2008年10月21日
[ライトエイド] 株価が1ドル割れで上場廃止の危機

ライトエイドの株価が1ドルを割り込み、ニューヨーク証券取引所(NYSE)が上場廃止の警告を通知したようです。調べたところ9/22から1ドルを下回ってます。
NYSEのルールでは、30日間にわたって1ドル以下となると上場廃止となるのですが、NYSEからの正式通告から6ヶ月間は市場でトレードできるのだそうです。つまりまだしばらくはこのままで大丈夫だが、このまま放置すると来年早々には非公開企業になる必要があるということを意味しています。

株価というものは運転資金とは別物ですから、1ドルを割り込んだからと言ってライトエイドがいますぐどうにかなると言うものではないのですが、市場の評価はきわめて低いと言うことはできます。

第2四半期に赤字幅拡大
ここでも書いたとおりなのですが、この状態で株主が大声を上げないということは、どういうことなんだろうと。企業価値を見出せず、機関投資家がまったく絡んでいない、ということなんでしょうかね。

しかし売上高243億ドル(3兆円弱)という企業の株価が1ドルを割り込むということは、異常事態を言ってもいい。ちなみに時価総額は7億2500万ドル、売上高が近いメイシーズの時価総額が44億2000万ドルですから、同レベルの企業の6分の1ぐらいの企業価値しかないということになります。

ちなみにこの問題に対処するために、Reverse Stock Split(株式連結)を実施することを先週明らかにしてます。株式分割の逆で、複数の株をくっつけてしまう手法です。今日の株価73セントだとして、二株くっつけると理論上は1.46ドルとなる。
これで、NYSEによるコンプライアンスをクリアできるというわけです。


ただ企業価値を高めて株価を維持するという王道ではなく、いわば小手先の対処に過ぎないことは異論のないところでしょう。

鈴木敏仁 (01:56)
ペプシネックス



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