南カリフォルニアで03年末に勃発したスーパーマーケット労働者によるストライキは、もともとはセイフウェイ対労働組合という対決図式で発生したものであった。しかしクローガーとアルバートソンズという他の競合大手二社もセイフウェイに協力する形で労働者をロックアウトし、大手三社が肩を並べて組合と戦うという図式へと発展したのであった。
つまりそもそもセイフウェイが対立の元凶なのであり、組合員の矛先も主にセイフウェイに向かい、ストライキ終了後の業績悪化もカリフォルニアをドミナンスとするセイフウェイが最もひどかった。
この間、非常に目立ったのはCEOスティーブン・バードの一貫した強硬姿勢なのであった。業績悪化も一時的なもので、すべては先行投資のようなものだと証券アナリストとのカンファレンスで発言し、組合員の反発を招いたりしたのだが、意に介さず最初から最後まで強気で変わることがなかった。
バードはもともと、その昔セイフウェイがバイアウトされたときにコンサルタントから転進した人物で、当時最悪の状態にあった同社の再建に多大な貢献をした人物である。おそらくどん底から這い上がる経験が、今回の一貫した姿勢につながっていたものと思っている。たぶんよほどの自信があったのだろう。
その自信が、たった今セイフウェイが取り組んでいる新たなイニシアチブに表現されていると私は感じている。すでにストライキ中から将来へのビジョンを描いていたため、揺らぐことがなかったのだろうと思っているのである。
<続きは販売革新06年4月号をご覧下さい>
最近のトラックバック
from 英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント
from 英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント
from デジタルな広告たち
from ファッション流通ブログde業界関心事
from ファッション流通ブログde業界関心事
from kitten using XOOPS
from 行け行け!LAビジネスウォッチャーズ
from kitten using XOOPS