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April 10, 2006

シニア向けシリアルの売り方

全米のスーパーマーケットで数年前からとてもユニークなシリアルが売られ始めています。
メーカー名はKashi、このメーカーはヘルシーなシリアルに特化した企業なのですが、いくつかあるブランドの一つ、Good Friendsには、対象をシニアと女性に絞りきった商品が存在します。
(ちなみに詳しくはしりませんが、Kashiという名前は日本語から取ったのかもしれませんね。 )DSCF3742.JPG

右の写真はクローガーのエンドに詰まれたシリアルです。クリックして拡大していただいてよく見ると分かりますが、パッケージに男女のカップルが使われているのがシニア向け、女性二人が並んでいるのが女性向けです。
味とスペックが若干違うのですが、共通点は大麦やふすまなどヘルシーな原料を使用していることにあり、相違点は2つ、ファイバーの量がシニア向けのほうが多く、女性向けにはレーズンが入っていることです。

さてユニークなのはパッケージなのですが、とくにシニア向けに私は興味を持ちました。

シニアに商品を売るときに、‘この商品は老人向けです’と宣伝文句を書いたり、それが分かるような広告を作っていては、売れません。現代のシニア、またはこれから高齢化するベビーブーマーは昔に比べると非常にアクティブで、自分は年を取っていると思いたくない、思われたくない、という人たちです。
そういう彼らに対して、これはお年より向きです、としても、売れるわけが無いのです。

じゃあどうすればいいかというと、それとなく暗示する、微妙な作戦が必要となります。
このメーカーの場合、笑顔がはじけたシニアの男女を並べることで、この問題を解決しようとしています。パッケージのどこにも、これは高齢者向きです、などとは書かれていません。 写真によって、誰を対象としているのかを分からせようとしている。
ただこの商品のように顔を前面に押し出す商品というのは他に例が無く、ニッチに特化したメーカーならでは言えるかもしれません。

もう一つ大切なことは売り方です。

このエンドはコンビネーションストアのシリアル売場近辺からはかなり離れたドラッグサイド、ファーマシーの真向かいにありました。
つまりヘルスソリューションの一環として売っている。薬剤師が推奨するようなこともあるのでしょう。
シリアルをドラッグの視点で売るというのは、とても参考になると思います。

 


投稿者: 鈴木敏仁 ( 06:28 PM )

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