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September 09, 2008

[99セント・オンリーストア] 上限売価を99.99セントに変更

99セント・オンリーストアとはロサンゼルスに本拠を置くシングルプライス型のバリューディスカウントストアです。この業態の大手はダラーツリーとこの企業の二社で、あとは中小のローカル小売企業のみというのがアメリカの状況です。
原料価格の高騰で原価がはねあがって困っていて、上限売価を上げるかもしれないというネタをここ数日LAタイムズが取り上げていたのですが、昨日、上限売価を99.99セントに変更することを公式に発表しました。

通常は内容量を変えるといった手法で、インフレでも微調整しながら売価を一つに維持していけるものなのですが、急激にあがっているため微調整が追いつかないというわけですね。

お客の反応を気にする向きもあるのですが、値上げする商品はかなり限定しているようですし、値上げ幅もわずか1セントですから、大きな影響はないでしょう。

またシングルプライス企業がマルチプライスに変わってゆくということは良くあることではあります。ダラーゼネラルもファミリーダラーももともとはシングルプライス型でしたが、長い社歴の中で売価を増やしてきた。社名がダラーでも、店内売価がたくさんあるのはそのためです。

シングルプライス型の起源はファイブ&ダイム、つまり5セントと10セントの店、でしたから、もともとはマルチプライスでもあったのです。


ただこうやってポリシーを一度緩めると、とめどがなくなるという懸念があります。それでなくても99セント・オンリーストアはここ数年業績が良くないですから、これを機会に売価をどんどん上げることで売り上げを上げようという本来のビジネスモデルに反する方向へ走ってしまう可能性を感じます。

シングルプライス型とはもともと重荷を背負ってます。既存店を成長させるために、客数と買い上げ点数を上げるという2つの手段しかなく、売価を上げるというもう1つの手段が使えないわけです。ハンデを負っているわけですが、その分ビジネスモデルがユニークとなってお客の支持を得ている。

ここで安きに流れると、コアコンピタンスがぶれて行ってしまうリスクが高まるように思います。


ダラーツリーは業績悪くないですしね。
この売価政策の変更を、急激なインフレだけに理由を求めるのはちょっと無理があるかもしれません。


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追記:NYタイムズが米アルディを取り上げてます。The Allure of Plain Vanilla。アメリカでもほとんど知られて来なかった企業ですが、ようやくマスコミが気づいたようです。近い将来、西海岸に店を出すことになると思うのですが、そのときにはたぶんもっと大きく騒がれることでしょう。


投稿者: 鈴木敏仁 ( 12:35 PM )

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