May 05, 2008
[リネンズン・シングス] 連邦破産法11条を申請して事実上の倒産
リネンズン・シングスが先週2日に連邦破産法11条を申請して事実上倒産、裁判所の管轄下に入りました。営業は継続、今後120店舗を閉鎖して復活をはかるとのことです。
GEキャピタルから7億ドルのDIPファイナンスを獲得してので、当座の資金繰りに問題はないようです。リストラの専門家をCEOとして雇い入れ、現CEOは会長となって一線から引きます。
破産法11条を申請した直接的な原因は、ベンダー1000社のうちの100社近くがCODを超えて前払い(CBD=Cash before delivery)を要求し始めたからです。リネンズ・シングスの支払いが悪化したのが理由。これによって同社の運転資金がショートし始めて、やむなく倒産、ということです。
このリネンズ・シングス、06年に13億ドルでアポロマネジメントにバイアウトされました。なので昨年の詳細が分からなかったのですが、赤字が2億4910万ドルで、一昨年の1億5440万ドルから膨れ上がってます。既存店成長率は3.4%減、営業成績が非常に悪かった。
業績悪化の理由は、住宅市況の悪化、消費者がファッションアイテムにお金を使わなくなってきた、の2つです。ただこの企業の店舗レベルは直接競合してしているベッド・バス&ビヨンドに比べるとかなり低くて、店舗に魅力がないというのが最も大きな理由でしょうね。
バイアウトされた企業が連邦破産法11条を申請するというのは、過去ちょっと記憶にないんですよね。しかも13億ドルですからけっこう規模が大きい。記録的、かもしれません。
ただこれでアポロの投資が失敗したとするのは早計ですよね。倒産して負債負担がかなり減るる可能性がある。また120店舗の閉鎖でなんらかの利益を獲得する可能性もある。計算ずくの倒産、でしょうねえ。だとすると、破産法管理下から抜け出るのも結構早いかもしれないです。
また発行済みのギフトカードが指摘されてました。4200万ドル分が凍結され40万人が影響を被る可能性がある。まあこれは、企業を清算してしまうなら問題ないのでしょうが、営業を続けるならば倫理的に許されることではないと思うのですが。
ただ少なくとも法的には可能です。
今年に入って、一番最初の大手企業の倒産となりました。
まだあるだろうというのが、業界の見方です。
※ちなみに、同社の英語表記はLinens 'n Things(リネンとその他の商品)なのですが、英語発音に忠実にリネンズン・シングスを私は使っています。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 02:54 PM )
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