ギャップが次のブランドとして実験していたフォース&タウンですが、6月をもって撤退すると発表しました。05年の8月に一号店をオープンしたので、18ヶ月の実験期間でした。
このフォーマット、ギャップがもともとターゲットとしていたベビーブーマーが高齢化し、ギャップから離れてしまったため、呼び戻すことを目的として開発されました。チコズFASといったこのグループを狙って急成長した企業をベンチマークしたと言われてます。
店内の中心にスペースを広く取ったフィッティングルームをおき、これを取り巻くように4つのカテゴリーが据えられる、というレイアウト。フィッティングルームには雑誌や椅子を置き、ゆったりと試着できる・・・といった趣向がこらしてありました。
撤退の理由は選択と集中、既存フォーマットの復活にリソースを集中するためとしています。前CEOのプレスラーの元で開発されたフォーマットでしたが、解任され、開発フォーマットもスクラップされと、象徴的なニュースではあります。
年明け早々偶然フォース&タウンを訪れ、その在庫一掃セールに驚き、「ギャップのクリアランスセール」として日記にしているのですが、そのときの実感はギャップやばいぞ、でした。その直後にCEOの解任、そしてフォーマットの撤退と、予感どおりに進んでます。
店頭はほんとうに正直で、その時の調子を見事に示してくれるものなのです。
ちなみにこの記事が元となって取材記事となりました。週刊「東洋経済」2/24号の94ページから、『米GAPを悩ます販売不振、アパレルの巨人はどこへ行く』をご参照下さい。 また後日談ということで、なぜプレスラーが失敗したのかを、「雑誌(リアル)とネットのコラボ」に載せてますので、併せてご参照下さい。
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