オーストラリアのスーパーマーケット業界は、ウールワースとコールズ・マイヤーの2社独占市場だと聞いています。
このうちの2位企業コールズに、米国企業グループがバイアウトをかけてます。米ドルベースで総額110億ドルと巨額なオッファーです。
額が大きいだけに買収をかけている金融グループもそうそうたるメンツで、筆頭企業が有名なコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)、その他、テキサスパシフィックなど著名な企業が勢ぞろいしています。
40万人いるコールズ株主のほとんどが、すでに中止された商品ディスカウントプランを目的として株を購入していて、そのため彼らから株を買うにはかなりの紆余曲折がありそうで、このバイアウトオッファーが完結することには懐疑的な見方が多いようです。
このバイアウト案件をベースとして指摘しておきたいことは2つ。
まずKKRのスタンスが敵対的ではなくて友好的であること。近年アメリカでは敵対的買収はあまり見かけなくなりました。
今朝のNHKのニュースで記者が(ロスでも見れるんです)、王子製紙のケースについて、「欧米で主流の敵対的買収が日本で受け入れられるのか・・・」的な発言をしていたのですが、間違いです。主流は友好的買収で、敵対的買収が主流だったのは過去のことです。
次に、アメリカにおいてバイアウトという手法を確立したいわば老舗とも言えるKKRが、日本にも事務所をオープンしている(はず)ことです。今回のグローバルなケースが、アジアでも今後バイアウトを展開して行く嚆矢となるかもしれません。すでに米国バイアウト企業は日本でかなり活躍してますが、KKRが登場する日もそう遠くはなさそうです。
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