2008年2月22日
[シャーパーイメージ] 連邦破産法11条の適用を申請

シャーパーイメージが連邦破産法11条の適用を申請し倒産しました。負債総額は1億9900万ドル。今後は全184店舗の半分に当たる90店舗を閉鎖し再建を目指すとしてます。

資料によると、04年から売上が落ち始め、05年から07年にかけて赤字を計上し、昨年の時点ですでに再建を専門とする企業からCEOを迎え入れていて、倒産は既定路線だったようです。昨年末の歳末商戦の結果上向く兆候が見られなかったため、倒産に踏み切ったということでしょう。

この企業のマーチャンダイジングの特徴は、ギフト用の変わったおもしろい商品を集めるコンセプトで、ざっくりと表現すると'王様のアイディア'です。アパレル業界の不振について何度か書いてきましたが、こういう商品は景気が悪化すると真っ先に買われなく商材と言う事ができます。

ただ同社の場合、景気の悪化だけに倒産の理由を帰することはできません。
Ionic Breezeというプライベートブランドの空気清浄機が爆発的に売れて業績を上げた時期があったのですが、それ以降ヒット商品が出なかったということがあります。また数年前にコンシューマーレポートで言われているほど効果がないと批判され、それ以降このアイテム関連の訴訟が増え、これが信用不安を増大させたことも倒産の理由だそうです。

そう言えばこの商品を輸入していた某大手商社の人から日本で非常に売れていると聞いて、いやアメリカではそろそろやばいよ、と伝えたことがあるのですが、それからどうなったのかは知りません。


さて、実は同じ日に、リリアンバーノンというカタログ販売企業も倒産してます。こちらも雑貨系で同じようなギフト商材を扱う企業です。非上場なので詳細はわからないのですが、売却か破産を検討しているとのこと。


これから景気が悪化してゆくと、ますます倒産企業が増えるだろうと予測する専門家がいます。
この2つの倒産がプロローグになりそうな気配が濃厚となってます。

鈴木敏仁 (03:02)
ペプシネックス



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