June 04, 2008
[キンコーズ] フェデックス戦略転換で名称消滅
宅配ビジネスで世界最大手のフェデックスが、コピーサービス専門店チェーンのキンコーズを買収したのは04年のことでした。以来わずか3年ほどしかたっていないのですが、店頭からキンコーズの名称を消して、‘フェデックスオフィス’に変更することが発表されました。関連コストとして6億9600万ドルを計上します。
現在フェデックス・キンコーズは世界中に1900店舗もあるのですが、昨年12月に出店プランを300店から70店舗に下方修正し、業績がよくないことを印象付けたばかりでした。
フェデックス・キンコーズよりも、フェデックス・オフィスの方がビジネスを正しく表現しているから、だそうです。
さてこの作戦、正しいのでしょうかね。
キンコーズが持っているブランドパワーは、かなりのものがあると思います。街中にいるビジネスマンに、外出中にコピーしなければらない状況になったらまずどこを探すかという質問をしたら、たぶん100%がキンコーズと答えるんじゃないでしょうか。知名度は抜群だし、キンコーズ=コピー&プリンティングという刷り込みも完全に出来上がっています。
このパワーブランドを消しちゃうって言うんですから、大胆な決断をしたもんだなと思います。
フェデックスというブランドイメージと、キンコーズというブランドイメージが、ぶつかりあうとでも考えたのでしょうか。
それとも、長い目で見た場合、ブランド名は一つに統一した方がよいと判断したのでしょうか。
ただフェデックスもパワーブランドです。オフィスという名称を後ろにつけたところで、イメージはそうそう変わらない。フェデックス=宅配というブランドイメージに、コピー&プリンティングを加えてゆく作業って、相当な労力が必要になることでしょう。
ちなみに買収額は24億ドルだったのですが、これが高すぎたようですね。最近店頭でのサービスがけっこう落ちているそうですが、回収を急いでマネジメントに失敗したのかもしれません。
名称変更に6億9600万ドルも使うなら、それをマネジメント強化に振り向けた方がいいようにも思うんですけどねえ・・・。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 01:11 PM )
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