ゼイバーズはNYマンハッタンにある高級グローサリーストアとして有名ですが、この店舗の'顔'として活躍したムレイ・クレインという方が亡くなりました。84歳でした。
ドイツで生まれ、ホロコーストで家族を失い、ソ連で強制労働され、アメリカに移民してゼイバーズで働き始めたのが53年、94年の引退時には共同オーナーになっていた、という経歴を持った人です。
実はこの人を私は知らなかったのですが、NYでは有名だったようです。
この人の手によって、普通のユダヤ人向けのデリカだったゼイバーズが高級グローサリーストアへと進化したのだそう。また、ハイエンドの高級食材を扱いながら、依然ユダヤ人向けのド定番を置く、というアソートメントで一世を風靡したのだそうです。
それと、高級グローサリーの販売手法にロスリーダーと言う考え方を始めて導入した人だとあって、驚きました。高級なグルメ食品のそばで、トラッフルのチョコレートを赤字で売ったり、コーヒーやジャムの低価格PB、低価格デリを売ることで、ハイエンド+ロープライスというトレーダージョーズのようなモデルを確立したとありました。
ゼイバーズって日本の食品小売業界の人たちにとっては視察の定番のような存在で、僕もかなり訪問したことがあります。ただその価値がいまひとつ分からなかった。
今回の資料を読んで、ようやくどういうことなのかが分かりました。
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