2007年7月20日
マッケイの謝罪

昨日テスコが正式リリースで、ロサンゼルスエリアに12店舗をオープンする予定であることを公式発表しました。場所と日時は不明ですが、たぶん調べれば分かることでしょう。グランドオープンに向けて、着々と準備が進んでいるようです。


さてホールフーズのジョン・マッケイが自身のブログでヤフーへの匿名投稿について公式謝罪し、取締役会による内部調査が始まったことによりアップデートを一時中断するとしました。

マスコミが大きく騒いでいるので、とりあえず謝っておこうということでしょうかねえ・・・。悪い意味ではなく、いい意味で、マッケイが本当に反省しているとは私には思えないのですよ。

本日のWSJ紙がマッケイについて特集してました。マッケイの生い立ちから、創業、成長、買収と、インタビューをベースにして書いてあって、なかなかおもしろかった。

気に入った部分がいくつかあります。はしょりながら簡単にメモします。

ホールフーズの商圏であるダラスにワイルドオーツが出てきたため、報復のためワイルドオーツの本拠地があるコロラド州ボルダーに店を出し、価格を意図的に安くして攻撃した。 このときマッケイはワイルドオーツの創業者に、リスクという名称のボードゲームを送りつけ、中のメモには「備えあれば憂いなし」と書いてあった。

これはすばらしい。競合とはこういうものです。ウォルマートのサム・ウォルトンやホームデポのバーニー・マーカスにも同じような逸話があります。

ホールフーズは大きくなったが、クランチーでカウンターカルチャーな文化を持っているというイメージを維持している。

クランチーというのは、パリパリとかジャリジャリした、といった滑らかではない状態を意味してます。カウンターカルチャーと合わせて、なにかこう、きしみながら体制に反抗してゆくようなイメージをいまだにお客が持っているということです。店員にタトゥーを入れている人をよく見かけるのですが、店員自体がそれを体現しているわけです。

マッケイはいまでもしばしばサンダルやショートパンツで仕事している。

常識で動く人ではないということです。これもすばらしい。

ナチュラルフード信望者のあいだでは、マッケイをビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスと比較することは珍しいことではない。彼は業界のロックスターのようなものだ。もし彼が辞任するようなことになったら、業界は大切なビジョナリーを失うことになるだろう。(業界誌編集長)

こういう思いを経営層も共有しているのならば、マッケイが解雇されるということはないと思うんですけどねえ・・・。

SECが法に抵触していると判断したなら仕方ないでしょうが、つまらないマスコミの扇動でこういうユニークな経営者が辞任に追い込まれることだけは避けたいところだと、少なくとも私は思ってます。

>>明日より一週間ほど旅に出ます。エントリーが不規則になりますが、ご容赦の程を。

鈴木敏仁 (05:41)
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