カナダのスーパーマーケット業界でドミナンスのロブロウが、T&Tスーパマーケットというカナダでは最大のアジア系スーパーマーケットを買収しました。買収額は2億2,500万ドル、店舗数は17。
この企業、米国で伸びている99ランチマーケットを所有しているタワスーパーマーケットと、台湾の大手コングロマリットのユニプレジデントとのジョイントベンチャーなんですね。
知りませんでした。
ちなみにタワの99ランチは南カリフォルニア中心に28店舗を展開しているのですが、最近ヒューストンへの飛び地進出を発表したばかりです。売上が伸びているようです。
この、メインストリームと呼ばれる典型的なマススーパーマーケットがエスニックを買収するという話、非常に珍しいんです。アメリカではちょっと記憶にない。南米系を買収するというのはあったとしても、アジア系というのは皆無かもしれない。
カナダは非常に限定された商圏で、ロブロウはすでに高いシェアを持ってますから、さらに伸びようとしたらエスニック市場しかないという事情があるのかもしれませんね。またカナダのアジア人口は急激に伸びているそうですから、将来性もある。
ですからこの買収はロジカルな背景があるのですが、でもやはり珍しい。
アメリカの大手企業がこのニュースでふと気づいて、アジア系スーパーマーケットに触手を伸ばし始めたりするのだろうか、などということを考えてしまいました。
課題はマーチャンダイジング。独自性をどこまで保てるかです。アジアチックなマススーパーになってしまうと、コアな客が逃げていってしまいます。親会社のロブロウが口を出さずにどこまで我慢できるかでしょうね。
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