Retailweb 日本で最初、しかも最大の専門棚卸サー ビス企業がエイジスです
HOME 流通eニュース アーカイブ プロフィール お問い合わせ
« ウォンツを売るために必要なもの、「ストーリー」 | アイスコーヒー市場の可能性 »

May 04, 2006

ファミマ!!に行ってきました

DSCF4000.jpg 3月末にオープンしたトーランスのファミマにようやく行ってきました。平日に通る道沿いにあって、毎日通り過ぎながら行かねば行かねばと思っていたのです、行く暇がありませんでした。ウェストハリウッド、サンタモニカ、ウェストウッドとオープンし、今回は4店舗目になります。

 店内はかなり凝っていて、おそらく建築コストは普通のコンビに比較するとかなり高いことでしょう。家賃はどうなのでしょうね。ウェストハリウッドに関しては伝え聞くに結構高いリースのようですが、今回はどちらかというとさびれたストリップセンターですから、それほど高いリースではないかもしれません。
 マーチャンダイジングは日本の商品をメインに、かなりとんがったスペシャリティ商品を配している、というイメージです。価格は全般的にかなり高めです。

 さて印象ですが・・・苦労しそうですねえ。

 このフォーマットはまさにスペシャリティ型です。カミソリのように非常に鋭い狭い領域のフォーマットです。
 確かに日本食はアメリカでかなりポピュラーなものとなってきていますが、アメリカ人の日常の食生活に必要というものではありません。ニーズではなく、ウォンツで買われるものです。そしてこのスペシャリティ型は通常、商圏人口がある程度多くなくては成立しません。ホールフーズやブリストルファームが普通のスーパーマーケットのようにたくさん作れない理由がこれですね。
 しかしファミマは大きめな商圏を必要とするこのスペシャリティ型を、コンビニという小商圏で成立させようとしているわけで、つまり理論上は非常に難しいことにトライしているということになるわけです。

 前回の記事で書きましたが、ニーズを基盤としていない以上、必要なものはストーリーとなるでしょう。ファミマがお客にとって何なのか、どういうライフスタイルを支援できるのか、といったメッセージが必要となる。ではマーケティング技術を駆使してなんらかのストーリー作りを試みているのかというと、今のところはそういう話は聞いていません。

 ちなみに、言ってみれば、いま日本で韓国がブームですが、韓国食材のコンビニが日本にできたようなもので、そう考えてみても、簡単ではないなということが分かるでしょう。

 普通のアメリカのコンビニにはない試みが一杯あっておもしろいなあという気はするし、日本の企業にはアメリカでぜひ頑張ってほしいのですが・・・。ちょっとアメリカ人には先鋭すぎるかもしれない。商売というものはとんがりすぎているとダメなもので、半歩くらい先に行くくらいがちょうどいい。
 もう少しメインストリームへと軸足を移すといいかもしれませんね。つまり例えばHBCにまで日本の商材をおいているが、これを普通のアメリカの日用必需品とするなど、アメリカ人が日常必要とする商材(またはサービス?)をもう少し増やす。これでまずは来店客を獲得し、その上でとんがった商品はついで買いしてもらう、ということを考えたほうがいいかもしれません。


投稿者: 鈴木敏仁 ( 03:06 PM )

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://retailweb.net/mt/mt-tb.cgi/203