ウォルマートが衣料用洗剤カテゴリーで濃縮型しかマーチャンダイジングしないことを明らかにしました。来年の5月までにはウォルマートとサムズ全店で実現することをコミットするとしています。
これは環境イニシアチブの一環です。これによって、4億ガロン以上の水、9500万ポンド以上のプラスチック樹脂、1億2500万ポンド以上の段ボールを節約できるとする。水だけでも、1億回のシャワー分にあたるそう。
ウォルマートが売る衣料用洗剤のシェアは全米の25%を占めていて、ウォルマートが動くことによるインパクトが大きいカテゴリーなのですね。
ウォルマートにおいて他に選択肢をなくすということは、市場に与える影響は凄く大きい。大きな決断だと思います。
この結果は環境にいいだけではなく、棚の上のスペースが広がることも意味してますね。環境を訴え、スペース効率も高まる。これで売れ行きが落ちなければ、ウォルマートにとっては最高の取り組みとなるわけですが・・・。
ウォルマートは戦術転換で有名。やっぱり売れなかったのでやめます、にならないことを祈りましょう。
ところで、ニューヨークタイムズがコラムでこのウォルマートをほめているらしい。同社の環境に対する取り組みは、米国政府やまして中国政府よりも先んじている、カリフォルニアに肩を並べるほどだ、というような趣旨のようです。
一昨日、こういうエントリーを書きました。
ウォルマートによる温室効果ガス排出量削減イニシアチブ
ここで私は、京都議定書をウォルマートが批准すればよかったんじゃないかと冗談交じりに書きましたが、コラムの執筆者と言おうとしていることの本質が同じで、笑ってしまいました。
米国政府の遅い対処にイライラしている人はけっこういるということです。
そう言えば、食品労働組合によるウォルマートバッシングも鳴りをひそめてきましたね。ニューヨークタイムズが賞賛しはじめてしまうと、重箱の隅もつつきづらいことでしょう。
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