2007年4月30日
ホールフーズによる新イニシアチブ、ローカルサプライヤーを育成せよ

23日にリリースされた新プログラムによると、年間に1000万ドルをコミットし、ローカルの農家に有利なローンを提供することで、ローカルサプライヤーの育成をはかっていくとのこと。すでに5つのサプライヤーが選ばれ、これから増やしていくとしています。

このローンプログラムのメリットは、低金利、資格審査の簡素化、低手数料、数ヶ月から10年まで期間の選択肢が多い、といったところで、つまりローカルサプライヤーの育成が主眼であるためこれで儲けることは度外視するということです。

このプログラムはどうやら、ローカルサプライヤーの商品を店頭で増やそうとする戦略の一環のようです。例えばローカル地域で配達を生業としている小さな酪農農家からミルクを仕入れて売る、というようなことを強化しているのですね、すでに。
ローカル仕入れの価値は、長距離輸送にかかる燃料コスト削減、長距離輸送用パッケージの簡素化、といったメリットに加えて、お金がローカルで循環するという効果があります。どれも、ホールフーズのコンセプトに合致するものです。

さらに、おそらくこれが最重要ポイントだと思うのですが、オーガニックを強化している普通のスーパーマーケットやウォルマートに対する新たな差別化にもなる。

バイイングパワーとか、SCMとか、効率化とか、グローサリー業界一般で言われていることとは対極に位置する取り組みで、ホールフーズならではじゃないかと思っています。

蛇足ながら、同社はハワイ進出を決めたようです。日本人が目にする機会もこれから増えることでしょう。

鈴木敏仁 (01:12)
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