July 10, 2008
[スティーブ&バリー] モールが生んだユニークな企業の倒産
再び破綻のニュースです。
スティーブ&バリーというアパレルチェーンが連邦破産法11条を申請して倒産しました。非上場企業であるため数値の詳細は不明。運転資金としての4000万ドルの調達が暗礁に乗り上げていて倒産間近というニュースが数日前から報じられていたものです。
店舗数は276店舗、年商はおよそ10億ドル。再建せずに清算する方向のようですが、シアーズホールディングのランパートが関与しているという話しもあり、今後の行方は不透明です。
さてこの企業、この数年急成長していて、創業者による強気の発言もあって、けっこう注目を浴びていました。ただ魅力のあるフォーマットとは思えず、どうしてこれが伸びているのだろうと不思議に感じていました。
理解するカギは、モールを管理するプロパティマネジメント(PM)によるインセンティブにあります。集客力のあるテナントに入居してもらうために協賛金のようなものを事前に支払うことがあるのですが、スティーブ&バリーはこれを結構もらっていた。相場の4倍近くで、そして大きな店舗面積であるため、200~600万ドルほどを入居にあたって支払いを受けていた。
これをてことして成長を続けてきたというわけです。
ところが、商品はそれほど売れない。
どうも、営業利益のほとんどがこのインセンティブによってまかなわれていた模様。
極めてゆがんだ利益構造で成長を続けていたわけで、まあ言ってみれば、モールが生んだ特殊なビジネスモデル、といったところでしょう。
成長していたのでこの日記でも取り上げてみたいなと思ったりしたのですが、でも店を見るといまひとつで、なんか変だなあと感じてエントリーするのを控えていました。こういう直感って、おおむね正しいんですよね。
投稿者: 鈴木敏仁 ( 10:26 AM )
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://retailweb.net/mt/mt-tb.cgi/819





