プロクター&ギャンブルが昨日投資家向けのカンファレンスを開催しました。CEOのラフリーは今まで強気のコメントを維持してきていたのですが、おそらく価格戦略をシフトするんじゃないかと憶測を呼び、業界では少なからず注目を浴びていましたのですが、ほぼ予測通りの内容となっています。
これまではプレミアム商品ラインを重視してきたのですが、プライスレンジを下(または商品構成グラフでは左側)へと広げ、低価格帯商品に重心をかけるとしています。洗剤ではGain、おむつではLuvなどすでに成功例が出ていることを引用、両者の売上の伸びは高価格帯のTideやPampersよりも高い数値を記録しているそう。
またこの領域での商品開発もこれから強化するとしています。
ただプレミアム商品ラインも従来通りに開発するそうなので、つまり価格帯の高い方と低い方に重点を置く戦略になるようですね。
トレーディングダウンとトレーディングアップで、真ん中が空洞になる。景気の悪化でこの傾向が強まったということでしょうかね。
それと値下げも検討しているそうです。
どの程度になるのかは不明ですが、これが業界にどの程度の影響を及ぼすのかは注目です。
実は、マルボロフライデーにかけてタイド・サースデーになるのか、と言われてます。
マルボロフライデーは1993年4月2日にフィリップモリスが、市場シェアの低下に対処するために大きな値下げを断行し、ブランドエクイティが壊され、株価が大きく落ちた有名な出来事のことです。
どうでしょうね。
リーディングカンパニーのP&Gのシフトですから、追随する企業も増えるんじゃないでしょうか。
しかし、いままで小売からの値下げプレッシャーを受けつつ、値下げはしない、マーケティング強化で乗り切ると言っていたので、大きな戦略転換ですねえ、これは。
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