2008年4月30日
[セイフウェイ] プライベートブランドのチャネル拡大戦略

昨年末に、Oオーガニックを外食チャネルやアジアで販売する予定であることをエントリーしました。
[セイフウェイ] PB商品Oオーガニックを外部販売

台湾カルフールが販売すると言うニュースもありました。
[セイフウェイ] カルフールでOオーガニックを販売

どうやら本格的な販売へと乗り出すようで、戦略が発表されました。
名称はベター・リビング・ブランズ・アライアンス。

まず取り扱いPBとしてイーティング・ライトを加える。Oオーガニックは文字通りオーガニック商品群ですが、イーティングライトは低脂肪分や高たんぱくというようにヘルシー志向の消費者向けに成分調整した商品群で、Oオーガニックに次いでこちらもかなり伸びています。

次に製造はルサーンフーズが担当する。セイフウェイ傘下でPBを扱っている企業で、ライセンシングなども含めて一括管理する。
そして消費者マーケティングはEMAKワールドワイドという広告会社が、流通マーケティングはクロスマークが請け負う。
このフォーメーションを軸として、米国内の他チャンネルへと拡販をはかる、ということだそうです。

リリースにははっきりと米国内と書かれているので、極論するとウォルマートでOオーガニックが売られるかもしれないということですね。まあこれはありえないとしても、例えばPBが弱いホールセラーと契約して取引先としての中小スーパーマーケットに卸すということがあるのかもしれないです。

Oオーガニックとイーティングライトはコストコのカークランドと並んでアメリカにおける大成功PBだと思っているんですが、その成功を導いたのはメーカーからの人材でして、つまりリテールではなくてメーカーのパラダイムで戦略戦術を構築しているから売れているわけです。品揃えで売るリテーラーにとって、ブランドを創造し育て拡販するのは簡単ではないということを示唆しているんじゃないでしょうか。

例えば、シトリンというOオーガニックを使用して料理を作るレストランを営業したりしている。
スーパーマーケットによるレストラン
こういう包括的なブランディング活動の結果が急速な売り上げ増につながっているわけです。単に商品を店頭に並べているだけではない。


ちなみにこの戦略、自社の商品(またはサービス)を他社でも売るという意味で、ギフトカードのブラックホークと同じ枠組みと言えます。
[セイフウェイ] 傘下のブラックホークがクローガーでギフトカードを販売
セイフウェイ、なかなか考えてますよねえ。

鈴木敏仁 (01:26)
ペプシネックス



R2Link QR Code
R2Linkを携帯で!



バックナンバー

最近のトラックバック

2021年1月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            



ソリューションを売れ!
ソリューションを売れ!


Twitter

このブログのフィードを取得
[フィードとは]