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April 09, 2008

資本の効率が極めて低い日本の小売企業

ビジネスウィーク4/04号に、非常に興味深い調査数値が掲載されていました。KPMGによるCompetitive Alternative 2008というレポートで、ビジネスにかかるコストを比較しインデックス化したものです。人件費、税金、不動産、光熱費など27項目を10年間スパンで計算、先進10カ国の100都市とアメリカの全州を比較対象としています。

以下ランキングです。アメリカを100としてます。

1、メキシコ 79.5
2、カナダ 99.4
3、アメリカ 100.0
4、オーストラリア 100.2
5、フランス 103.6
6、イギリス 107.1
7、オランダ 107.3
8、イタリア 107.9
9、日本 114.3
10、ドイツ 116.8


日本はもっと効率が悪いんじゃないかと思っていたんですが、14.3%の違いだけなんですねえ。ドイツの方が効率が悪いというのも驚きでした。


06年度のウォルマートの総資本営業利益率は12.5%、イオンのそれは6.0%でした。この資本収益の低さは、通常は不動産コストや高い人件費に理由を帰する場合がほとんどじゃないでしょうか。総じて日本の小売企業の資本収益はアメリカの小売企業よりもかなり低いです。
しかしながら、ほんとうは14.3%の違いだけなんですよ。なんとなく、日本は固定資産のコストが極めて高いから・・・なんて思いこんでましたが、とてつもなく大きな差があるわけでもないわけです。

だとすると、日本の小売企業の資本効率がなぜこんなに悪いのか、もっとちゃんと理由を考える必要があるようです。
でないと、いつまでたっても産業として自立できない。
言い訳はもうなしにしましょう。

ちなみに、ユニクロの総資本営業利益率は18.5%、しまむらは16.0%、私の知る限りグローバルに伍すことのできるバランスシートを持った大手小売企業はこの二社だけです。逆に言うと、高い資本効率を日本でもやはり実現することができるわけで、そういう意味でも言い訳は効かないと思ってます。


投稿者: 鈴木敏仁 ( 12:57 PM )

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