May 11, 2007
テスコの撤退戦略
昨日、大手小売業の4月の業績統計が出たのですが、51社の平均既存店成長率がマイナス2.3%で、数値を分析しているICSC(国際ショッピングセンター協会)が70年に統計数値の発表を初めて以来、最大の落ち込みを記録したのだそうです。
WSJ誌によると、ウォルマートの3.5%減は28年前に月ごとの数値発表を開始して以来最大のマイナス。ターゲットの6.1%減、ギャップの-16.0減など確かに各社数値が冴えません。
天候要因や、イースターホリデーが4月初頭だっため売り下が3月に回ってしまったことなどが理由として挙げられていますが・・・アメリカ経済にちょっと暗雲です。
ちなみにコストコは6.0%増、相変わらずコストコは健在です。
さて表記の件ですが、9日にテスコの財務役員がビジネス誌のインタビューにいくつかコメントしています。
・アメリカ事業への投資は15億ポンド(約30億ドル)を上限とする。
・これは実験(test)ではなくて着手(launch)である。
・新鮮な高品質の青果や惣菜を強化する
・ホールフーズとウォルマートの中間ポジションを目指す、つまり高品質と低価格を実現する。
実験レベルではもうないと言いつつも、投資には上限をはめていることを明らかとしたわけですが、これがちょっと波紋を呼び、テスコの広報が昨日、アメリカへの進出は自信があり上限を設定したことはないと、上限うんぬんを打ち消すコメントをリリースしました。
・・・
たぶん上限はめているんじゃないでしょうかね。
当然だと思います。ドッグイヤーで環境が変化する今の時代、撤退戦略なしに新規事業に参入するのはリスキーすぎます。
ただ投資する金額だけじゃなくて、3年以内にフリーキャッシュフローをプラスにするといった、別の指標もたぶん決めていることでしょう。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 01:47 PM )
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://retailweb.net/mt/mt-tb.cgi/498





