2008年7月29日
[ユニリーバ] 北米洗剤事業の売却決定

ユニリーバによる洗剤事業売却の衝撃

このエントリーに決着がつきました。なかなか売却先が見つからず、たぶん無理なんじゃないかと言われていたんですが、1年かかってようやく決まりました。
買収するのはベスター・キャピタル・パートナーズという投資企業(プライベートエクイティ)でした。下位洗剤メーカーが買うのではと予測を立ててたんですが、はずれました。総額は14億50000万ドル。

ベスターはHuishという洗剤ブランドを持っていて、これにユニリーバのブランド群を合わせ、サン・プロダクトという企業を設立するそうです。

ユニリーバは北米から撤退するだけで、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、南米といった国々では洗剤事業は継続させます。あくまでも、北米においてP&Gとの戦いに負けた、ということになるようですね。


洗剤って、商品に画期的なイノベーションがもうあまりないですよね。完全コモディティと化していて、成長性が低い。石鹸や洗剤で時代を作ったユニリーバが洗剤事業から撤退って衝撃的ではありますが、カテゴリーの面白さという点から見ると、ありうるのだろうなと。

またPEが買収するというのは、おもしろいですね。弱ったブランドを買い、オーバーホールして、再生するという機能を投資ファンドが担っている。日本にもこういう投資企業がどんどん現れて、大手メーカーがブランドをどんどん売却して資産を整理するという時代が来ると、メーカーの体力も強まるし、ブランドも生き返る可能性が高まるし、いいことなんだけどな、などと思います。

鈴木敏仁 (03:47)
ペプシネックス



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