2006年10月23日
「顕在化するオーガニックのマス化に伴うリスク」Vol.10,No.43

アメリカ流通eニュース

 ウォルマートがマンハッタンのタイムズスクェアに、23日と24日の2日のみの短期特別展示場を設置した。"Everday Green"と称する環境サステナビリティのデモンストレーション用途で、環境に優しい商品を陳列するなどし、サステナビリティ担当幹部がメディアに対してツアーを実施するのだという。
 実は23日にウォルマートは来年のプランを発表するカンファレンスを開催しており、これに合わせて自社をアピールする目的で特設会場を作ったのだろう。
 ウォルマートによる環境サステナビリティ・イニシアチブは、単なるリップサービスではなくてかなり本気だと私は思っている。その一環で、オーガニック商品を本格的に導入し始めたのは今年の初頭からだ。その目論見等についてはこのニュースでもすでにレポートした。
 大手SMも強化中で、PB開発に力をいれ始め、例えばセイフウェイは'O'という名称で導入済みだがプレミアムブランドという位置づけでアイテム数は目視するだけでもどんどん増えている。
 マーチャンダイジング上の取り組みだけでは無くて、スーパーバリュはサンフラワーという店舗名で小型のオーガニック専門店を新フォーマットとして開発している。
 オーガニックはいわばアメリカのブームであり、このブームに乗って各社がニッチからマスへとこの急成長分野を引きずり出そうとしている。しかしながら、過去のニュースで少々触れたとおり、ニッチからマスへのプレッシャーによって、オーガニックが持つ本来の存在価値が失われるという懸念が出てきている。

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鈴木敏仁 (03:33)
ペプシネックス



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