2009年8月13日
[ホールフーズ] 増収増益で回復基調、売場とマーケティングの微妙なさじ加減

出張中だったものでチェックが遅れたのですが、8/5付けのWSJ誌がホールフーズについての記事を掲載していました。8月4日に発表した第3四半期の業績が、売上高2%増、最終利益高26.2%増で、業績が戻ってきていて、これをネタした記事です。
ちなみに既存店成長率(リロケーション除く)は2.5%減でした。

既存店の売り上げが落ちているけど、全体として売上高が伸びているのは新店効果ということになります。
最終利益高が跳ね上がっているのは昨年同時期の数字が悪かったということで、つまり昨年は不景気で一気に収益が落ちたけど今年は経費コントロールが機能して利益が戻ってきている、ということ意味しています。

業績が落ちているけどビジネスモデルが壊れたわけではないので、景気が戻れば業績は回復するだろうとは思っていたのですが、かなり早く体質改善に取り組んでいるようで、ホールフーズの強さを垣間見るような気がします。


紙面では、"健康"を全面に押し出す戦略を取り上げています。秋には"Healthy Eating"と称して、健康的な食生活向けの料理やレシピを紹介するキャンペーンを実施するそう。

実は現在店頭には値下げPOPが大量に貼られています。お客に安さをアピールして高いというイメージをなんとか払拭しようとしているんですね。ただし値下げセールを大々的にアピールするということはしない。
その代わりに"ヘルシーな食生活"を訴求する。
つまり店頭では安さを訴えるけど、マーケティングでは食生活を訴える。

このあたりの微妙なさじ加減が、ホールフーズのおもしろさだと思います。

鈴木敏仁 (12:09)
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