ウォルグリーンが第1四半期の決算を発表しました。売上高は6.6%増の149億4,700万ドルでしたが、最終利益高は4億800万ドルで前年比10.5%減、既存店成長率は1.7%増でした。
減益の理由は景気の悪化に加えて、この四半期に大量出店してコストがかさんだからでした。
この増収減益という結果を受けて、来年度(09年9月以降)からの出店ペースを下げることを決定。来年度の増床率を4縲鰀4.5%、再来年度を2.5縲鰀3%に押さえ、年間の設備投資額を5億ドル削減するとしています。
今年の7月に、8%の増床率を5%に落として設備投資額5億ドルを削減する戦略を打ち出しており、合わせて年間10億ドルを削減することとなりました。
同社はながらく設備投資の大半を新規出店に投じてきていまして、大きな戦略転換ということになります。
また参考までに、第1四半期の既存店調剤売上高の伸びは2.6%増、枚数の伸びは3.7%増でした。
スーパーマーケット業界と同様、ドラッグストアも景気に大きく左右されることのない業界ですが、それでも数値は落ちており、ウォルグリーンでさえ拡大再生産のペースを落とさざるを得なくなったというわけです。
もう一つ参考までに。
ウォルグリーンは長期の有利子負債ゼロという超優良企業でしたが、昨年度のバランスシートでは若干増えており、ゼロと言い切れなくなってきています。比率はわずか0.06%で、限りなくゼロに近いのですが。
これはおそらく、ここ数年の企業買収によるものだろうと思っています。
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