2007年6月27日
リミテッドの方向性と革新性

銀行主催のカンファレンスでリミテッド社の執行副社長が、'アパレルビジネスからは完全に軸足をはずし、リミテッド店舗の戦略的オプションを検討している'とコメントしたようです。
そのかわりに、ビクトリアズ・シークレットとバス&ボディワークスに集中するとした。
規定路線だろうとは思ってましたが、リミテッド本体をどうするか考えている、という公式発言ははじめてじゃないでしょうか。たぶんかなり近い将来売却するのではないでしょうか。

デイトンハドソンがターゲットを開発し、子会社のほうが大きくなって、デイトンハドソンを売却したのと同じです。
フォーマットというものは固定したものではなく、消費者ニーズの変化に沿って変幻自在に変わっていかなければならない。この状況下で、他フォーマットを開発し育て、最後には乗り換えてしまうというやり方も一つの手法として存在する。リミテッドを見ているとそういうことを思ってしまいます。

小売市場レベルで言うと、リミテッドブランズによるビューティケア/パーソナルケアの総売上高は全米5位である、というコメントもありました。P&Gが1位、エステーローダーが4位だそうです。
(2位と3位が誰なのかの言及はなかった。現在出張中なので、後日調べてみようかな...)

ビューティケア/パーソナルケア商品を、衣料リテーリングのロジックで売る。これがバス&ボディワークスが持つビジネスモデルの本質的な革新性です。ことこのフォーマットについてのみ言うと、衣料という商材をビューティケア/パーソナルケアという商材に乗り換えただけ、ということもできるのです。

鈴木敏仁 (03:59)
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