シアーズホールディングがレストレーションハードウェアの株式の14%にあたる531万株を3、020万ドルの現金を投じて取得したことが分かりました。
レストレーションハードウェアとは、ホームファニッシングと一部のハードウェアを揃え、価格は高め、出店は主にモール内、というフォーマットです。しばらく業績を悪化させてきていて、バイアウト企業が買って非上場になることが今月初頭に決まっていたものです。
公開情報によると、シアーズは6月の時点で買収をもちかけ、しかし高い株価をオッファーしたバイアウト企業に決まった、といういきさつがあるようです。
シアーズによる株の購入がバイアウトにどう影響を及ぼすのか、現在行方に注目が集まっているところです。
さてこのディール、どういう意味を持つのか、考えるとおもしろいですよね。
シアーズはクラフツマンというハードウェアのPBを持ってますが、工具が中心で、レストレーションが持つファンシーなものとは異なる。前者が男性を市場としているとしたら、後者は女性。
例えば買収して、どうするのか。ランズエンドみたいに店内に売場を作るのか。
シアーズのイメージは良くなるかもしれないけど、レストレーションハードウェアのイメージは悪化するかもしれない。
Kマートを改装したシアーズエッセンシャルが、少しずつ変わってきているようで、ここにプレミアムカテゴリーとして売場を作る可能性もある。ターゲットがやってるスミス&ホーケンのような感じですね。
とまあ、いろいろ考えられるわけで、エドワード・ランパートの戦略ってやはりなかなかおもしろいです。
▼明日はサンクスギビング、アメリカでは週末にかけて4日間休日を取る人が多く、我が家も近郊に旅行に行きます。ということで、Retailwebはこれから2日間お休みします。アウトレットの混雑ぶりなどR2リンクにはエントリーするかもしれないので、チェックしてみて下さい。
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