリジナルのアルバートソンズをバイアウト企業が買い、後者は再建なったら再上場するだろう、というヨミです。

しかし資料をじっくり精査するにつけ、そう単純な話ではないことが分かってきました。

バイアウト企業が買ったのは不採算店舗が中心で、スーパーバリュは旧アメリカンストアズと黒字アルバートソンズを購入したようなんですね。
また、本社のあるアイダホ州の店舗がすべてスーパーバリュが手中に収める。
これらのことを考えると、アルバートソンズの再上場はあるのかどうか、よく分からなくなってきます。

またこの買収の結果、スーパーバリュの負債比率が非常に高くなり、財務破綻の危険性を指摘する声もある。
クレジットレーティングもジャンクレベルに落とされるようです。
つまりスーパーバリュにとっては、ものすごい賭けなんですね。

どうもいろいろ考えさせられるディールです。
数誌から依頼があるので、これから執筆する予定です。

鈴木敏仁 (09:04)

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