June 08, 2006
ウォルマートの韓国撤退について、その2
このネタは以前書きましたが、その後得た情報をもとにしての続きです。
ウォルマートの海外事業は、メンザー以前と以後に分けられます。
メンザーの前の海外の責任者はボブ・マーチンですが、拙著でも指摘したとおり、海外事業のスタンスは買収はできる限りせず、一から自分で進出し、EDLP化はゆっくりと進めるというものでした。
しかしメンザーになってからは、買収するかパートナーを見つけて進出し、そしてEDLPをできる限り積極的に推進するというスタンスに変わってます。
しかしもう一つ別の表現があるということを知りました。メンザー以前(フェーズ1)はノウハウがなかったためやみくもに拡大した時代で、メンザー以降(フェーズ2)はその失敗を糧にして少なくともブレークイーブンになる見込みがあるところだけに進出を絞った時代、という言い方です。
メンザーは確かに、しっかりと将来の成否を見極めながらさらに進出国を増やしました。しかしながらドイツや韓国などのフェーズ1時代の負の遺産は整理できなかった。黒字化ができなかった。
そして昨年、マイケル・デュークが海外事業の責任者はになったわけですが、いきなり韓国事業を売却した・・・つまりデュークに求められているのは見込みのない国の見極めなのではないか。フェーズ3でのプライオリティは新たな進出よりもフェーズ1時代の負の整理にあるのでは、という見方です。
さてそうすると、次はドイツということになります。売却するのではという見方もすでに出てきています。
また日本はフェーズ2ですから、まだ見直すという時期にはいたっていないわけです。退却するならドイツからです。
それともう一つ。ウォルマートの資本力を持ってすれば、韓国に再び戻ることなど造作もないということは確認しておきたい。一回退却したからもう終わり、という見方はあまりにも皮相的。韓国の大手小売企業に今度何も変化も起こらないと言い切ることは不可能でして、何かが起こって買収でウォルマートが戻ることはないと言うことも不可能なことです。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 08:44 PM )
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