セイフウェイは極めて典型的なハイロー企業です。可能な限りの値下げ販促を繰り返し、サプライヤーに対する要求も多く、ある意味日本的な販促戦略持っていると言える。
この企業がプロモーション戦略を変えるかもしれないという意思表示をサプライヤーにしたのは昨年のことで、それ以来いろいろな噂が流れていたのですが、ようやく踏み切ったようです。
現在すでに北カリフォルニアとネバダ西部地域の253店舗でEDLPを導入し、消費者にアピールするためのキャンペーンを実施しているそう。同社は1,775店舗を全米に展開していますが、今後は地域ごとに導入してゆくとしています。
ただタイムスケジュールについては言及していません。
またどういったタイプの商品に対していくつぐらいのアイテム数をEDLPとしたのかについても触れていません。
同社が先週リリースした第2四半期の決算によると、売上高6.5%減に最終利益高1.8%増の減収増益、既存店成長率(リロケーション除く)1.5%減で、この企業、調子を落としています。理由として挙げられているのはガソリンの急速なデフレとカナダドルとの為替差損で本業とは関係ないのですが、ただちょっと押され気味かなという印象はあります。
この約10年間のセイフウェイの戦略はマーケティング重視でした。これは一応の成功を収めているのですが、ターゲットが業績が若干不振となっているように、いまは価格に焦点をあてないとうまくない。
なので価格戦略の見直しは時宜にあったもので珍しいことではないのですが、ただとうとうセイフウェイもEDLPかという感慨を持ってます。
クローガーも検討しているという話もありまして、EDLPは静かにしかし確実に浸透し始めているように感じています。
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