スキャンエラーとは、値下げ販促をしていてチラシや店頭でその価格を表示してあるにも関わらず、レジでのスキャン価格がプロパー価格となっていて、お客が不利益を被ることを意味しています。
カリフォルニア州当局が州内164店舗についてランダムチェックを2005年12月から実施(期間は不明)、平均すると一人あたり8.40ドルも余分に支払っていることが判明、今年の初頭に州が提訴し、ウォルマートが和解を受け入れました。
ウォルマートは140万ドルのペナルティを支払い、スキャンエラーについての苦情を受け価格をチェックする店員を別途選任します。また今後オーバーチャージが見つかった場合はアイテム1つにつき3ドルを返金、3ドル以下の場合は無料とするプログラムを導入するそうです。
こういうエントリーを書いたことがあります。
スキャンエラーの比率
2003年の同様の訴訟で、アルバートソンズは185万ドルを支払ってます。今回のニュースとともにカリフォルニアでの話でして、たぶん他州でもたまに発生しているのだろうなと思ってまして、この件はアメリカでは決して珍しいことではないと思ってます。
このときアルバートソンズが取った措置は今回のウォルマートと同じで、店員のエクストラ作業でカバーするというものでした。
日本ではたぶん電子棚札になってしまうのですよ。一方アメリカで電子棚札を使う企業は非常に少ない。
なぜかというと、導入費用に対するROIが低いからに他なりません。店員にエクストラで支払ってやってもらった方が安く済む。また棚札に価格以外のいろんな作業情報を表示して見える化していることも理由の一つだろうなと思ってます。
導入している日本のスーパーマーケット企業はテクノロジーベンダーに乗せられちゃっている気がすごくしてるんですが、そう感じてるのって私だけなんでしょうかね。
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