客が来ないデッドモールが静かに増えているという興味深い記事を、本日のWSJ誌が掲載していました。
◇3月31日末時点での12ヶ月間でモールテナントの既存店成長率はマイナス6.5%だった。
◇最大手サイモンプロパティのマイナス7.3%が大きく響いた。
◇デッドモールは現在84ヶ所、年内には100ヶ所となるだろう(2006年には40ヶ所だった)。
ここで言うデッドモールとは、営業はしているんだけど単位面積あたりの売上高が極端に落ち込んでいるケースのことで、具体的には250ドル/sqf以下を尺度としています。
(業界平均値は381ドル/sqf)
大型のショッピングモールはファッションを中心とした買い回り業態が集合しています。ですから景気に左右される度合いが大きい。衣料専門チェーンが軒並み数値を落としていて、これがモール経営を直撃しているわけです。
ゼネラル・グロースの倒産がこれを象徴しています。
抜け殻となった大型モールってつぶしがなかなか効かないんです。
でかいですから他業態への転換が難しい。全面改装して今風に直せればいいけど大きな投資が必要なってしまう。
チェーンストアのように苦戦が表面化しない領域なので、静かに静かに悪化が潜行している印象です。
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