2006年10月31日
CVSのミニッツクリニック

DSCF4646.jpgバージニア州では簡易医療サービスプロバイダーのミニッツクリニックを併設している店舗も訪問しました。
簡易医療サービスプロバイダーについては、以前オースティンのHEバットに関するトピックで記事にしました。

小売店舗内のテナントとして簡易医療サービスを提供する企業は現在全米に5社くらい存在しますが、ミニッツクリニックはたぶんその中でも最大手だと思います。CVSは7月にこの会社を買収しました。その時点でミニッツクリニックは83ヵ所で医療サービスを展開、そのうちの66ヶ所がCVS店舗内でした。現在はすでに100ヶ所を超えています。

 成長要因を端的に言うと、アメリカの医療保険制度に欠落している部分を埋めていること、日常の商業に属する小売フォーマットのほとんどが調剤を取り込んでいて小売業と医療の関係が日本のように希薄ではないこと、の2つを指摘することができるでしょう。

DSCF4647.jpg法整備が進み始め、健康保険も適用され始めているので、このビジネスは今後伸びると考えています。

驚くことは、ドラッグストアのCVSがこの医療プロバイダーを買収したことでしょう。CEOのトム・ライアンはすでにかなり前から単なる小売企業から、小売と医療ケアプロバイダーを融合させたような新しいコンセプトへの変革の絵を描いていたそうで、彼にとってはその絵に沿った買収だったようです。CVSはスペシャリティファーマシーという別フォーマットも持っています。CVSの最近のライフと呼ばれるプロトタイプもユニークなのですが、今後行こうとしている道筋もユニークで、プロトタイプの大量投下による拡大戦略を突き進むウォルグリーンと対比すると、これが差別化というものなのだという格好の材料となると思っています。

鈴木敏仁 (06:04)
ペプシネックス



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