買収する企業名はホーム・デコレーターズ・コレクション、買収額は明らかにされていませんし、この企業の売上高も不明。
ホームデポは昨年、高所得者市場を狙ったオンライン/カタログ企業を2つ立ち上げています。1つは10クレセント・レーン、1つはペイシズ・トレーディング・カンパニー。
ホームデポはすでに自身でオンライン販売を開始していますが、この2つは上層市場を狙うことによる補完的な役割を果たさせようとしているのだろうと思います。
そして今回の買収は、このビジネスのてこ入れを目的としている。
ちなみにすべて、ホームデポダイレクトという子会社がこの事業を推進しています。目標は2010年までに売上高10億ドルとのこと。
従来のDIYビジネスに限界が見えてきて、取り付けサービスや、大工などのプロを対象としたビジネスといった、異なる分野に今後の成長を見込んでいて、その一環がこのダイレクトビジネスというわけです。
ノンストアリテーリング(オンラインとカタログを合わせた総称)としてのこの分野を考えると、まず比較的高額商品であることと、カラーやデザインのコーディネーションのために、実際に目で見て手に取らないとお客は満足しないという特性があります。
一方、大型商品が多いため、店舗で買ったところでいずれにしても配送してもらわなければならないため、オンラインのネックである配送料がハードルとはならないという特性もある。
また低回転商品が多いため、店舗にすべてを陳列在庫できないという特性もある。
個人的な経験を元にして言うと、店舗とオンラインを両方比較しながら買い進めてゆく人が多いと思う。店舗での品揃えには限界があるため、実際に店舗で確認しつつ、ノンストアでも商品を探す。家族一緒にノンストアで商品を決めて、実際に店舗には一人で行って買う。または店舗で確認し、ノンストアで家族で確認して買う。
いろんなバリエーションが考えられますが、ようはストアとノンストアがお互いに補完し合うということです。
そういう意味で、この分野のノンストアリテーリングはポテンシャルはあると思ってます。
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