昨年11月に倒産して破産法管理下にあったサーキットシティが再建を断念し、廃業することになりました。07年度の売上高は117億ドル、日本円に換算すると約1兆円企業が消えてなくなることになります。
倒産後、自主再建は不可能とみて資本を売却することによって延命を図ろうとしていたようです。話し合いの席に着いていた企業は2社、1社は中南米で大きな事業を展開しているメキシコの富豪プリエドで倒産直後に株を買い増して筆頭株主となっていました。
もう1社はバイアウト企業でした。
買収交渉が不調に終わった理由は、サプライヤーが支援を放棄したことにある模様。サプライヤーがもうダメだと判断して、デューデリジェンスの時間を与えなかったそうです。
大きな小売企業もサプライヤーから支援を受けられなければ息の根が止まるという、とても興味深い事例となりました。
07年度末の総資産額は約37億ドル。
過去の資料を調べてみたのですが、この資産レベルでの企業精算という意味においては97年のモンゴメリー・ウォード(約49億ドル)に次ぐ規模の破綻ということになると思います。
昨年倒産した時点で社員数4万人。大変な数の人たちが雇用を失います。
ただなんとなく感じるのですが、廃業の規模の割にはメディアの扱いがどうもあまり大きくないのですよね。
こういうニュースにみんな慣れちゃった、ということなんでしょうか。
1兆円規模の企業ですから、日本なら大変なことになっていることでしょう。
廃業が決まった翌日の土曜日から在庫一掃セールが始まってます。
右の写真のようにすごく混んでました。
ごった返す店内で、もうまもなく職を失う店員が一生懸命対応しているのが印象的でした。
"みんなハイエナのようだなあ、もっと早く来てあげればよかったじゃないか"、なんて思ったりしたのですが、でも自分も同類なので人のことは言えませんね(笑)
在庫一掃セールについてはちょっとだけおもしろいネタがあるのですが、これはR2リンクで。
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